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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

愛の名前

春の名前の続き






 名前があることを知ると、それだけでぼんやりと形のないものが色づきはじめるのをこの身体と心はなにもかも知っていた。
 たとえばこの腕の中にいる相手は、互いに恋をしている相手だから『恋人』だなんてことを。

 やわらかに潤んだまなざしをじいっと見下ろしながら、くしゃくしゃの髪を指でそっと掬ってはなぞる。
 撫でたいくらいにかわいらしいから撫子――ほんの少し前の、短い散歩の最中に教えてもらった火花を散らしたようなあざやかな花の姿をぼんやりと思い返す。
 撫で回したいくらいにかわいい、だなんて思う気持ちが自分にもあったんだよな。それを知った時の驚きと戸惑いは、いまだにありありと思い返せるほどだった。
 理性だとか本能だとか欲望だとか、そんな様々なぶかっこうで剥き出しの感情がないまぜになったみたいなひどくらんぼうで子どもじみた横暴な気持ちを感じるそのたび、いまだにめまいがしそうになるくらいに息苦しくなる。
 押し潰してぐしゃぐしゃにしたい――なんてわけじゃないから。
 不器用に身体を浮かせて、精一杯に気遣うつもりでじいっとようすを伺って、言葉でそれを確かめて――でもそんなのきっと自己満足に過ぎなくて。
 不安や恐れをかき消してくれるのはいつだって、寄り添うように高まる体温や、やわらかに潤んで重なり合う肌の感触、きつく伸ばされる掌、そのひとつひとつだ。

「……あまね、」
 花みたいにぼうっと染まった顔が、じいっとこちらを見ている。射止められるようなそんな心地になりながら、つられるようにぴたりと動きを止める。
「ごめん、痛くしてた?」
 鎖骨の上を這わせていた舌の動きを止めて、そっと問いかけてみる。傷付けないように、痕を残さないように。気遣っているつもりでも、いとおしいと思う気持ちはたやすくブレーキを壊してしまうから。
「……ごめん、ちがう」
「あやまんな、」
 すこしだけムキになったふうを装いながら、ぎゅうっと耳を塞いで睨みつける。
 あまく潤んだ瞳は期待に満ちた色を宿しながらかすかに震えていて、とくとくと心を震えさせる。
「……なんでだろね、好きだなって思うと呼びたくなる。周って」
「――ありがと」
 ばつが悪いような心地に襲われながら、力なく答える。
「照れてんの? かわいい」
 くしゃくしゃに笑いながら、汗ばんだ掌は植物の蔓みたいに自在に伸びて、こちらの背中にぎゅうぎゅう絡みつく。
「そうだよ」
 得意げに答える忍の顔だって、花の色を溶かし込んだみたいにますますぼうっと赤い。
「……かわいい、好きだよ」
「うん、」
 こんな時はなんて答えるのが正解なんだろう、ほんとうは。
 無骨な相槌で答えると、言葉を塞ぐみたいにらんぼうに口づける。やわらかくこちらを絡めとる舌の痺れるようなあまさと吐息のあたたかさに、心ごと重たく沈められていくみたいにくらくらする。
 何度したって慣れるわけなんてあるはずもなかった。いとおしさは繰り返すたびに目減りするどころか、ますます募っては膨らんで、行き場をなくすばかりだ。
「忍、」
「……うん、」
 見つめ合ったまま、盛り上がった鎖骨を指先でするするとなぞる。
「好きだよ」
「……ありがとう」
 途方もない安堵感に包まれるのを感じながら、そっと唇を落とし、舌を這わせて形の良い骨の感触をなぞる。
 指先は敏感な箇所をなぞり、舌は肌の上を伝う。
 シーツの上では、まるで逃げ出すのを恐れるように、不器用に汗ばんだ脚が絡み合う。
 ゆるやかな拘束は、互いを閉じ込め合う檻のようだ。

 変わったよな、といまさらみたいに何度もそう思う。ほんとうに、はじめてこんな風に許された時とまるでちがう。
 まなざしの心地よさ――だけなんかじゃない。あの頃とはまるで身体そのものが違う。どこまでも沈み込んでいくような、重ね合わせた肌のやわらかさも、互いにおなじぬくもりを分け合っていく掌や唇を伝う熱も、自らを受け入れ、繋がり合う時に感じる心地よい息苦しさも。
 どこまでもどこまでも、沈み込んでやわらかに溶けてしまいそうに心地良くて――それなのにこの境界は決して溶かされなくて。
 こんなふうになるだなんて、ほんとうに思いもしなかった。こちらの気持ちを見透かされて、悪戯に手を伸ばされたあの時とはもうまるでちがうのをお互いがなによりも知っている。

