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調弦、午前三時

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TEXT REVOLUTIONS EXTRAに参加させていただきました!

テキレボEXが終了いたしました。
みんなで集まれない、せっかく作った新刊を頒布するイベントがなくなってしまった、という厳しい状況の中で「二週間じっくりみんなでお祭り気分で楽しめる」イベントを企画してくださり、本当にありがとうございました。
前回にもすこし書いた通り、みんなで盛り上がれる場がWEB上に作っていただけたことで、何もできず、イヤリングくらいしか作れなくなっていた(笑)自分を大きく奮い立たせてくれ、ついに5年ぶりの長編小説を書き終えることが出来ました。

みんなで楽しめるってうれしいな。楽しいな。



【売り手側のあれやこれや】



ひとまずちょっきんの広島のお品書きを流用して手元に在庫のあるものを……と思っていたら、デッフラを出し忘れていて(えー!)

通常の委託は点数ごとに料金が異なる/まず会場に任意の数を送らねばならぬ(ので数字を見誤るとかなしいことになってしまう)/頒布ゼロが普通にある
ものですが、点数制限なし、受注が来た分だけ送付すれば良いのは経済的にも精神的にも大変ありがたいですね。
ぶっちゃけた話、資金面および精神的な面での負担がすごく少なく済むので参加してみた、というのはありました。
買う人がいるかわからないけれど……とだめもとのつもりで出してみたイヤリングが売れて素直に嬉しかったです。

受注番号何番の人が何をどの組み合わせで注文しました、とメールが来るので結局何冊ずつ売れたのか付け合わせるのがややこしかったのですが、その組み合わせでパック詰めすればよいので個別にお手紙や無配などがつけられるのはよいですね。
書き下ろしは難しくても、内容に沿って何かおまけをつけたいなぁ、などと考えていたりもします。


【宣伝・告知のこと】

とにかく趣向を凝らしてわかりやすく何度も繰り返し宣伝を! というのがテキレボの特徴なので郷に入っては郷に従え、だとは思うのですが正直いまの自分の精神的・肉体的キャパシティも含めてあんまり乗り切れなかったですね。
というわけで、あまり宣伝をたくさんは打てなかったのですが、そんな中でも見つけてくださった皆さん、リツイートなどをして広めてくださった皆さん、おすすめにあげてくださった皆さんがいらしたことにすごく励まされました。ありがとうございます。

値札やディスプレイなどの売り方の面に関して
「初見がパッとみでわかるフォーマットで訴求ポイントをわかりやすく打ち出してくれ、そうでないと見落としてしまうのでわからない」

「個々人のやりたい・やれることがあるのに『このくらいは必ずするべきだ(出来ないのは失格)』という風潮は横暴だ」
というのがこのところ繰り返し議論されてることなのかな?

同人作品というのは作り手と温度感や波長も含めた趣味が合う人の手に渡ってもらえたら双方幸せになれるものだと思うので、結局のところは、個々人のやりたい手段で『作品を送りだすうえで大事にしていること』をアピールしていけばそれでよいのではないかと思います。
書き手ならそりゃあひとりでも多く自分の作品を必要としてくれる人に出会いたいので、【売り方】は大事だよ、というのはわかるし、良いなと思ったところは大いに参考にすればいいと思うのですが。
ピンとこなければ「なんかゆうとるけどわたしには関係ねえな」でよくないかしら。
(そんな風に済ませられるかーいってなっちゃう気持ちもわかりますが)

具体的な話をすこしさせてもらうと、いくらその方がわかりやすいからそうしろ、と言われたとしてもわたしはほどけない体温をトラウマ持ちのぶっきらぼうツンデレ男前とポジティブ陽キャのほっこりR18大学生BLでリバありです、とは宣伝したくないのと同じだと思います。
(読んでくださった方ならお分かりかと思いますが、この宣伝は的確にあっています。笑)
(感想や広めてくださる際にそのように言及してくださることはまったく問題ないし、うれしいです。周くんはツンデレかわいいし忍は斜め上にポジティブでいい子で作者も読むとほっこりします)
個人的な好みの話になりますが、わたしはBL界隈の▲▲な攻めと□□な受け、という訴求方法に(好みの要素に敵ったお話を探すための的確な宣伝文句とわかっていても)あまり馴染めなかったりするので……。

