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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

2024年を振り返る

こちらは創作TALK様の企画に参加させていただいております。

一年を過ごしていると余りにいろいろなことが起こるため、あっという間だなんてことは何ひとつないな、と思いながら今年一年を振り返ってみようとおもいます。
創作に関係のないことのほうが毎回多い&特にこれといって役に立つことを書いていないことをご了承いただけますと幸いです。


【ひとまずは簡単な自己紹介】
高梨 來(たかなしらい)
関西在住。10年程(!)前から文フリに出始め、小説を中心に創作活動を行っています。
二年ほど前から(二度とやらないと思っていた)二次創作を再開し、今年から新しいジャンルにはまったことで三足の草鞋をはいています。

オプションテーマ:創作環境
コーヒーチェーン店でポメラです。
二回ほど小説のデータがぶっ飛んだので最初から書き直しましたが、最初に書いたお話よりも良くなったので結果オーライ!


【雑感など】
毎年言っているような気がしますが、あまりにもむごたらしい出来事が立て続けに起こり、目を覆いたくなるようなことばかりだったなぁとおもいます。
(大きな変革が長い時間をかけて行われている最中故のあらゆる軋轢が起こっているのかな、ということは感じています)
社会の大きな変容に加えて、SNSがあからさまに人々の憎悪や怒りを増幅させるようなアルゴリズムで動いていることもあり、心の平穏を保ち続けるのは難しいなと深く感じ入る一年だったように思います。
怒りや不満やあらゆる向き合うべき問題から目を逸らして無関係を気取っていればいいわけではないし、人の人生が多種多様であるようにエンターテイメントのありようもさまざまなことは百も承知の上で、自分の気持ちを預けられる大切な居場所としての作品作りを心の拠り所としていた一年だったな、と思います。


【創作の話】
息抜きの日々の創作が二次創作メインになっていたため、ほぼオリジナルを書けていなくてびっくりしたし寂しい。笑 まぁそういう時もあるさ。
とはいえ、お正月に1本だけ書いてましたね。

Happy New……
恋人の家族にご挨拶するお話。
長い時間をかけて彼らの人生の様々な時間を描けることも、誰かしら読んでくださる人がいらっしゃることも本当に嬉しいです。


水面下では二年ほど前から匂わせていた(笑)合同誌の内容をブラッシュアップしていたのですが、予告編の冊子を文フリ大阪で発行出来たことで、ずっと向き合い、磨き続けてきた作品を少しだけみなさまにお披露目できたのがとてもうれしかったです。



【文フリ大阪にでたよ】



コロナ禍が始まって以来、一般参加すらしていなかったのですが、そろそろリスタートをしたい、と意を決して申し込みました。
新刊がないとつまらないけれど、体力・精神力的に大きな企画を打ち出すのは難しいし、4年前に文フリ大阪で出すはずだった大切な本を改めてイベントで見てもらうことに注力したいと思い、新刊はコピー本二冊でした。
参加レポート




long way home
4年前の新刊、「黒い犬」「ダレン~」の二作からの派生作品で比良岡美紀さんとの共著。
新しい場所へ向かうふたりの「はじまり」の物語であるのとともに、ご協力いただいて制作を行っている合同誌のプロローグとなっている本です。




まるで星の落ちる夜のような、恋を
ときメモGS2にはまった事をきっかけに二次短歌の連作がいくつか出来たので、それらとともに、ゲームを未プレーの方向けの「わたしとGS、というか氷上くんとわたしの恋」についての一言コラムを載せた本をまとめました。






二次短歌の本はたいてい短歌しか載っていませんが、お友達たちはGSのことをよく知らないから。笑(GSや二次の活動に関しては後述で改めてふれさせていただきます)


空白の4年の間になにもかもが大きく変わっているのだろうと覚悟はしていたし、100円の薄いコピー本2冊を新刊にしたのも、イベント参加へのリハビリのようなものだから、という気持ちからでした。
ふたを開けてみてどうだったのかと言えば……思っていた通り、いや、それ以上でしたね。笑
わたしが申し込んだジャンルは「現代」(メイン作品が純文学でも短編でもファンタジーでもBLでもないのでそこしか該当するものがない)でしたが、学生さんの時からの文芸サークルの仲間同士で、といった雰囲気のサークルさんが並ぶでぽつんと異彩を放っていたため(笑)、並びで覗いていく、という感じのお客さんはいらっしゃらないなぁという感じでした。
規模が大きくなりすぎてしまい、じっくりみる余裕が完全になくなってしまったとはいえ、立ち止まってくれる人は今までで一番少なかったです。
そういうもんだからまぁしゃあないわな。笑
エンタメ系小説サークルなら「食」などの普遍的でキャッチーな題材だったり、純文学とすこし不思議系統のあいの子的な世界観を打ち出した作品が注目されているのかな、と思いました。
わたしはそういった意味ではいつでもジャンル迷子ですからね。

文フリで知り合ったゲームを知らない(笑)お知り合いのみなさんや(4、5年ぶりにお会い出来た方が多数いらしてすごくうれしかったです)、告知を見てくださったのであろうGSをお好きな人が短歌の本を手にとってくださってうれしかったです。
小説のほうは格段に見てもらえなかったな。笑(お手に取ってくださった皆さん、ありがとうございました)



彼氏がついててくれたから勇気1000%!笑


短歌は心に大きなショックを受けた時に偶然の産物として生まれるもの=日常的な創作活動として行うことが出来ないため、投稿や歌会などへの参加は出来ない=短歌クラスタではないなという気持ちでいるのですが、目に留めてくださる方がいらっしゃることがとてもうれしいです。




これ詠んだ時はたぶん悲しかったんだと思う。


プロ作家さんや商業出版社がどんどん押し寄せ、ついにビッグサイトで開催されるまでの一大イベントとなったことへの様々な意見が日々行き交ってはいますが、偏に「客層が大きく移り変わった」とところが大きいな、というのが参加してみての実感でした。
もとより文フリの花形は純文学と詩歌でしたが、そこに加えてプロの文芸作家さんが多く参加されるようになったこと(プロだって好きに書いた同人誌を作りたいだろうし、わたしだって好きな作家さんの商業番外編の同人誌を喜び勇んで読んでいるので。笑)、有名なライターさん、noteなどで多数のファンを獲得しているノンフィクションの書き手さんが一気に増えたのだな、というのが印象的だったような気がします。
大挙して押し寄せるようになったお客さんたちが(好きな作家さん以外で)主に探しているのはノンフィクションやエッセイが大半で、いままで以上に事前にチェックしたサークル以外を探して回る余裕はなくなってしまったのだろうし、あまりにもサークル数が増えすぎて宣伝をしても埋もれてしまう、というところはあるのだと思います。
初期から中期の頃の文フリ大阪のような「こつこつ作った作品を発表する年に一度の文化祭」の気持ちで出展していままでと同じ満足感を得ることは非常に難しくなってしまい、中小規模の創作イベントや個人営業の書店さん、読書会などのコミュニティで草の根活動のように作品を見てもらう・不特定多数の人と交流するという土台を作り上げれば足を止めてくれる人も増えるのかな、と個人的には思っています。
仕方ないこととは言え、自分の慣れ親しんだ場所が様変わりしていくのは率直に言えば寂しいです。

時間を作って会場をぐるりと周り、慣れ親しんだお友達にご挨拶をしたり、4年越しでアンソロ参加の直接のお礼を伝えることが出来たのがとてもうれしかったです。
せっかく来たのだから本を見て回りたい気持ちはありましたが、あまりに大きく人の多い会場の空気にのまれてしまい、ゆっくり見て回る余裕がないな、駆け足にならざるを得ないな、というのはどうしても感じました。
一般参加でふらっと見て回ろうにも途中で予算が尽きて買えない、なんてこともきっとありますよね。笑
大盛況のノンフィクション島も通りがかりに見てまわりましたが、見せ方や切り口がうまくて目に留まる作品も多いし、SNSで「バズる」ことがすべて、めまぐるしいスピードで消費されてしまう、という文化から程良く距離をおいて自身の個人的な考えや価値観を伝える場所として紙の本にエッセイや日記をまとめるという創作表現を選ぶのも素敵なことだな、と思いました。
わたしもエッセイを過去に出しましたが、SNSで無暗に打ち明けたくないことを預ける場所とし機能してくれていいんですよね。
(あまりそちらに舵をとる気にはなれなかったり、なんとなくタイミングを逃してしまってお蔵入りしているものならあります)
心のキャパがいっぱいいっぱいだったのでほとんど見るだけになってしまい、申し訳なかったです。


【ときメモGS2にはまったよ】
何よりもの2024年の最大の事件でした。笑

好きな声優さんが出ていると聞いて興味を持つ→積みゲーをプレーし終えた春頃、満を持して羽ヶ崎学園(GS2の舞台)に入学→時を同じくしてswitch移植版をプレーし始めた人たちが多数いたことにより、界隈が大盛り上がり→あまりにもゲームがすばらしいのでプレーしながら思いの丈を話していたら続々と氷上くんのことを好きなフォロー外の人たちからいいねの通知が届く(なんで!?)→そのうち幾人かの人がフォローしてくださるようになり、はね学のお友達に恵まれる→たくさんの刺激を受けて楽しくなり、小説を書いて発表するようになり→はね学の同級生のみんなが読んでくれてウルトラミラクルハッピー!

