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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

最後の恋と、はじめての恋



「ほどけない体温」
忍との関係と、"これから"について。
あまぶんでの無配新刊でした、続きから。







 知らず知らずのうちに、ずいぶんと遠くへ着ていたらしい。そんな奇妙な感慨を唐突に思い知らされる瞬間が幾度となく周にはある。それはたとえば、こんな風におだやかな気持ちで傍らで眠る相手の寝顔を眺めていられる自分に気づいた時だったりする。

 すぐ間近で眺めるその姿は起きている時よりもずうっと無防備でどこか幼くて、くしゃくしゃになってほうぼうに飛び跳ねた髪の毛いっぽんいっぽんすらいとおしくなるのだから不思議だ。(かき回したい、という衝動に駆られても、起こしてしまってはかわいそうだからととどまるくらいの理性は持ち合わせている。この男と違って)
 ふるふると音もなく震える睫毛を、微かに吐息を洩らす唇を、少し襟首の伸びたTシャツと、そこから僅かに覗いた少しだけ赤くなった鎖骨を――飽きもせずに眺めては、ぼんやりとぬるい吐息を吐き出す。
 当たり前のようにこんな自分なんかに寄り添おうとしてくれるこの男の真意が少しもわからなくて、「信じる」だなんてごくごくシンプルなことが、それゆえに少しも成し遂げられなくて。
 おおげさに言って、奇跡だとは思うのだ。自分なんかをそれでも選んでくれたことに対して。

 さんざん傷つけて、傷つけられて、振り回して――その末にいつの間にか手にしていた「あたりまえ」だった。
 自分じゃない誰かがこうして隣にいてくれることが、それが、誰よりも手をのばしたくてたまらなかった、たったひとりの追い求めている大切な相手であることが、周にはもう怖くはない。
 ばかみたいに無防備に笑いかけてくれるあの表情を目にしても、もう苦しくなんてならない。
 ひどく安心して、わざわざそんな風に思っている自分をばかみたいだと思って――それからほんの少しだけ、足下から暗闇に引きずり込まれるような気持ちに襲われる。初めから何も手にするつもりがなかった自分は、手にしたのかもしれないものを守るすべだなんてものを、何ひとつ知らないからだ。
 なんでみんな、あんなにたやすいことみたいに自分以外の誰かを好きになったり、その誰かのために簡単に自分を投げ出して、心ごとちぎられるような心地を味わって、それでも、それを飽きもせずに繰り返せるんだろう。
 すべてを手放して生きていけるとそう思いこんでいた周には、そんな「あたりまえ」すらわからない。

「……おはよ、周」
 いつのまにか目を覚ましていたのだろうか。あてどなく視線を泳がせているそのうちに、まだぼんやりと落ちかけたゆらぐまなざしがじいっとこちらを捕らえてくれていることに気づく。
「いつから起きてたの?」
「――ねてない。から、ずっと」
 冗談混じりにぽつりと答えれば、毛布の中からするりとはみ出させた掌がいつもそうするように、遠慮なんてかけらもないおだやかさでふわり、と髪をかき回す。
「どしたの、冗談言うなんてめずらしいじゃん。なに、たくさん寝れるように疲れさせてあげなきゃだめってこと?」
 くすくすと笑いながらかけられる言葉に誘われるままに、動きをなぞるように掌を差しのばしてくしゃくしゃ、と髪をかき回す。
「おまえは寝れたわけ」
「そりゃまあ、誰かさんのおかげで」
 目を細めて笑う姿を前に、相も変わらず、ぶざまなほどに見る見るうちに心をかき回されてしまうのは変わりなくて。
 すり、とすり寄せられた頭をかき抱くようにしながら、ゆるやかに吐息を吐き出す。ほら、こうしてるだけでばかみたいに安心する。それをわかってこうしてあまえてくれる相手のことが、ほんとうにばかみたいにいとおしくてたまらない。
「おまえ今日用事あるから帰るっつってたじゃん。急がなくていいの?」
「お昼からだからへーき」
 答えながら、腰のあたりにぎゅうっと腕を回される。
「朝ご飯いっしょに食べてくけど、いーよね?」
「きまってんじゃん」
 くしゃりと頭を撫でてやりながら、冷蔵庫の残り物を思い返す。白ご飯の残りと、青菜の漬け物。それに、蓮根のきんぴらの残り。卵焼きもたまには作ってやろうか。忍の好きな、甘いやつ。


