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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

第一回そこの路地入ったとこ文庫に参加させていただきました



そこ文公式さまから画像をお借りしました。)

3月7日(わたしのたんじょうび!)に第一回が開催された「第一回そこの路地入ったとこ文庫」様に参加させていただきました。
こちらは従来通りの大きな規模での同人イベントの開催が危ぶまれる中、京都は烏丸御池のレンタルカフェで一日だけの移動図書館のような形で小規模なイベントを行おう! という素敵な試み。
イベントが開催されるのってたいていは都心のアクセスのよい場所からはちょっと外れてますし、興味はあるけれどなんだかいろいろと心理的なハードルが高い……という初心者さんでも参加しやすいし、ご時世的にも人が沢山集まる場は……という感じなので、こうして様々な心尽くしの配慮の上で『本を直接手に取って選べる』イベントを開催してくださるのはありがたい限りです。
レンタルカフェでの開催、という形は福岡のちょこっとブックカフェ様とも同じスタイルですが、こちらは

・飲食なし
・本の物販に合わせて雑貨や小物も販売あり
・会場に行けない方向けのおまとめ通販があり

なのが大きな特徴。開催中のテキレボEX2に参加されていないサークルさんもいらしたので買い手側には助かるところでしたね。




ラインナップは迷った挙句にレタパで無理なく送れる(笑)あんまりイベントに出せていないこの二冊にしました。



【イベント当日~その後】

京都に用事でお出かけだったので、帰りにそっと風のように(次にも移動したかったので急いでいました。笑)お邪魔してまいりました。



おおー、やってるやってる。
普段はランチ営業をされているカフェだそうですが、烏丸御池から10分ほど歩いた、文字どおり「そこの路地入ったところ」の路地裏にひっそりとあるお店。
周囲はあまり目立ったお店もほぼない閑静な住宅街なのでご近所さん&イベントを知って来訪される方がほとんどだろうな、という立地。




サークル参加がメインだと見本誌コーナーにゆっくりいけないのでずらっと本が見られるのはありがたい。
26サークルと通常の大型イベントよりも規模は小さいのですが、こうして実際に70冊近くの本が並んでいるのを見られると(イベントに出られない時期なのもあって)壮観!
同人誌は対面販売が基本なので、そこが楽しいとは言え、【本】そのものに出会えるのはまた違う気楽さと楽しさがありますね。
対面/非対面の両方のチャンスがこんな風にあると個人的にはうれしいかな。
雑貨アクセサリー類は委託販売であちこちで買えるものね~。
(めっちゃふだんから買う人)
(とは言え、だからこそ? 大好きな作家さんにめっちゃお会いしたい……あの時の東京のアー〇ィズムにものすごく行きたかった)




日当たりの良い明るい会場は解放感があって気持ちいいですね。
ご近所さんによるという手作り雑貨や絵本なども。
ぬいぐるみちゃんで記念撮影なんかをさせてもらっても楽しそうだな、ご時世的にちょっとよろしくないのかな……。





ワークショップなどに向いてそうな気持ちの良い会場でした。
何より、事細かで気配りの行き届いた運営に感謝です。
参加させていただきありがとうございました。




さてはて、通販と当日も含めた結果報告が届きました。
ふむふむふむ、なるほどなるほどははーん。

0じゃなくてよかった……。笑

個人通販以外の販路/直接手に取っていただける機会を頂けるのはありがたい限りです。
この度はありがとうございました。



【CMです】








現在大絶賛延長開催中! 残り一週間となったテキレボEX2に参加しています。
★午前三時の音楽の通販ページ★


まとめ買いのお得なチャンスですので、お見逃しないようにお願い致します。
また、当方の本のみお求めの場合はBOOTH通販をご利用ください。


最新長編の「黒い犬」はステキブンゲイにて全編読めます
ステキブンゲイ大賞で三次選考まで残していただいた(三次で落ちたともいう!笑)作品です。
何よりも届けたくて、自分を奮い立たせるような大切な思いを込めて書いたのですこしでも届いたこと、全然話題になってないけど前よりもだいぶカウンターは動いたこと(笑)がすごくうれしいし、誇らしいです。

愛情と誇りを持って送り出した作品が何らかの形で受け手となってくださる方に届いてくれることを祈るばかりです。
どうぞよろしくお願いします。


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ちょこっとブックカフェ2に参加させていただきました。

12月5日土曜に開催されました、ちょこっとブックカフェ2に委託参加をさせていただきました。
日に日に緊張感が増していく中で「みんなが安心して楽しめるように」と苦労を重ねながら当日まで漕ぎ着け、後処理を進めて下さっているイベント運営スタッフのみなさま、当日に会場で見本誌を手に取って見てくださった方々、本を選んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。




委託をお願いしたのは9月の新刊の2冊。
イベント参加をお休みしている&個人委託などのあてもなく…本を会場で手に取って見ていただけた最初のチャンスでした。
貴重な「直接選んでもらえる」機会なのに加え、お悩みアンソロの方にはちょこ文スタッフである七歩さんも参加してくださっているため、すごーく参加したかったのです。
たいへんな人気の中、チャンスをいただけてとても嬉しかったです。


【参加まで〜当日】
・参加費は他イベントよりもすこしお安め
・本の送付はレターパックに入るだけ、で返送もレターパック(返送料は参加費に含まれている)

と、金銭的なハードルが低めなのがありがたいところ。
参加受付は20サークルまで、と規模はちいさめですが、その分行き届いた対応とアットホームな雰囲気を楽しめるのがポイントなのかなぁ。