ざっくりと経緯を説明するとこうです。笑


二年前から新しいジャンルにはまって作品やキャラクターへの雑感も日常的に話していて二次創作も書いてはいるのですが、いかんせんパブサ結果が9.5割わたしのカプにはまっているのでパブサからいいねを押してくれる人はほぼ皆無でお友達が出来るわけもなく。(笑)(すごくニッチだとかマイナーだとか接点なしってわけではないんです。わたしが追いついた頃には世間の盛り上がりが何故か去ってしまっていた&おそらくわたしの作風がジャンルの人たちのヘキにあまり刺さらない、みたいな?)
まさか自分がジャンルの人たちに歓迎してもらえるだなんて思っていなかった、なにが起こっているのか本当にわからないけれどものすごくうれしい、というのがはまりたての頃の率直な気持ちでした。

わたしは元より、比較的浅く広く色々なものに興味を持つ(創作をするほどはまる事が滅多にない)ため、発信&交流専用のアカウントを作るという発想もなく、ただ新しく好きなものに出会えたのがうれしくてゲームの感想を話していたにすぎないのですが、同じ時期に最高潮に盛り上がっていて発信や交流をしたい! と思っている人たちが多数いるジャンルに出会えたのは本当に幸福なことだな、と思っています。
また、GSのみなさんはすごく優しいので「らいさんは言語化がうまいですね」と度々ほめてくださるのがとてもうれしいです。僕はおしゃべりすぎるだけなのにどうもありがとう。笑

わたしは音楽がとても好きなのでライブの感想を度々ブログに書いていて「らいさんはなんでそんなに文章が書けるんですか、プロの人なんですか」と恐れ多くも尋ねられたので、「ただのおたくです」と答えたことがあるのですが、心を動かされる大切なものに出会えたことをきっかけに自分の気持ちに向き合い、その内情を誰かに聞いてもらう、ということを長年(ただの自分が生きやすくなるためのライフワークのような趣味として)行っていたことをきっかけにすてきな皆さんとの出会いのきっかけを得られたことや、同じものを愛好する人に喜んでいただけることにつながったのかと思うと心からうれしいです。
おたくになってよかった!笑
(すごく余談ですが、ライブに行く度に服装が奇抜なおかげで名乗る前に初対面のフォロワーさんが気づいてくれます。お忍び参加できない。笑)

基本的にどこに出かける時にもだいたいひとりで、不特定多数の人と仲良くさせてもらう・輪に加えてもらうことが得意ではないのですが、SNSで発信する=少なからずの理解や共感といった寄り添いを求めているので、そういった想いに多数の人たちが応えてくれる、各が考えたこと・感じたことを寄せ合って大きな花束を作るようなコミュニティに合流させていただけたことがとても救いになっています。


【初めてピクスクさんのオンイベに参加出来てウルトラミラクルハッピー】
多種多様なオンイベがあれど、一次創作系は特に「これだ!」と思えるものに出会えず、二次は参加資格のあるものが開催されていない……みんな楽しそうでいいなあと指をくわえて見ていたところ、GSシリーズのテキスト作品主体のウェブオンリーが開催されると目にしたのは5月頃でした。
書きためた小説や短歌と、間に合えば新作をアップしよう! ウェブオンリーだから展示のみでもいいもんね! と意気揚々と参加させていただいたのですが、これがまぁ本当にすごく楽しくて楽しくて。



GS2のテーマ&夏開催なのに併せて灯台と人魚姫をモチーフにデザインしたお品書き。


同じ作品を愛する人たちの集まるウェブオンリーは(展示のみでも参加も出来ることもあり)いかに限られた時間内で本を手にとってもらうか、ありきの即売会とは違っておのおのが寄せた「作品の好きなところ」を教えてもらう和やかな発表会の場であるのと同時に、「みんなで楽しむお祭りの場」であることから心理的なハードルが下がり、和気藹々とした交流の場として機能しているのがすごく心地よく感じられました。
SNSに載せた作品を読んでもらえるのはすごくうれしいのですが、小説って絵と違って格段に拡散されなくてまあ読んでもらうことが難しいので(笑)同じ作品を好きな人たちのそれぞれの「好き」が一同に介する場で様々な方の感性の光る作品に出会えたこと、あたたかな言葉をかけていただけたことが本当に励みになりました。

去年7年ぶりに二次創作のイベントに出た際にも改めて思ったのですが、即売会は大概の場合、「その場でないと滅多に会えない友達と近況報告を交わしあう場」「作品を買いに来てくれた人に手渡す場」であり、作品をどう受け止めてくださったのかを聞かせていただけることって滅多にないんですよね。
お金を出してまで本を買ってくれた(ウェブなどで読んでいて作品を気に入ってくれたから本がほしいと思って訪ねてきてくれたor会場で目に留めて「いいな」と感じてもらえた)ことがすべてだと言われればそれまでなのですが、自分が心を寄せて大切に送り出したものについてどう感じたのを聞かせてもらいたい、という願いが叶わないことに精神的にかなり堪えてしまったので、「気に入ってくれた人がいたらしい」「本が売れた」に留まらず、作品を通して心のやりとりのようなものをしていただけたことが本当にうれしかったです。
僕の夢が叶ったのは誰かのおかげなのでありがとうの代わりに好きって言わせて。笑

GS2に関しては氷上くんの親友モードを考察する勉強会でみなさんと考えや気づきを共有させていただいたり、お誕生日カウントダウン企画でたくさんの人にお話を読んでいただける機会をいただけたり、イベントでアンドロメダ姫(氷上くんファンの呼称)とリアルでお会いする機会に恵まれたりと、はまりたてのジャンルかつ、みなさんのように専用アカウントを作って交流しようというつもりはまったくなかったのになぜ!? という勢いで(笑)多数のあたたかな交流の機会に恵まれ、非常に感謝しています。
人生を豊かにしてくれるすばらしい作品に出会えたこと、「ファン活動」という形で自分が出会ったものへの感謝や愛情を形に残せたこと、あたたかい人とのつながりをもてたこと、すべての奇跡を心からうれしく思っています。

ときメモGS2の氷上格くんを中心とした二次創作はこちらにまとめてあります、ご興味をもっていただけましたら嬉しいです。


【そういえば売らない本も作ったんだった】


お友達と6月にお泊りオフ会をした際にお土産としてコピー本を作っていきました。
お友達はわたしの推しカプには特に興味はありません。
(でも優しいので「おまえが書いているから」って理由で読んでくれたり、推しカプの絵を描いてくれたりしました。すごく優しい)
(元ネタ知らないのに読んで丁寧な感想をくれるお友達もいる。天使なのかな)
あましのとやってること大体一緒だから僕の小説が嫌いでなければ創作BLだと思って読めるんじゃないかと思います。

装丁もお話も気に入っているので書きたいな、と思えるきっかけがもらえて嬉しかったです。お話はこちらに再録しています。


【ことしも東京の二次イベントに出たよ】
昨年「せっかくこんなに好きになったんだから本を作りたいし、見てもらうためにもジャンルのオンリーに参加しよう!」と意を決して4年ぶりの同人イベント、7年ぶりの二次創作イベントに参加し、正直めちゃくちゃ落ち込んだんですが(笑)本にしたいな、と思うお話が一冊分貯まったこともあり、今年もまたイベントに参加してきました。
イベント合わせでぎりぎりまで本を作る、というのは心身のコンディションがよくないのであきらめた→何ヶ月も前に完成させておく、という形でイベントに出ているため、新刊は最終的に分厚い再録と書き下ろしの薄いコピー本の合計3冊。
去年はな、無配が2冊あったんやで。笑