小説を書いて本を作るのは楽しくても、みんながみんな「売り込む」ことが得意でじょうずなわけではないのでそこはずうっと論じ続けられていく課題になっちゃうんでしょうね。



【おすすめの本の話】

テキレボに参加する際の醍醐味が「いままでに読んだオススメ本、楽しみな本をアピールすること」だと思います。
取り上げてもらえるとなんというかここにいてもいいんだ感を感じるというか……!(涙)
リコメンドは書き手さんに喜んでもらえることはもちろん、一歩深く踏み込んだイベント参加となりますし、「何を好きでどんなふうに読んでいるのか」を発信することは結果的に個々人のアピールにもつながる表現活動のひとつだと思っています。

今回並んだ本の中にも楽しく読ませてもらった本、おすすめしたい本が多数あったのですが、気力残高が足りないために積極的な参加はできず……

ご紹介くださった

凪野基さん
かまこやもり(雲形ひじき)さん
服部匠さん
神奈崎アスカさん
新島みのるさん
佐倉治加さん

みなさんほんとうにありがとうございました、うれしかったりびっくりしたりしながらたくさん励まされました。
表現や、そこから発せられたメッセージをどのように受け止めているのかというのは作品を送り出すことと同じくらいにセンシティブな問題だと思っています。
そこにかけてくださった労力もお気持ちも、本当に尊いものだなぁと心から感謝しております。

創作同人の界隈で匿名のメッセージツールが多用されるのも、ひとえに『他者のセンシティブな領域に踏み込むことは双方を傷つけることにつながる』からなのかな、と思います。
(ここではポジティブなメッセージに絞っての話をしています)
身元を隠したままなら、『わたし』がそれを発信したという重みを背負わなくて済みますからね。
政治や社会問題に対して鋭い言語化とご自身の意見表明をされている方に匿名のお便りや人生相談が多数届くのも、『自分を守るためにセンシティブな発言は身元を明かさない状態でないと話せないが、関心のある話題についてお話をしたい』からなのかな、というのを個人的に思ったりもしました。
……なんだか話がずれてきちゃった。

ツールがあったからこそ届けられた気持ちが支えになることもたくさんあるし、人さまのアカウントで繰り広げられるやり取りに深く感じ入ることもたくさんあるのですが、個人的にはそこに逃げ込むことはあまりしたくないな、頑張りたいなと思う今日この頃です。
らいさんはご自分なりにがんばってください。



【通販システムの話】

初回なこともあり、双方手探り感は否めませんでしたね。
当然ながら通販サイトは利用できる直前にならないと開かない
カタログでチェックしていた本がどう探せば出てくるのか付け合わせがたいへん!
は大きかったのかなあ。
カタログ⇄通販の行き来は個々人で手作業でリンクを貼っていくしかなかったのでなかなか骨が折れました。


墨付きカッコでジャンル名をつけるとカテゴリーに振り分けられる、というのがちょっとわかりづらい&抵抗感がある、というのもちょっとした問題だった気がしますね。
システム上仕方ないこととは言え、作品の一部であるタイトルにごちゃごちゃまとめサイトのようなジャンルコードが付与されるのは無粋に見えて。
そもそも作品ごとのジャンルの振り分けってデリケートな問題だからなぁ……。



ジェミニとほどけないにBLに加えて「恋愛」を入れたのは自分なりのこだわりというか、意地というか……笑
BLが苦手、抵抗があって男女の恋愛のお話を探している人にノイズになっていたら申し訳ないとも思うのですが、個人的にはBLを読んだことがない人にも読んでもらえればすごくうれしいな、と思いながら大切に書いているお話です。
長年頒布していますが、その想いが受け止めてもらえた、と教えていただける機会にもたくさん恵まれ、うれしいばかりです。