企画によって集まった折本の展示コーナー、作中フレーズを抜き出した短冊の吊り下げ、ツイッターから参加できる絶望の五七五を七七で救え企画(HPでのコメントがまた楽しいですね)、などなど会場に遊びに行った人たちの出会いの場としての楽しさはもちろん、当日集まれない人たちにも楽しめる工夫がされているのが大変素敵ですね。

イベント公式さまのFacebookでのレポート

ワンコイン程度でさらっと手軽に読める短編集、雑貨感覚の凝った仕様の手製本が注目を集めやすいのがどこの地方イベントも共通しているポイントなんだろうなぁ。
とは言え、たくさんの本の中から気になるものがないだろうかとみなさん楽しく手に取られていたとのこと。
くつろげる空間で、じっくり「本」と出会えるのは一般的な同人誌即売会とはまた違うリラックスした楽しみ方で、「すてきな本の並ぶ本屋さんに自分の本が並べてもらえるとうれしい」という夢を特別に叶えてもらえるようだな、と思います。




値札を作って見本誌用のカバーをかけて…と一連の作業をしていたら、この作業もずいぶん久しぶりだなってすこし泣きそうになっちゃった。



【気になる結果】
一週間ばかりが経ちまして、丁寧なお手紙とイベントのご案内と共にお荷物が帰ってきました。
おお、限界に挑戦したレターパックが頑張らなくても閉じれるようになってる!笑

搬入の数がもとより少なかったとはいえ、二種類ともお手に取ってもらえました。
「黒い犬」は見本誌以外完売! やったね! びびるくらい分厚いのに!笑
嬉しいな、嬉しいな。
直通販オンリーでしか頒布できておらず、すごく寂しい気持ちでいっぱいだったのでちいさくとも大きな大切な一歩です。




どうしても単行本に近いB6サイズ一段組であることがこだわりだったからちょっとしたレンガみたいな重量感なの。笑
アドニスラフなので厚さのわりに軽いですよ。


わたしは商業の本でも出来るだけ本屋さんで探してから買いたいし、そうやってお店に行くことで様々な本たちと一緒に並べられているようすを見て楽しむこと、偶然目についた本と出会うこともまたかけがえのない読書の喜びだと思っています。
読んでみたいなぁ、気になるなぁとリストアップしていてもやっぱり実物を見られないと購買意欲は落ちちゃうし、何より、注文する手間や個別の手数料が割高に感じてしまう…というハードルがあるよな、とも。
商業流通していない同人誌と出会っていただくためにはどれだけ「即売会」という場が必要不可欠な存在なのかを改めて思い知らされたからこそ、遠方の人間にもこうして会場に本を並べてもらえる大切な機会を与えていただけたことを心から感謝しています。

まだまだ不安な状況は続きますが、来年の夏にはサークル参加型即売会のちょこ文福岡、冬にはブックカフェの開催がまたもや予定されているとのこと。
とっても素敵で愛の溢れるイベントが今後も楽しく続いていけばいいな、と影ながら応援したいと思っています。
福岡に行きたいから来年は遊びに行けるといいんだけどなぁ。


【近況報告】
好きなキャラクターのキャラソンが出たので毎日仕事しながらエンドレスリピートして「がんばって仕事してがんばって生きていこう」と士気を高めています。笑
好きなキャラクターががんばって仕事してるとわたしも頑張ろう、と思えるし、たくさんの人たちが情熱と愛情をかけてよいものを作ろう、送り出そうと頑張ってくださっているのを見届けるとわたしもいいものが作りたい、わたしには何ができるのだろうかと励まされたり、いろいろ改めて考えさせられたりもしました。
2020年でわたしはいま間違いなくいちばん元気にぴょんこぴょんこしてるし生きててよかったって心の中で百回くらい言いました。笑
君は僕を動かすエネルギー!

没頭できるものがあることはほんとうに救いになるし、何かを形にしたいと思えること、届けたいと思えること、その先に受け取ってくれる人がきっといると信じられること、すべてが確かな希望で、かけがえのないものだなぁと思います。
はじめて2・3年くらい、お友達はできない、小説は読んでもらえないですごく寂しかったもの…。お友達と馴れ合いたいわけじゃねえんだぜツーン! くらいに思ってましたけど(笑)信頼できる、寄り添ってくれる人はいてくれたほうが絶対いいです…。

■ 

まだ当面のあいだイベントへの直参はお休みになりますが、わが家からの直送便のBOOTH通販は引き続きオープンしておりますので冬のおうち読書時間にぜひご利用ください。



お送りできるのは2月になりますが、まとめてたくさんのサークルさんのご本を入手できるチャンスになるText Revolutions Extra2(公式サイト)にも参加しています。

☆WEBカタログ☆


物語を、作品を通してみなさんとお会いできるのを心から楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。


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テキレボEX パッキングのおぼえがき

今回のテキレボEXの際の荷物の振り分けパッキング、もっとわかりやすくスマートな方法があるだろうなとは思いながらも自分なりの手順を振り返ってみました。


【用意したもの】
・サイズごとのクリアパック(はがきサイズ/A5/B5)
・封筒(B6/A5/B5)
・ボール紙
・シール用紙
・プリントアウトした受注表
・サンクスカード(市販のかわいいやつに直筆でおてがみを書きました)
・適当な大きさの発送用段ボール箱

買い置きで足りない場合は事前にホームセンターや百均で買っておくとよいですね。




エクセルなどに張り付けてソートできるようにするのがいちばんですが、それすら面倒くさくてメモ帳にふつうに打ち出しました。
正直件数がそれほどないので目視確認出来るレベルだからなわけで、件数が多い&種類が多い場合は手間がかかってもエクセルで一行ずつ表にしたほうがいいと思います。
1シートに4枚仕分け表をプリントアウトするので、まずは4つずつサインペンで仕切ります。

受注内容を確認しながらPDFに受注番号、サークル名、値段などの必要事項を打ち出してシール用紙にプリントアウト。
事前に注文内容を確認して本は在庫箱から注文が来た数だけ出しておきます。
(ペーパー類も在庫数が足りるか確認、足りなかったコピー本は作り足しました)




世界の作業台からこんにちは!(かわいい~!)


