ゴールデンウィークの最終日は文フリ東京ですね。
連休最終日なので行けないのですが(そして秋も平日に挟まれているので行けません)、作品だけふらっと旅に出るので告知をさせて頂きます。
H-1 文学フリマガイドブック編集委員会
10号にて掲載頂く「真夜中のころ」 を委託して頂きます。
★試し読みはこちらから★
夜明け前に始まり、明け方の空の下でやわらかに溶け合う優しい恋のお話を書きました。
折角ならドーンと大きい所に行きたくて勢い余って面白かった本を推薦するついでに自薦したんですが、
推薦した本がどれも面白いから正直負けると思ったんですよね。
すごい本たちの中で残れたとお聞きしてめちゃくちゃ安堵しました。
うちの本では割と間口が広い一冊だと思うので、新たな読者さんに届くきっかけになればなぁと思います。
ガイドに載せていただけると自分の意思で手に取ったわけではない編集部の皆様に読んで講評が頂けるのが緊張しますがうれしいですね~。
恐らくこれしか読めない、作風が違うけど書いたのはわたし、と好き放題言われている(ほんとうに)なんですがとても大切に書いたお気に入りの一冊です。
正直推薦されてくる本たちの熱量に圧倒される感があり、自分の本を自分で推して載せてもらってもなんというかみじめな気持ちになったのでもう自薦はしないと思います…。
なんとなく内緒にしておりますが、ガイドには複数冊推薦を出させてもらいました。
好きな本の感想を書く、のではなく紹介をさせてもらう、というのはすごく緊張するし、正直テキレボ疲れで抜け殻だった時期に締切だったのでめちゃくちゃ大変だったんですが(正直すぎる)素敵だなぁと胸打たれたご本への恩返しが少しでも出来ればなぁと思います。
あと、文フリガイドはメインの本の紹介はもちろん特集記事が読み応えたっぷりで面白いですよ。是非チェックを。
ア-14 季刊ヘキ
キョウダイ×春をテーマにした文芸アンソロジー。ありがたくもあみだくじに当選し(笑)、参加させていただける運びとなりました。
春という季節に相応しく、花が芽吹くようにあらたな感情が芽生え、花開く瞬間がぎゅうっと詰まった極上のアンソロジーです。
本文サンプルは
こちらです。
ヘキには参加者全員での原稿チェック、主催の比恋乃さんによりSkype校正会など、「みんなでつくる」システムがあります。(
比恋乃さんによる解説)
正直みなさんが上げてらっしゃる原稿のクオリティが凄すぎて
「わたしごときに何も言えねえ」状態だったのですが(気付いた範囲の誤字と表記揺れ及びかんたんな所感をお送りするので精いっぱい)、貴重な体験をさせて頂けました。ど緊張しつつもすごく楽しかったです。
めっちゃアホな「かわいいですカッコイイです美しいですトゥンク」みたいな所感しかお送り出来なかったのでご本が届いたらまたゆっくり感想などお伝えさせてください。
<春ヘキの民の皆々様
わたしは「ジェミニとほうき星」のスピンオフ、『きょうだい』になろうと誓い合った離れて暮らす兄と妹、マーティンと祈吏がふたりで桜を見に行くお話を書かせて頂きました。
また、こちらのエピソードの前日譚が「Letters」で書いたお話です。
WEB再録済みですので、よろしければ合わせて読んで頂けるとうれしいです。
さわって、変わって/
Letters
いのりんはいい子すぎるくらいいい子だなって自分で書いたのに思いました。笑
それぞれの胸の中で芽生えた優しい答えを導いてあげられたらと思いました。書けて良かったな、とすごく思っている大事な本なので、それからまた先の彼らを書かせていただけてすごく嬉しかったです。
■
性ヘキを露わにするアンソロジーと銘打ってるだけあり、みなさまの思い描くものが咲き乱れた豪華な一冊となっております。
ご自身の中に見えた世界を精緻に色鮮やかな筆致でくみ上げて行かれる方が多いなぁ、さすがだなぁと原稿を読ませて頂いた際に思ったのですが、高梨はいつも通りです。
かっちりした文章が書けないのがコンプレックスといえばコンプレックスなんですが(古めの純文学があまり得意でないからほぼ通っていないし、基礎があった上で崩しているわけではなく、ほんとうにそれしか書けないので)届けたいもの、をぎゅうっと詰めた言葉を響かせたいなぁと思います。