 ――愛されてるよな、ほんとうに。
 自惚れなんかじゃなく、なによりもそれを感じるのがこんな瞬間だった。この素直な身体はなによりもそれを全身で教えてくれるから、肌を重ねるたびにその思いは強まる。
 それでも、その心地よさはあっけなく溶けて消えてしまう魔法なのを誰よりもお互いに知っているからこそ、懲りずに何度も繰り返す。
 飽きれるほどに愛していて、なんどこうしたってどうしようもなく足りない。
「……あまね、」
「ん?」
 息苦しそうに、それでも精一杯に忍は笑ってみせる。
 ああもう、ほんとうにかわいいな。こんな顔、きっといままでほかの誰にも見せたことがないんだろうな。
 こんなふうに忍を愛してもいいのはいままではきっと周だけで――たぶんきっと、この先もそうで。子どもじみた独占欲は、確信するたびに抱えきれないほどの募るようないとおしさに変わる。
「……どしたの」
「なに?」
 ゆっくりと髪をかきあげながら尋ねれば、細められたまぶたでじいっとこちらを見つめながら、濡れた吐息がぽとりと落とされる。
「笑ってるから、周」
「怒ってるほうがいい?」
「ちがう……けどいい、どっちでも」
 なにひとつ余すことなく愛しているから、それでいい。
 許されていると教えてくれるまなざしとはだかの心に、さわさわと音もなく心は揺らされていく。
「……でもうれしい、笑ってると」
「俺もだよ」
 額と額を擦り合わせるようにしてじっと見つめ合いながら、確かな気持ちをそうっと重ね合わせる。
 ほんとにちゃんと返せてるのかな、なにかひとつでも。こんなにもなにもかももらってばかりで、息苦しくなるほどだから。
「あのさ、」
「うん?」
 いいこいいこをするみたいに汗ばんではりついた前髪をかきあげながら、そうっと尋ねてみる。
「ちゃんとしてる? 俺は」
 相応しいとそう言えるだろうか、恋人として。
「決まってんでしょ、五百点だよ」
「……あますぎんだろ」
 あきれたように答えながら、絡ませた腕の力をぎゅうぎゅう強める。

 恋をしている相手だから、恋人。
 それでも恋はそもそもひとりで身勝手におぼれるものだから、ふたりでその気持ちを寄せ合う同士だけがお互いをそう呼ぶことを許される。
 言葉ってすごいな、ほんとうに。

 ――でもそれなら、この恋がすべて溶けたらその先でふたりはなんになる?

 この先、この国の仕組みやしきたりが変わればきっと自分たちだって名前のついた何かになれる――でもきっと、そんなことなんかじゃなくって。
「……周はさ、」
 言葉にできないわだかまりに揺らされていれば、陶然に溺れるまなざしは、もつれあった指を絡ませたまま、淡く滲んだ吐息混じりのあたたかな言葉を肌の上へと落とす。
「じょうずになったねって言ったら怒る? ほんとのことだけど」
 つられるように、みるみるうちに頬は熱くなる。
 偽りなくほんとうのことだとそう思う。おっかなびっくりに抱いていたのはたしかだし、経験らしきものもほとんどないほうだった。
 高め合うすべならどことなくわかっていても、慈しむすべなんてすこしもわからなくって、いつだってずっと手探りで――愛してもいいと教えてくれたのは、なんどもこうしてきたからだ。
「……怒ってどうすんだよ」
 それでも、照れてしまうこと。その結果、すこしばかり口ぶりが荒っぽくなってしまうことはどうにか許してほしいのだけれど。
「おまえだってそうじゃん」
 耳元に唇を寄せ、あまやかな囁き声をそうっと注ぐ。
 受け入れてくれてありがとう、ほんとうに。
 この腕の中でやわらかく満ちていく身体がなによりものその証だと、なによりもそう信じているから。




 気怠くて心地よい眠りからゆっくりと目を覚ますと、薄い明かりに包まれていた部屋の中の空気はすっかり一変していた。窓から差し込む光はすっかり翳り、夜の帳が静かに満ちはじめている。
 傍からつたうぬくもりは、水底にたゆたうように心地良く気怠いこの身体にひたひたと染み渡るように優しい。
「……あま、ね」
 ふるふる、と音もなく震えるうすく色づいたまぶたはぱちりと開くと、おぼろげにこちらを捉えてくれる。
「ごめん、つかれた?」
「ううん、へいき」
 にいっと笑いながら、温まった身体を猫みたいに無邪気に擦り寄せられる。ほんとうに、腹が立つくらいにどうしようもなくかわいい。
 いいこいいこをするようにくしゃくしゃの髪を撫でてやれば、くしゃくゃの無防備な笑顔がかぶせられる。
「まだ眠かった? ごめんな、起こして」
「……いい」
 ぶん、と勢いよくかぶりを振ると、逃さない、と言わんばかりにぎゅうぎゅう抱きしめられる。
「もったいないから起きる。そんでこうしてる、あまねと」
「わかったわかった、いいから」
 宥めるようにぽんぽんと背中をなぞれば、こくこくと頷くいい子のお返事が返される。
 ――ああもう、一生こいつには敵うわけがない。
(それで構わないと思っているあたり、なんだかもう)