わたしは後から届く名刺を一緒に入れるつもりだったため、注文のあった本をリストを見ながらまとめてクリアパックに封入→ペーパーなどのペラものにはサイズに合わせて切ったボール紙を補強に入れる→プリントした表と付け合わせながら封入したアイテムがあってるのかを確認→カットした受注表シールをクリアパックに一緒に入れる→もう一度内容と表を付け合わせて確認しながら封筒にクリアパックを入れ、封筒に受注表のシールを貼る。
出来たら箱に一旦入れておく。



 

こうなったら仕分け出来上がり


あとは名刺が届いたら全部のクリアパックに追加でいれて、クリアパックにマステで封、蓋のところに両面テープを貼ってある封筒に封をしてビニールテープでさらにふたをしたら出来上がりです。



わくドキに250部のおまけを用意するのはちょっとむりだったので購入者用のおまけを、と考えて、名刺と短歌のカードを頼みました。
発送期間内には届くみたいだけどもうちょい早めに頼んでおけばよかったね。




わたしはもったいない精神でせっせともらってきた段ボールを切ってましたが、大きめな百均で売っている(ことがある)こちらがあると便利です。

・作業台は広いといい(わたしはダイニングテーブルに目いっぱい広げてやりました)
・二重三重のチェックを忘れない
・本はあらかじめ送る分だけ手元に用意

がポイントかな。
わたしくらいでもたいがい大変だったことを思うと注文数が多い人はもっとすごく大変ですよね。
まだ届く前の本があったり欠品があったりする場合はメモ書きなどまた違った手間が必要かと思います。

しょうじきすごく大変だけど、これを運営さん側でやってくださっていた末に荷物をまとめてくださるのかと思うと……頭が上がらない。
とはいえ、注文番号ごとにどの組み合わせで頼んでくださったのかがわかったり、個別におまけをつけられるのはうれしいし楽しいですね。
特定の本を買って下さった方に番外編をお付けする、なんてことも可能なわけでして。


本が届けてもらえるのが楽しみです。
運営スタッフさま、参加サークルのみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。




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TEXT REVOLUTIONS EXTRAに参加させていただきました!

テキレボEXが終了いたしました。
みんなで集まれない、せっかく作った新刊を頒布するイベントがなくなってしまった、という厳しい状況の中で「二週間じっくりみんなでお祭り気分で楽しめる」イベントを企画してくださり、本当にありがとうございました。
前回にもすこし書いた通り、みんなで盛り上がれる場がWEB上に作っていただけたことで、何もできず、イヤリングくらいしか作れなくなっていた(笑)自分を大きく奮い立たせてくれ、ついに5年ぶりの長編小説を書き終えることが出来ました。

みんなで楽しめるってうれしいな。楽しいな。



【売り手側のあれやこれや】



ひとまずちょっきんの広島のお品書きを流用して手元に在庫のあるものを……と思っていたら、デッフラを出し忘れていて(えー!)

通常の委託は点数ごとに料金が異なる/まず会場に任意の数を送らねばならぬ(ので数字を見誤るとかなしいことになってしまう)/頒布ゼロが普通にある
ものですが、点数制限なし、受注が来た分だけ送付すれば良いのは経済的にも精神的にも大変ありがたいですね。
ぶっちゃけた話、資金面および精神的な面での負担がすごく少なく済むので参加してみた、というのはありました。
買う人がいるかわからないけれど……とだめもとのつもりで出してみたイヤリングが売れて素直に嬉しかったです。

受注番号何番の人が何をどの組み合わせで注文しました、とメールが来るので結局何冊ずつ売れたのか付け合わせるのがややこしかったのですが、その組み合わせでパック詰めすればよいので個別にお手紙や無配などがつけられるのはよいですね。
書き下ろしは難しくても、内容に沿って何かおまけをつけたいなぁ、などと考えていたりもします。


【宣伝・告知のこと】

とにかく趣向を凝らしてわかりやすく何度も繰り返し宣伝を! というのがテキレボの特徴なので郷に入っては郷に従え、だとは思うのですが正直いまの自分の精神的・肉体的キャパシティも含めてあんまり乗り切れなかったですね。
というわけで、あまり宣伝をたくさんは打てなかったのですが、そんな中でも見つけてくださった皆さん、リツイートなどをして広めてくださった皆さん、おすすめにあげてくださった皆さんがいらしたことにすごく励まされました。ありがとうございます。

値札やディスプレイなどの売り方の面に関して
「初見がパッとみでわかるフォーマットで訴求ポイントをわかりやすく打ち出してくれ、そうでないと見落としてしまうのでわからない」

「個々人のやりたい・やれることがあるのに『このくらいは必ずするべきだ(出来ないのは失格)』という風潮は横暴だ」
というのがこのところ繰り返し議論されてることなのかな?