 玄関先で見送ったあとはいつも、ベランダからぼんやりと遠ざかっていく後ろ姿を眺めるのがいつしか日課となっていた。
 歩き方ってやっぱり特徴が出るものなんだな、普段はいつも横から眺めてばかりいるから、なかなか気づかないものだけれど。
 滅多に見られるものじゃないんだからそのまま眺めていたいのに、時折視線に気づいたのか、気まぐれにくるりときびすを返してはベランダ越しにぼんやりたたずむこちらに手を振り返してきたりするのだから、そのたびにひどく気まずい心地になる。
 気づかれないように。気づかれないように。――それならば、そもそも見なければいいのだけれど。誘惑にあらがえないままに、気づけば自然に足がベランダへと赴いてしまうのだから仕方があるまい。

「周はさぁ、なんか時々チリって火花が散るみたいな瞳で俺のこと見てるよね。なんか追いかけられてるみたいな気がして、もしかしたらって思ったらいっつもそう。でもさ、気づいたらすごい気まずそうに逸らして、不機嫌そうな顔するでしょ? ほんっと、すっごいかわいいなーって思って」
 いつか、得意げな様子で告げられた言葉だ。
「俺のことならいっくらでも見ていいよ。だからさ、逃げないでね」
 答え終わるのと同時に引き寄せられて、吐息をかぶせるみたいにやわらかく口づけられる。
「穴が空くまで見てていいから、ね」
 髪をかきまぜながら告げられる言葉に、ぶざまなまでに心ごとかき回されるかのような心地を味わう。
「……空いたらどうすんだよ」
「じゃー周がうめて?」
 ばかか。喉の奥だけでぼそりとそうつぶやきながら、今度は自分から、少し熱くなった首筋に腕を絡めるようにして引き寄せて不器用に口づける。
 何度繰り返したって少しも慣れてなんかいなくて。自らのみっともなさやふがいなさに苛立つことばかりで。それでも、ぬくもりを帯びていく吐息や指先で、まなざしで――それらすべてに応えようとしてくれる目の前の相手に、ますますいとおしさと言われるような何かが募らされていくことは代わりなくて。


 決定的な何かが違うのは、それがおそらくきっと、周が手にした初めての『恋』だったから。
 それでも、それに手を伸ばそうと思える勇気をもてたのはきっと、自分じゃない誰かと触れあうこと、心ごと寄せることを赦されたのが、初めてではなかったからだ。
 ――未練があると、そう言いたいわけではないけれど。取り返しのつかない代償と引き替えにいつしか手にしていたおだやかさに、時折こんな風に、むしょうに息苦しさを感じてしまう。こんなこと、かけらも望んでいないことくらい知っているけれど。
 迷いを押し流すようにしながら、ふたりぶんの泡まみれになった食器を冷たい流水で洗い流す。灰鼠色に縞模様のうっすら入った忍用の茶碗は、通りがかかりに近くの骨董市で共に選んだものだ。
「んー、やっぱこれにする。決ーめたっ」
 きっぱりとうれしそうに告げる横顔を、いまでもぼんやりと覚えている。