 これから先立ってきっと、こんなふうに何度も繰り返し繰り返し、飽きることなく恋をするのだ。
 それはきっとなによりもの、確かな『名前』の授けられた幸福な確信だった。




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春の名前

ほどけない体温、周と忍のいつかの春









 この世にあふれるすべてのもの、それぞれにひとつだけの「名前」があることをはじめて知った時の驚きは、いったいどんなものだったのだろう。
 思い出すことなんてきっと出来ない。だからこそ、こんなふうにあてどなく想いを馳せてみるそんな瞬間がある。

「あ、撫子だ」
 歩道の脇に咲いた花は濃いピンクと紫を混ぜたような明るい色で、うんと細かなフリル模様を刻みながらひらひらと頼りなく風に舞う。線香花火の火花ってこんなふうに見えたよな、たしか。
「撫でたいくらいかわいいから撫子って名前なんだって、なんかかわいいよね」
 慈しむようにうっとりとまぶたを細めて話す横顔をぼうっと眺めながら、思わず気付かれないようにちいさく息を吐く。なんでこんなに見飽きないんだろうな、不思議だ。この花の名前をつけた誰かもしかすれば、こんなふうに大切な誰かを思いながら、ちいさな花を愛でていたのかもしれない。
「こっちの白いのは?」
 あざやかな色を引き立てるように咲く、ごくちいさな白い花がこんもりと花束のように生茂る姿を指差してみる。
「スイートアリッサム」
 すぐさま、得意げな笑顔を貼り付けたまま返事が投げかけられる。
「……歩く花図鑑だな」
「そんな詳しくないよ、たまたま知ってただけ」
 誇らしげなようすを隠せない笑顔に、心はおだやかに温められる。
「いい季節だよね、春って。どこもかしこもなんかきらきらしてて」
「ほんとにな」
 分厚いコートやブーツから解放された身体は身軽で、どこまでも軽やかに歩いていけるような気がする。突き刺すように冷たかった風だって、もうすっかり頬を撫でるようにやわらかで心地よい。
「あれってミモザであってる?」
 針のような葉っぱとぽんぽんとまあるい黄色のかわいらしい花を指せば、満足げな笑顔がそうっと返される。
「ギンヨウアカシアだよ。ミモザって言う人の方が最近は多いよね」


