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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

夜のしじまをもとおれば

周くんと忍の旅の夜のひとこま。





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大阪文フリお疲れ様でした。

台風が心配だった文フリ大阪、前日にキヨムさんのお芝居と展示を見に行きたかったので前泊で遊びに行ったのですが(その辺のお話もしたいのですが、長くなりそうなので機会があればまた)、悪天候の心配はまったく必要なく、当日は気持ちの良い快晴でした。

今回は直前にあまぶんもあったのでほぼ気が抜けていてやる気がないと言っていたのでしたが、ふたを開けてみると活気があって非常に楽しい一日になりました。
大阪はやっぱりいいですね、ホーム感があるというか。





当日のブース。なかもずは机の奥行が広いので本が余裕を持って並べられますね。


【忍画伯のおえかきやさんのお話】



あまぶんの時に本当に冗談で看板を出してて、まぁお知り合いくらいしか頼まれなかったんですが(笑)今回もこんな看板を出していたのでした。
ついでにこの看板は終わった後で捨てるからってきよにゃさんにあげたやで。




「きよにゃさんかんばん可愛いって気に入ってくれて、居る間も上に紙貼ってかざってくれてたんだよ」
「ほんと~? ちょううれしい~」


ほうぼうにご愛顧の感謝をこめて忍のお手紙を届けに行ってたのですが、みなさんニコニコしてくださってうれしかったです。えへへ。



忍とわたしのイベント前のLINEをちらみせ

庫内灯のみなさんのもとに三号を予約するついでにお手紙と差し入れを届けに行ったところ、「らいさんそんなに現世で徳を積んでどうするの」って言われてめちゃめちゃ笑いました。生きてて中々言って貰えるセリフではないですね!笑

みなさんに喜んでいただけるのなら忍の絵くらいお安いものです。笑




当日はキヨムさんの二次創作アンソロジー権謀術数が発表されるとのことで、記念に忍が絵本を作ってくれたのです。
「ついに忍が文フリデビューですよ!」とドヤ顔でした。笑

当日はキヨムさん・通路・わたし・きよにゃさんの並びだったので(キヨムさんとは偶然)キヨムさんがお留守の際はわたしがキヨムさんの本をガンガン喋ってガンガン売りまくるカリスマ書店員(自称)をやっておりました。
人様のご本はガシガシ推せるなあと一生懸命売り込んでいたところ、どこかで見覚えのある紳士が。あれ、小太郎さんかな? じゃなかったや添嶋さんだ!(※人違いを失礼しました)

添嶋さん「ストフェスでポスカギャザをやるので是非忍くんに参加してほしくてですね」
わたしじゃなくて忍ですか!!!(ばくしょう)じゃあ後でLINEしておきます」

添嶋さんは美少女さん(40歳男性)の話をされていかれてばくしょうしました。

「ヒツジさんや添嶋さんから回ってくると背徳感マシマシなんですよ」
添嶋さん「僕とにゃんしーさんと遠藤ヒツジさんが創作文芸三大腐男子って噂で」


【当日の手ごたえなど】
ジェミニはだいぶ行きわたった感じでまったり、ほどけないが当社比多めでした。
お品書きを参考にしたり、裏表紙のあらすじをじっくり読んで選んで下さる方が多かったのが印象的でした。
決め打ちっぽい方だけじゃなくて、じっくり検討してくださる方がいらっしゃるのも文フリの特徴ですね。ピアニストの恋ごころはおかげさまで見本誌のみになりました。



真面目な方の忍も宜しくお願いしますってお渡ししていた新刊(無配)のour houseもおかげさまでなくなっていました。
いやほんと、あの子はいい子なんですよ…。(自分で言う)
お知り合いの方によく「忍が気になって」と仰って頂くことが多くて、タイムラインで連載してる甲斐があったなって感じです。
ちゃんと忍に心を開けるようになって幸せになった周くんを知っていると本編のふたりがすごく苦しくてもどかしくて振り返るたびにしんみりするし、読んでもらうのが申し訳なくなるんですが(笑)とても大切に書いたお話なので彼らが愛してもらえるのは本当にうれしいです。




また、委託でお預かりした季刊ヘキの見本誌をお手に取られる方が本当に多くて、それだけ注目度の高いアンソロジーなんだなぁ、というのを実感しました。
宣伝の告知を広めてくださった比恋乃さんとヘキの民のみなさん、ありがとうございました。



