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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

2023年の振り返り

2023年も残りあと少しなので、今年あったことを色々と振り返らせていただきます。
例年どおりなら創作TALKさんの企画に参加させていただいておりますが、今年は例年に増してぶっちゃけた話だとか嘆きが多いので参加しておりません。

めっちゃ長いし有益なことは書いていませんが、お付き合いいただける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。


【色々な雑感】
ここ数年ずっと感じ続けていることではありますが、結局パンデミックの混乱は収まることがないまま、戦争はますます激化するばかり、政治や社会への不信感は高まり続け、常に争いごとと隣り合わせの日々が続くとても平時とは言えない状態が日常となってしまい、不安な気持ちに駆られることだらけだったような気がします。

わたしにも憤りを感じるようなことはそれはもうたくさんありますが、自分の支持している考えを否定するような言説はすべて出まかせの誤りだ、と自分の信じる〝正義〟こそが絶対的に正しいのだと声高に主張するあまりに過激な争いに発展していくような場面を幾つも目にしてしまい、心が苦しくなることがすごく多かったです。
自身にとって負担になりすぎない範疇で、『知りたくなかった』物事にも関心を持ち続けていたいな、自分の考えや価値観にいま一度真剣に向き合っていきたいなと改めて思わされた一年だったと改めて感じています。

また、今年はあまりにもミュージシャンの訃報が多く、ショックが大き過ぎていまだに現実のことととして受け入れられていないところがあります。
好きなミュージシャンとの突然のお別れは一度や二度ではないですが、これだけ異常なペースでの立て続けであったことや、必ずまたお会いできるだろうと信じていたからこそショックがあまりに大きいのかもしれません。
心の中に生まれた空白はそう簡単に埋まるものではないし、埋められるはずもないので、ただどうしようもなく悲しくて寂しいというこの気持ちを抱えたまま、たくさんの作品と大切な思い出が残っていることや、いまこうして自分が生きていることを大切にしていかないとな、と思います。

とはいえ、もちろんしんどいことばかりではなく、新しく好きになったものにもたくさん出会えたし、今年からは好きなミュージシャンの活動が活発になってきたことや、いい加減がまんしきれなくなってきた(笑)こともあり、ライブにもたくさんいきました。
自分にとって音楽が本当に大好きで大切な宝物のような存在であることを再認識できたこと、たくさんのものを受け取らせてもらえたことが本当にうれしかったです。
心に残しておきたい大切でかけがえのない瞬間がいくつもありました。
去年からライブの感想を書いているブログを再開したのですが、自分が見聞きしてきたこと、感じたことを誰かに伝えるために書き残すのはやっぱり楽しいなと思います。
これもひとつの表現活動なんだよね。

☆ブログはこちら☆

趣味が合う人はたぶんいないと思うんですが……とりあえず貼っておくね。(ところで音楽繋がりで知り合ったお友だちにこのアカウントがばれてるんですよ、ワッハッハ。ライブの感想で長い文章を書けるのは!!! 数十年小説を書いている筋金入りのオタクだからですYO!!!)

体調面に関しては、夏に冷房をかけた部屋でのデスクワークの弊害でこっぴどいぎっくり腰になったこと、部屋の中で脱水になったことくらいで大きな怪我や病気には見舞われずに済みました。今後も冷えと水分摂取には本当に気をつけようと思います。

ネットやSNSに関してはTwitterが突如Xになり(絶対にTwitterって言い続けるけど)、ありとあらゆる突然の仕様変更に振り回されては気苦労が絶えなかったなぁと思います。
避難所として他のSNSに移動する方も多いようですが、好きなミュージシャンやブランドの情報発信を受け取る場としてわたしにはTwitterが必要不可欠なため、特に移動は考えていません。
欠かせない生活インフラとして共に過ごしてきたのですから、来年にはもうすこし安定してくれるようにと祈るばかりです。



【やっと創作の話】
例年通りにのんびりペースではありますが、今年はすこしだけ動きがありました!


参加した本、作った本



「MABATAKI美雨購入体験記アンソロジー 花を履く人々」に参加させていただきました!
アンソロにお呼びいただけることが滅多にないので(お声がけお待ちしております!笑)お誘いいただけてすごくすごく嬉しかったです。

東京は蔵前にアトリエショップを構えるアクセサリー&シューズブランド、MABATAKI美雨の靴を手に入れるまでを17人の参加者が文章やイラスト、漫画などの多彩な表現とご自慢のコレクションを紹介する美しい写真で構成されたファンブックです。
大量生産品ではない、職人のこだわりによって作り上げられた踵に花を宿したこの美しい靴とみなさんがそれぞれにどんな出会いを果たしたのか、どんなふうにこの美しい靴に魅せられているのかが綴られています。
美しいものに心を惹かれる人たちは美しくハイセンスな表現をされる方ばかりなのだな、と文章やイラストの表現の美しさに目を見張り、そこに宿る人生ドラマに驚かされ、そしてなにより、主催の鍵田様の「大好きなものの素晴らしさについて声を大にして語り合いたい」というポジティブなエネルギーと、参加者それぞれの作品をよりよく見せるためのフルカラーでのこだわりのレイアウトがとても魅力的な愛の溢れた一冊です。参加させていただけてとても嬉しかったです。
現在は通販および、委託先書店にて購入することができます。詳しい情報は花を履く人々告知アカウントをご確認ください。




アンソロ発行後の9月、ライブのために訪れた名古屋で「せっかくだから見に行ってみるか」くらいの軽い気持ちで立ち寄ったfuligo さまで履かせてもらったところ、あまりの美しさに心を鷲掴みにされてしまい、オーダーさせてもらったfuligoとのコラボレーションモデルの鞘。


第7回『そこの路地入ったとこ文庫』さまに参加。
新刊「11月の雨の日」を委託させていただきました。






→お知らせブログ

2022年の11月になぜか毎日のように詠んだ短歌と、その間の日記を本にしました。
頒布する機会もないので発行は小部数でしたが、お手に取ってくださる方がいらしたこと、とても丁寧であたたかなお言葉をお寄せいただけたことがすごく嬉しかったです。(おかげさまで現在は完売しております)
当たり前に過ぎていく平凡な日々の中にも見過ごしたくない感情はいくつもあり、立ち止まって『誰かに自分の気持ちを伝えるための日記』として作品に書き残すことで見えてくるものがあるんだな、というのを感じさせてくれた特別な一冊です。
あまり大っぴらに打ち明けたいとは思えないけれど、だからこそ書き残しておきたかった『小説にすらできない感情の置き場』に耳を傾けてくださる方がいてくださることがとてもありがたいなと思いました。
エッセイ、書くのは照れくさいけれど楽しいですね。



embark




イベント参加予定はないため、通販のみで頒布した新刊です。一年に一回くらいはあましのの新刊を作らないと気が済まないんですよね。笑
秋に二次創作でイベントに出ることになっていたので、そのついでに作ろう! と思いたちました。
とはいえ、お話は勿体つけないでどなたにでも読んでもらえたほうがいいよね、と思ったのでウェブに掲載した上ですこしだけエピローグを書き足しました。
「家族」になりたいと思いを固めたふたりが交し合う誓いと、その後のふたりの暮らしを描いた三本のお話を収録しました。

Stand by you.
予定通りに偶然に 
花の降る道

現代の日本でまだ認められていない同性同士の結婚を題材とすること(現在の日本の婚姻制度にそもそも問題があり、まずはそこを解体する必要があるのでは、という議題に関しては一旦脇に置かせてください)、「家族」を描くことのセンシティブさについて書きながら悩んでしまう部分も多々ありましたが、『いま』の社会の状況、それらを踏まえた自身の考えに基づいた希望のあり方を作品として残すことも大切なことでは、と思って書きました。
前から書きたかったことをお話として残せて嬉しかったです。


書いたお話
詳しくは後述しますが、二次創作を書いていたのもあって、息抜きがそっちになるのもあってか、いままででいちばん少ない……笑

New Year’s Eve.
周くんは「忍」を形作ってくれた忍の家族のことがすごく好きだし、忍の家族もまた、忍を心から大切にしてくれる周くんのことが好きなんだろうなぁと思って書きました。

ライラック・タイム
わたし以外はあまり楽しくないんだろうけどわたしは春馬くんと海吏の関係性が好きなので彼らの関係については引き続き考えていたい、って去年も話した。笑
家族との距離感や関係性の違いが生み出す人間的な違いだとか、海吏の危うい傷つきやすさを見守ってくれる春馬くんのおおらかな優しさが好きなんだと思います。
気難しい繊細な子と人間力の高い子のペアがすごく好きだな!?笑

Stand by you.
予定通りに偶然に 

本に収録した二本。ふたりの結婚に関するエピソードはもう何年も前に書いたのですが、改めて前後に書きたいことが見つかったのでお話を書きました。
春馬くんはこの時、もうすぐお父さんになる予定です。
創作の中とはいえ、現実に即したお話を書こうとするとこういった展開になってしまうのが苦しいなという気持ちと、だからこそ彼らの選んだ決断を胸を張って報告できる人、心から祝福してくれる人がいてくれれば嬉しいなと願いを込めて大切に書きました。

サンタクロース見習いの朝
一昨年書いたクリスマスのお話の翌年のエピソードをクリスマス当日に突発で書きました。


その他ちょこちょことポイピクにお話が載っています。絵文字を推していただけるとかわいくて元気が出るので嬉しいです。


一次と二次で作風が変わらない(のでおめえの小説だなって感じだから読めるってお友達が言ってくれる。笑 推しカプじゃなかったりそもそも原作知らないのに読んでくれてありがとうだよ。笑)ので、二次創作ってこれでいいのかわからない、というのは依然としてあり続けるのですが、わたしにはこれしか出来ねえんだよ。(開き直った)

ただまぁ、確固とした「書けるもの、書きたいもの」という軸のようなものはあれど、バックグラウンドも人間性も異なる人を書いていれば当然ながらそこから引き出されるものは異なってくるので、新しい扉を開いてくれる出会いがあったのは引き続きすごく楽しかったです。
オリジナルで書いているのは(極めてオーソドックスかつ、読み手の方にも多く求められているのであろう)性愛による結びつきありきでの関係性なのですが、どうやら二次の方ではそういった関係を書きたいわけではないらしい、と気づけたのがすごく新鮮で楽しかったです。
おそらく多くの人が求められているであろうものを書けないことをカテゴリーエラーだと思われていないだろうか、という不安はつきまといますが、一次の方とおなじく「王道ではない」ところを掘り下げて書いているところを気に入ってもらえたらいいな、という願望があります。


そのほか創作活動

去年もすこし報告した合同誌を引き続きこの一年執筆していました。
まだ少し時間がかかる予定ですが、ゴールが見えつつあるので来年には本にしたいな、焦らずゆっくり完成させてから、何かしらのイベントなどで見てもらえる機会を作れればなと思っています。

日記と短歌と短編小説の本を作りたいと思い、今年前半にiPhoneのメモ帳にちょこちょとエッセイを書き溜めたのですが、出す機会がなくて眠ったままです。
前はカクヨムにエッセイを載せてたけどなんか違う気がするし、ここのブログに載せるのも違うし、かといって適したサービスが見つからず……。
zine系のイベントに合わせて出せばいいのかな? とは思ったのですが、いまひとつ気が乗らないのでいいアイデアが浮かぶまではiPhoneの中で眠らせておこうと思います。


息抜きのセルフ二次創作みたいなものじゃないお話も書きたいんですけど、イベントに出られない=本が作れない=読まれない、ので、完全新作を生み出す気力が湧かないんですよね……。
(そもそも、この数年間は本当に本を読むことも音楽を聴くことも小説を書くことも、全てにおいて気力が下がり、もやもやした気持ちのままぼんやりしているばかりなのですが)
まぁこれがわたしの創作スタイルということで。




12月はいろいろしんどい気持ちでいることが多かったので絵日記の更新頻度がはちゃめちゃ。笑

落ち込んだり悲しくなったりすることだらけの毎日の中で、自分が生み出したキャラクターを通して大切なことをお話として残せたり、元気が出ないので励ましてもらったりをできているんだから、誇らしいことだと胸を張っていいんじゃないのかな、とも思います。

書き手として注目も期待もされていないのであろうことは承知の上で、アンソロジーや合同誌などの企画に呼ばれてみたい、という希望はあり続けるので来年あたりにまた呼んでもらえるといいのにな、とここでつぶやいておきます。
夢は口にすると叶うことが多々あるから……。



【二次創作をやってみたけどうまくいくとは限らないよという話と、約4年ぶりのイベント参加のこと】
イベント参加の後にレポートをまとめましたが、改めての振り返りだとか、イベントの感想の話をします。
ぶっちゃけた話ばっかりだよ! 長いよ!