「つぐみちゃんだっけ? 春馬くんのつきあってる子」
 ジャズのスタンダードナンバー(らしきもの)が会話を遮らない程度のボリュームで薄く流れる店内でいつしか耳にした名前を口に出したその途端、残り三分の一程度になったエビとアボガドのパスタをくるくると器用にフォークに巻き付けていた指先の動きがぴたりと止まる。
 あ、あってたんだ。良かった。人様の恋人の名前を間違えるのは、あんまり感心できたことではないから。
「……なんか聞いたの、カイに」
 ごく、と喉を鳴らすようにしてたっぷり滴をしたたらせたグラスに口をつける姿をちらりと目にしながら、周は答える。
「や、そういうのじゃないけど。たまにほら、話に出てくんなって思って」
 はばたく鳥とおなじ名前の、きっとかわいい女の子。会ったことなんてなくたってわかる、目の前にいてくれるこんなにも文句のつけようなどあるわけもないいい子がつきあってる相手だなんていうんだから。
「聞かせてもらっていい? いつからつきあってんのかとか」
 皿に残ったたっぷりのバジルソースをバゲットでぬぐうようにしながら尋ねれば、少し気まずそうに瞳を伏せたまま告げられる言葉はこうだ。
「……高二の時からだから、だいたい五年くらいとかそんな」
「へぇ」
 新しい出会いなんていくらでもある中、お互いわき目もふらずにつきあい続けてるだなんてさすが、「らしい」というか。いやに高い天井からつり下げられたシャンデリアの明かりをちらりと眺めながら、続けざまに言葉を投げかける。
「失礼かもしんないけどさ、聞きたいことがあって」
「なに?」
 穏やかなその口ぶりに促されるままに、周は尋ねる。
「つぐみちゃんの前につきあってた相手っている? その子のこと、いまでも好き?」
「んー……、」
 答えにくそうに、ぐらりと視線が揺らされる。そりゃそうだ、承知の上で敢えて尋ねたのは確かだけれど。
 少し申し訳ないような気持ちになりながら、いかにも仕立ての良さそうなシャツに書かれたロゴの下の英字の羅列を読めないままにぼんやりと目で追えば、投げかけられる言葉はこうだ。
「申し訳ない気は、なくもないけど。なんかその、『つきあう』ってのがしてみたかっただけみたいな感じだったから――好きだったとは思うけど、なんか違うなって思う。もう終わったから言えるのかもしんないし、悪く言いたいわけじゃないけど、その」
 息苦しそうにぽつりぽつりと告げられる言葉に、心の端をぎゅっと掴まれるのを感じる。
 優しいんだな、ほんとに。武勇伝めいた口ぶりでひけらかすみたいに相手のことを話したがる、いままでに周の周囲にいたタイプの人間とはまるで違う。たぶん『つぐみちゃん』も、彼のこういうところが好きなんだろうなだなんて、容易に想像がつくほどには。
「――いいんじゃん、別に」
 ちょいちょいと、ソースを絡めたカラフルなパプリカをフォークの先でつつき、口元へ運ぶその仕草の合間に、周は答える。
「その子のぶんもって言っちゃうと、むしの良い言い方かもしんないけど――人のこと、大事にするって。やっぱ、繰り返さなきゃわかんないじゃん」
 傷つけたことも、赦されていたことも――気づくことが出来るのはきっと、いつだってずっと後からで。
「仕方ないよね、なんか」
 言い聞かせるような重みを携えた言葉は、半透明なとげのようににぶく心に刺さっていく。
「周くんは―」
 ぽつりと投げかけるようにそう囁いてすぐに、少しだけ震わされた唇がぎゅっとつぐまれる。
 だからそんな気まずそうな表情、しなくたっていいのに。言わせてしまったことへの鈍い後悔と、それでも、閉じこめてくれようとしている不器用な優しさ。その両方がみるみるうちに胸のうちでせり上がって、あたたかにこちらへと流れ込んでくる。
 なんでもない、と打ち消すようにわざとらしく首を横に振り、周は答える。
「……なんていうか。つまんないことかもしんないけど、いろいろあって。それで、いまこうしてて。なんでみんなこんなこと平気なんだろってそう思うと、わけわかんないなって。またどうしようもないこと繰り返すのかなって。次なんていらないって、贅沢なのかなって」
口に出すことで、心の中に無数に浮かび上がったとげは、いつしかみるみるうちにやわらかに溶けていく。
「――周くん、あのさ」
 唇を僅かにゆがませるようにして、ぎこちなく笑いながら告げられる言葉はこうだ。
「……わかるよって、そう言ってもいい?」
「……良いに決まってんじゃん」
 ぎこちなくそう答えれば、口元をかすかに緩ませたおだやかな笑顔がそっとこちらへと返される。


 おおよそ一通りのことはしてきた、とは本人の語るところだ。
「まぁその、下世話な話かもしんないけど―お互いあれこれ手探りで、すげえかっこわるかった。でもさ、そういうもんだよねって踏ん切りがついたみたいなとこはあると思う、正直な話」
 言葉を選ぶようにぽつりぽつりと紡ぎ出される言葉たちは、ごく自然なやわらかさで心へとそうっと降りてくる。そのぬくもりはきっと、彼の砕いてきた心の奥底にあるもの、そのものなのだろう。
「次にうまくやれたのって、そのおかげもあると思う?」
「うまいかどうかはわかんないけど……なんていうか、少しはましになれたのかなってのはあるかなって」
 伏せられたまなざしのその奥で、過去からいまへと繋がれ続けるおだやかな光がそうっと揺らめくのを感じる。
「なぁんかさぁ」
 いつしか空になった、ソースで汚し尽くされたふたりぶんの皿を交互にぼんやりと眺めながら、周は呟く。
「失礼な話かもしんないけど。こういうのなかったから、すごい新鮮」
 他愛もない『コイバナ』だなんてもの、素性を知られることを恐れて、いつだってのらりくらりとあしらうばかりだったから。
「……俺みたいなのが相手でごめんね?」
「なんであやまんの、そこで」
 微かに揺らぐまなざしを見つめ返しながらそう答えれば、屈託のない笑い顔がかぶせるようにそっと返される。


 少しだけ安心して、少しだけ安らかな気持ちを手にすることが出来て―だからと言って、感情の根が綺麗に立ち消えてしまうだなんてそんな都合のいいことなんて、あるわけもなくって。