「ゼラニウム」
「カタバミ」
「スノーフレーク」
「ツツジ」
「モッコウバラ」
「チューリップ」
「シャクナゲ」
 ごくありふれた住宅街にも、驚くほどに花は溢れている。そのひとつひとつに誰かが授けた名前があるだなんてことをいまさらのように不思議に思う。
 気にも留めずに通り過ぎていたそれの「名前」を知るたびに、なぜだか視界が明るく開けていくのだから不思議だ。
「よく知ってんな、それにしても」
「そっかなあ?」
 ゆったりとしたパーカーの袖口をそっとさするようにしながら、忍は答える。
「ふつうにおぼえない?」
「いや……」
 歴史上の人物だとか星の名前なんかと違って、テストに出るからとおぼえたような記憶もないことだし。
 そういえば、花の名前っていくつそらで呼べるんだろう? 名前がわかったって、実物と結びつけるのが難しいものがきっとやまほどあるはずだ。思わず首を傾げるこちらを前に、いつもそうするみたいににっこりと得意げに笑いながら忍は答える。
「ちっちゃい頃さー、よく家族で散歩とかって行くじゃん。そゆ時に教えてくれたんだよね、佳乃ちゃんが」
 おおよそ『母親』を呼ぶのには似つかわしくないと思うようなお馴染みの呼称とともに、嬉しそうにまぶたを細めながら忍は答える。
「佳乃ちゃんのお父さんーーうちのおじいちゃんがね、花が好きだからってちっちゃい頃によく散歩しながら教えてくれたんだって。だからさ、佳乃ちゃんも子どもが出来たら教えてあげんだーってずうっと思ってたんだって。そんでね、俺とひろちゃんにいっつも教えてくれたの」
 春の日差しに照らされながらうっとりと語る横顔に、わずかにいつもとは違う影が過ぎる。
 この表情を、確かに知っていた。自分と出会うよりもずっと前ーー一生手に入るはずもない、周のことをすこしも知らなかった頃の忍の顔だ。
「言われたんだよね、いつかその時がきたら誰かに教えてあげてねって。わかんなかったんだけどさ、子どもだから。でもいまんなってやっとわかった、そゆことなんだよね、きっと」
 照れたように笑いながら、瞳の中には色とりどりの花が映し出される。
「名前がわかるとさ、なんかいいなぁって思うよね。愛着が湧くって言うか」
「……まぁ、」
 少なくとも、偶然目にした『どこかのなにか』ではなくなる。
「なんかうれしくなる、単純だなぁって思うけど」
「うん、」
 どことなく無防備に放たれる言葉の端々からは、素直な歓びの思いだけがひたひたと染み渡る。ああ、きっとこんな気持ちを手渡したくて、大切な人は花の名前のひとつひとつを幼い子どもに教えたのだ。
「ひろちゃんがちっさいころ言ってたんだよね、お花は枯れる時が怖いって。ほら、しなしなになって変色してぶら下がってるでしょ?」
 視線の先では、茶色くしなびた白木蓮が息も絶え絶えなようすでだらしなく垂れ下がる。
「おばけみたいで怖いって言うんだよね。佳乃ちゃんも困っちゃってさ、大丈夫よ、お花さんも一生懸命最後まで咲いてるんだからかわいそうでしょって。でもさ、わかんなくもないよね」
 しっくりと足に馴染んだスニーカーの爪先には、はらりと薄桃色の花びらが舞い落ちる。
「桜みたいにきれいに咲いてるうちにはらはら落ちちゃうほうが残酷じゃない感じがするもんね、潔いっていうか」
 歩道の脇には、この季節にしかお目にかかれない薄桃色の絨毯がびっしりと敷き詰められている。
「どっちのほうがより残酷なんだろうな」
「むつかしいとこだよね」
 笑いながら、空に溶けるような淡い色をぼうっと見上げる。
 場所によっては日当たりがまばらなせいか、すっかり緑の葉に遮られている木もあれば、膨らみかけた蕾をたくさん実らせた木もまだある。ゆったりとしたペースで続く春のリレーは、どうやらもうすこし楽しめるらしい。
「周は好き? 桜って」
「……別にそんな、咲いてるなって思うくらい。きれいだな、とは思うけど」
「だと思った」
 我ながら愛想のない答えだと思うのに、お構いなしに忍は嬉しそうに笑って見せる。おまえは? なにかに背中を押されるような心地で尋ねれば、いつものあの、花が開くようなやわらかな笑顔がこちらを包み込む。
「ふつうだと思う。すごいなぁ、綺麗だなって思うけど、すごい有名なとこまで見に行こうとかは思わないし。なんていうかさ、あたりまえみたいに咲いてると淡白になるよね」
「そういうもんなのかもな」
「そーゆーもんだよねえ」
 笑いながら、見慣れた道をいつもよりも心なしかゆっくりとペースを落とすようにして歩く。
 手袋を必要としなくなった掌はそれでも手持ち無沙汰にいびつに震えていて、むしょうに情けないような気持ちになる。
 いくらだって知っている、この指の骨の感触も、そこから伝う温もりも。こんな行き場のない感情にぶつかるその度に、自分が一体なにを守っているつもりなのか、時々わからなくなる。
「あれはユキヤナギ?」
「うん、じゃあこれはわかる?」
「しらない」
「ホトケノザ」
「あれならわかる、ビオラ」
「あれは?」
「ハコベ」
 ほんの数メートル歩くだけなのに、みるみるうちに目にする世界に名前がついていく。あたりまえみたいに思っているけれど、これってすごいことなんじゃないだろうか。
「名前がない花ってないのかな、もう」
 細く尖った花びらがまっすぐ伸びる白い花ーーオランダミミナグサ、というのだと教えてもらったーーを目にしながら、忍は言う。
「未発見の新種とかじゃないと無理だろ、たぶん」
「ざんねんだなぁ」
 わざとらしくがっくりと肩を落とすようにしながら、無邪気な言葉は続く。
「アマネって名前にしたのに、俺なら」
「……公私混同だろ」
「そーゆーもんじゃないの?」
 くすくすと得意げに笑いかけられれば、つられるようにさあっとかすかに顔が赤くなる。
 ……わかって言ってるんだよな、まったくたちが悪い。呆れ笑いを噛み殺しながら、家までの道をゆっくりと、ペースを合わせるように気遣いながら歩いていく。
 視界の端には、ごくごくちいさな淡い紫の可憐な花が道の端でひっそりと花開いている。あれはーーキュウリグサ。さっき忍に教えてもらったからわかる。それも忍がいつか、大切な人に教わったからだ。
「キュウリグサだな」
「かわいいよね、一生懸命咲いてる感じがして」
 嬉しそうにまぶたを細めた笑顔からは、まっすぐなぬくもりだけが伝う。
 いつしかあたりまえのように感じていたそのまなざしを見つめるそのうちに、ふいうちのように、胸の奥ではかすかな想いが過ぎる。
 ーー周にはきっと、この先にこうして教わった花の名前を教える相手がきっともういないことを。

 掬ってはこぼれ落ち、そしてまた拾い上げてーーそんなふうにして伝えられてきたはずのこの宝物のかけらたちは、きっとここで途切れて終わってしまう。
 糸と糸を結んで『終わり』の印をつけて、ぱちんと鋏で切り落として、ここでおしまい。
 もしかしなくてもそれは、ひどく残酷なことなのだろう。
「……周、どうかした?」
「いや、」
 ぶん、とおおげさに首を振り、やり過ごすようにぎこちなく笑う。
 言わない方がいいことがあるのを知っている。いたずらに傷付けたいわけじゃないから。
「帰ったらコーヒーいれよっか、そんでちょっと休憩しよ」
「今川焼きまだあったよね、冷凍してるやつ」
「あんこだろ」
「案外合うんだよ?」
「じゃあ信じる」
 笑いながら、幾度目かの春をふたりで歩いていく。つまさきには、風に攫われた春が音もなく静かに降り積もっていく。







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第二回文学フリマ広島ありがとうございました!