<去年までのあらすじダイジェスト>
長年「お友達の好きなやつ」程度でみりしらのままグッズ回収に協力していたFree!を見てみたところ、ドストライクに好きな子がいることに気づいてしまい、⚫︎年ぶりに二次創作を書くようになる。

とはいえ、すっかり一次創作の人として暮らしていたので大きなジャンルの二次創作に飛び込むのには不安がある×参加資格のあるウェブオンリーが開催されていないので作品を見てもらうチャンスがないまま、ひとまずお話を書いたら友達にだけ読んでもらったりコピー本を作っては渡す、中学生の交換日記状態でひっそり二次創作を書く。
いつか同担の人に読んでもらえたらええのにな。
</あらすじ終わり>

せっかく書き溜めたお話を読んでもらえないのは勿体無い気がする。
とはいえ、この自由きままでごっちゃまぜのアカウントを見てもらうのは忍びないだろう、と二次創作用にアカウントをわけ、イベントに申し込む決意をしたのは春頃のことでした。
Free!はファンの皆さんの間に10年分の思い出の積み重ねと熱狂、独特の連帯のあるジャンルだなぁというのをすごく感じます。その空気感の温かさはとても素敵だなぁと思うのですが、9年目に合流した新規かつ、おおむねオンリーワンカプ(わたしが来た頃には新しく書く人も話題に出す人もめっきりいなくなってしまっていました)となってしまうと、どうしてもすこし外側からようすを見ていたいな……となってしまい、ジャンルの方とはほぼ交流できずじまいのままです。

ぶっちゃけ、二次創作なんだからオリジナルと違ってタグさえつけていれば求めている人がたどり着いて読んでくれるだろう、感想だって当たり前に送ってもらえるだろうと思ってたんですよね。
そんなことはまったくなかったね……?
(おそらく、「いま」わたしと同じくらいの熱量で好きな人がほぼいない&わたしの作風が決して万人にウケるものではないということに尽きるのだと思います。)




7月に試し刷りを入稿→誤字脱字とレイアウトの微調整→なんとツネぎくさんが応援のイラスト描いてくれたので口絵を入れて本番用を入稿しました。
編集しているうちに新しいお話を書きたくなり、この後追加でコピー本と無配を3冊作りました。
初参加で新刊4冊だ! やったね!

自分なりに頑張って告知をすれど、いかんせんフォロワーが一次創作での友達くらいしかいない×オンリーワンカプなので拡散もされなければリアクションもほぼない、という状況のままイベント当日が刻一刻と近づき、誰も来てくれないとは思うけれど当日にブースに座っておくことに意義があるはずだ、くらいの気持ちでいました。(あまり後ろ向きなことばかりいうのも失礼ですが、それだけ心細かったのだ、という話をここではさせてください)






同レボさんがキャンペーンでなんと無料(!)のノベルティを作ってくれました。かわいい~! うれしい~!


とにかく全てにおいて不安だらけのイベント参加でしたが、いざ蓋を開けてみればスペースに立ち寄ってくださる方やお声をかけてくださる方(!)までが複数いてくださり、ほんとうに心底びっくりするのと同時に、すごく報われた気持ちになれました。

半年あまりの準備期間の間、本当にめちゃくちゃ寂しくて心細かったのできてくださった方全員とお話ししたかったんですが、怖がらせたくなかったので極力がまんしたんですが(笑)それでもめっちゃしゃべってたとは思うのであいつうぜえって思われてないか心配です。笑
前ジャンルの時(余談ではありますが、オフではほぼ毎回オンリーワンのカプでした)には「気軽に話しかけてください」といくら言っても知人ではない人が話しかけてくれることはまずなかったし、それなら、とこちらから声をかけるとあからさまに戸惑わせてしまったのが印象深かったので、極力自分からは見ず知らずの方には話しかけたらいけないよなぁと思ってたんです。
気まずい思いしたくないし、させたくもないやん……。
プロ作家さんのサイン会じゃないんだから、本を買いにきただけで、〝わたし〟に会いにきてくれたわけじゃないよね、話したいと思ってくれてるんなら向こうから話しかけてくれるよね……っていうのはどうしてもあります。

今回に関してはジャンルの特性だったり、10年目のジャンルのオンリーワンカプ(作中で接点めっちゃあるし数年前には書いてる人も複数いたのに……なんでだろうね?)(その後の展開でかっさらわれていったからだよ……)に新規がやってきて分厚い本と薄い本を合計四冊出してるあたりが面白かった(?)のかな。本当にありがたかったです。



いちばん聞きたいのは小説の感想ですけど、伝えたいと思ってくれてる人は自分から言ってくれるなりお手紙を書いてきてくださったりするものでしょ。
何十人もお客さんが来てくれるようじゃないとそんな人はそうはいないですよね。



通りすがりに足を止めてお品書きポスターをじっくりみてくださったお客様が少し後に戻って買いに来てくださったのもすごくびっくりしたし嬉しかったです。
うちの本、170頁で1500円するんだよ!? そんなことってある!?笑(好き過ぎて一年ちょっとお話をたくさん書いてたらその量になっちゃったし、持続可能な活動のためにお安くはできないので……)
見つけてくださった方の目に留まるようにポップやお品書きを工夫して自分の打ち出したい世界観をできるだけわかりやすく見てくださった方に伝える、という自分なりに大切にしてきたことが通じたのかもしれない、と思えてすごくうれしかったです。
やっぱりイベントには出た方がいいんだな、と改めて思わせてもらえた気がします。




個人的に印象的だったの「この本は恋愛要素がありません」(付き合う前のふたりだから)と告知していた無配を目当てに貰いに来てくださる方がいらしたことでした。
恋愛ではない関係を掘り下げたシリアスめの作品は見つけるのが中々難しいけれど、求めている方は確実にいらっしゃるということなのかもしれない。
ていうか告知をちゃんと気に留めてくださってる方がいたんだってことに本当にびっくりしたんですけど!?笑
いくら宣伝しても無反応だったんだからまさかきてくれるなんて思うわけないじゃん!!!笑
ここを見てくださってる方は、もしよろしければ確実に気になったお知らせには反応を残してくださると嬉しいです。それによって救われる魂があります。


結局のところ、自分が小説に込めた思いを受け取って欲しい、どう読まれているのかを知りたい、という気持ちで作品を発表したり本を作ったりしているのにイベントに出てもいまのところは「目の前で本を買ってくれる人がいた・売れた」で終わってしまったままなのがすごく寂しいということに尽きるのだと思います。
冬休みで読んでもらえるとええのやけどな……。
とはいえ、イベントで本を買ってくださった方、話しかけてくださる方がいらっしゃったことには心から感謝しています。ジャンルの一員として認めてもらえたようで本当にうれしくて、それだけでも出た甲斐があったなと思えました。


自分のお店を出すためにサークル参加してるんだからお店番してくださる方がいないのに朝イチでいなくなるのは良くない(あくまでもわたし個人の考えです)よなあ、それに人の流れの多い時間にお買い物に出たら行列に並ぶことになって中々帰ってこれないかもしれないし……という懸念からお昼過ぎの少し落ち着いた頃に買い物に出るつもりだったのですが、10分ほど様子を見ていても人の流れがほぼなかったため、先におつかいに出ることに。
買い物自体は混雑に見舞われることもなくスムーズに完了できたのですが、おつかい先や近くの島のサークルさんでは午前中に完売が続出していたらしく、サークルさん側が想定していたよりもずうっと人出が多かったんだなぁ、やっぱり絵が綺麗で漫画の上手なサークルさんはそれだけ注目度が高いんだなぁとちょっと(どころじゃなく。笑)羨ましくなりました。
通販でも目を離した隙に始まって即完だなんてことが多々あるんですね。
同人誌を手に入れるのがそんなに大変なことになってるなんて全然知らなかった。

お客さまが立ち寄ってくださったのは11時前〜12時過ぎの1時間ほどの間がほとんどで、13時過ぎには人の流れが皆無になっていました。
最近のイベントってどんな感じなんだろう〜とTwitterで様子見していたところ、みなさんやたら撤収が早くてびっくりしたのですが、まあ、あんなにも極端に人の来てくださる時間帯が限られているのならそうなるのも仕方ないのかもしれない。
12時過ぎには人の流れがかなり落ち着いていたので他のホールまで買い物に行ってきたのですが、ビッグサイトの広さは文フリの目じゃないので(笑)目当てのブースを探すだけで一苦労だし、ゆっくり気になるお店を探す余裕はないな……となってしまい、どうしても行きたかったところをふたつみっつ回ったところでお腹いっぱいになってしまい、いくつかの見たかったブースは体力切れで諦めました。
欲しい本は事前に通販で片っ端から申し込むor買い子さんと手分けしないと手に入れるのは無理、という意味が身をもってわかった。笑
お会いしてみたかった方にもお会いできたし、作品のご感想を直接お伝えしたりお手紙をお渡ししたりさせていただけてすごく嬉しかったです。
作り手の方とお会いできることによって得られるエネルギーは何よりもの元気をもらえるなぁ、というのを実感させてもらえた気がします。効率よく「買う」方法はいくらでもあるけれど、イベントという体験の場の価値はやっぱりすごく大きいんだなぁというのを改めて思いました。

店番の間の暇つぶし用の本も持っていったのですが、ものすごくふわふわしたいい意味で落ち着かない高揚感の中にいたせいか、まったく読めないまま気がつけば時間が過ぎていてびっくりしました。
一人参加は何かと不便なのでお友達と隣接かお手伝いさんに入ってもらわないと厳しいな、というのを痛感しましたが、どちらも無理なのでもし次の機会があるのならまた一人で頑張るしかないよな……というのは思いました。まあ仕方ないよね。
個人的には文フリで知らない人たちの間に挟まれて過ごす緊張感もそれはそれで(隣接した方が断然利便性が高いのは承知の上で)自分の知る「界隈」を抜け出すかのような楽しさがあっていいなと思うのですが、お客さんの流れがほぼなくなったサークルスペースでお隣さん同士が和気藹々とおしゃべりされているのを見ていたら、この場は皆さんにとっての同窓会のようなものなんだなぁというのをつくづく感じるのと同時に、すこし羨ましくもなりました。

企業ブースを覗いたり赤プラでお土産を買ったりもしたかったんですが、時間と気持ちに余裕がなかったために無理でした。
同人イベントはあくまでも自分が本を出すために行く場所、と思ってしまうため、この数年間、出店をお休みしている文フリには一般参加すらしていないのですが、大幅な規模の拡大により、「サークル参加すること・買い手としてイベントを楽しむこと」を両立するのはどんどんハードモードになっていってるんだな、というのを思い知らされたような気分です。


