月ごとのまとめはまたやろうと思うのですが、ざっくりした振り返り。
とても長いです。
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昨年からの流れを汲んで書きたいもの・発表したい場所・そこで出会えたたくさんの素敵な人たちとの出会いがすべて重なって違う景色が見えたことがほんとうにうれしくて、そこからまた新しい場所に迎うことの出来た2016年だったと思います。
本当に色々と充実していて、なんだか充実しすぎて自分でも咀嚼しきれない。笑
個人的にはここと直接関係ありませんが、二次創作を止めたのが大きいですね。
人様に読んでもらう完結した小説を書けるようになったのは二次がきっかけで、ずっと切っては切り離せない大切なものだったのでどうしても。
【総括】
去年末から書いていた「
ほどけない体温」を1月に書き終えて、9月には「
春、間近」を出しました。その間とその後も一年中彼らを書いていたので周くんと忍と駆け抜けた一年でした。
わたしは大概周くんと忍が好きだなと思われているんだろうな…
その通りです。
去年は「
ジェミニとほうき星」というか「
My Shooting Star」が自分にとってのブレイクスルーで、「ほどけない体温」はそこから続いた大切な道筋になりました。
二年連続してそれだけ大切なことが書けたことは自信にも繋がりました。
来年はどうなるかわかりませんが、また自分の中でブレイクスルーになるような一冊が書けたらと思います。
個人的に書けて良かったなと、思い入れがいちばんある本はLettersです。
My shooting Starは一冊通して海吏と春馬くんのお話で、いのりんの気持ちのありようであったり、彼らの紡ぐ愛情の行きつく先をちゃんと見つけてあげられたことは自分にとって大きな達成になりました。
書いた当時には見つけられなかったとても大切なことを彼らが見せてくれた気がします。
本編を書き終えた時には見つけられなかったこと、彼らと共に生き続けることで沢山手にすることが出来た気持ちがありました。
それらを得ることが出来たのはわたし自身の力ではなく、読んで下さった人が受け止めてくださったこと、届けて下さったたくさんのあたたかな気持ちがあったからだと思います。心から感謝しています。
今年は文フリガイド・あまぶんガイド・本の杜パンフレットにジェミニを紹介して頂きました。読んで何かお言葉を頂けるのはとてもありがたいのですが、それに+して推薦や紹介のコメントを頂けたことはとても自信に繋がりました。
自分自身がお話を通してでしか伝えられなかったどうしても届いてほしかったことを受け止めてもらえたことに何より勇気づけられ、自分でも気づけなかった大切なことを沢山教えてもらえたことを心より感謝しております。
【ブログ】
拍手数が最多なのは
テキレボ4参加レポートでした。
コンディションが万全じゃなかったし
正直そんな景気がよかったわけでもない、ってダウナー気味な参加レポートだったんですが、みんな正直な気持ちが聞きたいのかな……?
現地で体感して思ったのは「楽しみ方も自分の立ち位置も自身で切り開いてなんぼ」ということでした。なんとなく雰囲気が掴めた気がしないでもないので次回はもうちょっと楽しめるといいですね。
(ぶっちゃけ大阪文フリとてきれぼの頃、プライベートに大打撃があってズタボロで…)
その次が
大阪文フリ→
東京文フリと続いています。
東京文フリはわたし行ってないのにな……委託してもらっただけなんだけどな。
イベントの参加報告は全体的にアクセスが多いのかな? わたしもリツイが流れてきたら読むしなぁ。イベントレポっていいつ
半分くらい忍の話だし、リアルでも実際ずっと忍の話してるんですけど、なにかしら面白がってもらえたのならうれしいです。
ツイッターでの反響を見ていると、反響があったのは
神戸BL句会の参加レポートでした。
長年ライブの感想を書いていた経験が活かされているといいな!笑
【イベント】
直接参加は6月の文フリ金沢→7月あまぶん→9月大阪文フリ→10月テキレボでした。
この合間に委託参加などもちょこちょこと。
結構間隔が詰まっていたんですね。宣伝を頑張ったのでお騒がせしたかと思います、恐れ入りです。
今年は特に、宣伝方法やイベントとの付き合い方みたいなものも色々話題になった一年だったなと思います。
書くこと・交流すること・宣伝をすることは全部違うチャンネルで(並列に並ぶところじゃないかもですが、感想を流すことも)アマチュア文芸は作者自ら売り込んでなんぼなところがあって、執筆に専念していたいのに…というジレンマも少なからずちらちら見えたなぁと。
自分にもそういう戸惑いがないわけではないので、なんというかまぁ。
みんながより自分にあった形で物を生み出すことを楽しめればそれがいちばんで、「みんなが楽しめる」場づくりに少しでも貢献出来たらと個人的には思います。
わたし自身が「場」に育ててもらった感謝もあり、素敵な作品に出会えたことで沢山貰った大切なものがあったので、おこがましいかもしれませんが、自分にも返せるものがあるというのなら返したいなと思うのです。
「場」を作ってくださった皆さんに心より感謝しております。
【こばなし】
我ながらたくさん書きましたね…。
俳句や短歌を元に書かせて頂いた解凍小説はインスピレーションをお借りしてるので人様のふんどしで相撲取ってる的な、ある種のずるだと思うんですが(笑)そりゃまあ読んで頂けるととてもうれしいです。