第二回文学フリマ広島が無事終了いたしました。
お立ち寄りいただきました皆様、お話してくださった皆様、ほんとうにほんとうにありがとうございました。

そして何よりも、日々刻々と状況が変わっていくコロナウイルス騒動の中、無事に開催できるように万策を尽くしてくださった主催者さま、本当にありがとうございました。
また、安全に配慮した上で準備をして来られたであろうイベント参加を棄権されたみなさま、本当にご苦労さまでした。
お会いできなかったのはとても残念ですが、また元気にイベント会場でお会いできることを心より祈っております。

不安はあれど、参加すると決めたからには前後の観光も含めて全力で楽しもう! と決意しての二回めの文フリ広島はほんとうにほんとうに心から楽しく、わすれられない大切な思い出になりました。
こんなにも楽しいイベントがいまだかつてあっただろうか、もうイベントは大阪と広島の年二回でいい! と心の底から思うくらいに広島の街と広島文フリが大好きになりました。


あいにくの雨だった尾道の町。(午後から晴れました)



乙女屋さんで着せていただいたお着物で尾道散策をしました。きものがかわいいからはずかしいけどみてみてするんだ。リボンカチューシャとレースのカフスは持ち込みです。

夜は尾道の温泉宿に泊まったんですが、風情があって心安らぐしご飯はとびきりおいしいしお風呂も気持ちいいし最高だった~。
実駒さんが来年は温泉に一緒に泊まろうって合宿を申し出てくれたのもすごくうれしかったです。えへへ。
ぼくはある程度土地勘ができたしおすすめのお土産も教えてあげるよ!笑




「らいさんの尾道絵日記を描きました」
周くん「らいさんたらふく食べてこのあと旅館で美味しい晩御飯食べたんだよな」
「カヌレは次の日に食べたしはっさく大福はお風呂上がりのおやつだよ」
周くん「気遣いになってるのかなってないのか…」


前置きはここまでで、ここからはイベントの振り返り。


【はっじまっるよー!】

最高に楽しい旅で割とはしゃぎ疲れていた中(笑)新幹線でいざ広島に。
広島駅でお昼ご飯にじんぼの出汁巻き弁当、おやつに櫟のワッフルを買い、ホテルに荷物を置いてからいざ会場に向かいました。




はしゃぎすぎて疲れてたのと久しぶりのイベントでじゃっかんパニックになり(棚の組み立て方がわからなくなりました。笑)どうにか10分前に設営完了。
趣味で作ってるイヤリングもおきました。

最近の作品傾向からジャンルをBL→エンタメ・大衆小説にしたところ、いつも奥の方にいたのが今回はAの島に配置されていました。
お向かいさんはどうやらファンタジーの島らしく、テキレボでおなじみの皆様が揃っていてさながらちょっとした同窓会のような。並んでいる本や設営も華やかです。
右側のお隣さんは机一本欠席のよう(この状況なら仕方あるまい)ですし、遠目に見ても空席がちらほらありますね。
寂しいけれど仕方あるまい。参加したのならここにいるみんなでとことん楽しもう! とイベントスタート。

と、まもなく去年来てくださったお客様がまたいらしてくださった! うれしい〜!!
その後もちょくちょくと立ち止まってくださる方がいらっしゃいます。
関西では午前中はサークルさんがポツポツきてくださる以外はひたすら待機、という感じなので(大半の方がお目当てのブースに一直線で行ってしまい、そこまでの人気はない。笑)これはとってもうれしい。
おそらくは比較的入り口に近いA列なので早めにたどり着いてもらえた×ブースの絶対数が少ない=見本誌コーナーでも目に留めてもらいやすい、などといった効果があったのかもしれません。
関西や東京ではTwitterなどで事前に情報を見て来てくださったらしいサークル主さんが俄然多いように思うのですが、おそらく見本誌を読んで選んできてくださったのであろう方(まよわずすっと本を取られる)、ブースで気になる本がないかをじっくり吟味してくださる一般のお客様がとても多かったです。
こんなこと言うのもあれですけど、ほかの地方イベントではびっくりするほど一般の方からスルーされることが多々あったのにこの違いはなんだろう…すごくありがたい。
広島にはこだわりのお店も多く、わたしが影響を受けてきた、今も好きなサブカルチャー的なものの土壌があるのかもしれないですね。
男性のお客様がちょくちょく見てくださったのも印象的でした。