同日に南ホールで開催されていたGSオンリーにエア参加のつもりで、GS2でも無配本を作りました。クリスマスを控えたころのお話です。




今年の新刊です、かわいかろう。




ブースのレイアウトがきれいに出来てうれしいからみてください。

去年の母体イベントだったスパークの半分程度の規模での開催かつ、ウェブにあげているお話への反響もまぁ(ほぼない)……という感じなので覚悟はしていましたが、本当にすごく人通りが少なかったです。(自分のいた側の島の半分近くが欠席だったこともあり、余計に閑散とした感じに)(おむかいのひぷまいサークルさんのコス売り子さんがかっこよろしかったです。笑)
ジャンルのお友達も売り子さんもいないので率直に言えばとても寂しかったのですが、おそらく告知を見てくださったのであろうGSの無配を見に来てくださった方がいらっしゃり、参加ジャンルのほうでもとてもうれしいお言葉をかけていただく機会に恵まれ、そろそろお片づけかな……という頃には南ホールに行っていたアンドロメダ姫たちが西まで訪ねてきてくれたり(みんな来てくれるって事前に聞いてなかったから無配本足りなくなっちゃってほんとにごめんね!笑)と、うれしいことがあったので参加出来てよかったなと思いました。
Splash!とバッチリ好印象の同時開催には奇跡も魔法もあるんだね。

わたしは作家さんのサイン会などにお伺いするのが好きなので、素敵な作品を作ってくださる書き手さんに直接感謝をお伝え出来たのがすごくうれしかったです。
時間も体力も消耗するイベントに参加するよりも書店でまとめて購入するほうが楽だから……と、イベント離れする人も増えている(ので、あらゆる意味で、二次創作の同人活動は書店委託オンリーでやったほうがサークル側としても楽という側面はある)ようですが、わたしはやっぱり作品を通して色々な方にお会いできる同人イベントに参加する事が好きだな、と思いました。
お会いできたすべての皆様に心より感謝しています。

今年は! 開場前に赤プラでお菓子を買えたぞ!笑
イベントで出展されている多種多様なお菓子屋さんを見て回るのが大好きなので楽しかったです。差し入れが現地調達できるのも便利でいいですね。

二次創作の小説はこちらにまとめてあります。


【イベントっていろいろあるものだね】
対面販売の同人イベントに出られなかった期間にはもっぱら委託型イベントや書店委託などで同人誌を頒布し、自分が直接参加するイベントでは得られない出会いにも恵まれてすごく感謝してはいるのですが、やはり対面のイベントとは似て非なるものだな、というのはこの数年で強く感じたこともあり、同人イベントに本格的に復帰できたのはすごく楽しかったです。
自分のブースで自分の好きなように本を並べられる、自分だけの売場空間をもらえるのはうれしいし、小説を書くことはどうしても孤独な作業になってしまうので、給水ポイントのように人とのつながりを得られることがすごくありがたいなぁと感じます。
(その一方で、小説を書いている自分と人と接する時にセルフイメージとして振る舞わざるを得ない自分の間にどんどん溝が生まれてイベント前後にものすごく消耗することが過去にはありました。いつの間にか乗り越えられたのでよかったな、と思っています)

とはいえ、慣れ親しんだ文フリがどんどん拡大化していき、集まる人たちが生み出す場の空気が変容しつつあることには戸惑いのほうが大きく、ホームのつもりだった文フリ大阪への参加も来年からはどうしようかな、というのが正直な気持ちです。
9月のOMMにいくだけで命からがらだったので、インテにいける気がしなくて。
なにか程良い規模と空気感の創作系イベントを探してみたいな、という気持ちでいます。






コロナ禍のこの異常な状況が終わりさえすれば元の生活に戻れるはずだと信じていたのですが、結局コロナが終わることはないし、自分の心身もありとあらゆる状況も変容してしまい、「戻る」ことはもうないのだな、ということを改めて痛感した一年でした。

いろいろなことはありますが、自分の考えたことや感じたことを作品にできたこと、それらによって気づくことができたこと、乗り越えられたことが沢山あったのは確かなので、「よりよい人生を生きていけるための糧としての創作」を自分なりに今後も続けていければいいなと思います。
単純に作品を作れると新しく自分の読むものが増えて楽しいんですよね。笑

好きなミュージシャンの方が「音楽を作ることは居場所作り」という旨のことをおっしゃっていたのがとても印象に残っているのですが、自分にとっての居心地の良い場所に出会えるか否かは本当に運次第なんだな、というのを深く感じたような気がします。
作品を作り続けてきて本当によかったと思える奇跡のような瞬間は沢山あって、とは言え、その喜びでは到底相殺できない程度にものすごく悲しいことが沢山あっておおむねずっとブチ切れていた(笑)のですが、小説を書くことが、文章を書くことが本当に好きで、本を作ってイベントでみてもらうことが本当に好きなので、来年もまた発表をさせてもらえる場に赴くことができれば、何かを書くことが出来るきっかけを得られればいいなぁと思います。

引き続き健康に気をつけながらぼちぼち楽しくやっていけるといいな。いま手がけている作品や次に書きたいと思っている作品をいいものにできればいいな。来年はときメモGSのリアルの同人イベントに出てみたいな(オンイベはもうふたつ申し込み済みです! やったあ来年春と夏のウェブオンリー楽しみだなぁ!笑))というのが、創作活動面での目下の楽しみな予定です。

ここまで読んでくださりありがとうございました。


拍手

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文フリ大阪お疲れ様でした。

文フリへの参加は2020年2月の広島以来4年ぶり、文フリ大阪へは5年ぶりに参加しました。
規模も拡大し続けているし、委託型イベントに出ていたとは言え直接参加は4年半ぶりだし、その間にかなり人も入れ替わっているのでもう別物だと思ったほうがいいな、ゼロからの再出発だと覚悟しよう、という心づもりで参加したのですが、まったくもってその通りだなというのが正直な感想でした。
ただ、去年二次でスパークに参加した時にも思ったように、ただぼんやり座って行き交う人を眺めているだけでもなんだかふわふわ楽しくて、即売会の活気のある雰囲気は楽しいなと改めて感じられました。


【事前の準備】

新刊を作るよ
一から大き目の新刊を用意する気力体力はないし、まぁリハビリがてらに薄めのコピー本でも作ろう……と7月末から準備を開始。
合同誌の制作をお願いしている比良岡さんにご協力いただき、8月の半ばごろには完成。

Twitterに投稿したときメモGS2の短歌の連作があるし、文フリ大阪でコピー本を作ろう! と思っていたため、同時に準備を開始。こちらは作品が既に揃っていたため、サクッと一日ちょっとで出来ました。
(遊びに来てくださったキヨムさんに「高梨が1日で作りました!」って今や懐かしのデスノートのジェバンニのあれを言ってました。笑)
リハビリなのであらゆる意味で軽く手にとってもらおう、と設定金額はどちらも100円にしました。





黒い犬の続編にあたるlong way homeはグレーの紙を土台にシンプルに、まるで星の〜は天体観測、灯台とGS2や氷上くんのイメージを凝集しました。
二週間前にはコピーと製本が終わっていたので、お品書きのアップなどもこの頃には始めていました。
みなさんギリギリまで書いてらして、そのRTAぶりも同人誌ならではだと思うんですけど、精神的にも体力的にもそういうのは無理だな、と諦めちゃったんですよね。
前日は鍼治療の後に近くの映画館に行って来ました。笑


値札を作るよ〜荷造りまで



見やすいのがいいだろう、と毎回本に巻いた値札を作っています。
同人誌だから商業や本屋さんのポップみたいにしなくてもいいや、と好みのデザインであらすじなど雰囲気がわかるものにしたいな、というのが個人的なこだわりポイント。

二次の時からネットで話題になっていたのを参考に煽り文入りの値札を作っているのですが、ディスプレーで本を見て→手に取ってあらすじを読んで、と選んでくださる方が(基本的にpixivで見た本しか買わないから値札は手書きでOKな感のある二次でも)おひとりはいらっしゃるので、やり方としては有効なのかなぁと個人的には思っています。


傷んでいる見本誌の値札を取り替えたり新しく値札を作ったり、見本誌札を書いたり……やることが、やることが多い!笑
一次創作は本の種類もページ数も多いので梱包するのも並べるのも大変だなって4年ぶりに準備して思いました。笑



