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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

アンソロジー参加のお知らせ

いつも一人でぽつぽつ書いているわたしですが、ありがたいことにこの秋に発行されるアンソロジー企画に幾つか参加をさせていただいております。
どちらも素敵な本ばかりでわたし自身が手に取れるのがとても楽しみです。
というわけでざっくりご紹介。




9/18 第四回大阪文学フリマ
庫内灯二号E37

一号の句を基にした解凍小説を(非公式に)(萌えたので好き勝手に)書かせて頂いたご縁で二号に参加させていただきました。
いまだに夢みたいです、うれしい〜。


一号掲載の句を基にした千字前後の掌編を寄せさせていただきました。ちょっとやるせない感じのBLです。
また、萌え季語歳事記コーナーに投稿させていただく形で萌える季語の鑑賞文と俳句(らしきものを)を寄せさせていただいております。

二号の目玉企画「架空映画ポスターコレクション」登場作品のポストカードがセットになった豪華特典付きの通販の事前受付も開始しているようです。
遠方の方もぜひぜひ、お見逃しないように!
1号に増してますますパワーアップした一冊に仕上がっているようで、ほんとうに楽しみです。



5月から各イベントで配布させて頂いていた解凍小説本はおかげさまで残り5冊程になりました。9月の大阪で頒布終了かな? かなり沢山作ったのですが、お手に取ってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。



10/18 第四回テキストレボリューション
机上小説家企画 ラリー景品アンソロジー

「羊網膜傾式会社」遠藤ヒツジさん主催のテキストレボリューション4でのイベント内企画・机上小説家に参加させて頂きます。
こちらは有志の作家さんたちに即興小説を頼める、という小説企画。今回はラリー形式の形を取っており、三人の作家さんに即興小説を頼むと、参加作家による「読書」がテーマのミニアンソロジーを入手することが出来ます。
こちらには「真夜中のころ」のスピンオフ掌編を寄せさせていただいております。






当サークルでは割と異色なお話かもしれませんがお気に入りの一冊です。
彼らは300字SSにも登場してもらっています。



10/18 第四回テキストレボリューション
公式アンソロジー「和」

今回は100名以上の執筆者が集まったと話題の超大型アンソロジーにひょっこり参加させていただきました。ウェブでも順次公開されております
わたしは「ジェミニとほうき星」の海吏とマーティンのお話を寄せさせていただきました。
――The Egg and you.


思い切り空気を読まず通常営業ですが、素敵なご感想をたくさんいただけてとてもうれしいです。
おひとつおひとつお返事させて頂いて良いものか悩んで、フォロワーさん以外は控えさせて頂きましたがニコニコハートを押させて頂いております。うれしい〜。
えろいと言っていただけのには盛大にふきました。せやな。笑


「ほのぼのですね」と言って頂けた反面で「せつないですね」と仰ってくださった方もいらして、その両方の一面を汲み取っていただけたのは個人的にはとてもうれしかったです。
ふたりでいて満ち足りているというのはとてもおだやかで、それでいてどこか寂しさを伴うものだと思います。
ふたりだからこそ感じる寂しさやもどかしさすらもきっと、かけがえのないあたたかな感情で、そういった気持ちをふたりには大事にしていてほしいな、と思います。



一息つける時間に隙間時間でサッと読める粒ぞろいの珠玉の掌編がアップされて、ボタンをぽち、で手軽に感想を送ったり、みんなでわいわい読んで楽しく盛り上がれるというこのシステム、サークルさんたちの販促アピール兼、始まる前から、現地に行けなくても(!)わくわくがずっと続く素敵な仕掛けだなぁと思います。
こうしてみんなの思い描く「和」に触れてわいわい盛り上がることができて、素敵な「和」が広がっていくのを見られる状況こそが、黒猫さんのもたらしてくれた「和」のパワーなのかな、と思いました。

テーマに沿ったものを書くのが得意ではないのもあり、公募アンソロの類は毎回指をくわえて眺めていたのですが、個人誌とは全く違う「参加させてもらう」楽しさがあって、とてもよい経験をさせてもらいました。
完成した本を手に取れるのがいまからとても楽しみです。