蓋を開けてみれば心配していたよりもはるかにずうっと楽しかったし、もう既に次の原稿を書いているので(笑)(書きたいことが浮かんだんだから仕方ない)また出るよ!!! と言いたいところなんですが……。正直なところ、まだ迷っています。
アフターに付き合ってくれるお友達はいないし、感想は結局もらえないままだし。(笑)(分厚くて高い本を買ってくれた=あらかじめ読んだ上で作風を気に入ってくださったんだと思えばいいのでしょうが、自分が作品に込めた想いについて一切リアクションがもらえないとわたしはすごく寂しくて満足できないので……)(本を「売りたい」のではなく、「どう読まれているのかを知りたい」ということに尽きるのだと思います。贅沢な話ですけれど)イベントの数時間が終わってしまってからの情緒の乱降下に耐えるのがしんどいんですよね。
ウェブに載せているオリジナルなら、Twitterに載せた時にいいねがつく=「読んで楽しんでもらえた証」だと思えてそれだけでもまぁまぁ喜べるのですが、二次は自分が作品やキャラクターのことをすごく好きになったという気持ちについて分かち合いたくて書いているので、意図したことをどう受け止めてもらえたのかがわからないのがものすごく寂しいんだろうな、と思います。
とはいえ、自分の書いたお話が読みたいので原稿は粛々と進めていきたいと思っています。

約4年ぶりに参加してみて、自分にとっての同人イベントは苦労して作ったものをたくさんの人に見てもらうための制作発表会なんだな、というのを改めて実感しました。
(楽しい華やかなパーティーだからいっちょうらの服で出かけるし、社交の場があるおかげでひとりで黙々と書く寂しさが紛れる、というのがすごく大きいです。ウェブはどうにも手ごたえが感じられないので)
「場」に出たからこそ得られる喜びがあったことは本当に嬉しいのですが、そう簡単には出られないのに出ないと話にならない、「楽しさ」が数時間の幻のようなもので終わってすぐに日常に戻らざるを得ないのは中々堪えるなぁというのが4年ぶりのイベント参加の正直な感想です。



我ながらよくまとまってると思う。笑

なんにせよ、来年はもうちょっと楽しくなるといいなぁと思います。
(正直もう二次は新しく公開するのもやめて同人誌は自分のぶんしか作らないようにするかどうか、すごく悩んでいます。)
とりあえずイベントに申し込んでからの半年間ものすごくしんどかったので(笑)こんど申し込むことがあれば、早期満了に気を配りながらもうすこし後にしようと思います。笑
ゆうて、出られるとしたら来年の秋だと思うんですけどね。
(東京開催のオンリーじゃないと人が集まらないので関西のイベントに出ても仕方ない、次にオンリーのある5月は色々と厳しそう……となると、その次のチャンスはおそらくオンリーが開催されるであろうスパークまで無いんです)
出られれば文フリ大阪にも出たいので、もし両方参加することになったら来年の秋は忙しいなぁ。





一年も過ごすといろんなことが本当にたくさんあるので、あっという間だなんてことは全然ないな、というのをこうして振り返ると改めて実感します。
体感では一ヶ月少し前のスパークすら半年以上前に感じるほどです。
楽しいこと、嬉しいことも勿論たくさんあったけれど、それによって辛いこと悲しいことが相殺されるわけではないので中々どうしてしんどいですね。

心を動かされる忘れてしまいたくない大切なものにたくさん出会えたこと、そのことを誰かに見てもらうための作品として残せたことや、素敵なものを届けてくださった方とお話させていただけた時間があったことは大切な財産なので、来年もそういったかけがえのない出会いや経験を重ねていければ、そうした経験を糧にしながら自分にとって誇れる大切な作品を作ること、送り届けることは引き続きあきらめたくないなぁと思います。


【2024年に向けた展望など】
・ひとまず書きかけてるものを完成させたいしイベントにも出たい
自分がいちばんやりたいことは本を作ってイベントに直接参加することで、それに代わる満足できる手段はどうやらないらしい、とこの数年でいやというほどに思い知らされたので新作が完成したら文フリなどのイベントに出てみようと思います。

停滞せざるを得なかったこの数年の間は「元に戻ること」を何より望んでいたのですが、世の中のありとあらゆる状況と、それに伴う自身の変化があったので元に戻るのはもう無理だなと諦めました。
ゼロからの再スタートのつもりでのんびりやれたらいいなと思います。


・おしゃれしてお友達と遊びに行きたい
えっ、創作と関係ないけど毎年言ってる!笑
ここ数年の試行錯誤と方向転換で自分の好きなスタイルが改めて見えてきたし、お洋服の好きなお友達との繋がりもできたので、素敵な服の似合う場所や、イベントや展示会などに遊びに行きたいです。
年1くらいでヘアセットに行ってパーティードレスでお出かけしてるんですが、せっかくなら年3回くらいしたい。笑
かわいい服をたくさん持ってるから、着る機会がほしいんですよね。


・めちゃくちゃしんどかったからいいことがたくさんあってほしい。笑
あまりにも悲しすぎてひたすら悲しい気持ちのまま呆然と過ごすばかりで何も手がつかない日々が続いたので、おなじようにしんどかった人にいいことたくさんあるようにとものすごく本気で思っています。笑


小説を書くこと、本を作ることは本当に楽しくって大好きなことだし、今年もほんとうに心から大好きで大切なお話を書いたり本を作ることが出来たことには心から誇りに思っています。
来年も再来年も、心から大好きなものを作れる自分でありたい、何よりも願うことはそれにつきます。


ここまで読んでくださりありがとうございました。
おつきあいくださった方にもいいことがたくさんありますように。



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2022年の振り返り

こちらの記事は年末年始恒例企画、創作TALK 2022_23に参加しています。
毎年創作に関係のないことの方が多いし、役に立つことは書いてありません。
きっと参加者さんの中でわたしが一番長いです。その点をご理解いただけますようにお願い致します。


【自己紹介】
高梨來は2014年から文学フリマに出展するようになり、一次創作文芸同人誌即売会を中心に活動しています。
魂がオリーブ少女の形をしている可愛いお洋服の好きな早口の関西弁でよく喋るおたくです。


【ざっくりとした雑感】
引き続きものすごくすごくつらい一年だったなぁと思います。
先の見えない状況な中、不安な日々はずっと続いたままだし、そんな中で受け入れ難いようなことはたくさん起こり……平時とはとても言えない状況がいまも尚続いていることにとても胸が苦しくなります。
ありとあらゆる暴力が顕になり(声を上げてくださった方の勇気にとても感謝しています)、あらゆる対立は深まる一方で、一向に明るい兆しの見えないコロナの流行とともに、気持ちがずうっと塞がったままでした。
引き続き、何かしら書こうと思って書きかけては途中で投げ出してしまうことが多く、本を読む気や音楽を聴く気にも中々なれないままでした。

今年は去年よりもずっと色々なところに出かけられたし、友だちに会える機会も増えたのですが、警戒しなくても大丈夫になったから、ではなく、我慢し続けるのもいい加減に気持ちが限界になったので開き直っただけなんですよね。
なんとか今年も深刻な怪我や病気などに見舞われなかったのはひとえに運が良かったんだろうなと思います。
(肩関節の不調でお医者さんに行きましたがだいぶマシになりました。まだ左腕が上がらないけど)
(自転車で転けておっきいたんこぶ出来たけどその日の配信ライブは無事に見られたし)
(肩の粉瘤が爆発したけど痕が残っただけで無事だし。あれ、満身創痍だな。)





7月には昨年17年ぶりに再結成したナタリーワイズのライブが今年もありました。
会場の海辺のポルカがなくなってしまってすごく悲しい……。







感染者がすごく増えていた時期で行ってもいいのかすごく悩みましたが、特別な日だから下そう! と決めた美雨さんのお靴に添えられたメッセージにとても励まされました。

ほんとうに素晴らしい時間で、すこし遠い神戸まで足を運ぶこともずっと我慢していた旅行の気分を味わえてほんとうに楽しかった。
この少し後に高野さんがコロナ感染されて東京のライブが延期になっていることを思うと、無事に開催できたこと、わたしが参加できたことの両方がとても幸運なことだったんだなと思います。


ライブやイベントの会場がそんなに怖い場所?? という気持ちもあるのですが、数ヶ月先の状況がすこしもわからないことや、不安や罪悪感を抱えたままでは楽しく参加することができないな、という思いがどうしても付きまとうため、今年もほぼ様子見で終わりました。



フジロックの中継は楽しく見たけど(コーネリアスとハナレグミと七尾旅人ほんとうによかった)、なんだか異世界の出来事のように見えました。さびしいなぁ。




ずうっと憧れていたkikiki optiqueさまの眼鏡を手に入れました。
眼鏡は常に使うものだから、ほんとうに気に入ったものがほしかったので勇気を出したのですが、ほんとうにほんとうに綺麗で宝石みたい。
これはおしゃれすぎますよね~って合わせてみたパール付きのこの形がしっくりきてしまった奇跡!
眼鏡に合わせたくて購入したしたグラスチェーンはBIRTHさま。思った以上にぴったり!

後先考えすぎに散財しすぎなのは反省すべきところなんですが、なんというか「これでいい」ではなく「これがいい」と思えるものを身につけて生きていきたいとこの数年で強く思うようになりました。
数十年来通っていた美容院を勇気を出して変えたことも、憧れのままでいたブランドのアイテムを思い切って手に入れたのもそういった理由からです。
イベントや旅行といった非日常の空間に遊びにいくことが難しくなり、創作という旅に出ようにも受け取ってくれる人がいない(わたしの小説は……イベントで本を出さないと読まれない……)のもあり、装うことで非日常への冒険を楽しんでいる部分は大きいんだと思います。
わたしにとっては好きな服を着て行きたい場所へ行くことも、生きていく上で欠かせない表現のひとつなのかもしれない。そう思える『いま』にいられることも嬉しいです。

おしゃれして出かけるのが生き甲斐のようなものなので、引き続き厳しい状況が続く中でも素敵なものを作ってくださる方がたくさんいらっしゃること、おしゃれしてお出かけしたい場所があることがとても励みになりました。
今年も大小たくさんの展示会にお伺いさせていただき、幸運なことに作家さんと作品についてお話しさせていただく機会にも多数恵まれました。
生の作品からしか受け取れないエネルギーに圧倒され、作り手である作家さんたちの込めた美学や想いについて聞かせていただけたり、作品から受け取らせていただいたのものについてお話しさせていただけるのはとても幸福なことだなと、改めて思わされました。


【オンラインとオフライン】
創作に関して絞れば、今年は同人イベントへの参加はオンオフ共にほぼありませんでした。
あらゆるイベントがみな、時に綱渡り状態でありながら無事に開催されたこと、参加された皆様が心から楽しまれたことはとてもよかったな、まだ自粛を選んだ身として、『場を守ってくれてありがとう』の気持ちを忘れてはいけないと思っています。

現場に行けなくても本だけおいてもらえるぞ! 委託イベント!
→2020年の文フリ大阪合わせの新刊を売るために去年めちゃめちゃ参加しまくったけど、もう充分頑張った。既刊は全部おすすめだけどわたしの本はいまひとつ委託イベント向けじゃないし、かといって新刊を作る気力はない。