宣伝をしよう



どれも大切な作品だけれど欲張って宣伝しても仕方ないよなと、個別の宣伝は4年前の文フリ大阪で出すはずだった「黒い犬」「ダレン」を中心にして、お品書きとカタログを貼る感じで何度か繰り返しました。
トータルで自分の表現したい世界観を打ち出した告知をしているつもりだから、気になる本がないかをカタログで一通り見てくれるんとちゃうかな、と思って。笑

リツイートやいいねを押してくれた人がみなさん来てくれるとは限らないのはわかっているんですが、お知らせをすると見てくださる方がたくさんいらして目に留めてもらえるのが嬉しいな、文フリの醍醐味だなと思えました。
二次ではこっちのお友達からしか通知が来ることがないから…笑(ジャンルに馴染めなくてお友達がいないんです。笑)(カプ名でパブサしてる人、わたしくらいしかいない気がする。あんなにかわいいのになんでだよ。笑)



【当日になりました】
お昼からオープンなので朝がゆっくりで済むのが気楽ですね、当日入りの人も楽だよね。
残暑がきつすぎて駅に行くだけで満身創痍でした。


設営をするよ




100均の小さいレジャーシートをスペースの下に引いて荷物などを置けるようにしています。

おうちで棚の組み立てを2回練習しておいて良かったです。笑 面倒でも一度はシュミレーションした方がいいね。
種類が多いので並べるのも一苦労でヘトヘトになり……余裕がなかったね。笑
本は見本誌を立てて、裏に置いたカゴから出した在庫をお渡しする形にしました。




お品書きを飾ってらっしゃるサークルさんが多いように思いますが、細々した字を読みづらいのでは? と思い、毎回ポスターを作っています。
会場で見るとA3って本当に小さい。とは言え、A3以上はコストもかかるし、綺麗な絵を売りにしているわけじゃないから別にいいかなって……笑
底面がA3の大きい箱で搬入すれば本や備品と一緒にポスターも送れてよかったです。




心細いからこの5年の間に出会った好きな男の子たち(CVがおなじ!笑)に見守ってもらいました。笑

お隣のお兄さん「すごいですね」
わたし「好きな子を見て元気を出そうと思って……って、裏のことじゃなかったですね!笑」
↑ 素で答えました。笑


はじまるよ
奥の方に有名人の方のブースがあったのかな?? 列形成されてて、そちらに流れていく人をぼうっと見ていました。
人が多ければその分立ち寄ってくれる人が増えるわけではない、寧ろその逆、とあらかじめ覚悟はしていたのでまあ思ってた通りやな、というのが率直な感想。壁際には印刷会社さんや出版社さんが配置されていて、なんだかずいぶん様変わりしたものだなあと思いました。

前を通る人はいても立ち止まる人がほぼいないのは二次のイベントと同じだなぁと思いつつ、声掛けや無配を渡すのは苦手なので最初はただぼうっと通り過ぎる人を眺めるばかり。
カジュアルダウンしたクラロリ風のお洋服の人、ぬいバのお姉さん、その他個性的なオシャレの人が多くて、文フリの客層はやっぱり個性豊かだなぁと眺めているだけでも面白かったです。
まぁそんなわたしはツノが生えてたんですけど。笑
みなさんと会えなかったこの4.5年の間、限りある人生をより楽しむためにも遠慮せずに好きな服を楽しく着ようと思うようになったんですよね。その結果が進化してのツノです。笑
ファンタジー島じゃないの圧が強い人が座ってるからビビって避けられてたんならごめんなさい、コンセプトは令和の森ガールでした。笑
一応これでもブースの雰囲気に合わせて着たい服を選んでいるつもりなんだぜ。



しばととやさんの美しい角

打ち落としてきた獲物ですって言ってた。笑 可愛いって言ってくれたお友達の皆さんありがとう。笑
ゴスやスチパンの人を見かけると嬉しくてついお声を掛けることがよくあったのですが、今年は見かけなかった気がするなぁ。
和服もあんまり見なかったと思うんだけど、こう暑いと機動力を重視になるのかな。


ポツポツと尋ねてくださる方が現れ始めたのは13時前くらいからだったかな。おそらく告知を見てくださったのかな? という感じのお客さんが本を見てくださって嬉しかったです。
なんとなく静かに見たい方が多そうな感じがした(のと、暑さとお腹が空いたのですこし元気がなかった)ので初めてのお客様にはあまり話しかけないようにしていたのですが、GSの本を最初に手にとってくださった方にすかさず「はばたき市民ですか? どの子がお好きなんですか?」ってお聞きしてしまいました。嬉しかったんや。笑
GS2は未プレーとのことでしたが、ご興味を持ってくださって嬉しかったです。

終始ブース前に人の流れはあれど遠巻きに通り過ぎていく人が大半、おそらく告知や見本誌で目に留めてくださったのであろう方がぽつぽつ、ごくたまにふらりと足を止めてくださる方がいたかな? という感じ。固定ファンがそれだけいたり、島全体をじっくり見たい層がいないと今まで以上に埋もれるんだな……というのは正直すごく感じました。
すごくぶっちゃけた話、見てくれる人はいままで一番少なかったんですが、4年越しにやっと自分のブースで並べられた黒い犬とダレンをお手に取ってくださる方がいたのでそれだけで充分すぎるくらいうれしかったです。

イベントでないと中々お会いできない4.5年ぶりのお友達がはるばる訪ねてきてくださったり、ブース越しにお会いできたのがうれしくて「みんなと会えなかった間に好きな男の子に出会ったよ!」って自慢の彼氏を見てもらったり近況報告ができてとても元気がでました。笑




名札に彼氏がいたので勇気1000%。
木製バッチ、可愛いからなんとなく作ったんだけど今後はばたき市のお友達にお会いできる機会があればつけていこう。笑




氷上くん親友告白エンド短歌

小説以上に短歌は見よう見まねなので本を出すのは緊張しましたが記念だし……くらいの気持ちで作りました。
短歌ともノンフィクション島とも遠く離れた場所で出す二次創作短歌本を見てくれる人はそういないだろうと思って部数は少なめでしたが、ゲームを未プレーのお友達が手にとってくださることが多くて嬉しかったです。
逆に言えば短歌クラスタがはるばる見に来てくださることはなかった、とも言えます。笑






特にお知らせしていなかったけれど以前作ったおまけの余りがあったので配布させていただいておりました。
ポスカのほうは初めて詠めた二次創作短歌の連作だから思い出深いや。元ネタを知りたい人はわたしに聞いて!笑




アスカさんに面白いって言ってもらえた解説。笑
ゲーム知らないお友達向けに、複雑なゲームシステムをざっくりわかってもらわないとイメージが掴みにくいかと思ったの。

ニ次創作短歌のみなさんがご本などを出されているのが楽しそうで長年羨ましかったので夢がかないました。やったあ!
小説とも考察とも違う形で自分の中に生まれたもの、見えた景色を掘り下げて一冊の本の形にできたのも、原作を知らない方にも興味を持ってもらえたのもすごく嬉しかったです。
はね学のお友達は今後お会いできる機会があればよかったらもらってください。コピー本だからいるぶんだけ増刷できるんだな、これが。


遊びにいくよ
お腹が空いたので13時過ぎに一旦下のコンビニに行き、ご飯を食べてからお出かけに出ました。
事前に気になったブースとふらっと気になるものを探しに……と探検したかったのですが、広さが5年前と段違いでしたね。
個人的には7年くらい前の2フロアに分かれた文フリ東京ではぐるっと探検する気持ちの余裕があったんですが、広さと人に酔ってあ、ムリ……ってなりました。
あの状況でめげずに会場のはじまで訪ねて来ていただけたのはすごいことなんだと思いました。
なんだか雰囲気に飲まれてしまって前みたいにふらっと足を止めておみせやさんとお話をして、っていう心と時間の余裕が持てなくて、遠目にフォロワーさんのお店が見えてはお元気そうでよかったな、と通り過ぎるのでいっぱいいっぱいでした。あなたのブースの側を通り過ぎたツノはわたしです。笑

全体を通してファンタジー島は世界観の打ち出し方がお上手、ライトノベルはプロ顔負けのディスプレーの凝り具合が本格的、詩歌や純文学はシンプルに作品で勝負のストロングスタイルがかっこいいし、著名な書き手さんが多くて文フリの主役! な印象を受けました。
本屋さんや出版社さんのブースもずいぶん多くて、流石にプロは見せ方が上手いなぁと。
ノンフィクション島が以前よりもずっと賑やかで、おしゃれでセンスのいいデザインやイラストで目を惹かれる本がたくさんあったのが印象的でした。
noteでキャッチ―な題材を掲げて活動して文フリに、という方が多いのかな。
同人誌ならではのセンセーショナルな題材で目を引く方もいれば、日常のことや日記など、個人的なことを作品にしている方が多いようでした。
SNSの激流に消費されない形で個人的な大切なことを形に残して伝えたい、という人がそれだけいらっしゃるということなんだろうな。

