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調弦、午前三時

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おくりもの

壬生キヨムさんの「よくないおしらせ」二次創作。
アサヒナさんとシラトリさんが本を読んでくれたので周くんがお礼に肉を贈ったよというお話。




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先日はご丁寧にありがとうございました。
遅くなってしまいましたが、少なからずのお礼の品をお送りさせていただきます。
おふたりともどうぞ健やかに日々をお過ごし下さい。

桐島周



 パソコンできっちり打たれた礼状の文面の横には、すこしくせのあるボールペンの手書きの字で「こんどいっしょにご飯でも行こうね」の一言が添えられている。
 なるほど、性格がでるというか、なんというのか。
 それにしたって、「お礼」をもらえるほどの何かをしたのだろうか。かといって返すのは却って失礼にあたるわけだし。
【選べる和牛カタログギフト】を前に、白鳥七生はうーん、と首を傾げてみせる。

 これだって決して安くはないものだろう。確か向こうは社会人一年生とかなんとか言っていた。それ故のマナーというか、しきたりかなにかのつもりだろうか。好意そのものはありがたいのだけれど、やはりこちらもそれ相応の何かを返すべきだろう。ちょうどお歳暮シーズンではあるのだし。
 それにしてもブランド肉というのはいろんな地方にあるらしい。松坂牛なんてものなら昔からよく耳にしたものだけれど、佐賀牛に山形牛、津島牛に近江牛、前沢牛に飛騨牛。さながら、全国牛めぐりが出来るのではないかと思うほどだ。
 さて、どれにしたものか。諸々の都合を考えてカタログギフトを選んでくれたのだろうけれど、こうも選択肢を提示されると逆に一つに絞るのは難しい。
「なに見てるんだ」
 マグカップを片手にひょい、とソファの片側に腰を下ろしながら問いかける雅人を前に、ちょうど広げていた牛肉の部位別一覧を指さして見せながら七生は答える。
「関西と関東では肉の部位の名称が違うそうですよ。ヒレ肉がヘレというのは聞き覚えがありますが、かたロースがくらしたですねがちまきになるのは不思議ですね、七五三のちまきとごっちゃにならないんでしょうか」
「あんたはいつからそんなに牛に興味があったんだ」
「食べるほうならそれなりに」
 雅人ほどではないけれど、成人男子ではあるので。
「カタログギフトをいただいたんです、周くんたちから。雅人とふたりでなにかよい肉を食べてくださいと」
「あんたそんなにあの人たちと縁があったのか?」
「メールアドレスの交換はしましたが……やましいところがないので報告していませんでした、すみません」
 机の上に置いたままのスマートフォン手に取り、履歴を広げる。
「気になるようでしたらどうぞ」
「LINEじゃないんだな」
「あまり好きでないそうで」
 SNS全般が苦手らしいというのは聞いていた。確か雅人と一つしか変わらないはずだけれど、年の割にしっかりしてるというか、なんというのか。(こういった物言いが失礼に当たるのは承知の上で)
 途切れ途切れのメールのやりとりには一見すると仕事上の相手と大差のないどこか無味乾燥とでもいった文面が続く。お互いの性格と、実際には会ったことがないことを考慮すればそんなものだろう。
「それにしても、あらためて考えると不思議な気分ですね」
 うんちくコーナーにもそうそうに飽きたのか、米沢牛ステーキ肉のページをしげしげと眺めていた彼氏を前に、七生は続ける。
「実際に会ったことがない人にこちらのそれなりに込み入った事情を知られているのというのは、どう受け止めたらいいのか」
 まぁそれはお互いさまではあるのだけれど。わずかに首を傾げてみせるこちらを前に、いつもどおりのすずしげな口ぶりで雅人は答える。
「フォロワーみたいなもんだろ、要するに。あんた、ツイッターの相互フォロワー全員と会ったことがあるか?」
「雅人とあきらくんだけなので、そこは」
「極端な使い方だな……」
 呆れたようにこぼされる言葉を前に、そんなにおかしいだろうか? と首を傾げる。七生にしてみれば実際に会ったこともない数百人の人たちと私生活を共有しあい、文字で交流する人たちのことのほうがいまひとつよくわからない。
「でも、そう言われてみると」
 いつのまにか机の上に伏せたまま置かれていたスマートフォンをちら、と目にしながら、七生はつぶやく。
「ガチャピンの日々の活躍をあんなに知っているのに、僕はガチャピンに会ったことがありませんね」
 そもそもガチャピンに自分のことを知ってほしいとは思わない、というのはおいておいて。
「それよりどうするんだ、肉は」
 雅人の関心はいつしか、カタログにひしめくように並ぶ肉へと移っていたらしい。
「近江牛とか神戸牛とか言われてもどう違うんだか」
「松坂牛はとにかくやわらかいのが自慢らしいです」
 おじさんの口から直接餌を受け取る牛の写真の下にも「やわらかな肉質が自慢」とことさらに強調されて書かれていることからそれは明らかだ。
「すき焼きも悪くありませんが、うちにはすき焼き鍋がありませんからね」
 フライパンでもじゅうぶん代わりになるとは言うけれど、しらたきや長ネギや豆腐を買い揃えるとそれなりに予算がかかってしまう。いや、主役の肉にとっておきのものを貰える前提条件付きではあるけれど。
「焼き肉だろ、それかステーキ」
「ホットプレートもありませんね、そういえば」
 雅人とたびたび食事を共にする機会があるのだし、何か新しく調理器具をこの機会に買ってもいいとは思うのだけれど。
「だったらこれは」
 雅人がそう言って指さして見せたのは【特上仙台和牛厚切りタンステーキセット二人前】だ。
「店で定食でも頼めば千五百円かそこらだろ、それなりにいい肉なんじゃないか」
 粗塩をふって焼いて、わさびか何かを添えればそれなり以上に豪勢な夕食になるのも、手間がかからないという点ではありだ。
「人の金で食う肉はうまい、というのは誰が言い出した言葉なんでしょうね」
 くちあたりやわらか、豊かにあふれ出る肉汁が自慢。仙台牛、と力強く筆文字で書かれたガウンらしき衣服を着た男たち(なかなかよい体つきをしているようなのでどうせなら正面からの写真を載せてほしいのだけれど、もちろん彼氏の手前ではそんなことは言わない)の写真を横目にぽつりと呟けば、返ってくるのは「あたりまえだな」の一言だ。
「誰の金で食おうがいい肉は平等にうまい」
 で、申し込み方法は? 注文番号の下に小さな文字でびっしりと書かれた注意事項を熟読する雅人を前に、巻末についたはがきを案内してやる。日付指定をした上で、いつ来れるのかを確認することも当然忘れない。
「なんだかもったいないですね、こんな良いお肉。僕たち二人だけで食べるだなんて」
「いいだろ、そのためにもらったんだから。だいいちきっちり二人前だ、分ける先もないだろ」
「そこはチップちゃんにでも」
「鴨が牛を食うのか?」
 もっともらしい返答を前に、ぐうの音も出せずに黙り込む。まぁかろうじて、共食いではないのだけれど。