バーチャル空間で楽しもう! オンラインイベント
→上記とおおむね同じ理由&二次でも参加できるイベントがない

コンビニのコピー機で配信! ネプリ企画!
→とにかく元気がないから書けない

そもそも、常に新しい作品の構想があって……というタイプではないのですが(ひとつ作品を書いたらその世界から派生した書きたいことをずっと書いている人)、自分の作品を読んでもらいたい、受け取ってもらいたいと思った時(満足感を得られるという意味で)ベストな形になるのは自分で本を作って自分で売りに行くことで、それを諦めざるを得ない状況はどうにも苦しいなぁ、新しい道に方向転換することも出来ないなぁというのを引き続き痛感した一年でした。




11月の文フリ東京ではアンソロジーにご参加いただいたくまっこさんからのお申し出により、委託をお受けいただきました。
告知にたくさんの通知が届いて、ひとえにくまっこさんのお人柄や作品の魅力ありきかとは思いますが、自分もイベントに参加できたような気分になれてすごく嬉しかったです。
思えば、従来通りの対面形式のイベントにこの二冊を置いていただいたのは初めてでした。

コロナ前からイベントのあり方がどんどん変化していくのを肌で感じていて、その中で自分なりに試行錯誤しながら『場の空気に乗れる』ようにと、戸惑いながらも楽しんでいたつもりでした。
今回はいままでで最大の規模での開催となり、またあらたな大きな変化に直面せざるを得ないところに来ているのかな、と思います。
場の空気は移り変わり続けるものなので仕方ないとは思うのですが、やっぱりなんとなく寂しいような、複雑な気持ちがあります。
コロナ前から移り変わる空気へのぼんやりとした戸惑いはありましたが、コロナ禍によってこれだけ離れてしまうと、本当に戻れるのか……? という戸惑いがどうしてもあります。


【やっと書いた小説の話】
すっくなっ!!!! 去年の半分くらいじゃん、過去最低です。

満ちる夜
なんかやけに夜中に雨が降ることが多かったから書きました。


花の降る道
「春の名前」から2年後越しで書いたいつかの未来。ペーパーウェルの散歩テーマ回に出したかったけど元気が出なくて書けませんでした。
わたしりんちゃんのことすごく好きだな。

then there is
楽しみにしてた新刊がめちゃめちゃ良くて元気が出て書きました。笑

傷つかない
ぶっちゃけあんまり読んでもらえないんだけど、わたしは海吏と春馬くんの関係を書くのが好きです。
春馬くんはただ海吏のことが友達としてすごく大切で好きなだけで、海吏は春馬くんの人間としてまっとうなところが好きだし尊敬してるんだと思います。
そういうのってあるやろ、というのをいつまで言っても足りないんだと思う。




息抜きに書きたいことはあったんですけどまぁいっかって放り出しちゃったのが多かったですね。書こうとしてはスライディングしてきた二次創作を気晴らしに書いていたから、っていうのも大きいんですけど。笑
(詳しくは後述します)

表に出ていない分では、水面下でリレー形式の創作企画を動かしておりました。
こちらからぜひお願いしたいな、と思った方に年明けにお声を掛けさせていただき、大変素晴らしいアイデアをたくさんいただきながらほぼ一年をかけて執筆を交互に進めさせていただいております。
来年にはみなさんにお届けできればと思っておりますので、引き続きゴールを目指して進んでいければと思います。

今年もおそらく思い通りに活動はできないから、待ちの姿勢ではなく自分からお声をかけてやりたいことをやろう! と思ったところ、ありがたいことに快くご賛同をいただきました。
まだ作成中なので詳細は内緒にさせていただきますが、先の見えない苦しい一年の中、とても励みになる時間となりました。
みなさんにとっても希望を託せるような作品になっていると自負しております。


【新刊が出ました】
ほとんどライフワークのような気持ちで書いている「ほどけない体温」のその後の番外編の新しい本を作りました。



夏に予約していた本が届いてすごく元気になれた→僕も自分の小説ちゃんと書こう! と去年書きかけて放置してた小説の続きを書いた→R18だしホイホイ出したくない、紙の本にしたいけどイベントでられへんやんけ→受注生産方式で去年の本と一緒に受付したら申し込んでもらえた(涙)
発刊当時のお知らせはこちら


わたしは書いてる間、決して手放しに楽しいタイプではなく(ものすごく切実な気持ちに向き合っていて、そうやって自分の感情を見つめることを「楽しんでいる」んだと思います)、合わせて過去のいろんな経験からの無力感やあらゆる感情が頭を過ぎり、わたしの力不足のせいで伝えたかったことをちゃんと受け取ってもらえなかったんじゃないだろうか? という悲しみがものすごく重くのしかかってきて、ぶっちゃけ書いている間ものすごくつらかったです。





ここに書いてないし書けないこともそりゃあある。

今回は自分にとってすごく大切な誇れる作品が書けた、という自負に加えて、『ちゃんと受け取ってもらえた』という実感が得られて、すごくすごく励まされました。
すごくすごく寂しかった中で、心から救いになったんだと思います。ありがとうございました。


【ものすごくFree!にはまりました】
9年目で新規なの!? なんで!? って驚かれたんですけどこれには理由があるんだ。

そもそもの経緯
コロナの大流行で外出がむずかしい2月、コ●スでFree!のキャンペーンがはじまったのでお友だちへのサプライズでクリアファイル回収のためにお店に行く。
(もしもし、わたしらいちゃん。いまココ●にいるのってDMしました)

その後もせっせと通ってはコラボメニューを頼んでクリアファイルを回収する。
(この時はスタファイの5人がうーっすらわかる?? 程度)
(夏也くんを好きになると苦労しそうだから友チョコをあげられるくらいの関係になりたい、遥くんに密かに片想いして最終的に真琴くんと付き合いたいって言ってました。ミリしらなのに大体あってるな!?笑)

FSのポスターを見たのをきっかけにアマプラに入ってたFree!を1話から見始める。ツッコミどころはありまくるが確かにこれは…とても乙女心を撃ち抜くお話。

2期の8話にめちゃくちゃ好みでは!? という子が出てくる。(貴澄くん)3期で完全におちる。大好き!

えっ、貴澄くんと旭くんと日和くんって仲良くなってんの? 日和くんと貴澄くん一緒にカフェ巡りとかお買い物とかしてんのかな、かわいいね。

映画でめっちゃ仲良くなっててわけがわからなくなり、目玉が盛大に吹き飛ぶ。
かわいいかよ!?

生まれて初めてアクリルスタンドというものを買う。

日に日にようすがおかしくなってその節は大変失礼いたしました。笑


ものすごく好みの集大成のような子がいたことによってはじめて二次元の男の子をここまで好きになった(わたしは主に三次元の音楽家が好きです)(でも推しっていう感覚とは違うんだよ)のは大きいですが、物語全体が『不器用だけれど心根の優しい男の子たちが懸命に自身の夢や目標を追い続けること、心からわかりあいたいと思える相手に本当に伝えたいことを渡しあうこと、たとえ一人きりの孤独な闘いに過ぎないのだとしても、そこにたどり着くまでにはたくさんの助けがあったこと、真の意味で孤独な人間は誰もいないこと、繋ぎ合った未来に希望があること』を真摯に描いてくれていて、それはもうとてもつらい今の気持ちにクリーンヒットしたんだと思います。
9年出遅れていますが、出会うべきタイミングでこうして出会えて本当に良かったです。
(わたしがいま好きなミュージシャンだってメジャーで活動してる時には別にそれほど……だったんだけど、なぜかその10年後に突如めっちゃ好きになったし、いま好きなファッションも最盛期の時には「わたしとは遠い世界だから」と遠ざけていました。タイミングってあるもんですね)


オタクだからはまった記念に本が作りたいけど売る場所がない問題

小説が書けるオタクなので自分で書いたらええのちゃうやろか、と思う。

二次創作をするのが久しぶりすぎて大きいジャンルにびびってしまう。pixivは色々と問題があり、不信感を感じているので使いたくない

コピー本にして(別カプの)お友だちにあげる。

その後もある程度溜まるとホチキスで閉じて本にしてお友だちにあげる






世界に二冊しか存在しない本シリーズがここではじまりました。笑

もう二次創作することもないだろうと思ってたんですけど出会っちゃったんだから仕方ないんですよね。
腰を据えて活動していけるとは思えないので、専用アカウントを作って……というのもあんまり現実的ではなく、こんな変な人に近づかれたら嫌じゃん? という謎の遠慮と人見知りから交流に踏み出せず、参加できるオンイベなどもなく、書いたものはポイピクにアップするようにはなったけれど、ポイピクを見る人があまりいないらしく、全世界に公開するようになってもカプ違いのお友達しかおそらく読んでいない。笑
同担拒否とかではないので読んでもらいたい気持ちがないわけではないのですが、なんかもう仕方ないし、ただひたすらわたしが楽しくて、お友だちが面白がってくれるのでそれで別にいいかな……それはそれとしていつか読んでもらえるといいな、くらいの気持ちでいまはいます。
一次創作の同人活動はとにかく知ってもらう、読んでもらうまでのハードルがすごく高くて難しくて(現にウェブの活動ではろくに読まれない)伝えたいことがあるからこそ書いているわけで、読んでもらうために自分なりに試行錯誤を繰り返してきたつもりです。
そんな中で世の中がここまで一変してしまい、思うような活動もできなくなったことから、諸々のストレスでものすごく精神的に参ってた心の隙間にクリーンヒットしてしまい……。




貴澄くんと日和くんの組み合わせが好きって言ったら「そこなの!? ていうかカプ発生してたの!?」って爆笑されたんですよ、でも読んでくれるの。笑
(※お互いシンメになる相手が他にいる)

要はストレスフルな日々の気晴らしなわけですが、同人誌とは、創作とは本来こうして気心の知れた友だちに読んで楽しんでもらうくらいで良かったんだな……いかにして読んでもらうか/売るかを考えなくても良いとこんなに心安らかで癒されるものなんだな……というのをこの一件を通して痛感してしまいました。
とはいえ、同担拒否なわけではないので(2回目)熱が冷めなくてワンチャンあればイベントとかに出てみたいです。




二年ぶりのお友達とのアフタヌーンティー会で貴澄くんにテンションがあがりすぎてようすがおかしくなるわたし。



運よく周りにお客様もあまりいらっしゃらなくて推したちを並べて遊ぶ我ら。
モントレ大阪、本当に綺麗で素敵だったからまた行きたいな。



【ところでいまさらだけど、さっきからちょいちょい挟まる変な絵はなに?】
いや、Twitterでエッセイ漫画に関するスペースが開催されており、面白そうだなーと思ったのですが、わたしには漫画を描く能力がなくて。笑
なので…….絵日記。笑

不安なことだらけで窮屈でたまらなくて、人にもたまにしか会えなくて……な中でなにか話したいことがあった時、気持ちを発散するのにちょうど良かったんだと思います。あと、単純に描いても後から見返しても楽しいから。
Free!というか貴澄くん(笑)にハマりたての時は毎日のようにFree!の絵を描いてたんですが(好きという気持ちを絵を描いて喋ることで発散していた。笑)、そのうちに絵日記に貴澄くんを描くようになりました。笑
その時々のわたしの心境を描いてくれてるからこれ貼って読んでもらうのがほんとにわかりやすいんですよ。笑
絵はずっと(忍が描いているという設定で笑)描いていて、これは人様に喜んでもらいたくて描いている部分が大きかったのですが、絵日記は自分の気持ちの整理のためなので、描く動機が大きく違います。
これもひとつの創作活動……ですよね?笑