同人作品というのは作り手と温度感や波長も含めた趣味が合う人の手に渡ってもらえたら双方幸せになれるものだと思うので、結局のところは、個々人のやりたい手段で『作品を送りだすうえで大事にしていること』をアピールしていけばそれでよいのではないかと思います。
書き手ならそりゃあひとりでも多く自分の作品を必要としてくれる人に出会いたいので、【売り方】は大事だよ、というのはわかるし、良いなと思ったところは大いに参考にすればいいと思うのですが。
ピンとこなければ「なんかゆうとるけどわたしには関係ねえな」でよくないかしら。
(そんな風に済ませられるかーいってなっちゃう気持ちもわかりますが)

具体的な話をすこしさせてもらうと、いくらその方がわかりやすいからそうしろ、と言われたとしてもわたしはほどけない体温をトラウマ持ちのぶっきらぼうツンデレ男前とポジティブ陽キャのほっこりR18大学生BLでリバありです、とは宣伝したくないのと同じだと思います。
(読んでくださった方ならお分かりかと思いますが、この宣伝は的確にあっています。笑)
(感想や広めてくださる際にそのように言及してくださることはまったく問題ないし、うれしいです。周くんはツンデレかわいいし忍は斜め上にポジティブでいい子で作者も読むとほっこりします)
個人的な好みの話になりますが、わたしはBL界隈の▲▲な攻めと□□な受け、という訴求方法に(好みの要素に敵ったお話を探すための的確な宣伝文句とわかっていても)あまり馴染めなかったりするので……。

小説を書いて本を作るのは楽しくても、みんながみんな「売り込む」ことが得意でじょうずなわけではないのでそこはずうっと論じ続けられていく課題になっちゃうんでしょうね。



【おすすめの本の話】

テキレボに参加する際の醍醐味が「いままでに読んだオススメ本、楽しみな本をアピールすること」だと思います。
取り上げてもらえるとなんというかここにいてもいいんだ感を感じるというか……!(涙)
リコメンドは書き手さんに喜んでもらえることはもちろん、一歩深く踏み込んだイベント参加となりますし、「何を好きでどんなふうに読んでいるのか」を発信することは結果的に個々人のアピールにもつながる表現活動のひとつだと思っています。

今回並んだ本の中にも楽しく読ませてもらった本、おすすめしたい本が多数あったのですが、気力残高が足りないために積極的な参加はできず……

ご紹介くださった

凪野基さん
かまこやもり(雲形ひじき)さん
服部匠さん
神奈崎アスカさん
新島みのるさん
佐倉治加さん

みなさんほんとうにありがとうございました、うれしかったりびっくりしたりしながらたくさん励まされました。
表現や、そこから発せられたメッセージをどのように受け止めているのかというのは作品を送り出すことと同じくらいにセンシティブな問題だと思っています。
そこにかけてくださった労力もお気持ちも、本当に尊いものだなぁと心から感謝しております。

創作同人の界隈で匿名のメッセージツールが多用されるのも、ひとえに『他者のセンシティブな領域に踏み込むことは双方を傷つけることにつながる』からなのかな、と思います。
(ここではポジティブなメッセージに絞っての話をしています)
身元を隠したままなら、『わたし』がそれを発信したという重みを背負わなくて済みますからね。
政治や社会問題に対して鋭い言語化とご自身の意見表明をされている方に匿名のお便りや人生相談が多数届くのも、『自分を守るためにセンシティブな発言は身元を明かさない状態でないと話せないが、関心のある話題についてお話をしたい』からなのかな、というのを個人的に思ったりもしました。
……なんだか話がずれてきちゃった。

ツールがあったからこそ届けられた気持ちが支えになることもたくさんあるし、人さまのアカウントで繰り広げられるやり取りに深く感じ入ることもたくさんあるのですが、個人的にはそこに逃げ込むことはあまりしたくないな、頑張りたいなと思う今日この頃です。
らいさんはご自分なりにがんばってください。



【通販システムの話】

初回なこともあり、双方手探り感は否めませんでしたね。
当然ながら通販サイトは利用できる直前にならないと開かない
カタログでチェックしていた本がどう探せば出てくるのか付け合わせがたいへん!
は大きかったのかなあ。
カタログ⇄通販の行き来は個々人で手作業でリンクを貼っていくしかなかったのでなかなか骨が折れました。


墨付きカッコでジャンル名をつけるとカテゴリーに振り分けられる、というのがちょっとわかりづらい&抵抗感がある、というのもちょっとした問題だった気がしますね。
システム上仕方ないこととは言え、作品の一部であるタイトルにごちゃごちゃまとめサイトのようなジャンルコードが付与されるのは無粋に見えて。
そもそも作品ごとのジャンルの振り分けってデリケートな問題だからなぁ……。



ジェミニとほどけないにBLに加えて「恋愛」を入れたのは自分なりのこだわりというか、意地というか……笑
BLが苦手、抵抗があって男女の恋愛のお話を探している人にノイズになっていたら申し訳ないとも思うのですが、個人的にはBLを読んだことがない人にも読んでもらえればすごくうれしいな、と思いながら大切に書いているお話です。
長年頒布していますが、その想いが受け止めてもらえた、と教えていただける機会にもたくさん恵まれ、うれしいばかりです。


個人的にはジャンル別に本を探せるのは本屋さんのジャンルの棚を見ているようですごく便利で楽しく感じられました。
カタログから一冊ずつくまなくチェックして、はなかなかできないですからね!
興味のある評論やエッセイ本がすごく探しやすい!(のでそれ系統の本ばかり買いました)
グッズコーナーも多種多様なものが揃っていてみているだけでもワクワクしました。

テキレボはわかりやすくTwitterでアピールしてなんぼ、なイベントですが、個々人のポリシーなのか、単純にイベントの仕組みに慣れていらっしゃらないのか、ほぼ宣伝されていない方がちらほらいらっしゃるんだなぁというのが通販サイトを見て感じたことでした。
ぐるぐる周回するうちに思いがけない面白そうな本にたくさん出会えたのが楽しかったです。