いち読み手としては
東京:とんがった先鋭的な表現をされている方が多く、刺激的。いちばんサブカルっぽいにおいがある。東京文フリでしか出会えないものがあるし、しょうじきラインナップはいちばん好みだと思う。東京のフォロワーさんにお会いできる貴重な機会。
大阪:地元であることの安心のホーム感。縁があって知り合えた方とたくさん出会える。バラエティの豊かさはさすがの魅力。
静マル:れぼによく出ているメンバーと地元の方がいらっしゃる。サークル同士の和気あいあいかつおいしいものを食べるお祭り。

広島ではふだん仲良くしてくださっている方の出店はすごく少ないのですが、地元の方や広島にご縁のあった参加者さんなど、なかなかお会いできないようなサークルさんとのめぐりあわせがあったり、関西や東京では規模が大きすぎて時間切れになってしまい会えずじまいの方とゆっくりお会いするチャンスがあるな、というかんじ。
それぞれの楽しさがありますが、刺激がありすぎて疲れてしまう、というのを感じずにリラックスしてイベントを楽しめるのが広島だなぁと思いました。



【接客スタイルや売り方のおはなし】
わたしは基本的に話しかけられるのが苦手、呼び込みが苦手、前を通ったら半ば強制的に渡される無配が苦手(なので渡そうとされたら断わる)なので接客は基本的に消極的です。

そんなわたしの基本スタイル

立ち止まってくださる方がいらっしゃる。
→「試し読みはご自由にどうぞ」
状況を見ながら椅子から立ち、ご興味をもってくださっているようならクリアケースに挟んだお品書きをお渡しする、無配を渡す(こともある)

一次創作のお客様は作品に興味を持って向こうから話しかけてくださる方が多いのがすごく楽しいですね。
デザインや雰囲気に惹かれて…とお声をかけていただけるのもうれしいばかりです。



ツイッターで「公式の見本誌票が見づらいのでいちげんさんを呼ぶには情報のまとまった帯を見本誌に付けて欲しい」という話題が広がっていましたが、うちの値札はこんな感じ。

売るための情報が持ち帰った本についているのは無粋で嫌/一冊一冊に帯を巻くコストと手間をかけられない/本体に値札がくっついてるとポップを置かなくていいから卓上がスッキリする/勿論見本誌コーナーでもどんな本かすぐわかる
ので、見本誌にだけ、帯風の値札をつけているのです。
本の帯って本体との相乗効果でかっこいいから見栄えがランクアップするし、本屋さんでみる本だって帯のコピーがすてきだとつい手に取っちゃいますもんね。
デザインにこだわったフルカラーの帯を作る人が増えたのもわかります。

「わかりづらいので帯をつけてほしい→印刷所で刷った綺麗な装丁の本じゃないとダメ、帯がないとダメ、とプロのような仕上がりを求める声が年々高まっているようで息苦しい→無骨さや拙さも許されるアマチュアの自由な創作の場にプロ並みのクオリティを要求するのは無粋」
という感じに話が流れていったのかな?
おっしゃることはもちろんわかるのですが、『しなければいけない』と責めている人は最初からどこにもいないのにな…手に取ることのハードルを下げる『工夫』のひとつとして提案されているだけなのにな、と正直なところ、非常にもやもやしました。
(その繊細やこだわりの強さがものを作る原動力の源になっているのだろうな、とも思います)
(『分かりやすさ』を声高にアピールするなんてダサい、そもそもそういったアピールが合わない作品も当然あるだろうとは思うのですが、『〜するのがあたりまえ、それすらもしてないなんてレベルが低い』ともし仮に言われたのなら『知らんがな』で良いと思います。)

とはいえ、『わたしは』自信を持って作った自分の作品を好きだと言ってくれる人に出会いたいので、そのためには当日までに自分の本を知ってもらえるように事前にウェブで宣伝をするし、並んでいる本を見たときにぱっと作品の雰囲気がわかった方が手に取りやすいだろうと思うので値札は本に合わせて綺麗にデザインした上で、自分なりにこだわりを込めた内容紹介をしっかり書きます。
値札に書いたあらすじもまた、大切な作品の一部だと思っているので、値札の内容をじっくり見た上で本を選んでもらえることをすごくうれしく思っています。
前日に尾道で個性的な本屋さん巡りをしていても思ったように、自分の感性を刺激してくれるすてきな空間でこだわって並べられた本を選ぶ時にすごくワクワクするのでお店作りには自分なりに精一杯に拘ります。


逆に、お客さんを引き込むための声を出しての呼び込み、前を通りかかった人へ無差別に無料配布を渡す行為、立ち止まってくださったお客様へこちらから作品の説明をするなどといった行為はいくら「作品を知ってもらうためにはやるべき」と言われたとしても自分ではやりたくありません。