【短歌のチャンネルと繋がった】
短歌が詠めるようになったのは4年ほど前から。
とはいえ、腰を据えて作っているのではなく、ふとした瞬間にチューニングが合うので、その際に言葉遊びのように五七五七七のリズムで呟いてるだけなんですね。
短歌という創作表現には憧れているし好きだけれど、短歌の世界での評価に値するものではないだろう、という気持ちがあり、自分のことを短歌の人間だとは思っていません。
(ですので、熱心に短歌をされている方が目に留めてくださるとすごく恐縮してしまう……けれど、すこしは短歌らしきものが詠めていたの? という自信にもつながります。ありがとうございます)

そんな感じなのですが……あっれ今年まったく短歌詠んでへんな? とふと思った11月某日、ふいに短歌が降ってきました。




拙作「黒い犬」に寄せたもの。



なぜかわからないが、これをきっかけにチューニングが合いっぱなしになったらしく、11月のあいだはほぼ毎日短歌を詠むようになりました。
自転車乗ってると勝手に思いつくようになったんです。



狙って作ったものがないわけではない……けれど、作るのはすごく苦手です。

基本的には心象風景でしかないのですが、深層心理の普遍的な感情が切り取られているなと思います。
いまは少し前にすごく楽しいことがあってすごくすごくウキウキして胸いっぱいで幸せすぎて隙間が埋まったらしく、あんまり詠めていません。マイペースにやっていけるといいよね。



※プリント期間は終了しています。


何か形にしてみたかったので折本を作りました、プリントしてくださった皆様ありがとうございます。

この1ヶ月の間に詠んだ短歌とエッセイを本にしたくて、少しずつ作業を進めています。


【三年ぶりに東京に行きました】
8月に近場の有馬温泉に三年ぶりの旅行に行ったのですが、12月には三年ぶりに東京に行きました。
なぜなら6年ぶりのライブが決まったので行かないという選択肢がなかったんです。
不安な気持ちや罪悪感がなかった、ということはすこしも無く……本当に行けるのだろうか、行ってもいいのだろうか、という迷いは直前までずっとありましたが、いくのなら思う存分楽しもう、と東京観光を満喫してきました。



12月の初めの東京は大阪よりもずっとあたたかくて、あちこちが銀杏並木の金色の光に包まれていた。






6年ぶりのライブは本当に本当に素晴らしくて……いまだに余韻から抜け出せない。
ライブの前後には美術館やギャラリー巡りをしてきたのですが、いまの時代を生きているかぎり、芸術の作り手たちもみな、この大きな時代の変化に戸惑いながら、自身の表現にどう向き合っていくのか、何を残し、何を伝えていくのかを皆さん真摯に考えてらっしゃるんだなぁというのを強く感じました。
大きく心を動かしてくれる出会いと喜びにいまも生かされているし、伝えたい・届けたいと思ってもらえること、それを受け止められること、その両方が本当に幸福なことだなぁと思いました。

この三年の間、音楽を聴く気にちっともなれなかったので、自分にとってすごく大切なかけがえのないものをすこしだけでも取り戻せた、もう一度『出会えた』ことが本当にうれしかったんだと思います。
なんと、6年ライブをやらなかった人のライブが配信オンリー含めて3回あったんです! 大事件やぞ!

来月には6年前の夢の対バン再び、があるので来月も東京に行きます。
(コロナの流行状況が本当に大変になってきたので不安はどうしてもありますが……どうにか乗り切れること、無事に参加出来ることを祈るのみです)




なんでわたしの夢が全部叶ったのかわけがわからない。
2022年は奇跡の年です。




感激しすぎて短歌も詠みました。





総じて生きていれば思いがけない出会いに心を動かされることはあるし、心が動けばおのずと何かを形にせずにはいられないものだな、というのを改めて強く感じた一年でした。
そうやって形にして残すことで自分が何よりも勇気づけられ、元気をもらえるし、そうして『残さずにいられなかった』ものを、ひとりでも受け取ってくれる人がいるというのはとても幸福なことなのだと思います。
「雀の戸締り」で語られた『真の意味で自分を救えるのは他者ではなく、懸命に生きた過去の自分だ』というメッセージも、自分の中ではそういった実感と結びついています。

ライブのMCの中で「人生の土台とは過去ではなく、いまこの瞬間と未来にあるのだと気づいた」という印象的な言葉があったのですが、どんなに先の見えない苦しい状況でも『いまこの時』に煌めきを描くこと、『これから先訪れる未来』に希望や夢を託していくことを大切にしていければな、と思いながら2022年の終わりを迎えています。

去年の一大トピック生きていたら17年ぶりにナタリーワイズが再結成したに引き続き、生きていたら6年ぶりにライブがあったし、来月にはなんと7年ぶりに夢の対バンがあるのですよ。
(アンコールで発表された時、うれしいびっくりすぎて涙ぐみました)
無事に行けるように頑張って生きるほかないので、無事に開催されてわたしが現地に行けるように、そして無事に帰ってこれるように良かったら応援してください。笑


【最後に、来年の予定とか展望】
1月にもライブ行くねん(京都と東京であります)ええやろ! だけじゃないから!笑

アンソロジーに参加しています
来春発行予定のアクセサリー・シューズブランド「MABATAKI美雨」の踵に花を宿した美しい靴に魅了された人たちがMABATAKI美雨の靴との出会いを綴るアンソロジー、「花を履く人々」に参加しています。
☆告知HP☆




もしイベント参加が可能になれば美雨さんのお靴を履いて委託させていただきたい。


そこ文さんに参加させていただきます
来年3月12日開催、第七回「そこの路地入ったとこ文庫」さまに委託参加させていただきます。
こちらには現在制作中の短歌+エッセイの本を出せればと思っています。

新刊が出ます
今年一年かけて続けさせていただいた共作作品のゴールと完成、現在制作中の短歌の本の二冊を2023年には形に出来ればと思います。

自分の本を作る、以外にもなんらかの創作活動に関わりたい気持ちはあるので、お誘いなどがございましたらお声をかけていただけると嬉しいです。




いい加減文フリなどに復帰したいね……と思うのですが、半年先にコロナの流行状況が良くなっているとは思えないので、なんともかんとも。
(あくまでもわたし個人は)、まだ不安だし、乗り切れないんですよね。ライブはほら……6年ぶりだったり17年ぶりだったりしたから。笑

従来型の対面イベントへの参加が難しい人にむけて/書き手本人を介さない『本』との出会いの場を作りたい/アットホームなイベントの良さを大切にしたい/と、様々な志を胸に中小規模・委託形式のイベントの立ち上げや継続を考えて動いてくださっている方が多数いらっしゃるのはありがたいなぁと思います。
来年には久しぶりに新作を出したいと思っているので、直参は出来なくともなにかしらの委託イベントなどにお世話になることで目に留めていただければなと思います。


引き続き感染対策に気を配りながら好きな洋服を着たい、見たいものを見て、会いたい人に会って、本当に伝えたい大切なことを(受け取って下さる方への感謝と愛を込めて、快く受け止めてもらえるように)伝えたい、というのを大切に生きていければ、といったところかな。

いまと、この先を照らす希望を自分なりに手にして諦めずに健やかに生きていく、その中で見つけた大切な物を形にしていくこと、どんなにささやかだったとしても、それによってこの世界を照らす小さな希望を形にしていくことを目標にしたいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
あなたともまた、何らかの形でお会いすることが叶えば嬉しいです。
どうか、良い年の瀬をお過ごしください。



拍手

文フリ東京お疲れ様でした。(委託参加させていただきました)

【ブログの本題に入る前に宣伝です】
高校時代の春馬くんと海吏のお話を書いたので読んでいただけるとうれしいです。
傷つかない





【文学フリマ東京にご参加の皆様おつかれさまでした。】





11月20日に開催された文学フリマ東京にご参加の皆様、お疲れ様でした。大盛況だったようで何よりです。
こちらのブログでは告知できておりませんでしたが、当日はおなやみアンソロにご参加くださったくまっこさんのブースに「ダレン」「黒い犬」の2冊の委託をお願いしておりました。
お目に留めてくださった皆様、そして何よりも委託をお申し出てくださったくまっこさん、本当にありがとうございます。
素敵なご縁をいただけてほんとうにうれしかったです。

くまっこさんに素敵な作品を寄稿いただいた「ダレン」と共に、(おこがましいのを承知の上で)「黒い犬」はくまっこさんの作品の世界のファンの方にも親しんでいただけるのではないかな、と思いました。
どちらも発行後にイベント参加を自粛しているため、東京文フリ、そして(いままでは主に委託頒布形式のイベントに参加していたため)、従来通りの出店者がブースを構えての対面頒布形式のイベントで本を並べさせていただいたのは思えば初めてでした。

同人イベントの形も多様なものとなり、『本』そのものと向き合える委託形式のイベントも随分増えてきたように感じます。
それぞれに良さがあり、楽しさがあるなあとは思うのですが、やっぱり一日限りのイベントの普段なら会えないさまざまな方に直接お会いできる非日常感や、作り手として売り場に立って作品を手渡せる時間は何よりも特別なもののように感じます。
色々な考えの変化からなんだかしんどくなってきた……という気持ちもありますが、書き手としての自分でいさせてくれる、受け皿になってくれる場所がわたしには対面イベントにしかなくて、そういった『場』があるからこそやっていけるところはあるのかな、と思っています。
現在の先の見えない状況が改善して、安心して暮らせるようになったら文フリにまた出たいです。




特にこの二冊は本当にたくさんの人たちのお力添えをお借りして作った大切な本なので、胸を張って自分のブースで本を売りたいなあと思っているのですが……いつになることやら。



【短歌のこと】
特に結社に所属することも短歌のコミュニティに関わることもなく、見よう見まねで浮かんだ時にだけ……という感じで4.5年ほどやっている短歌ですが、最近になってからというもの、家と駅を自転車で往復する間に短歌が浮かぶようになりました。

今年は短歌をまったく詠めてないな、短歌できるといいのやけどな。

「黒い犬」を題材に短歌を作れないか考えてみる

何かを掴んだらしく、短歌を量産出来るようになる





わたしの短歌の作り方は心象風景を捉える言葉がテトリスのように降ってくるので組み合わせて短歌にしている、というか短歌と言い張っているような感じなので、正統派の短歌ではないし、かといってニューウェーブ短歌として歌界で評価を受けられるものでもおそらくないだろうと思います。
そんなわたしが『短歌』として発表したものを見つけてくださる方がいらっしゃるTwitterの世界の懐の深さに救われているな……とつくづく思います。




画像にまとめると何かを作ったような達成感を得られる。

作ったのなら形にしたい気持ちはあるので、なにかしら短歌の本を作ってみたいな、(わたしの本はクセが強いので委託イベントに悉く向いていないように感じるのですが)、なにかお店に置いてもらえるような形での短歌の本を作ることはできないかな……というのをすこしだけ考えていたりもします。
予定は未定です。




短歌と小説を組み合わせた本は以前作りましたが、その時なりのベストな形だったのではといまでも思っているお気に入りの一冊です。
まだ在庫はあるのでイベントに出られたら並べたいな。



【売らない本の話】
Twitterを見てくださっている方はご存知かと思いますが(ようすがおかしくてほんとうにごめんなさい。笑)Free!の貴澄くんにすごくすごくハマっていて、カップリングは貴澄くんと日和くんの両片思いがわたしの中でアツイんですが、小説を多少なりとも書けるおたくははまった記念に本が作りたくなり、とはいえ、オンオフ共に参加できるイベントがないため売る場所がないのですね。