【気になる結果のおはなし】

今回の実質新刊は無配の2アイテム。
フライヤーは配る機会もないからもらってほしいけれど、とりあえず無料のものが欲しい人にザバッと持っていかれる感じはあんまりすきじゃないなと正直思っていました。

気になる結果



無配2アイテムは直参の時の新刊と同じくらいの申込数
→これはちゃんと中身を見てほしいと思ってもらえた感じかな、うれしいね。
無配集めにはわくわくお試しパックがありますからね。




あましの(忍は今回ほとんど出てこないので、周くんとりんちゃんのおはなしですが)のことを見守ってくださっている方が選んでくださったのならうれしいな。



準新刊のカメラ=万年筆が複数出た!
→イベントカラー的にもあんまり目に留めてもらえないだろうと思っていました
正直割とつらい内容なんですけど(笑)(ぼくの本わりとまあまあセンシティブなんだよな)(作者のキャラと違って)向き合わずにいられなかったことを真剣に描いて本にしたもので、わたしはそのようにして送り出された随筆をこよなく愛しています。




ジェミニに複数申し込みがあった!
→これももうテキレボではじゅうぶん出回ったので出ないだろうと思っていたので(自分にとってすごく大切な本なので再版を続けていて、現在頒布しているのは三刷です)びっくりしたしうれしいです。
見つけてくださったんだなぁ。年月を経ても出会って下さる人がいる、というのはとても誇らしいことだと思っています。

ほぼ満遍なく売れる、というのは直参ならともかく、通常の委託参加や委託オンリーイベントでもまずないことなので、おすすめをしてくださった方の口コミ+カート販売システムによって目に留めていただけたおかげなのかな。
ありがたいことです。

11月の第十回は延期となったそうで、とても残念ですが、やきもきするのもつらいので早期段階での判断はとてもありがたいです。
「新しい生活様式」にのっとっての開催準備がすすむイベントもあるようですが、正直この状況の中ではみんなが安心して集まることはできないですしね。
リアルで集まれるイベントが以前のように行えることが一番ですし、主催者さん側の負担の大きさを思えばまたやってください! と言ってもよいのかはためらわれますが、またのチャンスがあればその際にも参加させていただけるとうれしいな、と思っています。



【今後のことなど】





9月の発行に向けてアンソロジー「ダレンと5つの心の扉」を制作中です。
わたしがきっと誰よりも楽しみにしているので、気を抜かずがんばっていかないとね。

また、ちょいちょいとお話をしていたのですが、現在準備中の新作の長編の主人公は小説家をなりわいとしており、彼が作品の中で新しく書き始めた物語が「ダレン」のおはなしです。
わたしの小説なので(…)割合センシティブな内容となっているのですが、ご興味を持ってもらえるとうれしいです。
ひとまず、ずっと書きたかったものを書き上げ、見たい世界を大好きで尊敬する皆様と一緒に作らせていただく機会にも恵まれととてもうれしく思っているので、引き続き完成に向けて気を引き締めて頑張っていきたい次第です。


個人通販はBOOTHにてお受けしております。(イヤリングをまた増やしたい)
もしよろしければお気軽にご利用ください。
ここまで読んでくださりありがとうございました、またお会いできますように。


拍手

第二回文学フリマ広島ありがとうございました!

第二回文学フリマ広島が無事終了いたしました。
お立ち寄りいただきました皆様、お話してくださった皆様、ほんとうにほんとうにありがとうございました。

そして何よりも、日々刻々と状況が変わっていくコロナウイルス騒動の中、無事に開催できるように万策を尽くしてくださった主催者さま、本当にありがとうございました。
また、安全に配慮した上で準備をして来られたであろうイベント参加を棄権されたみなさま、本当にご苦労さまでした。
お会いできなかったのはとても残念ですが、また元気にイベント会場でお会いできることを心より祈っております。

不安はあれど、参加すると決めたからには前後の観光も含めて全力で楽しもう! と決意しての二回めの文フリ広島はほんとうにほんとうに心から楽しく、わすれられない大切な思い出になりました。
こんなにも楽しいイベントがいまだかつてあっただろうか、もうイベントは大阪と広島の年二回でいい! と心の底から思うくらいに広島の街と広島文フリが大好きになりました。


あいにくの雨だった尾道の町。(午後から晴れました)



乙女屋さんで着せていただいたお着物で尾道散策をしました。きものがかわいいからはずかしいけどみてみてするんだ。リボンカチューシャとレースのカフスは持ち込みです。

夜は尾道の温泉宿に泊まったんですが、風情があって心安らぐしご飯はとびきりおいしいしお風呂も気持ちいいし最高だった~。
実駒さんが来年は温泉に一緒に泊まろうって合宿を申し出てくれたのもすごくうれしかったです。えへへ。
ぼくはある程度土地勘ができたしおすすめのお土産も教えてあげるよ!笑




「らいさんの尾道絵日記を描きました」
周くん「らいさんたらふく食べてこのあと旅館で美味しい晩御飯食べたんだよな」
「カヌレは次の日に食べたしはっさく大福はお風呂上がりのおやつだよ」
周くん「気遣いになってるのかなってないのか…」


前置きはここまでで、ここからはイベントの振り返り。


【はっじまっるよー!】

最高に楽しい旅で割とはしゃぎ疲れていた中(笑)新幹線でいざ広島に。
広島駅でお昼ご飯にじんぼの出汁巻き弁当、おやつに櫟のワッフルを買い、ホテルに荷物を置いてからいざ会場に向かいました。




