【東京の街に、出てきました】
先日の金曜日、早めの夏休みとばかりに大好きなおふたりのライブを見に上京してまいりました。
かっこよかった~! 本当にかっこよかった~! 目の前で見る見る音が世界を塗り替えていく奇跡を見せていただきました。
終演後、大好きなおふたりとお話をさせていただいてうれしかったわたし。
(建樹さんに)
ら「ライブ三年ぶりなんですけどほんとうによかったです。ずっと待ってました! あ、シャツめっちゃかわいいですね~! ネクタイもかわいい~!」
(高橋さんに)
ら「すみませんボキャブラリーが完全に死にました。笑 最高しか言えないです。ほんと最高でした!」
おふたりともとってもカッコよかったです。(ミーハーなんです。笑)
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曇りだったのもあって調子に乗って歩きすぎましたが、とっても楽しかったです。不忍池に初めて行ったんですが、紫陽花も蓮の花も綺麗で広々して心地よかったです。
あほなので海吏とマーティンがスワンボート乗ってたらいいなって思いました。
(
フルーフドゥセゾンの季節限定桃パフェ)
おみやげに買った豆源のヨーグルト豆がめっちゃおいしかったです。麻布十番の本店か銀座の松屋で買えますよ、おすすめ。
(松屋にはいつも茂助だんごを買いにいきます。こっちもおすすめ)
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【着衣水泳(とはなんぞや)】
先日ツイッターのタイムライン上でオカワダアキナさんと鳴原あきらさんとのあいだで「着衣水泳」という単語がホットワードとなっておりました。(元はといえばオカワダさんが「着衣」と書こうとしたら予測変換で「着衣水泳」となってしまったのがきっかけだとか)
着衣水泳か! よし、周くんと忍が海に行って着衣水泳だ! 翌日、旅費の節約のために往復こだま号でのんびり上京していたわたしは行き帰りの4時間の旅路をたっぷり妄想に費やし、大阪に帰ってから一心不乱に小説を書きました。
着衣水泳してるのはせいぜい二千字くらいのただのどえろです。笑
虹の午後に(
R18)
相変わらずの自作キャラのパロディというかなんというかで。しかも
本編にこんな感じのエロシーンはないという。
なんだよそれ、参考にならねえよ。笑
ここまで振り切れてラブラブハッピーになるまでのいろいろなあれやこれやを余すところなく書いた十二万字が本編です。
わたしの中では迷いを振り切ってスタートラインにどうにか立つまでが本編、スタートラインに立ったその後、お互いに向き合いながらどう生きていくのかを模索していくのがその後の番外編という感じです。
十万字かかないとここまで振り切れないというかなんというか。十万字の本編の後だからこそ書けるお話があるというか……。
本編以上にわたしが納得いくまで書きたい、わたしが楽しければそれでいいという感じで気づいたら30本越えてるんですが(笑)読んでくださるみなさまには感謝しかありません。ほんとうにありがとうございます。
おまけに、旅館ネタにちなんで海吏とマーティンのお泊まり小ねたを書いたので続きに畳んでおきます。
ほどかないで
日本の風情を感じたい、という恋人のリクエストによって選んだ温泉旅館は、インターネットやガイドブック(勿論、日本人向けのものと外国人向けのもの、両方)で見聞きした評判通りの申し分のない場所だった。
木の温もりを感じられる外観・内装は隅々まで清潔で管理が行き届いていて、自慢の温泉はと言えば、家族風呂として貸し切りで入ることが出来る露天風呂だ。
飾らず、それでいて行き届いた心尽くしの快い対応、あたたかみを感じるインテリア、地元の食材をふんだんに使用したという贅を尽くした食事の数々、窓の外に広がる木々と滝が運んでくれる、清冽な空気。
値段以上としか言いようがない申し分のないほどの状況には不満などひとつもあるはずなどなかった。問題は、別のところにある。
「……ねえ、どうしたの?」
座椅子にもたれた姿勢のまま、テーブルを挟んだ向かい側に腰を下ろした恋人はこちらをじいっと見つめるようにしたままおもむろに尋ねる。深い灰青の瞳が微かに潤んで見えるのはきっとアルコールのせいだなんてことくらい、分かり切ってはいるのだけれど。
「別に――」
口をつぐみながらちらちら、とぶざまに視線を逸らすようにすれば、遠慮のないまなざしがじいっとこちらを捕らえる。その瞳にいちばん弱いことくらい、わかっているくせに。
「そんなことないでしょ。さっきからずっとそうだよ。僕の顔、なにかついてる?」
「……別に、いつも通りだけど」
「じゃあちゃんと見てよ?」
少しだけむきになったみたいな、それでもちっとも怒ってなんていない、まるで幼い子どもをなだめるみたいなそんな口ぶりを前に、ぶざまなほどにぐらぐらと心ごと揺らされてしまうのをこらえきれない。
ほら、わかってるんでしょ。赤くなる顔をぎこちなく逸らせば、揺れるまなざしは少しもひるむことなんてないままぐっとこちらを追いかけてくる。
「――なにか、おかしなことでも言った?」
「そうじゃなくて、その……」
観念したようにぐっと息を吐き、僕は答える。
「だってその格好。すごく、似合うから――」
白地に紺の草模様、それに、灰色ががかった紺の羽織。見慣れない和装姿はいやにしっくりと板についていて、湯上がりの微かに蒸気したかのような肌と共に、どこかなまめかしさを感じてしまうだなんて。
焼き付けるようにずっと見つめていたい気持ちと、恥ずかしくてどうしようもない気持ち。相反するように揺さぶられる感情のあいだで身動きがとれないだなんてそんなこと、言えるわけもないのに。
「カイ、」
心底うれしそうにくすくすと笑いながら、いつもそうするみたいに、やさしい掌がくしゃりと洗いざらしの髪をかきまぜるようになぞる。
「そんなにどきどきされたらこっちだって身がもたないんだけど。これ、脱いだほうがいいの?」
「別に、そんなこと――」
からかうような口ぶりに、火照らされた顔はますます赤らむばかりで。
ふたりの夜はまだ、始まったばかりなのに。
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