 ――『送っていただいたカタログを受け取りました、わざわざありがとうございます。こちからもなにかお返し出来ないか考えておきます。雅人とふたりで話して、牛タンを頼むことにしました。』
 簡潔すぎるだろうかとは思いつつ、雅人がシャワーを浴びているタイミングを見計らうようにして、ひとまずは感謝の意を込めたメールを送る。
 ちょうど間があったのか、すぐさま返答が返される。
 ――『ご丁寧にありがとうございます、こちらのことはお気になさらずどうぞ。楽しい食事の時間をお過ごし下さい。 桐島周』

 さすが社会人一年生、しっかりしているというかなんというのか。ただ単純に距離を置かれているといえば、それまでなのかもしれないけれど。



 一週間とすこし経ったころ、時間指定通りに届いた肉を前日から解凍して下準備をした上で、画像検索を頼りに用意した二人前の牛タン定食を食卓に並べる。
「切れ目が入っていなかったのでいれましたがこれで正解でしょうか? 麦飯がスタンダードらしいのですが、そのために買うのもなと思ってしまい――あと、ほんとうならテールスープを添えるべきなんでしょうが、牛テールってスーパーには売っていないんですね。業務スーパーなら売っているそうですが、なかなか良い値段なようなので……」
 代わりのつもりで用意した白髪ねぎを添えたわかめスープを前に、「これでいいだろ」となんでもないことのように雅人は答える。
「あんた、凝り性なんだな」
「融通が利かないんです」
 ぼそりとかすれたような声で答えてみれば、なだめるようにふわりとほんの一瞬だけ、髪をなぞられる。