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ice cream kiss xxx

「ジェミニとほうき星」
海吏とマーティンのささいなケンカのお話


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春、間近

商業作家さんの番外編同人誌ならともかく、母数がまったく違う自作同人誌の番外編を延々書いてるのは究極の内輪受けにすぎないので本当にどうなんだろうと思いつつ、キャラクターは一人歩きしていろんな景色を見せてくれて、一冊分のスタートラインを経た末に彼らが連れてきてくれる物語に書いているわたし自身が何より元気づけられるような気がするので延々と書いています。ポメラは友達で何よりものおもちゃです。

そんなわけで、「ほどけない体温」の続編を書きました。





(久しぶりに見返してたらほんとうに300頁あるし背は太いし、正気かよって思いました。笑)


こちらに関しては前作の「ジェミニとほうき星」を書いて、そのまた続編を書いてからまた書きたくなって……という感じの流れで書いたお話で、登場人物も一部で繋がっています。
あまぶんでは宝物のようなレビューをいただきました、本当にありがとうございます。

12万字かけて盛大にデレたあとの周くんはと言えば、相変わらずのままいっしょにご飯を食べたり深夜にアイスクリームを買いに行ったり寄り添いあって眠ったりずっと自分を追い込んでいた過去を打ち明けたり大切な相手と生きていくことにどうしようもなく不安になったり(ついでに着衣水泳したり。笑)
と、不確かな思いを繋ぎ合わせるようにしながら、忍とふたりで生きています。

日々の中からひとつひとつ浮かんでくることを思うまま書いているうち、腰を据えて書きたいことが見つかったので、また新しく一冊書きました。
コピー本でいいやと思っていたらページ数がホチキスで止められない量に増えてしまい、文庫本にしました。よければ前作と並べていただけるとうれしいなと思います。
いつも短いお話ばかり書いていましたが、やっぱり長いお話を書くほうが断然楽しいな、と書いていて思いました。





少しだけ、内容の紹介。


 






ふたりでいること選んだ彼らの、日々の暮らしを切り取った二編です。

「おかえりなさい」
本編で省略した忍の里帰りと、その後の帰省による再会。
ふたりにとっての家族のあり方のお話。

「春、間近」
忍の院への進学、周くんの就職。新しい生活に向けて、ふたりの日々はやや慌ただしく回り始める。
大切な相手と生きていくことを選ぶことには、胸の詰まるような幸福とどうしようもない不安の両方があり、それらに向き合うこと・守ることについてのお話。


最後の恋と、はじめての恋」・「星を繋ぐ」あたりにテーマは繋がっています。

4万字書いたら2万字くらいえろなんではという感じで、欲望に正直というか。笑
ツイッターでもちらっと言ってたんですが、このふたりの関係は「愛すること・欲すること」が軸にあるのでそこは避けて通れないというか、なんというか。
性癖がいろいろひどいので、大丈夫そうか着衣水泳あたりで試し読みしてもらえると安心かもしれません。


「ジェミニとほうき星」は幾重にも枝分かれした愛情のひとつにひとつに向き合って折り合いをつけていくお話で、いわゆる一本道の恋人と結ばれることがゴールのお話ではないと思っています。
(しいていえばボーイズラブ要素を含む青春小説で、でも文体は完全にボーイズラブのそれというどっちつかずの話なので正直言って不安はありました)
(それ故に、読んでくださった方にあたたかく受け止めていただけてほんとうにうれしかったです)
その点だけで言うと「ほどけない体温」は一本道で大切なたったひとりの相手への気持ちを選びとっていくお話なので、よりボーイズラブらしいボーイズラブかな、とは思います。

文学やエンタメを求めている方が圧倒的に多い文芸イベントに出展してああいう話を読んでもらうのが正直言って難しいことは自覚しているのですが、自分が一番書きたいことを本にして、自分のいたい場所で発表しました。
読んでくださった方に本当に気持ちのこもった言葉をたくさんいただけたことは、心からの自信にも繋がりました。

彼らとともに前に進むために、いまどうしても書きたかった大切なことを書きました。
「大切なこと」をいくつも連れてきてくれる存在に出会えたことを、彼らにたくさんの元気をもらいながらいまこうしていられることを、とても幸福に思います。
読んでいただけるととてもうれしいです。

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Count,100

「ほどけない体温」
周くんと忍がお風呂に入ってるだけのお話。



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なまえをよんで

「ほどけない体温」、周くんの名前のお話。

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