【面白かったことなど】
あまぶん当日うっかり買いそびれ、あまぶんビアホールでお話していただいた灰野さんのもとにうちの子(おにんぎょう)かわいい写真集をお見せしにいったところ、マドレーヌさんもばったりいらしていてみんなでプチ女子会になりました。笑
おふたりともおしゃれでかわいらしくて素敵でした~。



事前アナウンスがなかったので「今年はなしだよ」ときよにゃさんが心配していたのに、¥ひょっこり来ていたフロレスタ(カレー屋さんもいらした)に並んでいたところ、今年も最大手を爆走してさばききれずに大混雑で30分近く並びました。
きよにゃさんの分とみっつ買ってくるよ、と言ったのですが自分で行くよと言ってくれたのでキヨムさんのぶんとふたつ狙いです。

スタッフさん「列が伸びているのでつめてください~」

お隣のお兄さんと「二列になりましょうか」と自己判断したわたし

「後ろの皆さん二列でお願いします~!」

勢いで文学青年のお兄さんと仲良くなったので楽しくお話していました。おかげで退屈しなかった。笑
お兄さんあとでうちのブースも来てくれたんですよ、いい人…!

「お兄さんにはきいた感じ、このデスポリンキー食堂さんてサークルさんがおすすめです」

その後にすれ違ったにゃんしーさんにもお伝えしました。笑

ついでにその後30分ひとりでフロレスタに並んだきよにゃさんは軽い熱中症になったとぐったりしていました。笑



こうやまさんが遊びに来て下さったぞ! わいわい! 何度かイベントでお会いしたのですが、せっかくなので今度はゆっくりお話させてくださいねとお約束していたのです。

「あ、こうやまさん! 見て!」
(推しカプの待ち受け)(ロック画面off airでホームはおうちのありかだよ。笑)

「こうやまさんは一穂キャラで誰が好きですか?」
こうやまさん「慈雨さんです」
大好き!!!

好きなエピソードがありすぎてその後TLでもお話してました。笑笑笑
好きなお話がありすぎてきりがないんですけど、ひとまずわたしは宗清が好きです。



お知り合いのところに遊びに行って色々お話させてもらった折りに色々なことを聞いてもらったのですが、気づいたら要介護認定レベルで号泣していてその節はご迷惑をおかけしました。

ほんとうに聞いてほしいのにうまく話せないことが沢山あって(ぽろっと話したとしても、わたしが頭が悪いからか「何を言ってるのかよく分からない」って反応だったりする。笑)
まぁみんな多かれ少なかれそうだと思うんですが、人に聞いてもらうための打ち明け話として物を書いてる自分と対人用に振る舞ってる自分の間に分厚いゼリーの層があって割とその辺の乖離がしんどいので延長線上にあることについて聞いてもらえると安心しますね…。
U野さん、N野さんその節はありがとうございました。(なぜか伏せる)





前日にきよにゃさんとも話してたことなんですけど、小説を書いて読んでもらって、作品と紐づけられた「自分」が人前に立つことで「読んでもらう」って、創作することの源にある孤独とは対極にあることで、それ故に引き裂かれる部分って多少なりともあるし、書くこと・読んでもらうことを続けながら「自分を守る」ってすごく難しいことだと思います。

ほとんど誰とも話せなくて寂しく過ごした三年前の文フリよりも、すれ違いさまにもニコニコ話しかけてもらえるいまのほうがずっと楽しいし、「読んでもらうこと」で気づけたこと、乗り越えられたこと、書けるようになったことが沢山あるな、ありがたいな、と改めて思いました。
これからも楽しければいいな、と思いました。


まとまらないのでイベント終わってから周くんに送ったLINEでも振り返っておきましょうね!