気になる本はあれども気持ちに余裕がなくて手にとっては戻して……になってしまいがちだったのが申し訳なかったです。ごめんねわたしの体力がなくて。笑
行って帰るだけでドコドコ時間が溶けるので、規模が大きくなるとなんかもう仕方ないんだな……というのはすごく感じました。(その分よりバラエティが豊かになったのかな、というのは感じました。体力があれば、売り子さんがいればもっとゆっくりちゃんと見たかった。笑)

ずっとイベントをお休みしていたので、4年越しにらしさんと七歩さんにダレンに寄稿してくださったお礼を改めてお伝えにいけて嬉しかったです。
自分が出店しない時でも買い物を楽しみにくればいいんだろうとは思うんですが、なんというかそういう気分にはなれなかったんですよね。
あれだけ大きくなってしまうと出店しながらじっくり買い物を楽しむのは本気で無理になってきたので、見て回る回と出る回を分けた方がいいんだろうな、とは思いました。難しいね。




桂先生が寺田寅彦の話してたよなって思って、目に留まって買ってしまった灯光社さんのご本。
好きな小説に出てきた本や好きなアーティストさんの愛読書を読むと自分の好みで選んだ本じゃないからこその世界が少し広がったような嬉しい気持ちになるね。




無なのに〝有〟形而上学の存在との遭遇


【お疲れ様でした】
長丁場のはずなのになんだか気づいたらあっという間で、ノロノロ片付けを始めて17時過ぎに完全撤収しました。
特にお約束などはしていなかったので、シティモでのんびりお茶をして帰りました。
OMMはもうパンク状態なのでインテになっちゃうのかな……便利だから天満橋のままであってほしいです。



楽しい森の仲間たち




かわいいきすまんちゃんの熱い視線に照れる無


これからどうしようね
もうBLメインではないし、かと言って純文学ではないし短編でもないから……と、エンタメ大衆小説の島にお邪魔していて、正直毛色も違えば交流もない方と並んでいるのが面白いといえば面白いのですが、カテゴリーエラーかもしれないな、というのは思いました。
まぁ気になってくれた人はブース番号を控えてあの広い会場の中を訪ねてくれたんだからどこに居てもええやないの? とも思うんですけど、なんていうかどう見ても浮いてたんですよね。
いや、そもそもどこにいても馴染んだ試しがまずないんですけど。笑
そのほかに行けばいいの……? そのほかってなんだ!笑

ぶっちゃけ交流は得意じゃないし、投稿サイトだって苦手だし、アンソロとかにも滅多に呼んでもらえないし(いままでお誘いくださった皆さん本当にありがとうございます)、目立つタイプの書き手では本当にないんですよね。
自分の大切にしているもの、表現したい世界が世間的にはキャッチ―じゃないらしい・即売会映えしないらしいことへのくやしさはぶっちゃけすごくありますが、はるばるブースを訪ねてきてくださる方はいるし、こんなどこに居ても浮いてる人間なのにジャンルがばらばらな友達がたくさんできたし、応援してくれたり力を貸してくださる方はいるし、すごく人気者にはなれなくても小説のおかげで豊かな人生を楽しむことが出来ているんだからそれはそれでいいのかな、というのを改めて感じました。
この数年ほんとうにシャッキリしなくて状況の変化に取り残された感はありますが、思い入れの深い場所にまた戻れて、何よりもすごく大切な本を4年越しにやっと自分のブースに置くことができて心から嬉しかったです。

在来線で行ける地元のイベントなので文フリ大阪には今後も出たいですが、体力精神力が堪えるな、というのは感じたので(文フリ東京はもうでられる気がしない)、なにかもっとリラックスして楽しめる形のイベントが気候のいい時期にあるのなら出てみたいな、と思いました。
何かあるとええのやけどな……。
ひとまず年内は予定なし(二次で12月にイベントに出ます)(一通り書き終えたのでこれから編集作業)で、来年にはずっと書き進めている合同誌を出せる予定なので、それに合わせてどこかでられるイベントを探す予定です。

ありとあらゆる意味でコロナ前には戻れないな、というのを痛感した中でどうしていくのか、いきたいのかはまだわかりませんが、発表の場があることはすごくありがたいな、というのは改めてすごく感じました。
また皆さんとお会いできる機会を作ることができれば嬉しいです。

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Happy New……

周くんと「新しい家族」のお話



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2023年の振り返り

2023年も残りあと少しなので、今年あったことを色々と振り返らせていただきます。
例年どおりなら創作TALKさんの企画に参加させていただいておりますが、今年は例年に増してぶっちゃけた話だとか嘆きが多いので参加しておりません。

めっちゃ長いし有益なことは書いていませんが、お付き合いいただける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。


【色々な雑感】
ここ数年ずっと感じ続けていることではありますが、結局パンデミックの混乱は収まることがないまま、戦争はますます激化するばかり、政治や社会への不信感は高まり続け、常に争いごとと隣り合わせの日々が続くとても平時とは言えない状態が日常となってしまい、不安な気持ちに駆られることだらけだったような気がします。

わたしにも憤りを感じるようなことはそれはもうたくさんありますが、自分の支持している考えを否定するような言説はすべて出まかせの誤りだ、と自分の信じる〝正義〟こそが絶対的に正しいのだと声高に主張するあまりに過激な争いに発展していくような場面を幾つも目にしてしまい、心が苦しくなることがすごく多かったです。
自身にとって負担になりすぎない範疇で、『知りたくなかった』物事にも関心を持ち続けていたいな、自分の考えや価値観にいま一度真剣に向き合っていきたいなと改めて思わされた一年だったと改めて感じています。

また、今年はあまりにもミュージシャンの訃報が多く、ショックが大き過ぎていまだに現実のことととして受け入れられていないところがあります。
好きなミュージシャンとの突然のお別れは一度や二度ではないですが、これだけ異常なペースでの立て続けであったことや、必ずまたお会いできるだろうと信じていたからこそショックがあまりに大きいのかもしれません。
心の中に生まれた空白はそう簡単に埋まるものではないし、埋められるはずもないので、ただどうしようもなく悲しくて寂しいというこの気持ちを抱えたまま、たくさんの作品と大切な思い出が残っていることや、いまこうして自分が生きていることを大切にしていかないとな、と思います。

とはいえ、もちろんしんどいことばかりではなく、新しく好きになったものにもたくさん出会えたし、今年からは好きなミュージシャンの活動が活発になってきたことや、いい加減がまんしきれなくなってきた(笑)こともあり、ライブにもたくさんいきました。
自分にとって音楽が本当に大好きで大切な宝物のような存在であることを再認識できたこと、たくさんのものを受け取らせてもらえたことが本当にうれしかったです。
心に残しておきたい大切でかけがえのない瞬間がいくつもありました。
去年からライブの感想を書いているブログを再開したのですが、自分が見聞きしてきたこと、感じたことを誰かに伝えるために書き残すのはやっぱり楽しいなと思います。
これもひとつの表現活動なんだよね。

☆ブログはこちら☆

趣味が合う人はたぶんいないと思うんですが……とりあえず貼っておくね。(ところで音楽繋がりで知り合ったお友だちにこのアカウントがばれてるんですよ、ワッハッハ。ライブの感想で長い文章を書けるのは!!! 数十年小説を書いている筋金入りのオタクだからですYO!!!)

体調面に関しては、夏に冷房をかけた部屋でのデスクワークの弊害でこっぴどいぎっくり腰になったこと、部屋の中で脱水になったことくらいで大きな怪我や病気には見舞われずに済みました。今後も冷えと水分摂取には本当に気をつけようと思います。

ネットやSNSに関してはTwitterが突如Xになり(絶対にTwitterって言い続けるけど)、ありとあらゆる突然の仕様変更に振り回されては気苦労が絶えなかったなぁと思います。
避難所として他のSNSに移動する方も多いようですが、好きなミュージシャンやブランドの情報発信を受け取る場としてわたしにはTwitterが必要不可欠なため、特に移動は考えていません。
欠かせない生活インフラとして共に過ごしてきたのですから、来年にはもうすこし安定してくれるようにと祈るばかりです。



【やっと創作の話】
例年通りにのんびりペースではありますが、今年はすこしだけ動きがありました!