「いただきます」
「いただきます」
 箸を手に早速手をつけようとした雅人を前に「待って下さい」とあわてた様子で声をかける。
「早く食わないと冷めるだろ」
「その前に、写真を撮ります」
「女子大生か」
 ぶぜんとした口ぶりを前に、ひるまずに七生は答える。
「贈ってもらったお礼です、ちゃんと食べた報告をしたいので」
 裏返しにしたままだったスマートフォンを手に取れば、目の前の雅人もまた、同じように端末をかざして見せる。
「ツイッターにもアップしましょうか、食事の写真はあげる人が多いですし」
 滅多にないハレの食事だ、なにかしらの記念にもなるだろうし。
「じゃあ俺も」
「あなたはやめて下さい」
 即座に返した言葉を前に、不満げににらみつけるまなざしが突き刺さる。
「なんでそんな」
「雅人は有名人ですよ。僕はただでさえあなたからフォロー返しをされていて目をつけられているんですから、危険は避けた方が賢明です。彼女たちは皿の柄ならまだしも、ルッコラの葉脈で同棲の疑惑を判定するスキルの持ち主です」
 そこそこ有名な声優同士が互いにツイッターにアップした料理の写真をきっかけに交際疑惑が浮上した、というのは有名な話だ。
「じゃあ兄貴に送る」
 しぶしぶとスマフォをタップする仕草を、机越しにぼんやりと眺める。「肉なう」とかなんとか送っていたりでもするんだろうか、それはそれでほほえましいというかなんというのか。
「もういい、冷める前に食わないと損だぞ」
 ポケットにスマートフォンを押し込む姿を前に、にっこりと笑いかけなるようにしながら七生は答える。
「ではあらためまして、いただきます」
「いただきます」
 やんちゃなように見えてこんなところはきちんと礼儀正しいのは育ちの良さというか、なんというのか。
 丁重に掌を重ね合わせて頭を下げる姿を前に、七生は思わず得意げににこりと微笑む。


 本場の仙台から届いたという厚切り牛タンは期待以上に美味しかった。それほど舌の肥えているほうではないことは自覚しているけれど、職場のつきあいで行った食べ放題の焼き肉屋の肉よりは数ランク上であることは、七生にもぞんぶんに伝わった。
 それはどうやら、七生よりも幾分かいい暮らしをしてきたのであろう雅人の舌を持ってしても変わらない
「いい肉だったな」
「やっぱりそうなんですね」
「あんたも食ったろ」
 いぶかしげに尋ねる口ぶりを前に、「僕はなんでも美味しく食べられるほうなので」と、素直な心づもりで答える。
「人生得してるってことだな、要するに」
「そうなんでしょうか?」
 答えながら順序よくふたり分の食器を重ねて持ち上げようとしたところで、「待て」と動きを制するように言われる。
「このくらい持てますよ、落とさないか心配なんですか?」
「じゃなくて」
 ぶん、と首を横に振り、雅人は答える。
「きょうの支度はあんただったろ、だったら片づけは俺がやる。あんたは休んでおけ」
「片づけも料理のうちだと母親が」
「価値観が古い」
 ぴしゃりとはねのけるように答えると、ぐい、と半ば強引に手をかけた食器の山を奪われる。
「いいから休んでおけ。明日はあんたも休みだろ」
「そうですが」
「せいぜいペース配分を考えておけ。あと、心の準備」
「……それは」
「明日は一日外出しないでつもりでいろ」
 意味深な言葉に、ぎくり、と胸を突き刺されるような心地を味わう。悪い気分ではないのだけれど、もちろん。
 どうやら食後のデザートのつもりで用意しておいたハーゲンダッツを口に出来るのは、もう少し後回しになりそうだ。



 宣戦布告(?)にそのまま甘えるような形でソファに寝そべりながらスマートフォンを開くと、早速ツイッターの新着通知が来ている。

『夕飯にいただいた牛タンを焼きました。』
 簡潔なそんな一言と共にアップした写真に連なるように、リプライが続く。

 小嶋あきら『わぁ、おいしそう。楽しい夕食になるといいですね』

 笑顔のマークと共にそう返されると、あながち悪い気分ではない。なるほど、みんなこんな風にささやかな毎日のよろこびを分かち合いたくて不特定多数の相手に日常を報告しているのか。

『とてもおいしかったです』

 絵文字もつけない一言のリプライを書き、送信ボタンを押す。
 紐付けされた画像の中、ふたり分の皿が並んだ画像を前に、どこかじわりとあたたかさがこみ上げる。
 もちろん向かい側の相手が写らないように、写真の撮り方には配慮しているけれど。

 ホームボタンを押して画面を追いやると、すぐさまメールの画面を開く。
 ――『牛タンが届いたので、早速いただきました。焼き肉店で出る薄切りのものしか知らなかったのですが、あんなに厚切りの牛タンもあるんですね。噛みごたえもあるのにやわらかくてとても美味しかったです。雅人と二人で食べさせてもらいました。お二人もどうか、楽しい食事の時間をお過ごしください。また何かお礼の品を考えておきます。』

 キッチンからは、シンクに水の跳ねるリズミカルな音が響く。



 翌日の夕方過ぎ、予告通りに外出することが出来ないまま部屋着姿でかりかりと寝癖のついた後ろ頭をかき混ぜながら手にしたスマートフォンには、いつのまにか昨晩のメールの返信が届いている。