より多くの方に届く機会になるかもしれない舞台に立たせて頂けたこと、それらをより「伝わる」ように丁寧なアドバイスを下さった主催の比恋乃さん、ご一緒させて頂いたヘキの民の皆様に心よりお礼申し上げます。
自分の小説のことは客観的には良く分からないのですが(ツンデレとあざとい受けが性癖なことくらいしか)、校正スカイプで言葉の流し方の面についてアドバイスを頂いた際、言葉運びにヘキが顕著に表れているとおっしゃっていただけて死ぬほどはずかしかったです。笑
光の匂いが伝わるようなやわらかに膨らんで澄んだ言葉が好きなので、言葉の置き方やそこから広がる感情の響かせ方はすごく意識して書いています。
自分がどこまで目指したい場所に行けているのかわからないのですが、それを良い意味での個性として気に入ってもらえるようになりたいです。
H25 庫内灯
昨年秋に発行された二号にて、雪李さんの
「泣きつかれて眠る春の夜のしづか」という句から想起した付き合えないBL(?)の掌編を書かせて頂きました。
フリー素材というお言葉に甘えて好きに書かせて頂いているうちに公式様にお誘い頂けたのです。めちゃくちゃうれしい。
あと、公募の萌え季語コーナーにも少しだけお邪魔しております。
(にゃんしーさんに褒めてもらえましたうれしい~~~)
定義づけからこぼれ落ちていくもの、こぼれ落ちていく関係性、その一瞬の煌めきに光をともすというのが庫内灯さんの中に息づくメッセージなのかなと思います。
やわらかで優しく、それでいて鋭さを秘めた、様々な可能性に開かれた一冊です。
これはごく個人的な話ですが、名付けえない関係性があること、「名前のない関係性」に安住出来ない悲しみや痛みがあると胸においたうえで、敢えて「名付け」を引き受ける、自分たちの追い求めた関係性にほしい名前をつけて大切に箱にしまうという優しさや勇気もあるんじゃないかな、というのを最近よく考えます。
おそらくわたしが書きたいこと、手にしたい答えがそういうことなんだろうな、と。
誰も好きになんてなれない、なるべきでないと自分の感情から逃げていた周くんが忍とのことを「どこにでもいる普通の恋人同士」で、将来的には「家族」であると自分たちの関係性にほしい名前を手にしたこと、大切な人のいちばん大切な相手にありがとうを伝えたい、まるごと愛して優しい絆を手にしたい、と祈吏とマーティンがお互いのことを「きょうだい」になろうと約束しあうのもそういうことなんだと思います。
わたし自身、彼らが自分たちのほしい「絆」を結び合う姿を見つけられてとても幸せな気持ちになることが出来ました。
「名前をつけて大切にする」というのも、それはそれでとても優しいことなんじゃないかな、と思います。
東京文フリみたいな大型イベントに行けないと疎外感を勝手に感じて正直すごく寂しいんですが、テキレボで相当精魂使ってめっちゃ疲れたので無理はしないほうがいいですね。
最近はこれから先何を書いてどうやって生きていくのか考えながら本を当社比たくさん読んでいます。
面白かった本には感想を積極的に書いていきたいと思っているので、わたしの小説読んだことないけど
人の本の感想を書いている人として知って頂いている可能性はあるんじゃないかなってことをこのところよく思います。(ありがとうございます。笑)
商業の本の感想は
なんとなくはずかしいからという謎の照れであんまり言わないんですが、なんか同人誌は魂成分が詰まっているし、あなたの大切な気持ちを届けてくださってありがとうを返せたらと思うので、すごく心に残ったものは自分の気持ちの整理もかねて感想をTLの皆様にお届け出来たらと思うのです。
商業の作家さんにも時々お手紙を書かせて頂くことがあります。
自身の脳内整理兼、読み終わってそのままじゃ意味がないだろうくらいのつもりで
ブクログに一般書籍の感想を書くようにしているので次の無配は商業本の感想集でも作りたいですね。
中々読み切れないのですが、何か面白い本があれば教えてください。
あとやっぱり小説を書いていると死ぬほど楽しいのでワンライ的なので息抜きにぽつぽつ何かしら書きたいなーとか、年内に書き溜めた短いお話を集めて書き下ろしも入れて短編集を一冊作りたいなぁというのも思っています。
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