割と反響があった気がするのは
だったかな。個人的には「あの映画の中で集まろう」は新しい場所に進めたかな、という感じで自分でも気に入っています。
あと、
着衣水泳ね。笑
思い入れがあるのは「
おやすみを言うまえに」、「
星を繋ぐ」あたりかな。
【ツイッター300字企画】
テーマにそったお話なんて思いつかないし、更にそれを300字で納めるなんて神の所業出来るかよみんなすごいなーって指をくわえて眺めていたのですが、ある日突然「あれ、書けるのでは!?」となったことから6月から毎月参加させて頂きました。
書くのも楽しいし、読むのも楽しい。みなさん捉え方・落としどころが鮮やかで惚れ惚れします。
いちばん反響があったのは「あたらしい季節」(お題:訪れ)でした。
忍のドヤ顔が浮かぶようだ。笑
折角なので半年分を振り返り
ありのままなんて大嫌い(お題・地/紗織ちゃんと親友)
指さえも(お題・のむ/「真夜中のころ」遠峯と有川)
おしゃべりおしゃべり(お題・声/「ジェミニとほうき星」海吏とマーティン)
あたらしい季節(お題・訪れ/「ほどけない体温」周くんと忍)
イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(お題・月/「ピアニストの恋ごころ」荘平と桐緒)
光を描く人(お題・絵/ 「ジェミニとほうき星」海吏とマーティン)
青い光(お題・炎/「ほどけない体温」周くんと忍)
【庫内灯二号に参加】
俳句を元に浮かんだ風景を書いてもいいらしい、と解凍小説を沢山書かせて頂いたことや句会にお邪魔させていただいたことがきっかけとなったのか、「庫内灯」の二号に呼んでいただけました。
一号に掲載された雪李さんの句「泣きつかれて眠る春の夜のしづか」を元に掌編を書かせて頂きました。
ほんとうれしくて、いまでも夢なんじゃないかと思うくらいにうれしくて。笑
萌え季語投稿のコーナーにも「折角だから季語に萌えを見出してみたい」と、自前の俳句を引っ提げて参加させて頂きました。楽しかったです。
フライヤー配布のお手伝いとPRの一環に、と無配本を作らせて頂いたのでした。
確か50冊くらい作ったんじゃないかな、もらってくださってありがとうございました!
【テキレボアンソロジー「和」】
こちらはテキレボさんにサークル参加する場合、サークルのアピールの場として参加権を頂けるということだったので折角なら参加してみたい! と、「ジェミニとほうき星」の番外編を書かせて頂きました。
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The egg and you.
WEB公開後の「みんなで更新を追って語り合う」感想マラソンが前回に増して盛り上がっていて、粒ぞろいのクオリティの高い作品が日替わりで更新される様子はまさに長い長い前夜祭だったなと思います。
恐らくわたしの書いているものには普段なら辿りつかないであろういろんな方にたくさん読んで頂けて、あたたかいお言葉を頂けてうれしかったです。
すごく大切なことを気持ちを込めて書いたので、受け取って頂けたことは自信にも繋がりました。
「ユタンポってカタコト発音がえろい」「卵の孵化ってえろい」って言われた時、さすがに書き手さんたちは想像力豊かだなって思いました。笑
【短歌と俳句】
ある日突然「小説のフレーズを探してたら五七五のリズムに乗ったぞ! はい短歌出来た!」みたいなのが生まれたというか…運が良ければ短歌が出来ることもある状態でした。なんやそれ。笑
もうちょっと短歌脳を鍛えられたらまた違う方面で「言葉で遊ぶ」可能性を開けるのかな。
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短歌ログ
短歌と掌編をまとめた折り本「君は雨」が好評だったのもとてもうれしかったです。
「君は雨」 印刷用PDFはこちら
誰よりも自分の為に面白い小説が書きたい・書けるようになりたくて、それを叶えることが出来た一年だったと思います。
結果的に新しい場所に行くこと・新しいチャレンジをすることがたくさん出来て、到らない自分を痛感することも反省することも勿論たくさんありますが、とてもとても楽しかったなと胸を張って言えます。
オリジナルを始めたのは三年前からで、とにかくどうしようもなく苦しかったので小説を書くことを心から楽しめるようになりたくて小説を書くことの息抜きに違う小説を書くことを目的に始めました。
何かを確実に掴めたのは2015年からで、去年は正直、自分の中の気持ちを洗いざらい吐き出してぶつけていくことが心底苦しくてごちゃごちゃな想いに絡め取られていたのですが、今年からは本当に楽しくて、ただひたすらに楽しくて、こんな風に書くことが楽しいと思えるようになれるとはずっと思っていなかったので、そのことを心から嬉しく思っています。
それもすべては、「書くこと」を通して寂しさや息苦しさを乗り越えたりやわらげたりすることを手にすることが出来たからで、それを叶えてくれたのは読んでくれた人の優しさに触れることが出来たからだと思っています。
ほんとうにほんとうにありがとうございました。来年はもっと楽しく書けるようになりたいです。
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