せやったら売らんかったらええねん。

というわけで、世界に2冊しかない非売品の本を作って渡してはお友だちに読んでもらっています。別カプなのに。笑



←一冊目 二冊目→

読んでもらいたい気持ちがないわけではないのですが、交流がど下手くそなので見ず知らずの世界に飛び込むのにびびってしまっているところが大きいです。
いちおうワールドワイドウェブにも上げてるんですが、ぽいぴくを巡回する人はどうやらほぼいないっぽくてですね。笑

素人の作品を読んでもらうためにはとにかく宣伝の工夫が(当然ながら後ろ盾のほとんどない状態で)必要で、その難しさ、しんどさに何年も向き合ってきたつもりです。
その結果得られた『届いてほしい人に届けられた』というよろこびに支えられて生きてきたところはありますが、トライアンドエラーの苦しさもどかしさは常に付き纏っていたように思います。(そういった苦悩も楽しさの一環なのだとは思いますが)

近年のこの色々な苦しい状況の中、『売る場所がないから』という理由もあり、印刷所に頼む形の本は一切作っていないのですが、思うように創作活動を出来ない状況に置かれている中で
『自分が書いていてなによりも楽しくて癒されるし、仲良しのおともだちが楽しんでくれるからそれでいい。見てくれる人を、買ってくれる人を増やすために頑張らなくたって別にいい』
という形での本作りにはなんだかすごく元気をもらえました。
これから売らない本の3冊目を作るのですが(原稿はもう書いた)、機会さえあれば売りたい気持ちはもちろんあります。笑
なにか参加できるイベントあるといいのにな……。


*


イベントへの出展も旅行も、ライブに行くこともほとんど控えて三年目になりますが、来月には大好きなミュージシャンの6年ぶりのライブのために三年ぶりに東京に行きます。
日に日に厳しい状況になりつつはありますが、無事に参加できますように。楽しい時間がすごせますように。
そして何より、とりとめもないこの記事を読んでくださったあなたのご多幸をお祈りします。
おつきあいありがとうございました。




拍手

2022年もよろしくお願い致します。

こちらの記事は年末年始恒例企画創作TALK 2021_22に参加しています。

前回は振り返り、今回は年明けの展望の回です。
毎年勢いを増すばかりの大盛り上がりで現時点での記事数は160近く!? すごーい!
それだけたくさんの人たちが何らかの形で自分の創作に向き合っていて、言葉に残したいことがあるということも、それらを一覧で読ませてもらえることも素敵なことだなぁと思います。
ぱらぱら、皆さまの記事を読ませていただいているのですが、(当たり前ですけれど)好きな服がたくさん着られて楽しかったって話をしてるのがわたしくらいでばくしょうしました。笑 
浮いてる……毎年だけど今回もめちゃくちゃ浮いてる……笑

後半にかけてイベントが再開しつつあったり、オンラインイベントが定着してきて、『ニューノーマル』な状況下での楽しみ方が定着してきたのが去年のトピックだったんでしょうかね。
気をつけながら再開していかないと元には戻れない……とわかっていても、『極力喋らないでください、言葉を発さずにLINEなどで会話してください、アフターには行かないで解散しましょう』のアナウンスがイベンター側さんから出されているのを見るたびになんとも言えない気持ちになったのが2021年でした。
先行きの見えない生活のストレス×イベントあってこその活動だったのにオフライン創作イベントがない状況 はやっぱりみんなしんどいし、鼻先のニンジン的な萌えエネルギーの供給源としてのハマっている二次ジャンルの有無はコロナ時代の創作クラスタの生き方の違いに大きくかかわってくるのかなぁとも。
二次創作はずいぶん前に離れてしまって、いまは何もかもすべてが思い出、という感じなので懐かしくもまぶしいような、不思議な気持ちです。
一日も早くみんなが安心して行けるようになるといいね、ネットではなくオフでのジャンルオンリー……。

とにかく一日も早く前と同じように自由に好きなところに行きたいし旅行がしたい、友だちにも会いたいんですが、そのために出来ることは状況が本当に落ち着くまで出来るだけ友だちに会わないしイベントにもでない、なんですよね。
2023年に名古屋に巡回する和田誠展を楽しみにしているので、無事に健康的に生存することが引き続きの目標です。
自分の本を大切にしてくださる方の元に届けたいのですが、オンラインイベントにはあまり乗り気になれないし(オンイベで売りやすい類の作品ではないですし)、並べられなかった新刊をちゃんと自分のスペースに並べたくて、その時のために手持ち在庫が足りなくなると困るので(笑)これ以上積極的に売り込みは出来ないな、という感じです。

というわけで、一応目標を立てておきましょうか。



健康的に生存する
体が資本だと痛いほど実感させられたこの2年なので、引き続き気をつけて生き抜かねばと思います。

去年のには書いてないけどほぼ毎日の筋トレとともに週一の整体通いとほぼ月一の岩盤浴通いをしています。今後もセルフメンテナンスを欠かさずに、引き続き美容と健康を目指していきたいですね。
あと、今年はデパコスを買いに行きたい。健康とかんけえねえ!
マスク生活とはいえ、お化粧するのがますます楽しくなったので無理のない範囲で楽しく興味を持ったものを深堀してみたい。


小説を読んでもらいたい
そもそも宣伝して売らないと読んでもらえないんですが、(特に在庫が手薄になっている)「黒い犬」は手持ち在庫を確保しておくためにあんまり売りたくない…ので、まあ…積読になってるであろう本を読んでもらえると、そして何かしらお言葉など頂けると嬉しいなって。
「黒い犬」は本になっていない番外編も含めてここですべて読めます

いいもの作ってるんだから読んでもらいたいなーって運を天に任せるだけでは仕方ないんですけどね。
元からあんまり小説を書かないし書けないので定期購読とかもできないしなぁ。
ソナーズさんにも興味はあるんですが(投稿サイトであまりにあまりにあまりにも読まれない)なんか前々からあの運営の発言や数々の姿勢には非常にモニョモニョするのでサービスを積極的に使いたいかと言うと……ウーン。(婉曲表現……になってないよ!


引き続き臆せずチャレンジ
今年もまだ行動の制限は求められると思いますが、行きたい場所に行って、やりたいことをやって、自分なりになりたい自分に近づけるように努力しながら楽しく過ごしたいです。
おめえほんと洋服の話ばっかしてんなって感じなんですけど、素敵な場所・お会いできる素敵な方にはずかしくない素敵な服でおめかししておでかけするのが最高に癒しなんですよね。
引き続き筋トレと肌のお手入れがんばろうっと。

もうすぐ憧れてた撮影を控えてるんです、楽しみ! うれしい!


コロナ禍にそろそろ慣れる
そもそもこんな狂った状況に慣れたくなんてないんですけど、いい加減にらい先生には元気を出して欲しい。らいさんはあましのがちっとも足りません!笑
なのでまあ、書きたい気分になったら諦めずに途中で投げ出さないを目標にします。

イベントにいつ出られるかわからない(そろそろいい加減に文フリ大阪に出たい)からっていうのもあるし、何よりも大切で自分のブースのいちばん目立つ場所におきたい本を並べられてないんだから印刷所に頼む形での新刊はまだ作りたくありません。
通販オンリーで売り切るのは……わたしにそこまでの固定ファンがいなくて無理だから……(さらさらの砂になる……
のでまぁ……小説を書いても……わたしが何度も読み返すためにウェブにあげてるんだからそれでいいやという強い気持ち・強い愛でいくしかないですね……。
(正直去年書いた小説にあまりにリアクションがなさすぎていじけました)
(でも作品はとてもよかったし最高に気に入った本になったんだから、らい先生元気出して)


おしゃれしてお友だちとお出かけして一緒に写真撮ってもらったりしたい
いっしょに遊んでくれる皆さん個性的でおしゃれで素敵なんですけど、バチバチにおめかししてお出かけって機会はあんまりなく、なんとなくはずかしくて写真を撮ってもらう機会もなかったので、(こんな状況下ですが)夢が叶うといいなあって。
この二年くらいではじめてドレスを着てセットサロンに行ったの……ひとりで……(楽しかったけどやっぱりちょっと寂しいからこんどはお友だちもいっしょに行きたい)

ばちばちにおしゃれした日にお写真を撮影してもらうとすっごく楽しいんですよね。去年にちょこちょこ撮っていただける機会に恵まれて、やっとその楽しさを知ったの。笑
出来るだけ写真に映りたくない、を克服しつつあるので今年はますますおしゃれした日の楽しい思い出を残せるようになりたいです。
だからどうにか気兼ねなくお出かけしたりお友だちを誘える状況になって……。


なんかしら新しい小説が書けるといいね
何か考えたり感じたこと、向き合いたい/乗り越えていきたいと思うことを形にしていくことがわたしにとっての創作活動との付き合い方なので、今年も何かしら新しいものを残せるといいなぁと思います。
そしてそれがどなたかに受け止めてもらえたと言う実感が……とてもほしい。


なにか人様と創作企画をやりたい
企画書を作ってお願いしたい人に頼んでみるor参加したい人を募るのが結局のところいい、というかそれしかないんだろうな〜〜〜ってわかってはいるんですが……。
なにかしら共作をしてみたい、とはずっと思っています。
おやすみも皆さん素晴らしい作品を提供してくださりましたが、ダレンはますます素晴らしい作品が集まった自慢の一冊になって(だから思ったように頒布できてなくて死ぬほど悔しい)、ああいう形の「同一テーマ」から一歩踏み込んだ企画はまたいつかやりたいです。

あと、自分の好きな作品を書かれる方の解説を担当させていただきたいです。


もしも出られたら今年こそ2020年の文フリ大阪のやり直し
コロナがまだまだ消滅しそうにないからいつなら落ち着いてるのかがほんとうにわかんないんですけど……そろそろほら、経口薬がって話もあって……。



*


相変わらず皆さんと違って創作の話ほとんどないやんけ、という感じなのですが、わたしが生きているということそのものが創作なので……(でけえ口叩きやがって

愛について考えることで救われているので、これからもずっと愛のことを考えていたいし、受け取ったたくさんの愛や宝物に報いる生き方をしていきたい、というのが引き続きの目標です。
自分に愛を与えてくれた人からの気持ちにちゃんと気づけるようでありたいし、応えられる自分でありたい。そのことを忘れずにいられたらきっと大丈夫なんだろうなと。

読んでくださってありがとうございました。ここまで、拙い言葉に耳を傾けてくださったあなたのくれた愛に報いることが出来るように生きていきたいです。またどこかでお会いできますように。感謝と愛を込めて。


拍手

(ちょっとだけ)あたらしい世界!【2021年振り返り】



「こんにちは!今年も忍とらいさんとみんなの楽しいクリスマス会を描かせてもらったから見てください」
周くん「毎年のことなんですが、タグから来てくださった方初めての方にはいきなりよくわからないものをお見せしてすみません」


忍は拙作の小説「ほどけない体温」に登場するキャラクターです。(周くんは彼氏という名の保護者です)
なぜかフォロワーさんの絵を描いたりわたしのブログで進行役を務めてくれることでおなじみなのですが、なぜそうなったかのはわたしにもよくわかりませんがなんか面白いからいいかなってことにしています。


こちらの記事は年末年始恒例企画創作TALK 2021_22に参加しています。
毎回無駄に長いし役に立つことは書いてありませんのでご理解いただけますようにお願い致します。
参考までに去年までの振り返りは毎年こんな感じだったようです。

☆2020年☆
☆2019年☆
☆2018年☆
☆2017年☆


毎年のことですが、創作に関係なければ役に立たないことばっかりだし、わたしがきっと参加者さんの中でいちばん無駄に長いです。笑


【自己紹介】
高梨來は2014年から文学フリマに出展するようになり、一次創作文芸同人誌即売会を中心に活動しています。
趣味はカフェや美術館巡り、魂がオリーブ少女の形をしている可愛いお洋服の好きなおたくです。