やりたいことをやる/出来ないこと、やりたくないことは無理にやらなくていい
がなによりも大切なことなんだろうと思う次第です。

……なんだか説教くさくなっちゃった、ごめんあそばせ。




【やっと新刊のおはなし】
新書サイズで外国のペーパーバックのようなラフな雰囲気の本が作りたいな、と前から思っていて、書きかけの長編にまだ時間がかかりそうなのもあって、突発的に作り始めました。
書きためたエッセイ/昨年の鎌倉旅行日記/短い小説 が入っています。


 

カメラ=万年筆とはムーンライダーズからなのですが、おわかり頂ける方はいらっしゃるだろうか。
わたしはライダーズみたいな小説を書きたくて、影響を受けたいと常々思っているのです。


収録した小説は本来なら2015年の文フリ大阪で出したいと思っていた、青春を終わらせることが出来なかった男女のお話(わたしが海吏に出会ってしまったことで予定が狂った。笑)です。
阿藤と嶋崎というこのふたりに関しては断片的なエピソードを数本書いていて、彼らと同じ学校で過ごした同じ学年の子たちの「その後」を描いた連作短編を書こうと準備をしていたのでした。初参加だった2014年の大阪文フリでは彼らと同じ学年だった片岡くんのお話を無配で出しました。(大人になった片岡くんが今回の新刊に収録したエピソードにすこしだけ登場します)


ついでにこれが初々しくてかわいい2014年に初参加した時のわたしのブースです。
うまれて初めて作ったオリジナルの本は「ピアニストの恋ごころ」のカバーつき文庫本でした。

 

いま見返してもじゅうぶん頑張っているし、ちゃんとアピールもできているブースだと思うんですけど(ツイッターなどでの告知もしたし、WEBカタログや試し読みも登録しました)立ち止まってくれた方はほとんどいらっしゃらず、事前に一切お知り合いも作れず、無料配布本は一冊、有償の本は一冊で終わりました。



結局6年後のこのタイミングまで彼らのお話を書くことができなかったのは、海吏に出会い、海吏が忍を紹介してくれて、忍に周くんという世界一カッコよくて可愛い彼氏ができたから、というだけではなく(笑)
率直にいって、海吏たちが寄り添ってくれたものとは別種の自分にとっての切実すぎる感情が宿っていて、きちんと向き合うことが怖かった、ということに尽きます。
不完全な形とはいえ、こうして彼らの物語をきちんと語りなおすこと、そしてなにより『終わらせる』ことができたのは、小説を書くことを通して自分の中のわだかまった感情にきちんと向き合うこと、乗り越えることができるようになったからだと思います。

正直なところ、自分のうちにある切実な気持ちに改めて向き合うのがつらすぎて編集している間にしょっちゅう手を止めては泣いていたのですが(毎晩そうしてる間に以前から異常に動作の重かったパソコンが壊れた。笑)(ので会社の休憩時間とネカフェへの缶詰作業で入稿まで漕ぎ着けました)
そういった気持ちで書いた、決して明るく楽しいとは言えないものを(エンタメの島にいるのに!笑)読みたい、と選んでもらえたことはとても大きな自信につながり、励まされました。

あれだけ何度も諦めた方がいい、やめた方がいい、と思った「小説」をやめなかったことがいまの自分へと導いてくれたのだと思います。
わたしは5年、10年前の自分よりもずっといまの自分が好きで、誇りを持っています。
そうやって「変われた」のだということ、ほんとうに大切なことを話せるようになった、ということを形に残せたことが、いまはとてもうれしいです。


【お店番中の楽しいお話】
満員御礼大盛況!(とはいえ、人気のあるブースや島に人が集中しがちで自分のブース近辺は通路と化しがち)な大阪や東京と違い、人の絶対数は少なくても確実に足を止めてくださる方がありがたいことにとても多かったように感じます。
見本誌を見てから来てくださったのか、新刊/光の雨/ジェミニをすっと手に取ってくださる方がやはり多いですね、ありがとうございます。とてもうれしい~。
昨年もたくさん手にとっていただけたデッフラは今年もまた人気でした。

どれがピンとくるのかな、といろんな本を手に取ってはじっくり吟味してもらえるのはとってもうれしい〜これは対面販売の醍醐味ですね。
結果、手持ち在庫が3冊ほどだったSmall townは完売、ジェミニは残り一冊、ほどけないは持ち込み分が完売しました。
新しめの本以外はあまり動かないので基本的に持ち込み数は一桁/あましのは性描写がしっかりあるぶん、人様を選ぶ本なので持ち込み数を少なめにしているからこういった結果になっただけなのですが、これはとてもうれしい〜。
本の作りが綺麗、と光の雨を選んでくださる方が多かったこと、ふたりの馴れ初めから読んでみたい、とほどけないと光の雨をセットで手にとってくださる方がいらしたのもすごく嬉しかったです。