 机の上に広げた資料の山を整理する―ふりをしたまま、ふたりで過ごすには程良く狭い部屋の片隅、おそらく周が目にしてもさっぱり理解出来るはずもないなにか小難しい参考書めいたものをじっくりと読み進める横顔を、支えるように添えられた指先を、仕草につれてふわりと揺れる襟足を、時折なにかを見つけたとでも言いたげにちらりとにぶく光るまなざしを、ぼんやりと眺める。
 いつしか生活の一部のように、パズルのピースがぱちりと綺麗にはまったかのような存在感で忍がそこにいて。いない生活だなんて、もう考えられない。
 どれだけこの日々を繰り返せばこれが『日常』になり、『人生』になるんだろう。ほしいものを―それが生身の人間だと言うのなら、どうすれば『手に入れた』ことになるのだろう。効力のある約束なんて出来ない身でそれを望んでしまうのは、ただの身勝手なのだろうか。

「周、」
 ぱたんと本を閉じる音を響かせると、よく見知ったあのまなざしがぎゅっとこちらを捕らえる。
「……」
 黙ったまま目を逸らそうとすれば、するりと伸ばされた掌は、こちらの腕を遠慮がちに、それでも確かな強さで掴む。
「――なんか考えてたよね、いま。ていうか、最近ずっとそうだよね?」
 答える代わりみたいに、少しだけひきつった指先を差し伸ばして、ふわりと髪をなぞりあげる。
 このまま引き寄せてキスしたい。たぶんそれなら、すぐに言える。でも、そんなことに逃げていればいいわけじゃないことくらいとっくの昔に知っている。
「忍……、」
 ぬるい吐息をゆるやかに吐き出しながら、ふわりとやわらかに髪をなぞる。この指先でこんなやさしい感触を知ることが出来るだなんて、ずっと思ってもいなかったのに。
「――うまく言えないんだけど、その」
「うまくなくたっていいに決まってんじゃん」
 すぐさまかぶせるように投げかけられる言葉に、ぶざまなまでに心ごとゆさぶられてしまう。
「……キスしたいんだけど、いい」
「なんで聞くかなぁ、わざわざ」
 くすくすと笑いかけながら投げかけられる、少し熱のこもったまなざしは紛れもない肯定の意志のそれで、導かれるそのままに髪に絡めた指先にそろりと力を込めるように引き寄せ、すっかり慣れてしまった動作で、そのまま唇を重ね合わせるようにする。

 誰かに心を預けること、自分ではない誰かの体に触れること、口づける時の息の仕方、その先に続くことの、なにか作法めいたもの――
すべてを教えてくれた人が、確かにいた。いまこうしていられるのはきっと、だからで。
 なにもかも知らないままでいれば、むやみいたずらに傷つけて、弄んで、それで終わりだったそのはずだ。積み重ねてきたひとつひとつの先で手にした確かな『いま』だった。それでもあれは『恋』だなんて言えるやさしいものではなかったから、これがきっと、周にとってのはじめての恋だ。

 しばしばそうするように、唇を舌の先でなぞり、ゆるやかに食むようにしながら繰り返しついばむように吐息を重ね合わせあったそのあと、熱くなったまなざしで、互いに心ごと溶かしあうみたいにじっと見つめ合う。
「――周さ、キス」
 うっとりとした様子で、少しふやけたように見える濡れた唇が紡ぐ言葉はこうだ。
「うまくなったよね、最初よりずっと」
少し熱くなった指先が、煽るような奔放さで耳のふちをやわらかになぞりあげる。
「……生意気言うんじゃねえよ」
 答えながら、少しだけひきつった指先でふわりと前髪をなぞってやる。悪態をつくようなこんな口ぶりでも、ちゃんと笑って応えてくれるのを知っているから。
 ほら、こんなにも赦されている。こんなにも救われている。こんなにも、いとおしくてたまらない。

 いつか懐かしくなるのだろうか。こんなぶざまな感傷も、その奥で感じる堪えようのない熱も、みんな。
 その時に忍の隣にいるのは誰なのだろう。願うことが叶うのなら、そこがいつまでも自分の居場所であってほしい。周にはもう、それ以外のほしいものなんて見つけられないから。
「忍――」
 ぶざまに震わせた指先をそっと差し伸ばすようにしながら、たぐり寄せるようなやわらかさで、心の奥に携えた言葉を周は探し出す。少しくすぶった視線のその先で、忍はただ黙ったまま、差し出されようとする感情のかけらをじっと待ちわびている。


 終わりなど求めていない恋だから「これが最後」とむなしく願う





書けば書くほど忍が好きだと胸のうちを明かしてくれるので書いてて楽しいのですが、めんどくさい子でどうもすみませんという気がしないでもない。
周くんの初恋ってもしかしなくても忍だよな、と思っていつか書きたいなと思っていた話でした。周くんは忍のことしか好きじゃない自分のことがずっと怖くて不安なんだと思います。

春馬くんとは本音で話せる良い友達になっていたらいいと思います。たぶん海吏とはふたりきりだとそんなに話せない、海吏が緊張するから。

拍手

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