個人的にはジャンル別に本を探せるのは本屋さんのジャンルの棚を見ているようですごく便利で楽しく感じられました。
カタログから一冊ずつくまなくチェックして、はなかなかできないですからね!
興味のある評論やエッセイ本がすごく探しやすい!(のでそれ系統の本ばかり買いました)
グッズコーナーも多種多様なものが揃っていてみているだけでもワクワクしました。

テキレボはわかりやすくTwitterでアピールしてなんぼ、なイベントですが、個々人のポリシーなのか、単純にイベントの仕組みに慣れていらっしゃらないのか、ほぼ宣伝されていない方がちらほらいらっしゃるんだなぁというのが通販サイトを見て感じたことでした。
ぐるぐる周回するうちに思いがけない面白そうな本にたくさん出会えたのが楽しかったです。



【気になる結果のおはなし】

今回の実質新刊は無配の2アイテム。
フライヤーは配る機会もないからもらってほしいけれど、とりあえず無料のものが欲しい人にザバッと持っていかれる感じはあんまりすきじゃないなと正直思っていました。

気になる結果



無配2アイテムは直参の時の新刊と同じくらいの申込数
→これはちゃんと中身を見てほしいと思ってもらえた感じかな、うれしいね。
無配集めにはわくわくお試しパックがありますからね。




あましの(忍は今回ほとんど出てこないので、周くんとりんちゃんのおはなしですが)のことを見守ってくださっている方が選んでくださったのならうれしいな。



準新刊のカメラ=万年筆が複数出た!
→イベントカラー的にもあんまり目に留めてもらえないだろうと思っていました
正直割とつらい内容なんですけど(笑)(ぼくの本わりとまあまあセンシティブなんだよな)(作者のキャラと違って)向き合わずにいられなかったことを真剣に描いて本にしたもので、わたしはそのようにして送り出された随筆をこよなく愛しています。




ジェミニに複数申し込みがあった!
→これももうテキレボではじゅうぶん出回ったので出ないだろうと思っていたので(自分にとってすごく大切な本なので再版を続けていて、現在頒布しているのは三刷です)びっくりしたしうれしいです。
見つけてくださったんだなぁ。年月を経ても出会って下さる人がいる、というのはとても誇らしいことだと思っています。

ほぼ満遍なく売れる、というのは直参ならともかく、通常の委託参加や委託オンリーイベントでもまずないことなので、おすすめをしてくださった方の口コミ+カート販売システムによって目に留めていただけたおかげなのかな。
ありがたいことです。

11月の第十回は延期となったそうで、とても残念ですが、やきもきするのもつらいので早期段階での判断はとてもありがたいです。
「新しい生活様式」にのっとっての開催準備がすすむイベントもあるようですが、正直この状況の中ではみんなが安心して集まることはできないですしね。
リアルで集まれるイベントが以前のように行えることが一番ですし、主催者さん側の負担の大きさを思えばまたやってください! と言ってもよいのかはためらわれますが、またのチャンスがあればその際にも参加させていただけるとうれしいな、と思っています。



【今後のことなど】





9月の発行に向けてアンソロジー「ダレンと5つの心の扉」を制作中です。
わたしがきっと誰よりも楽しみにしているので、気を抜かずがんばっていかないとね。

また、ちょいちょいとお話をしていたのですが、現在準備中の新作の長編の主人公は小説家をなりわいとしており、彼が作品の中で新しく書き始めた物語が「ダレン」のおはなしです。
わたしの小説なので(…)割合センシティブな内容となっているのですが、ご興味を持ってもらえるとうれしいです。
ひとまず、ずっと書きたかったものを書き上げ、見たい世界を大好きで尊敬する皆様と一緒に作らせていただく機会にも恵まれととてもうれしく思っているので、引き続き完成に向けて気を引き締めて頑張っていきたい次第です。


個人通販はBOOTHにてお受けしております。(イヤリングをまた増やしたい)
もしよろしければお気軽にご利用ください。
ここまで読んでくださりありがとうございました、またお会いできますように。


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