周くんのアイコンが忍が描いてくれたオムライスを律儀に使ってるあたりちょうかわいくないですか。笑



年内のイベント参加は直参はこれで最後でした。
後はzine展とテキレボですが、こちらは既刊を少し。ご縁があるといいな。またぼちぼちご報告させて頂いたり、手にした素敵な本を楽しませてもらおうと思います。
ご拝読ありがとうございました。


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engage




周くんと忍とのあいだのあたらしい絆、薬指の銀の指輪のお話。
あまぶんでの無配でした。


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9/18 第五回文学フリマ大阪に参加します

大阪文フリも五回目なんですね。
ということは「東京で文フリなるイベントが大阪でもやるんだ。やったー!」と意気揚々と第一回に遊びに行った時、「来年は出てみたいな」と思ってから五年目なんですね。
もう三回目の文フリ、第二回の時おなじ会場にいたのに出会えなかったたくさんの人たちと翌年にはご縁が出来ていたというミラクル(としか言いようがないや)からもう二年経ったのかと思うと感慨深いね。





午前三時の音楽は第五回文学フリマ大阪に参加します。
E15(創作BLスペース)、お隣E16は招福来猫のきよにゃさんです。思えばきよにゃさんとは第三回でお友達になったんですよ。えへへ、懐かしいねえ。


【長いのでまずはまとめ】
E15「午前三時の音楽」
わたしのいる本拠地
・既刊いろいろ
・「季刊ヘキ」7・8号の委託(8号に「ジェミニとほうき星」の番外編で参加)

E14「cieliste」壬生キヨムさま
権謀術数ーおとしまえー壬生キヨムトリビュートアンソロジー
あくだま二次創作「オムライスやムギの樹 繁忙記」でゲスト参加

周くんと忍がはまむぎくんのオムライスを食べに期間限定カフェにお呼ばれするお話です。
楽しさしかなかったです。笑 かわいいお話になったのでキヨムさんファンのみなさんも楽しんでもらえるといいな。





E51庫内灯
昨年発行の二号に掌編小説、萌え季語歳時記コーナーにミニコラム(?)でおじゃましております。付き合えないBLです。
掌編コーナーに寄せさせていただいた感想



【E15 午前三時の音楽のご案内】



pixivのお品書きページ

R18場面を含む試し読み

個別の紹介は長くなってしまうのでウェブカタログや試し読みをご参照いただけますと幸いです。(投げた)
ラインナップは前回あまぶんと変わらないです。
(お品書きに載っていない)engageがなくなったくらいですねえ。
また、あまぶんに引き続き、関西ではなかなかおめにかかれない季刊ヘキの冬号・春号を引き続きお預かりしております。
あと、これまたお品書きに載っていませんがレノイリ再録本も持ち込みます。







試し読み

ものすごく悩んでいて苦しかった時期に書いた物理だけではなく鈍器な本ですが、すごくいい本だと思うので読んで頂けるとうれしいです。
乗越えられずにいた迷いも葛藤も息苦しさも手放せずにいた感情も、すべてを詰め込みました。


季刊ヘキのこと






わたしは春号にて、「ジェミニとほうき星」の祈吏とマーティンのお話を書かせていただきました。
「愛情」ひとつひとつに名前をつけて区分すること、をたびたび作中で書いているのでわたしの書くものはそういった意味ですごく乱暴だなぁという自戒はあるのですが、自分たちの望んだ関係を自ら選びとること、というのもとてもやさしいことなんじゃないかな、と思います。
海吏を通じて祈吏とマーティンがお互いに「きょうだい」になること、あたらしい絆を築こうと思えたことをとてもいとおしく感じています。
ほんとうに粒ぞろいのぎゅうっと濃度の濃いアンソロジーに仕上がっていて、いまだにここにいるのが奇跡のような心地。


あたらしい本が出ます

お品書きに載っていない新刊が出来ました。あましのです。



our house
(紹介記事はこちら

周くんと忍が「ふたりの帰る家で、ふたりで生きていくこと」を心に刻むお話です。
ふたりの家=our house
engageのあとがきで「なんだか感極まってて最終回みたいなこと言ってるけど別にまた書くと思う」って言ってたら舌の根も乾かないうちにほんとうに書いてるよ。笑




印刷がすごく綺麗に出てかわいくしあがりました。ごくふつうの中閉じコピー本だけど気に入っているので、本編未読の方でもわたしの小説が嫌いじゃない人はよかったら読んでいただけるとうれしいです。

周くんの家族に対する複雑な思いを気づけば繰り返し書いてきたのですが、決定打になるようなことが形に出来たかな、と思いました。
・・・・・・結婚おめでとうでハッピーなお話を書いたところなのにな、と本気で悲しくなって書きながら泣いたのはここだけの話です。笑