はしゃぎすぎて疲れてたのと久しぶりのイベントでじゃっかんパニックになり(棚の組み立て方がわからなくなりました。笑)どうにか10分前に設営完了。
趣味で作ってるイヤリングもおきました。

最近の作品傾向からジャンルをBL→エンタメ・大衆小説にしたところ、いつも奥の方にいたのが今回はAの島に配置されていました。
お向かいさんはどうやらファンタジーの島らしく、テキレボでおなじみの皆様が揃っていてさながらちょっとした同窓会のような。並んでいる本や設営も華やかです。
右側のお隣さんは机一本欠席のよう(この状況なら仕方あるまい)ですし、遠目に見ても空席がちらほらありますね。
寂しいけれど仕方あるまい。参加したのならここにいるみんなでとことん楽しもう! とイベントスタート。

と、まもなく去年来てくださったお客様がまたいらしてくださった! うれしい〜!!
その後もちょくちょくと立ち止まってくださる方がいらっしゃいます。
関西では午前中はサークルさんがポツポツきてくださる以外はひたすら待機、という感じなので(大半の方がお目当てのブースに一直線で行ってしまい、そこまでの人気はない。笑)これはとってもうれしい。
おそらくは比較的入り口に近いA列なので早めにたどり着いてもらえた×ブースの絶対数が少ない=見本誌コーナーでも目に留めてもらいやすい、などといった効果があったのかもしれません。
関西や東京ではTwitterなどで事前に情報を見て来てくださったらしいサークル主さんが俄然多いように思うのですが、おそらく見本誌を読んで選んできてくださったのであろう方(まよわずすっと本を取られる)、ブースで気になる本がないかをじっくり吟味してくださる一般のお客様がとても多かったです。
こんなこと言うのもあれですけど、ほかの地方イベントではびっくりするほど一般の方からスルーされることが多々あったのにこの違いはなんだろう…すごくありがたい。
広島にはこだわりのお店も多く、わたしが影響を受けてきた、今も好きなサブカルチャー的なものの土壌があるのかもしれないですね。
男性のお客様がちょくちょく見てくださったのも印象的でした。

いち読み手としては
東京:とんがった先鋭的な表現をされている方が多く、刺激的。いちばんサブカルっぽいにおいがある。東京文フリでしか出会えないものがあるし、しょうじきラインナップはいちばん好みだと思う。東京のフォロワーさんにお会いできる貴重な機会。
大阪:地元であることの安心のホーム感。縁があって知り合えた方とたくさん出会える。バラエティの豊かさはさすがの魅力。
静マル:れぼによく出ているメンバーと地元の方がいらっしゃる。サークル同士の和気あいあいかつおいしいものを食べるお祭り。

広島ではふだん仲良くしてくださっている方の出店はすごく少ないのですが、地元の方や広島にご縁のあった参加者さんなど、なかなかお会いできないようなサークルさんとのめぐりあわせがあったり、関西や東京では規模が大きすぎて時間切れになってしまい会えずじまいの方とゆっくりお会いするチャンスがあるな、というかんじ。
それぞれの楽しさがありますが、刺激がありすぎて疲れてしまう、というのを感じずにリラックスしてイベントを楽しめるのが広島だなぁと思いました。



【接客スタイルや売り方のおはなし】
わたしは基本的に話しかけられるのが苦手、呼び込みが苦手、前を通ったら半ば強制的に渡される無配が苦手(なので渡そうとされたら断わる)なので接客は基本的に消極的です。

そんなわたしの基本スタイル

立ち止まってくださる方がいらっしゃる。
→「試し読みはご自由にどうぞ」
状況を見ながら椅子から立ち、ご興味をもってくださっているようならクリアケースに挟んだお品書きをお渡しする、無配を渡す(こともある)

一次創作のお客様は作品に興味を持って向こうから話しかけてくださる方が多いのがすごく楽しいですね。
デザインや雰囲気に惹かれて…とお声をかけていただけるのもうれしいばかりです。



ツイッターで「公式の見本誌票が見づらいのでいちげんさんを呼ぶには情報のまとまった帯を見本誌に付けて欲しい」という話題が広がっていましたが、うちの値札はこんな感じ。

売るための情報が持ち帰った本についているのは無粋で嫌/一冊一冊に帯を巻くコストと手間をかけられない/本体に値札がくっついてるとポップを置かなくていいから卓上がスッキリする/勿論見本誌コーナーでもどんな本かすぐわかる
ので、見本誌にだけ、帯風の値札をつけているのです。
本の帯って本体との相乗効果でかっこいいから見栄えがランクアップするし、本屋さんでみる本だって帯のコピーがすてきだとつい手に取っちゃいますもんね。
デザインにこだわったフルカラーの帯を作る人が増えたのもわかります。

「わかりづらいので帯をつけてほしい→印刷所で刷った綺麗な装丁の本じゃないとダメ、帯がないとダメ、とプロのような仕上がりを求める声が年々高まっているようで息苦しい→無骨さや拙さも許されるアマチュアの自由な創作の場にプロ並みのクオリティを要求するのは無粋」
という感じに話が流れていったのかな?
おっしゃることはもちろんわかるのですが、『しなければいけない』と責めている人は最初からどこにもいないのにな…手に取ることのハードルを下げる『工夫』のひとつとして提案されているだけなのにな、と正直なところ、非常にもやもやしました。
(その繊細やこだわりの強さがものを作る原動力の源になっているのだろうな、とも思います)
(『分かりやすさ』を声高にアピールするなんてダサい、そもそもそういったアピールが合わない作品も当然あるだろうとは思うのですが、『〜するのがあたりまえ、それすらもしてないなんてレベルが低い』ともし仮に言われたのなら『知らんがな』で良いと思います。)