「紆余曲折あって付き合い始めたふたりのその先のラブラブハッピーエンドなので二冊読むとウルトラハッピーになれます!」

読んでくださった方ならわかると思うんですけど、光の雨のエンディングは切なさやもどかしさを乗り越えた先でミラクルハッピーエンドですからね。えっへん。




残りが確か2冊くらいだったMy shooting starが完売したのも誇らしくて嬉しかったです。
正直わたしはこの本がいちばん面白いと思っているんですが(これを書いたことでほんとうに人生を救われた)、一冊で完結してるお話の続刊という性質上、ほぼ2冊セットで手に取ってくださる気前の良い方にしか売れないんですよ。そりゃそうだ(笑)




それでもあましのはなぜか続刊があっという間に品切れになったんですよね。あましのだからかなぁ。うれしいなぁ。正直もったいない気もするんですけどね。ほんとうにいい本だと心から思っているので。


読んでもらいたい、いつまでもずっと置いておきたい気持ちはやまやまなのですが、さすがにもう再版しなくてもいいのかな、売り続けるのは難しいのかな、とも思っています。
いや、パソコン壊れてデータぶっ飛んだので作り直すのが大変っていうのもあるんですけど…。
海吏たちのお話はこのあともたくさん書いたのでいつかごんぶと再録集を出せるといいなぁとも思います。
アイハブアドリーム。
あましのもごんぶと総集編を出したいんですけど、いつになるのかなぁ。


今回の状況が影響したことで一般来場者さんは前年よりもぐっと少なかったとのことでしたが、総じてすごく活気とエネルギーがあふれたイベントになっていたと思います。
仲の良いお友達は決して多くないのにすこしも寂しく思わずに済んだし、足を止めてくださる方がたくさんいらしたこと、自信をもって送り出した本をまんべんなく手に取ってもらえたこと、現地送りにしたため、ちゃんと詰めて帰れるのか不安だった新刊をきちんと箱に収めて帰れたこと(笑)(新刊がお知り合いに売れた以外はほぼ動かず、段ボールのふたが閉まらなくなった静マルの悲劇をぼくは一生忘れない)は大きな手ごたえと自信につながりました。

ほんとうにほんとうに夢みたいにずうっとずうっと楽しくて、いまもまだ楽しいままです。
文フリ広島がいちばん好きかもしれません。



イベント後に見に行ったゆうぐれ時の原爆ドーム。




昨年も行ったお好み焼きのみつさんに実駒さん、おがわ先生、本吉さんとご一緒してもらいました。めちゃめちゃお安くてめちゃめちゃおいしい~!
観光客向けではなく、地元の方が集まるお店のようですがタレントさんの色紙などもたくさんあって人気のお店みたい。おいしいもんねえ。




「らいさんから聞いた話とブログで読んだのを参考にらいさんの広島の思い出日記を描きました」
周くん「広島のおみやげたくさんありがとう、どれも美味しくいただきました」
「川通り餅美味しかったよ」

(※忍の絵日記は数日後に追記としてあげています)
最初にブログをアップした後、忍が拍手からコメントをくれて、もちろん自演じゃないので(笑)忍(を名乗ってくださったお友達のどなたか)の優しさにびっくりして泣いて、正直いまも泣いています。
わたしが泣いてるって言ってる時はほんとうに泣いています。そんなことで嘘ついてどうするんだよ。

自分で自分を褒めてるみたいで狂気を感じるって思われたとしても事実だからいいんですけど(笑)わたしは忍には心から感謝してるし愛しているので、そんな風にして自分が大切にしていることを受け止めて、優しい気持ちを返してくださる方がいらっしゃることがほんとうにうれしいです。
小説を書いていてよかったな、と心からそう思います。


【さいごに次の予定】
申し込んでいた静岡文学マルシェの申し込みをキャンセルさせていただいたので、次回は9月の文フリ大阪に参加します。
静岡にはまた旅行で行けたらいいなと思います。
ウイルス騒動がほんとうに大変なことになっていますが、その頃には落ち着いていてみなさんが安心して参加できることを願っています。

9月には水面下で動いているアンソロジーを出せる予定で、合わせまして、ほどけない以来の長編の新刊が久しぶりに出る予定です。
こちらはおやすみやSmall townの流れを汲んだ作品なのでBLではありません。
BLがすきなんですけど…コンスタントに書く才能はどうやらなかった…。

また、9月の大阪以降はイベント参加の予定がいまのところありません。
なにか委託などを出してみたい…福岡方面に…などと思うのですが、昨年瞬殺でしたしね。
某れぼからはおそらくもう撤退かな、と思っているので、遠方の方などはよろしければBOOTH通販をご利用ください。

偶然このブログにたどり着いた/なんとなくTwitterを見てるけど小説を読んだことがないので読んでやろうと思ってくださった天使様(がいればいいな)はこのブログのお話のカテゴリーカクヨムで小説が読めるのでよろしくお願いします。

ではでは、お付き合いありがとうございました。また元気にお会いできますように!

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