ほかには在庫が復活したジェミニとほうき星の続編「My shooting star」
「ほどけない体温」の続編、あましのあまひとり結婚おめでとうアンソロジー「はじまりの唄」が新しいものです。
はじまりの唄はあまぶん終わりで残り4冊だったのでちょっとだけ増やしました。
既刊では「ピアニストの恋ごころ」「真夜中のころ」が残り少なくなりつつあります。ジェミニとほうき星の番外編、「あたらしい朝」は残り1冊です。

スペースにはわたしがいます。不在の際にはお隣のきよにゃさんにお世話してもらう予定です。
また、きよにゃさんのお留守はわたしが守りますのでご安心ください。

お気軽にお話してくださるともれなく喜びます。
というかわたしが軽率に話しかけるのでいやだったらごめんなさい




この一年あまのしか書いてねえなってびっくりするし、イベントに行くとだいたい一日忍の話をしてるんですよね。
自分にとって核になるものを担ってくれているのが彼らなのは確かです。
何か大切なことを見つけだしてくれる誰かにまた出会えたらいいなとは思うのですが、どうなることやら。
それはそれとして、構想したままの次回作も少しずつ進めていきたいです。

それにしても、ほんの二年前までは海吏も春馬くんも忍もいなかったのかと思うとまったくもって不思議な気分です。いまや忍にはあんなにたくさん友達がいるのに・・・。笑
桐緒さんと荘平さんはその前からいるんですけど、読んでくれている人もそんなにいなかったし(笑)「自作を読んでもらえる・何かしら愛着を持ってもらえる」ことにすごくあこがれていたんですが、どうしたらそうなれるのかわからなかったので、いまこうしていられるのはすごいことだなと改めて思います。

読んでくださった方にいただいたお言葉はどれもうれしいのですが、すごく印象的だったのは「キャラクターたちの感情に見に覚えがありすぎて身につまされて中々読めない」というお言葉でした。(複数の方からそういったニュアンスのコメントをいただきました)
自分自身の感情のありかを彼らを通じて辿っているようなところがあるので、親身に寄り添っていただけてとてもうれしいです。
心のありかを見つけていただけたようだな、と思います。

(誰しも多かれ少なかれそうだとは思いますが)
小説を書かないと気づかなかったこと、に傷ついたり悩んだりもたくさんしましたが、それ以上に「書くこと・読んでもらうこと」に支えられ、読んでくださった方に見つけていただけたものに何度も繰り返し救われてきました。
だからいまもこうしてここにいられるんだろうな、と思います。
ほんとうにほんとうにありがとうございます。
また元気にお会いできればうれしいです。それでは、18日はなかもずでお会いしましょう。

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our house

あまぶんであましのの新刊を二冊出したのでもうええがな、と自分に対して思ったのですが、間が開いたので案の定新刊が出ます。





our house
(リンクから文フリカタログへ、冒頭部分が少し試し読みできます)

周くんと忍が「ふたりで生きていくこと」「ふたりの帰る場所」がきちんとあることについてを見つめなおすお話です。




実物がめちゃめちゃ可愛いので見てほしい。ほんとかわいくてテンションガン上がりしました。





周くんの「俺の家族は忍がいい」の後のお話です。
engageのあとがきにも書いたけど(読んでない方ごめんね)、周くんのこの言葉は本当なら口にすることすら許されないとそう思い込んでいた切実すぎるほどの願いなんだろうな、と思います。

忍とふたりで生きていく、生きていきたい。その願いを口にすることの裏には、自分を生み育ててくれた家にはもう二度と帰れないのだと、ずっと目を逸らすようにしていた「家族」とのほんとうの意味での訣別を覚悟することなんだろうな、と思いました。
「ふたりきりの家族でいること」を周くんが受け止められるようになるまではまだ少し時間がかかるのかな、と思います。
(たぶんここから更に先の未来にはそれもちゃんとふたりの間で溶けているんだろうな、と)
(あそこで「自分たちはかけがえのないパートナーで家族だ」と想いあっているふたりが書けたから一連のエピソードが生まれたんだと思います)
個人的にはりんちゃんが生まれる前のことを書いたらなんだか新鮮な気持ちになりました。

どなたさまも、お気軽にお手に取っていただけるとうれしいです。



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