とはいえ、『わたしは』自信を持って作った自分の作品を好きだと言ってくれる人に出会いたいので、そのためには当日までに自分の本を知ってもらえるように事前にウェブで宣伝をするし、並んでいる本を見たときにぱっと作品の雰囲気がわかった方が手に取りやすいだろうと思うので値札は本に合わせて綺麗にデザインした上で、自分なりにこだわりを込めた内容紹介をしっかり書きます。
値札に書いたあらすじもまた、大切な作品の一部だと思っているので、値札の内容をじっくり見た上で本を選んでもらえることをすごくうれしく思っています。
前日に尾道で個性的な本屋さん巡りをしていても思ったように、自分の感性を刺激してくれるすてきな空間でこだわって並べられた本を選ぶ時にすごくワクワクするのでお店作りには自分なりに精一杯に拘ります。


逆に、お客さんを引き込むための声を出しての呼び込み、前を通りかかった人へ無差別に無料配布を渡す行為、立ち止まってくださったお客様へこちらから作品の説明をするなどといった行為はいくら「作品を知ってもらうためにはやるべき」と言われたとしても自分ではやりたくありません。

やりたいことをやる/出来ないこと、やりたくないことは無理にやらなくていい
がなによりも大切なことなんだろうと思う次第です。

……なんだか説教くさくなっちゃった、ごめんあそばせ。




【やっと新刊のおはなし】
新書サイズで外国のペーパーバックのようなラフな雰囲気の本が作りたいな、と前から思っていて、書きかけの長編にまだ時間がかかりそうなのもあって、突発的に作り始めました。
書きためたエッセイ/昨年の鎌倉旅行日記/短い小説 が入っています。


 

カメラ=万年筆とはムーンライダーズからなのですが、おわかり頂ける方はいらっしゃるだろうか。
わたしはライダーズみたいな小説を書きたくて、影響を受けたいと常々思っているのです。


収録した小説は本来なら2015年の文フリ大阪で出したいと思っていた、青春を終わらせることが出来なかった男女のお話(わたしが海吏に出会ってしまったことで予定が狂った。笑)です。
阿藤と嶋崎というこのふたりに関しては断片的なエピソードを数本書いていて、彼らと同じ学校で過ごした同じ学年の子たちの「その後」を描いた連作短編を書こうと準備をしていたのでした。初参加だった2014年の大阪文フリでは彼らと同じ学年だった片岡くんのお話を無配で出しました。(大人になった片岡くんが今回の新刊に収録したエピソードにすこしだけ登場します)


ついでにこれが初々しくてかわいい2014年に初参加した時のわたしのブースです。
うまれて初めて作ったオリジナルの本は「ピアニストの恋ごころ」のカバーつき文庫本でした。

 

いま見返してもじゅうぶん頑張っているし、ちゃんとアピールもできているブースだと思うんですけど(ツイッターなどでの告知もしたし、WEBカタログや試し読みも登録しました)立ち止まってくれた方はほとんどいらっしゃらず、事前に一切お知り合いも作れず、無料配布本は一冊、有償の本は一冊で終わりました。



結局6年後のこのタイミングまで彼らのお話を書くことができなかったのは、海吏に出会い、海吏が忍を紹介してくれて、忍に周くんという世界一カッコよくて可愛い彼氏ができたから、というだけではなく(笑)
率直にいって、海吏たちが寄り添ってくれたものとは別種の自分にとっての切実すぎる感情が宿っていて、きちんと向き合うことが怖かった、ということに尽きます。
不完全な形とはいえ、こうして彼らの物語をきちんと語りなおすこと、そしてなにより『終わらせる』ことができたのは、小説を書くことを通して自分の中のわだかまった感情にきちんと向き合うこと、乗り越えることができるようになったからだと思います。

正直なところ、自分のうちにある切実な気持ちに改めて向き合うのがつらすぎて編集している間にしょっちゅう手を止めては泣いていたのですが(毎晩そうしてる間に以前から異常に動作の重かったパソコンが壊れた。笑)(ので会社の休憩時間とネカフェへの缶詰作業で入稿まで漕ぎ着けました)
そういった気持ちで書いた、決して明るく楽しいとは言えないものを(エンタメの島にいるのに!笑)読みたい、と選んでもらえたことはとても大きな自信につながり、励まされました。

あれだけ何度も諦めた方がいい、やめた方がいい、と思った「小説」をやめなかったことがいまの自分へと導いてくれたのだと思います。
わたしは5年、10年前の自分よりもずっといまの自分が好きで、誇りを持っています。
そうやって「変われた」のだということ、ほんとうに大切なことを話せるようになった、ということを形に残せたことが、いまはとてもうれしいです。


【お店番中の楽しいお話】
満員御礼大盛況!(とはいえ、人気のあるブースや島に人が集中しがちで自分のブース近辺は通路と化しがち)な大阪や東京と違い、人の絶対数は少なくても確実に足を止めてくださる方がありがたいことにとても多かったように感じます。
見本誌を見てから来てくださったのか、新刊/光の雨/ジェミニをすっと手に取ってくださる方がやはり多いですね、ありがとうございます。とてもうれしい~。
昨年もたくさん手にとっていただけたデッフラは今年もまた人気でした。