 ――『ご丁寧にありがとうございます、美味しく召し上がっていただけたようで安心しました。寒さも厳しくなってきていますので、お二人ともお体にはご自愛ください。』

 と、ここまではいつも通り。

 改行が続いた後、添えられたのはこんな一言だ。
 ――『こんどほんとにみんなでご飯でも行こうね。やっぱ肉がいいですか? 予定なら合わせるんで遠慮なくどうぞ。雅人くんにもよろしくお願いします』
 文体の違いですぐにわかる。ああ、彼の恋人だ。

「どうした、にやにやして」
 飲み物を、とキッチンからふたりぶんのカップを手に戻ってきた彼氏の姿を前に、スマートフォンの画面からそっと視線をあげるようにして、七生は答える。
「そんなににやついていましたか」
「まぁそれなりに」
 羞恥心に、思わずさっと顔が赤くなる。いちゃいちゃしているのを間接的に見せつけられたから、と正直に答えられるわけもあるはずなくて。(その点はこちらもおあいこではあるのだし、なんというか)
 ことん、とカップを置くなめらかな指先の動きに見とれるようにしながら、七生は答える。
「しあわせそうで良かったなぁと、そう思ったんです」
「そうか」
 まんざらでもなさそうに笑いかける姿を前に、にっこりと笑いかけるようにしながら、カップを手渡してくれる指先に、自らのそれをそうっと重ね合わせる。

 こちらもおかげさまで楽しくやっています。またどこかでお会いできましたら、どうぞお元気で。

 画面越しの『出会ったことのない友人』を思いながら、七生は眼鏡の奥の瞳をそうっと細めた。 









「でね、ちょっと七味ふんの。ひろちゃんはそこにちょっと醤油たらすのが好きなんだけどね」
「焼いたのに? フライじゃなくて?」
「そーそー。ほら、焼いたあとってちょっとぱさっとすんじゃん。そのぶんまろやかになるみたいな。周だってかまぼこにマヨネーズつけんじゃん、それといっしょだって」
「ねりものと焼き魚じゃ違うだろ、根本から」
「元はおんなじじゃん。ね?」
 思わず顔をしかめて答えるこちらを前に、いつもどおりのあの屈託もない笑顔をかぶされれば否応なしに心はゆるむ。
 焼き魚にマヨネーズだなんて、実家の母親が見ればうんと顔をしかめるに違いないけれど、そこまで言うのならきっと悪くもないのだろう。
 食事の習慣ひとつ取ったってこんな些細な違いはひとつひとつ溢れていて、それを拾い上げたり確かめ合ったりするこんなやり取りにもおかしみといとおしさ(と呼ばれるなにか――に良く似たもの)があふれているだなんて、こうしてふたりで過ごす暮らしがあたりまえの日々になったことではじめて知ったことだった。

「なんかおなかすいてきちゃったねえ、ごはん食べたとこなのにへんなの」
「茶でもいれよっか、なんかあったろ」
 すり、と身を摺り寄せるようにしながらかけられる言葉と気のおけない態度をあしらう気にもなれないままその場を立ち上がろうとした瞬間、間を読んだかのように手元のスマートフォンはすっかり聞きなれた無機質な電子音により、着信を告げる。
「見ていい?」
 いいよ、といつもどおりの口ぶりで告げられる言葉を前に暗転させた画面を反転させれば、ロック画面には見知った相手の名前が通知される。
 画面の上をタップしてすぐさま表示される灰色の吹き出しに載せられたメッセージには、いつもとはうって変わってご丁寧に画像の添付がついている。

 へえ。なるほどというか、なんというのか。

「シラトリさんから」
 ひょいと、差し出した端末を覗きこむまなざしは、みるみるうちに心底満足げな色に染まる。
「よかったねえ、すっごいおいしそう」
 これがほんとうのごちそうさまというか、なんというのか。
 すぐさま指を滑らせ、丁重なメッセージへの返信を打ち終えたところではた、と手が止まる。まあせっかくなら、すこしくらいは。
「おまえもなんかあるなら書く? いっぺん喋ってみたいつってたじゃん」
「いいの?」
「遠慮しないでいいだろ、な」
 顔を合わせたことこそないけれど、それでもとても大切な存在であることには変わりない「ともだち」を前に、画面の上をすいすいと滑らせながら言葉を紡ぐ横顔にはみるみるうちにやわらかな笑みが広がる。
「シラトリさんたち何が好きかなぁ。やっぱ鍋とか? 人数多くないと楽しくないもんね」
「あー、そいや今年まだやってないもんな。どっかいい店あるといいんだけど」


 まなざしが注がれるその先、四角い端末に切り取られたちいさな画面の中には、ふたりぶんのあたたかな食卓が広げられている。

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