参加した本、作った本



「MABATAKI美雨購入体験記アンソロジー 花を履く人々」に参加させていただきました!
アンソロにお呼びいただけることが滅多にないので(お声がけお待ちしております!笑)お誘いいただけてすごくすごく嬉しかったです。

東京は蔵前にアトリエショップを構えるアクセサリー&シューズブランド、MABATAKI美雨の靴を手に入れるまでを17人の参加者が文章やイラスト、漫画などの多彩な表現とご自慢のコレクションを紹介する美しい写真で構成されたファンブックです。
大量生産品ではない、職人のこだわりによって作り上げられた踵に花を宿したこの美しい靴とみなさんがそれぞれにどんな出会いを果たしたのか、どんなふうにこの美しい靴に魅せられているのかが綴られています。
美しいものに心を惹かれる人たちは美しくハイセンスな表現をされる方ばかりなのだな、と文章やイラストの表現の美しさに目を見張り、そこに宿る人生ドラマに驚かされ、そしてなにより、主催の鍵田様の「大好きなものの素晴らしさについて声を大にして語り合いたい」というポジティブなエネルギーと、参加者それぞれの作品をよりよく見せるためのフルカラーでのこだわりのレイアウトがとても魅力的な愛の溢れた一冊です。参加させていただけてとても嬉しかったです。
現在は通販および、委託先書店にて購入することができます。詳しい情報は花を履く人々告知アカウントをご確認ください。




アンソロ発行後の9月、ライブのために訪れた名古屋で「せっかくだから見に行ってみるか」くらいの軽い気持ちで立ち寄ったfuligo さまで履かせてもらったところ、あまりの美しさに心を鷲掴みにされてしまい、オーダーさせてもらったfuligoとのコラボレーションモデルの鞘。


第7回『そこの路地入ったとこ文庫』さまに参加。
新刊「11月の雨の日」を委託させていただきました。






→お知らせブログ

2022年の11月になぜか毎日のように詠んだ短歌と、その間の日記を本にしました。
頒布する機会もないので発行は小部数でしたが、お手に取ってくださる方がいらしたこと、とても丁寧であたたかなお言葉をお寄せいただけたことがすごく嬉しかったです。(おかげさまで現在は完売しております)
当たり前に過ぎていく平凡な日々の中にも見過ごしたくない感情はいくつもあり、立ち止まって『誰かに自分の気持ちを伝えるための日記』として作品に書き残すことで見えてくるものがあるんだな、というのを感じさせてくれた特別な一冊です。
あまり大っぴらに打ち明けたいとは思えないけれど、だからこそ書き残しておきたかった『小説にすらできない感情の置き場』に耳を傾けてくださる方がいてくださることがとてもありがたいなと思いました。
エッセイ、書くのは照れくさいけれど楽しいですね。



embark




イベント参加予定はないため、通販のみで頒布した新刊です。一年に一回くらいはあましのの新刊を作らないと気が済まないんですよね。笑
秋に二次創作でイベントに出ることになっていたので、そのついでに作ろう! と思いたちました。
とはいえ、お話は勿体つけないでどなたにでも読んでもらえたほうがいいよね、と思ったのでウェブに掲載した上ですこしだけエピローグを書き足しました。
「家族」になりたいと思いを固めたふたりが交し合う誓いと、その後のふたりの暮らしを描いた三本のお話を収録しました。

Stand by you.
予定通りに偶然に 
花の降る道

現代の日本でまだ認められていない同性同士の結婚を題材とすること(現在の日本の婚姻制度にそもそも問題があり、まずはそこを解体する必要があるのでは、という議題に関しては一旦脇に置かせてください)、「家族」を描くことのセンシティブさについて書きながら悩んでしまう部分も多々ありましたが、『いま』の社会の状況、それらを踏まえた自身の考えに基づいた希望のあり方を作品として残すことも大切なことでは、と思って書きました。
前から書きたかったことをお話として残せて嬉しかったです。


書いたお話
詳しくは後述しますが、二次創作を書いていたのもあって、息抜きがそっちになるのもあってか、いままででいちばん少ない……笑

New Year’s Eve.
周くんは「忍」を形作ってくれた忍の家族のことがすごく好きだし、忍の家族もまた、忍を心から大切にしてくれる周くんのことが好きなんだろうなぁと思って書きました。

ライラック・タイム
わたし以外はあまり楽しくないんだろうけどわたしは春馬くんと海吏の関係性が好きなので彼らの関係については引き続き考えていたい、って去年も話した。笑
家族との距離感や関係性の違いが生み出す人間的な違いだとか、海吏の危うい傷つきやすさを見守ってくれる春馬くんのおおらかな優しさが好きなんだと思います。
気難しい繊細な子と人間力の高い子のペアがすごく好きだな!?笑

Stand by you.
予定通りに偶然に 

本に収録した二本。ふたりの結婚に関するエピソードはもう何年も前に書いたのですが、改めて前後に書きたいことが見つかったのでお話を書きました。
春馬くんはこの時、もうすぐお父さんになる予定です。
創作の中とはいえ、現実に即したお話を書こうとするとこういった展開になってしまうのが苦しいなという気持ちと、だからこそ彼らの選んだ決断を胸を張って報告できる人、心から祝福してくれる人がいてくれれば嬉しいなと願いを込めて大切に書きました。

サンタクロース見習いの朝
一昨年書いたクリスマスのお話の翌年のエピソードをクリスマス当日に突発で書きました。


その他ちょこちょことポイピクにお話が載っています。絵文字を推していただけるとかわいくて元気が出るので嬉しいです。


一次と二次で作風が変わらない(のでおめえの小説だなって感じだから読めるってお友達が言ってくれる。笑 推しカプじゃなかったりそもそも原作知らないのに読んでくれてありがとうだよ。笑)ので、二次創作ってこれでいいのかわからない、というのは依然としてあり続けるのですが、わたしにはこれしか出来ねえんだよ。(開き直った)

ただまぁ、確固とした「書けるもの、書きたいもの」という軸のようなものはあれど、バックグラウンドも人間性も異なる人を書いていれば当然ながらそこから引き出されるものは異なってくるので、新しい扉を開いてくれる出会いがあったのは引き続きすごく楽しかったです。
オリジナルで書いているのは(極めてオーソドックスかつ、読み手の方にも多く求められているのであろう)性愛による結びつきありきでの関係性なのですが、どうやら二次の方ではそういった関係を書きたいわけではないらしい、と気づけたのがすごく新鮮で楽しかったです。
おそらく多くの人が求められているであろうものを書けないことをカテゴリーエラーだと思われていないだろうか、という不安はつきまといますが、一次の方とおなじく「王道ではない」ところを掘り下げて書いているところを気に入ってもらえたらいいな、という願望があります。


そのほか創作活動

去年もすこし報告した合同誌を引き続きこの一年執筆していました。
まだ少し時間がかかる予定ですが、ゴールが見えつつあるので来年には本にしたいな、焦らずゆっくり完成させてから、何かしらのイベントなどで見てもらえる機会を作れればなと思っています。

日記と短歌と短編小説の本を作りたいと思い、今年前半にiPhoneのメモ帳にちょこちょとエッセイを書き溜めたのですが、出す機会がなくて眠ったままです。
前はカクヨムにエッセイを載せてたけどなんか違う気がするし、ここのブログに載せるのも違うし、かといって適したサービスが見つからず……。
zine系のイベントに合わせて出せばいいのかな? とは思ったのですが、いまひとつ気が乗らないのでいいアイデアが浮かぶまではiPhoneの中で眠らせておこうと思います。


息抜きのセルフ二次創作みたいなものじゃないお話も書きたいんですけど、イベントに出られない=本が作れない=読まれない、ので、完全新作を生み出す気力が湧かないんですよね……。
(そもそも、この数年間は本当に本を読むことも音楽を聴くことも小説を書くことも、全てにおいて気力が下がり、もやもやした気持ちのままぼんやりしているばかりなのですが)
まぁこれがわたしの創作スタイルということで。




12月はいろいろしんどい気持ちでいることが多かったので絵日記の更新頻度がはちゃめちゃ。笑

落ち込んだり悲しくなったりすることだらけの毎日の中で、自分が生み出したキャラクターを通して大切なことをお話として残せたり、元気が出ないので励ましてもらったりをできているんだから、誇らしいことだと胸を張っていいんじゃないのかな、とも思います。

書き手として注目も期待もされていないのであろうことは承知の上で、アンソロジーや合同誌などの企画に呼ばれてみたい、という希望はあり続けるので来年あたりにまた呼んでもらえるといいのにな、とここでつぶやいておきます。
夢は口にすると叶うことが多々あるから……。



【二次創作をやってみたけどうまくいくとは限らないよという話と、約4年ぶりのイベント参加のこと】
イベント参加の後にレポートをまとめましたが、改めての振り返りだとか、イベントの感想の話をします。
ぶっちゃけた話ばっかりだよ! 長いよ!