【ざっくりとした雑感】
去年に増してすごくしんどかった……なぜなら一年のほとんどが緊急事態宣言下だったもの。

1月に東京で開催されていた石岡瑛子展と船越桂展にすごくすごく行きたくて、奇跡的に感染状況がすこしは落ち着いていたら東京に行けないだろうかと思っていたのですが、絶望的な状況だったので我慢したところからスタートしました。
どうしても気になるイベントがあっても都会に出るのにめちゃめちゃに緊張感と罪悪感がすごい時期だったので、ちょっと駅前まで行ってくるねってふりをして普段着で出来るだけそそくさ駆け足で出かけていました。笑

コロナとの付き合い方はほんとうにその人の生活スタイルや健康状態に寄るものなので一概に「こうするべき」とは言えないし、一律で自粛だった催し事が再開されていったのはとても素晴らしいことだと思いますが、引き続き不安定な状況が続くことがすごくつらかったです。
(わたしの場合は)平穏無事な暮らしがあってこそ趣味を楽しむ心の余裕があるんだな、という感じで、音楽を聴いたり本を読んだり文章を書いたり、に没頭する気持ちにすこしもなれませんでした。
寝る前にちまちまバラエティやアニメを配信で見るくらいしか心の余裕がなかったなぁ。
会場に行けない人もいるからこそアーカイブありきの配信イベントが多く開催されるようになったことはエンタメ業界の大きな躍進で新しい可能性だよなあとも思うのですが、タブレットを持っていない(買う気もあんまりない)のであんまり見る気がしなくて。
買えば絶対に便利だと思うんですけど……うん。

緊急事態宣言が明けても、より感染力の高いデルタ株が大流行しているのでまだまだ油断出来る状態ではないからお友だちをお誘いして遊ぶことも出来ないし、健康状態に自信がなければ数か月後の状況もわからないのでイベントには申し込めないし……仕方ないっちゃないけれど寂しいな、人恋しいなぁと思うばかりの日々でした。
おともだちと会ったのは三回、お茶にいったのはそのうち二回でした。




これは3月のロマアラの日に行った北浜の五感。
かわいい服と小物も買えたしおしゃれしてお買い物にいこうね、って約束してたらすぐに(もっと制限の厳しい)緊急事態宣言がきちゃった…。





なかよしのお友だちと行きたいところも見にいきたいものもたくさんあるのでお誘いできればそれがいちばんだけれど、会ったらゆっくりおしゃべりしたいし、一緒においしいものも食べに行きたくなっちゃうので(笑)もっぱら、状況を見ながらどうしても行きたかった展示などにひとりで遊びに行ってはおともだちにお土産をお送りさせてもらっていたのですが、贈り物のやり取りをさせてもらえるおともだちがいるのはすごくありがたいことだなぁと思いました。
少し前にハンドメイドのイベントに美術館帰りに立ち寄った際にはお友だちにクリスマスプレゼントをたくさん買ってまだ会えないお友だちには郵送で、久しぶりに会えたお友だちには直接お渡しさせていただきました。
プレゼントを探すのは自分の買いものとはまた違う楽しさがありますね。

秋になって一気に感染状況が落ち着いたかな……? と思っていたらここへきてオミクロン株の大流行がやってきたあたり、気が滅入るばかりですが、ウイルス自体は弱毒化しつつあるらしい×ワクチンはあるし、特効薬も出来つつある と、去年の今ごろよりはずうっと明るい兆しも見えてきたので来年にはおともだちと楽しい思い出をもっと作れたらいいのになと思っています。



「女子会だから忍はお留守番だけどクリスマスカード描かせてもらったんだよ」
周くん「だから得意げな顔してるんだな」



【テーマは美容と健康】
デルタ株には布マスクでは効力がない→ご近所歩きには自家製布マスクだったけど紙製にしなきゃダメね!→めっちゃ肌荒れるやんけ→皮膚科に救いを求める&先人の知恵を借りてスキンケアに力を入れるようになる→感染対策には韓国製のマスクが有効でQoo10で個人輸入で買えばいいらしい→韓国コスメ楽しいしメイクも楽しい~。

在宅ワークだと体がバッキバキ!コロナの前に運動不足で死ぬ気がする!→ジムに行ってサーキットトレーニングをはじめる→オリンピック中継でいつも見てるNHKの20時台のバラエティがなくて暇だからスマホで動画みながらおうちでも筋トレ体操を始める(習慣になったので終わってからやってます。笑)(家族に乾杯と日本人のお名前とカネオくんがすきだよ)

本格的な食事制限などはしていないので激やせはしていませんが、着実に筋力はアップしてじゃっかんスッキリしました。
健康を意識して、もありますが、同人誌即売会という自分が心を込めて送り出した成果物を受け取ってもらえる場に参加できないぶん、頑張った分だけ成果が目に見えて現れることに励まされるっていうのは大きいんだと思います。
二年ぶりのライブ(昼公演×感染の落ち着いた10月開催だったので行けた!)でニ年ぶりに会ったお友だちにすっきりしたね、お洋服かわいいねって言ってもらえてすごくうれしかったし元気がでました。
そうなの、すてきなお洋服がもっと似合うようになりたくていろいろしてるの。笑


【あたらしい世界のおはなし】
憧れのままだったこと、にいろいろチャレンジしてみたのが2021年の大きな変化でした。
具体的には。

・ずうっと素敵だなと思っていたブランドの展示会に行きました
・インディーズのデザイナーさんのお洋服や靴を買わせていただきました
・行ってみたかった美容院に行きました
・ヘアメイクをお願いして変身写真を撮ってもらいました
・レースのかわいい着物を着つけてもらってあこがれの長楽館に行きました

踏み出せなかったのは体験にお金を払うのに金銭感覚の面で抵抗感があったから、自分の容姿への自信のなさも含めて分不相応に感じていたから、などなど。
自分にとってのイベントは普段会えない方にたくさんお会いできるハレの場=おしゃれしていくお楽しみパーティーだと思っているのですが、イベントや旅行などの非日常のお楽しみが奪われてしまったストレスの反動×「いつかきっと」の後回しではいつまでも憧れのままになってしまう という危機感のようなものを感じたから、というのが踏み出すことになったきっかけかもしれません。

自分に100パーの自信があるとはまだまだ言えませんが(着てる服が死ぬほどかわいいし似合っている自信ならあります!笑)、したいおしゃれを思う存分楽しんでいる時の高揚感は何ものにも代え難い楽しさがあるし、手に取ってみたいと思わせてくれる美しくてわくわくするものに出会えたことがとっても嬉しいです。(近い数年の間に『最近着たい服がないな』と思っていた時期があったから余計に)
モード系のファッションのお好きな方がハイブランドの素敵な靴を思い切って買ったエピソードがTwitterでバズっていたり、周りのお友だちからも高嶺の花だと憧れのままだった靴や服を買った報告を聞いたりと、コロナ二年目のいまだからこそ思い切り好きな物を楽しみたい、美しくてワクワクする物を生み出してくださるクリエイターさんを応援したい、の気持ちの高まりがあったのかも。



17年ぶりの再結成ライブの日に着ていった大好きなはるかきみへさんのドレス。




アスカさんとおそろいのMABTAKI美雨さんのお花の宿る靴
アスカさんとはマフラーもおそろいだったんです、えへへ。自分の好きなものがお友だちにも広まるのはとっても嬉しい。


好きな服を着ているとほめてもらえてうれしかったって毎年言ってる気がするんですけど(だってうれしいんだもん。笑)最近いろんなお店やさんでめちゃめちゃほめてもらえて、ほめられるとやっぱり自信につながって生きていきやすくなるなぁと思います。
ほめてもらえたことで自分の憧れている素敵な世界に受け入れてもらえた、みたいな気持ちになれた、というのが大きいんだと思います。
こんな事態になってしまったからこそ余計に、たとえ友だちを誘えなくても素敵な場所に合わせてとびきりおしゃれをして遊びに行きたい、張り切っておしゃれをした日にお写真を撮ってもらいたいし、すてきな人とお写真を一緒に撮ってもらえるとすごくうれしい(ので、写りがよく見えるポーズを研究しないと。笑)と思えるようになったのが大きな変化です。
写真に撮られると魂抜かれて死ぬ、くらいに写真恐怖症だったのにね。笑







可愛いお着物とヘアセットは奈々屋さんでお願いしました。


長楽館は『モダン建築の京都』展に行くからうんとおしゃれしてモダン建築の代表格にお茶しに行きたい! と思ったことがきっかけ。すてきな場所におしゃれしてお出かけすると誇らしいし楽しいですね。
ただまあ、ひとりだと写真を撮ってくれる人がいないんですよ。(あたりまえ)
係の人とか……みんな忙しそうだしはずかしいし……笑
(でもこないだ手塚治虫記念館でお願いできた!えらい!笑)
ほんとはお友だちと行けたらいいな、おしゃれして一緒に写真撮りたいなって思うんですけどね。来年以降はもっとお友だちと遊べるようになっていてほしいし、長楽館にもお友だちと一緒に行きたいです。
らいさん着物レンタルもドレス着てヘアセットしてもらってのアフタヌーン茶もひとりでいったのやで。(寂しいけど仕方ないね)(だってかわいくしてもらうと楽しいじゃん)

『女の子はみんなお姫様』とは言いますが、『お姫様みたいになりたい』の憧れを抱いた時に力を貸してくれる人や場所がたくさんあるのは素敵なことだなぁと思います。
お姫様はこの二年ソロ活動が主なので早く他国のお姫様と気兼ねなく交流できるようになりたいです。笑


【第一回ステキブンゲイ大賞の三次選考に落選しました】



去年5年ぶりに書いた長編の「黒い犬」が第一回ステキブンゲイ大賞で三次選考まで残していただきました。確か最終的に六次先行くらいしてたような……確かめるのめんどくさい。笑

カクヨムの賞に形だけエントリー→選外
BL小説の賞→(かなり優しいから大抵の人なら通る審査で)二次選考落ち

で、賞には縁がないままだったので大きな前進。
そもそもそんなに頻繁に書くことが思いつかないし、題材に沿ったものを書くのも得意じゃないので公募の類には応募したことがありませんでした。
せっかく長編が書けたんなら賞に出してみたら? とお友だちにアドバイスをいただき、締め切り当日に(笑)滑り込みました。

一次、二次、とまさかの通過にびっくりし、どぎまぎしていたところ、結果は三次止まり。
まぁわかっていたとは言え、賞に向けて書いたわけでもなければ全文公開していてもほぼリアクションはなかったのに(笑)ここまで残れたことは大きな自信につながりました。

(わたしの浅ーーーーい見解なのでただの偏見だったらおはずかしい話ですけれど)
公募の類、特にウェブの賞は基本的にライトノベルやライト文芸で出版出来る候補になる作品を探しているものだと思います。
この話、そういった点ではまったくもって商業向けではないんですよ。
なので初めから「通るはずがあるわけないけれどまあ出すだけだしておくか」くらいのつもりでした。
加えて、わたしは自分の小説を『うまい』と言ってもらえることがほとんどないこと、ウェブでは完全に埋もれてしまって反響がほぼないことが長い間コンプレックスになっていました。

おそらくわたしの小説はそれほどうまくもなければ時流に乗れる作風でもないし、ウェブ小説の読者さんにはあまり読んでもらえないようだけれど下読みの審査の方には何か光るものを見つけてもらえたのかもしれない。だからこそ1/10までは残してもらえたのかもしれない。
それはきっとすごいことで、胸を張っていいことなんだと思います。