どれがピンとくるのかな、といろんな本を手に取ってはじっくり吟味してもらえるのはとってもうれしい〜これは対面販売の醍醐味ですね。
結果、手持ち在庫が3冊ほどだったSmall townは完売、ジェミニは残り一冊、ほどけないは持ち込み分が完売しました。
新しめの本以外はあまり動かないので基本的に持ち込み数は一桁/あましのは性描写がしっかりあるぶん、人様を選ぶ本なので持ち込み数を少なめにしているからこういった結果になっただけなのですが、これはとてもうれしい〜。
本の作りが綺麗、と光の雨を選んでくださる方が多かったこと、ふたりの馴れ初めから読んでみたい、とほどけないと光の雨をセットで手にとってくださる方がいらしたのもすごく嬉しかったです。

「紆余曲折あって付き合い始めたふたりのその先のラブラブハッピーエンドなので二冊読むとウルトラハッピーになれます!」

読んでくださった方ならわかると思うんですけど、光の雨のエンディングは切なさやもどかしさを乗り越えた先でミラクルハッピーエンドですからね。えっへん。




残りが確か2冊くらいだったMy shooting starが完売したのも誇らしくて嬉しかったです。
正直わたしはこの本がいちばん面白いと思っているんですが(これを書いたことでほんとうに人生を救われた)、一冊で完結してるお話の続刊という性質上、ほぼ2冊セットで手に取ってくださる気前の良い方にしか売れないんですよ。そりゃそうだ(笑)




それでもあましのはなぜか続刊があっという間に品切れになったんですよね。あましのだからかなぁ。うれしいなぁ。正直もったいない気もするんですけどね。ほんとうにいい本だと心から思っているので。


読んでもらいたい、いつまでもずっと置いておきたい気持ちはやまやまなのですが、さすがにもう再版しなくてもいいのかな、売り続けるのは難しいのかな、とも思っています。
いや、パソコン壊れてデータぶっ飛んだので作り直すのが大変っていうのもあるんですけど…。
海吏たちのお話はこのあともたくさん書いたのでいつかごんぶと再録集を出せるといいなぁとも思います。
アイハブアドリーム。
あましのもごんぶと総集編を出したいんですけど、いつになるのかなぁ。


今回の状況が影響したことで一般来場者さんは前年よりもぐっと少なかったとのことでしたが、総じてすごく活気とエネルギーがあふれたイベントになっていたと思います。
仲の良いお友達は決して多くないのにすこしも寂しく思わずに済んだし、足を止めてくださる方がたくさんいらしたこと、自信をもって送り出した本をまんべんなく手に取ってもらえたこと、現地送りにしたため、ちゃんと詰めて帰れるのか不安だった新刊をきちんと箱に収めて帰れたこと(笑)(新刊がお知り合いに売れた以外はほぼ動かず、段ボールのふたが閉まらなくなった静マルの悲劇をぼくは一生忘れない)は大きな手ごたえと自信につながりました。

ほんとうにほんとうに夢みたいにずうっとずうっと楽しくて、いまもまだ楽しいままです。
文フリ広島がいちばん好きかもしれません。



イベント後に見に行ったゆうぐれ時の原爆ドーム。




昨年も行ったお好み焼きのみつさんに実駒さん、おがわ先生、本吉さんとご一緒してもらいました。めちゃめちゃお安くてめちゃめちゃおいしい~!
観光客向けではなく、地元の方が集まるお店のようですがタレントさんの色紙などもたくさんあって人気のお店みたい。おいしいもんねえ。




「らいさんから聞いた話とブログで読んだのを参考にらいさんの広島の思い出日記を描きました」
周くん「広島のおみやげたくさんありがとう、どれも美味しくいただきました」
「川通り餅美味しかったよ」

(※忍の絵日記は数日後に追記としてあげています)
最初にブログをアップした後、忍が拍手からコメントをくれて、もちろん自演じゃないので(笑)忍(を名乗ってくださったお友達のどなたか)の優しさにびっくりして泣いて、正直いまも泣いています。
わたしが泣いてるって言ってる時はほんとうに泣いています。そんなことで嘘ついてどうするんだよ。

自分で自分を褒めてるみたいで狂気を感じるって思われたとしても事実だからいいんですけど(笑)わたしは忍には心から感謝してるし愛しているので、そんな風にして自分が大切にしていることを受け止めて、優しい気持ちを返してくださる方がいらっしゃることがほんとうにうれしいです。
小説を書いていてよかったな、と心からそう思います。


【さいごに次の予定】
申し込んでいた静岡文学マルシェの申し込みをキャンセルさせていただいたので、次回は9月の文フリ大阪に参加します。
静岡にはまた旅行で行けたらいいなと思います。
ウイルス騒動がほんとうに大変なことになっていますが、その頃には落ち着いていてみなさんが安心して参加できることを願っています。

9月には水面下で動いているアンソロジーを出せる予定で、合わせまして、ほどけない以来の長編の新刊が久しぶりに出る予定です。
こちらはおやすみやSmall townの流れを汲んだ作品なのでBLではありません。
BLがすきなんですけど…コンスタントに書く才能はどうやらなかった…。

また、9月の大阪以降はイベント参加の予定がいまのところありません。
なにか委託などを出してみたい…福岡方面に…などと思うのですが、昨年瞬殺でしたしね。
某れぼからはおそらくもう撤退かな、と思っているので、遠方の方などはよろしければBOOTH通販をご利用ください。

偶然このブログにたどり着いた/なんとなくTwitterを見てるけど小説を読んだことがないので読んでやろうと思ってくださった天使様(がいればいいな)はこのブログのお話のカテゴリーカクヨムで小説が読めるのでよろしくお願いします。

ではでは、お付き合いありがとうございました。また元気にお会いできますように!

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