<去年までのあらすじダイジェスト>
長年「お友達の好きなやつ」程度でみりしらのままグッズ回収に協力していたFree!を見てみたところ、ドストライクに好きな子がいることに気づいてしまい、⚫︎年ぶりに二次創作を書くようになる。

とはいえ、すっかり一次創作の人として暮らしていたので大きなジャンルの二次創作に飛び込むのには不安がある×参加資格のあるウェブオンリーが開催されていないので作品を見てもらうチャンスがないまま、ひとまずお話を書いたら友達にだけ読んでもらったりコピー本を作っては渡す、中学生の交換日記状態でひっそり二次創作を書く。
いつか同担の人に読んでもらえたらええのにな。
</あらすじ終わり>

せっかく書き溜めたお話を読んでもらえないのは勿体無い気がする。
とはいえ、この自由きままでごっちゃまぜのアカウントを見てもらうのは忍びないだろう、と二次創作用にアカウントをわけ、イベントに申し込む決意をしたのは春頃のことでした。
Free!はファンの皆さんの間に10年分の思い出の積み重ねと熱狂、独特の連帯のあるジャンルだなぁというのをすごく感じます。その空気感の温かさはとても素敵だなぁと思うのですが、9年目に合流した新規かつ、おおむねオンリーワンカプ(わたしが来た頃には新しく書く人も話題に出す人もめっきりいなくなってしまっていました)となってしまうと、どうしてもすこし外側からようすを見ていたいな……となってしまい、ジャンルの方とはほぼ交流できずじまいのままです。

ぶっちゃけ、二次創作なんだからオリジナルと違ってタグさえつけていれば求めている人がたどり着いて読んでくれるだろう、感想だって当たり前に送ってもらえるだろうと思ってたんですよね。
そんなことはまったくなかったね……?
(おそらく、「いま」わたしと同じくらいの熱量で好きな人がほぼいない&わたしの作風が決して万人にウケるものではないということに尽きるのだと思います。)




7月に試し刷りを入稿→誤字脱字とレイアウトの微調整→なんとツネぎくさんが応援のイラスト描いてくれたので口絵を入れて本番用を入稿しました。
編集しているうちに新しいお話を書きたくなり、この後追加でコピー本と無配を3冊作りました。
初参加で新刊4冊だ! やったね!

自分なりに頑張って告知をすれど、いかんせんフォロワーが一次創作での友達くらいしかいない×オンリーワンカプなので拡散もされなければリアクションもほぼない、という状況のままイベント当日が刻一刻と近づき、誰も来てくれないとは思うけれど当日にブースに座っておくことに意義があるはずだ、くらいの気持ちでいました。(あまり後ろ向きなことばかりいうのも失礼ですが、それだけ心細かったのだ、という話をここではさせてください)






同レボさんがキャンペーンでなんと無料(!)のノベルティを作ってくれました。かわいい~! うれしい~!


とにかく全てにおいて不安だらけのイベント参加でしたが、いざ蓋を開けてみればスペースに立ち寄ってくださる方やお声をかけてくださる方(!)までが複数いてくださり、ほんとうに心底びっくりするのと同時に、すごく報われた気持ちになれました。

半年あまりの準備期間の間、本当にめちゃくちゃ寂しくて心細かったのできてくださった方全員とお話ししたかったんですが、怖がらせたくなかったので極力がまんしたんですが(笑)それでもめっちゃしゃべってたとは思うのであいつうぜえって思われてないか心配です。笑
前ジャンルの時(余談ではありますが、オフではほぼ毎回オンリーワンのカプでした)には「気軽に話しかけてください」といくら言っても知人ではない人が話しかけてくれることはまずなかったし、それなら、とこちらから声をかけるとあからさまに戸惑わせてしまったのが印象深かったので、極力自分からは見ず知らずの方には話しかけたらいけないよなぁと思ってたんです。
気まずい思いしたくないし、させたくもないやん……。
プロ作家さんのサイン会じゃないんだから、本を買いにきただけで、〝わたし〟に会いにきてくれたわけじゃないよね、話したいと思ってくれてるんなら向こうから話しかけてくれるよね……っていうのはどうしてもあります。

今回に関してはジャンルの特性だったり、10年目のジャンルのオンリーワンカプ(作中で接点めっちゃあるし数年前には書いてる人も複数いたのに……なんでだろうね?)(その後の展開でかっさらわれていったからだよ……)に新規がやってきて分厚い本と薄い本を合計四冊出してるあたりが面白かった(?)のかな。本当にありがたかったです。



いちばん聞きたいのは小説の感想ですけど、伝えたいと思ってくれてる人は自分から言ってくれるなりお手紙を書いてきてくださったりするものでしょ。
何十人もお客さんが来てくれるようじゃないとそんな人はそうはいないですよね。



通りすがりに足を止めてお品書きポスターをじっくりみてくださったお客様が少し後に戻って買いに来てくださったのもすごくびっくりしたし嬉しかったです。
うちの本、170頁で1500円するんだよ!? そんなことってある!?笑(好き過ぎて一年ちょっとお話をたくさん書いてたらその量になっちゃったし、持続可能な活動のためにお安くはできないので……)
見つけてくださった方の目に留まるようにポップやお品書きを工夫して自分の打ち出したい世界観をできるだけわかりやすく見てくださった方に伝える、という自分なりに大切にしてきたことが通じたのかもしれない、と思えてすごくうれしかったです。
やっぱりイベントには出た方がいいんだな、と改めて思わせてもらえた気がします。




個人的に印象的だったの「この本は恋愛要素がありません」(付き合う前のふたりだから)と告知していた無配を目当てに貰いに来てくださる方がいらしたことでした。
恋愛ではない関係を掘り下げたシリアスめの作品は見つけるのが中々難しいけれど、求めている方は確実にいらっしゃるということなのかもしれない。
ていうか告知をちゃんと気に留めてくださってる方がいたんだってことに本当にびっくりしたんですけど!?笑
いくら宣伝しても無反応だったんだからまさかきてくれるなんて思うわけないじゃん!!!笑
ここを見てくださってる方は、もしよろしければ確実に気になったお知らせには反応を残してくださると嬉しいです。それによって救われる魂があります。


結局のところ、自分が小説に込めた思いを受け取って欲しい、どう読まれているのかを知りたい、という気持ちで作品を発表したり本を作ったりしているのにイベントに出てもいまのところは「目の前で本を買ってくれる人がいた・売れた」で終わってしまったままなのがすごく寂しいということに尽きるのだと思います。
冬休みで読んでもらえるとええのやけどな……。
とはいえ、イベントで本を買ってくださった方、話しかけてくださる方がいらっしゃったことには心から感謝しています。ジャンルの一員として認めてもらえたようで本当にうれしくて、それだけでも出た甲斐があったなと思えました。


自分のお店を出すためにサークル参加してるんだからお店番してくださる方がいないのに朝イチでいなくなるのは良くない(あくまでもわたし個人の考えです)よなあ、それに人の流れの多い時間にお買い物に出たら行列に並ぶことになって中々帰ってこれないかもしれないし……という懸念からお昼過ぎの少し落ち着いた頃に買い物に出るつもりだったのですが、10分ほど様子を見ていても人の流れがほぼなかったため、先におつかいに出ることに。
買い物自体は混雑に見舞われることもなくスムーズに完了できたのですが、おつかい先や近くの島のサークルさんでは午前中に完売が続出していたらしく、サークルさん側が想定していたよりもずうっと人出が多かったんだなぁ、やっぱり絵が綺麗で漫画の上手なサークルさんはそれだけ注目度が高いんだなぁとちょっと(どころじゃなく。笑)羨ましくなりました。
通販でも目を離した隙に始まって即完だなんてことが多々あるんですね。
同人誌を手に入れるのがそんなに大変なことになってるなんて全然知らなかった。