【やっとイベント参加の話】
そんな感じで(?)制限のある日々の中、リアルでのイベント参加は控えたままの一年を過ごしました。

■1月~3月 テキレボEX2
1月末で終わる、と正直言ってひと安心だったところにまさかの緊急事態宣言による延長……。
だったら追加募集も新刊での参加も募ってより盛り上げよう! となったパワーは素晴らしいなぁと思います。
→イベント感想




追加の本は作りませんでしたが、ちょうど年明けに好きなキャラクターのお誕生日が続けざまにあったので短歌を詠んでおまけのポストカードにしました。
はずかしいので……ジャンルとキャラ名は書けなかったね……笑
わくおたに入れたところ、お好きだと言っていただけてすごくうれしかったです。
(公式のハッシュタグでそっと投稿したらファンの人に見つけてもらえてうれしかったの)
憧れの二次創作短歌ですよ、えへへ。




追加期間によってさらに注文が増えたことはもちろんですが、特典用に新しい物を作ったりかわいく梱包したりと、やりたいこと・やることができたのは結果的にありがたかったのかも。


■3月 そこの路地入ったとこ文庫
記念すべき第一回がわたしの誕生日に開催!
あらゆる意味でイベント参加が難しい人への配慮が行き届いているところ、おまとめ通販の利用できるところ、年間スケジュールが事前に出されているところなど、至れり尽くせりでほんとうによく考えてくださっているのでありがたい限り。

→イベント感想





またうまく都合がつけば覗きに行けるといいんだけどなぁ、という感じ。



■7月31日~8月29日 zine zine zine2021



富山県射水市の元郵便局を改装した雰囲気の良いセレクト本屋さんでの開催でテーマは「コロナ禍」ならぴったりの本を同時に開催中のあまぶんで新刊として出したのでこちらにもお邪魔しよう! という感じで参加させていただきました。
結果はなんと完売! 予想していなかったことなのですごくびっくりかつうれしかったです。

※本のことは後述致します。


■ 4/30〜7/30 尼崎文学だらけ テレ旅→ブックス
テキレボEXとちょうど入れ替わるようにスタートしたイベント。
作品と出会う楽しさを『ここでしかない』形で体現してくださるあまぶんイズムとしか言えないものは今回も健在!
本は随時発送(なので期間中に買って読む→推薦文を送る も可能!)、登録できる本は三冊までだけれどあとから追加することも、売り切れた際の追納も可能など、大型イベントとは異なったフレキシブルな対応が大変ユニークでした。

→イベント感想

今回からの新企画、ウェブラジオ番組アマビブにて「黒い犬」を取り上げていただき、たいへん嬉しかったです。


*

『参加できなかった去年の文フリ大阪合わせの大事な大事な本をどうにかちゃんと届けたい』はもう充分叶ったな、と思ったのでイベント参加はこれで打ち止めにしました。




【書店委託】
※現在はすべて在庫を引き上げ済みです。


■MOUNT ZINE 20



しばらくイベントに申し込めないし、せっかく最高のカバーイラストに、それに恥じない作品を作ったから素敵なお店に並べてもらいたくて。
zineではないよな……という点はあまあ、お愛嬌です。笑

二度の緊急事態宣言による期間延長もあり、長期間お世話になりました。駒場のお店に行けたらいいなぁと思っていましたが、こんな状況なのでそれも叶わず。
ここから新しく知ってくださった方がいらしたことがとても嬉しかったです。

ウェブでずらっと並んだ品揃えが本当に個性的で『創作文芸』の世界とは切り口が違っていて、あの刺激的なラインナップに加わることができたのが嬉しかったです。
ティア向けのサークルの「らしさ」とも、文フリの「らしさ、ぽさ」とも違っていて、この面白さをぜひその場で手に取って見られればよかったのになぁと思う限り。


■大阪府枚方公園 ぽんつく堂さま

ぽんつく堂さま

お友だちの本棚を覗いているようなポリシーのしっかり感じられるこだわりセレクトのアットホームなお店。
文フリ京都の中止に伴い、救済企画として委託を募られていたので参加させていただきました。


■ 長崎県長崎市 ウニとスカッシュさま
新しく出来た本屋さんで委託を募っておられたのでお願いすることに。
本屋さんに本を並べてもらえて、行ったことのない長崎の方に届けてもらえたのがとても嬉しかったです。



月毎に売り上げ報告をいただき、とても丁寧にご対応いただきました。
コロナが明けたら行きたい場所候補です。

本屋さんでふと目に留まって……という瞬間が本当に大好きなので、店主さんたちのこだわりの詰まった素敵な棚を貸していただけてとても嬉しかったです。
すごく憧れるけれど自分から声をかけるのはなかなか勇気が……という感じだったので、どちらも委託を募っていただけてすごく感激しました。
これもまた、あたらしい世界の扉の一つだったのかも。



【作った本の話】
『出来れば新刊を一冊、現代の日本で恋愛をしない人のお話を』という目標を年始に掲げていて、その通りの本を一冊作りました。



あまぶんとzine zine zine2021の新刊。2月ごろからぼんやりと書き始め、本当に遅々として進まずにどうしたもんかと思っていたら6月ごろにどうにか書き上げることが出来ました。

初めての緊急事態宣言が飛び交う中、ふとベランダに出た主人公は時折顔を合わせる程度だった『お隣さん』が階下にいる女性の恋人と手を振り合う姿を目にしてしまい――というところから始まる物語。
もやもやとした息苦しい『いま』を生きている中で感じたことを残しておきたかったのかもしれません。

道永さん(主人公)は特定のセクシャリティを自認しているところは特になく、恋愛にあまり興味はないけれどそれで構わないと思っている人、として書いたつもりです。
遠峯さんのことはまぁ……ほのかな恋としか言いようがないんでしょうけれど、性的な希求はなければ成就を望んでいるわけでもないので自分でもいまひとつわからないし、そのままでいいと思っているんだろうなと。

『誰かをすごく大切だと思うこと』についての物語をいつも書いていたくて、もちろん愛を分け与え合える関係になれればとてもすてきだけれど、いつだって『理想的なハッピーエンド』を迎えられるとは限らない、という事を書きたかったんだと思います。

お話は全文読むことが出来ますのでもしご興味を持っていただけましたらどうぞ。




天かすさんのGUNDAM SEED ASTRAY/最カナの二次創作本の装丁のご依頼をお受けさせていただきました。
カップリングのイメージカラーやモチーフ・デザインのご希望をお聞きした上で途中経過を見ていただきながら調整を行い、仕上がったのがこちら ↑
気心の知れたお友だちの大切なご本作りにご指名をいただいてかかわらせていただけるのはとても嬉しいし、誇らしいですね。

サンプル、通販はこちらから。(※成人向け表現を含んだ内容となっております)


【書いた小説】
主に「ほどけない体温」の番外編の日常ネタを息抜きに書いています

むすんで、ひらいて
テキレボEX2の特典ペーパーから、バレンタインのふたり。

世界でいちばんすきな人
翌日わたしの誕生日だったから書いた周くんのお誕生日ネタ

花束をあげる
ホワイトデーねた

方舟と烏
「黒い犬」のディディの思い出といま

やさしい未来
2021年の「いま」の忍のお誕生日会

つないで、
「黒い犬」のリディアとアレンの邂逅のおはなし

sister
「ジェミニとほうき星」の海吏と春馬くんと彼らのお姉ちゃんのお話

たからもの/おくりもの
あまぶん444書「文房具」に寄せて

土曜の朝、8時23分/9時12分
あまぶん444書「雨」

てとて
ハンドマッサージのお話

I wish,you are.
クリスマスの朝の光景



とにかくずっと気が滅入っていて全然気力が湧かないので書けなかった……。書きかけで途中で飽きたものもたくさんあります。
どうにもならない閉塞感はずっと続いているし、なんていうかぶっちゃけわたしがあとで読んで楽しめればそれでいいではもういやになっちゃったんですね。
ほんとうにすごく楽しんで夢中になって……伝えたいことがあるから書いたのに……読んでもらえてる感じが全然しないから空しくなってなんもおもしろくなくなった……。
やっぱり正常に世界が機能していないと創作を楽しむ心の余裕がなくなるな、というのを感じました。

去年に引き続き誰よりも自分が読みたいのに書きたくなくなってしまい、そんな自分に落ち込んだ一年でした。
そんな感じなので、クリスマスのお話が書けたことも、読んでくださった方がいたことにもすごく励まされました。何よりものクリスマスプレゼントです。


【短歌】



2021年の自選5首はこんな感じでした。

「君だけが描ける光の中にいる」零れる愛で 満ちたりる部屋
神さまに愛された君を愛してる、たしかさだけで満ち足りた日々
飛ぶ夢をいつしか見なくなるのだろう。光る窓辺に落とした手紙
君の名を震える指でなぞる時、灯る光に愛と名付ける。
(おまじない)きみが悲しくならないよう、 睫毛に星を落としてあげる


日記のように日常を落とし込むことも、好きな作品の二次創作を短歌に落とし込むことも得意ではないので短歌としては邪道だなぁと思うのですが、心が動いた時、短歌の韻律だからこそ描ける景色があり、その楽しさの中で今年も遊べてよかったなあという気持ち。


*


去年に引き続いてですがどうにもならないことはならないままで、そんな中で引き続きたくさんの方に支えていただいたり救っていただけた一年だったな、と思います。
何もかもが果てしない昔に思える……全然あっという間だなんて気がしない。
コロナ禍も二年目になり、相変わらずため息だけで構成されたかのような毎日が長く続きましたが、素敵なお友だちの皆さんとは「落ち着いたらおしゃれしてお買い物やお茶に行こうね」の約束をたくさんしたので、それを実現できるように無事に生き延びることを来年も引き続き目標にしようと思います。
だって生きていたら17年ぶりにナタリーワイズが再結成したんですよ。(2021年最大の事件)

またアンソロをやりたいな、小説も書きたいしエッセイも書けるといいな、などと同人や創作方面での願望もありますが、こればっかりはもうどうにもならないんですよね。
なんせ、安心して文フリに出られるようにならないと何も始まらないので……。
(ウェブでは読んでもらえない、通販オンリーでは在庫があふれる、執筆のお誘いは来ない、委託イベントでウケない……ので、自分で本を作ってイベントに出ないと自分の創作を受け取ってくれる人がいない)
目標は小さく、今年のように途中で飽きて放り投げずにちゃんとあましのを書き上げることにしようと思います。
だってこれじゃああましのがぜんぜん足りないんだもん、高梨先生もっとちゃんと仕事してください。笑

これだけつらい! やってられない! って嘆いてばかりいたのにちゃんと楽しいことをあれやこれやと見つけていたこと、すこしの勇気を出してあたらしく飛び込んだ世界で心地よく過ごせたこと、すこしだけ前よりも自分のことを好きになれたことが2021年の何よりもの成果でした。
それもすべて、根っこにあるのはこうして文章を書くことで自分の気持ちに向き合ってきたこと、その道のりがあったからこそ出会えた大切なお友だちの支えがあったからだよな、とも。
(長くお付き合いしてくださっている方ならわかっていただけるかと思いますが、本当に年々明るく元気になってきてるんですよね。それもきっとみなさまのおかげです。)

これからも自分を、かかわってくれた人を大切にしたいし、幸せにしていきたい。その目標や夢を忘れずにいることを大事にしていけばいいんだと思います。
来年はまた、今年中にたどり着けなかった場所にいけますように。
そしてもっと自分のことを好きになれますように、大切な人に喜んでもらえますように。

ここまで読んでくださってほんとうにありがとうございました。
感謝と愛をこめて。




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