お客さまが立ち寄ってくださったのは11時前〜12時過ぎの1時間ほどの間がほとんどで、13時過ぎには人の流れが皆無になっていました。
最近のイベントってどんな感じなんだろう〜とTwitterで様子見していたところ、みなさんやたら撤収が早くてびっくりしたのですが、まあ、あんなにも極端に人の来てくださる時間帯が限られているのならそうなるのも仕方ないのかもしれない。
12時過ぎには人の流れがかなり落ち着いていたので他のホールまで買い物に行ってきたのですが、ビッグサイトの広さは文フリの目じゃないので(笑)目当てのブースを探すだけで一苦労だし、ゆっくり気になるお店を探す余裕はないな……となってしまい、どうしても行きたかったところをふたつみっつ回ったところでお腹いっぱいになってしまい、いくつかの見たかったブースは体力切れで諦めました。
欲しい本は事前に通販で片っ端から申し込むor買い子さんと手分けしないと手に入れるのは無理、という意味が身をもってわかった。笑
お会いしてみたかった方にもお会いできたし、作品のご感想を直接お伝えしたりお手紙をお渡ししたりさせていただけてすごく嬉しかったです。
作り手の方とお会いできることによって得られるエネルギーは何よりもの元気をもらえるなぁ、というのを実感させてもらえた気がします。効率よく「買う」方法はいくらでもあるけれど、イベントという体験の場の価値はやっぱりすごく大きいんだなぁというのを改めて思いました。

店番の間の暇つぶし用の本も持っていったのですが、ものすごくふわふわしたいい意味で落ち着かない高揚感の中にいたせいか、まったく読めないまま気がつけば時間が過ぎていてびっくりしました。
一人参加は何かと不便なのでお友達と隣接かお手伝いさんに入ってもらわないと厳しいな、というのを痛感しましたが、どちらも無理なのでもし次の機会があるのならまた一人で頑張るしかないよな……というのは思いました。まあ仕方ないよね。
個人的には文フリで知らない人たちの間に挟まれて過ごす緊張感もそれはそれで(隣接した方が断然利便性が高いのは承知の上で)自分の知る「界隈」を抜け出すかのような楽しさがあっていいなと思うのですが、お客さんの流れがほぼなくなったサークルスペースでお隣さん同士が和気藹々とおしゃべりされているのを見ていたら、この場は皆さんにとっての同窓会のようなものなんだなぁというのをつくづく感じるのと同時に、すこし羨ましくもなりました。

企業ブースを覗いたり赤プラでお土産を買ったりもしたかったんですが、時間と気持ちに余裕がなかったために無理でした。
同人イベントはあくまでも自分が本を出すために行く場所、と思ってしまうため、この数年間、出店をお休みしている文フリには一般参加すらしていないのですが、大幅な規模の拡大により、「サークル参加すること・買い手としてイベントを楽しむこと」を両立するのはどんどんハードモードになっていってるんだな、というのを思い知らされたような気分です。


蓋を開けてみれば心配していたよりもはるかにずうっと楽しかったし、もう既に次の原稿を書いているので(笑)(書きたいことが浮かんだんだから仕方ない)また出るよ!!! と言いたいところなんですが……。正直なところ、まだ迷っています。
アフターに付き合ってくれるお友達はいないし、感想は結局もらえないままだし。(笑)(分厚くて高い本を買ってくれた=あらかじめ読んだ上で作風を気に入ってくださったんだと思えばいいのでしょうが、自分が作品に込めた想いについて一切リアクションがもらえないとわたしはすごく寂しくて満足できないので……)(本を「売りたい」のではなく、「どう読まれているのかを知りたい」ということに尽きるのだと思います。贅沢な話ですけれど)イベントの数時間が終わってしまってからの情緒の乱降下に耐えるのがしんどいんですよね。
ウェブに載せているオリジナルなら、Twitterに載せた時にいいねがつく=「読んで楽しんでもらえた証」だと思えてそれだけでもまぁまぁ喜べるのですが、二次は自分が作品やキャラクターのことをすごく好きになったという気持ちについて分かち合いたくて書いているので、意図したことをどう受け止めてもらえたのかがわからないのがものすごく寂しいんだろうな、と思います。
とはいえ、自分の書いたお話が読みたいので原稿は粛々と進めていきたいと思っています。

約4年ぶりに参加してみて、自分にとっての同人イベントは苦労して作ったものをたくさんの人に見てもらうための制作発表会なんだな、というのを改めて実感しました。
(楽しい華やかなパーティーだからいっちょうらの服で出かけるし、社交の場があるおかげでひとりで黙々と書く寂しさが紛れる、というのがすごく大きいです。ウェブはどうにも手ごたえが感じられないので)
「場」に出たからこそ得られる喜びがあったことは本当に嬉しいのですが、そう簡単には出られないのに出ないと話にならない、「楽しさ」が数時間の幻のようなもので終わってすぐに日常に戻らざるを得ないのは中々堪えるなぁというのが4年ぶりのイベント参加の正直な感想です。



我ながらよくまとまってると思う。笑

なんにせよ、来年はもうちょっと楽しくなるといいなぁと思います。
(正直もう二次は新しく公開するのもやめて同人誌は自分のぶんしか作らないようにするかどうか、すごく悩んでいます。)
とりあえずイベントに申し込んでからの半年間ものすごくしんどかったので(笑)こんど申し込むことがあれば、早期満了に気を配りながらもうすこし後にしようと思います。笑
ゆうて、出られるとしたら来年の秋だと思うんですけどね。
(東京開催のオンリーじゃないと人が集まらないので関西のイベントに出ても仕方ない、次にオンリーのある5月は色々と厳しそう……となると、その次のチャンスはおそらくオンリーが開催されるであろうスパークまで無いんです)
出られれば文フリ大阪にも出たいので、もし両方参加することになったら来年の秋は忙しいなぁ。





一年も過ごすといろんなことが本当にたくさんあるので、あっという間だなんてことは全然ないな、というのをこうして振り返ると改めて実感します。
体感では一ヶ月少し前のスパークすら半年以上前に感じるほどです。
楽しいこと、嬉しいことも勿論たくさんあったけれど、それによって辛いこと悲しいことが相殺されるわけではないので中々どうしてしんどいですね。

心を動かされる忘れてしまいたくない大切なものにたくさん出会えたこと、そのことを誰かに見てもらうための作品として残せたことや、素敵なものを届けてくださった方とお話させていただけた時間があったことは大切な財産なので、来年もそういったかけがえのない出会いや経験を重ねていければ、そうした経験を糧にしながら自分にとって誇れる大切な作品を作ること、送り届けることは引き続きあきらめたくないなぁと思います。


【2024年に向けた展望など】
・ひとまず書きかけてるものを完成させたいしイベントにも出たい
自分がいちばんやりたいことは本を作ってイベントに直接参加することで、それに代わる満足できる手段はどうやらないらしい、とこの数年でいやというほどに思い知らされたので新作が完成したら文フリなどのイベントに出てみようと思います。

停滞せざるを得なかったこの数年の間は「元に戻ること」を何より望んでいたのですが、世の中のありとあらゆる状況と、それに伴う自身の変化があったので元に戻るのはもう無理だなと諦めました。
ゼロからの再スタートのつもりでのんびりやれたらいいなと思います。


・おしゃれしてお友達と遊びに行きたい
えっ、創作と関係ないけど毎年言ってる!笑
ここ数年の試行錯誤と方向転換で自分の好きなスタイルが改めて見えてきたし、お洋服の好きなお友達との繋がりもできたので、素敵な服の似合う場所や、イベントや展示会などに遊びに行きたいです。
年1くらいでヘアセットに行ってパーティードレスでお出かけしてるんですが、せっかくなら年3回くらいしたい。笑
かわいい服をたくさん持ってるから、着る機会がほしいんですよね。


・めちゃくちゃしんどかったからいいことがたくさんあってほしい。笑
あまりにも悲しすぎてひたすら悲しい気持ちのまま呆然と過ごすばかりで何も手がつかない日々が続いたので、おなじようにしんどかった人にいいことたくさんあるようにとものすごく本気で思っています。笑


小説を書くこと、本を作ることは本当に楽しくって大好きなことだし、今年もほんとうに心から大好きで大切なお話を書いたり本を作ることが出来たことには心から誇りに思っています。
来年も再来年も、心から大好きなものを作れる自分でありたい、何よりも願うことはそれにつきます。


ここまで読んでくださりありがとうございました。
おつきあいくださった方にもいいことがたくさんありますように。



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