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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

第27回文学フリマ東京に参加しました

第27回文学フリマ東京に参加させていただきました。
お立ち寄りくださった皆様、お会いできた皆様、ほんとうにありがとうございました。

先月から身辺がバタバタしてる中、早朝に上京して美術館→お土産を買う旅→夜からライブというスーパーハードスケジュールの翌日に文フリ東京。
せっかく高い交通費出して東京に行くのに大阪と同じくイベントだけ出てももったいないじゃないですか、遊びすぎてほんとうに文フリいけるのかあぶないレベルですけど。笑
(だって斉藤哲也さんと徳澤青弦さんと神田珠美さんのUoobに高野寛さん……ビッケさんのいないナタリーワイズ……奇跡の夜です)
今回は歳末助け合いフェアで(?)わたし→きよにゃさん→鳴原さんで連結です。
10時過ぎに到着して荷ほどきをはじめました。

あ、ポスターホテルに忘れてる!!!!

前の日にコンビニで印刷したお品書きがあるのでこれを釣りましょう。笑
あれ、今回は開始10分前に終わったし汗だくにならなかった! すごい!笑
たぶん前回前々回はアンソロ関連のご挨拶回りがあってテンパってたのですねきっと。






周くん「あましの秋のパン祭り…」
「あましのは一年中お祭りだよ」


【なんでパン祭りやねん】
「みちちゃん(鹿紙さん)が新しい歴史物のお話でえっちなの書いたからBLほにゃらら秋のパン祭りって言ってたからまねっこしてあましのもパン祭りなんだよ」
周くん「おまえ鹿紙さんのこと好きだよな」
「みちちゃん面白いんだよ」
周くん「あとそのほにゃららってなに」
「らいさんはずかしいから言えないんだって」



【はじまるよ】
いかんせんすごく疲れていて宣伝があんまりだったかな…? まあ今回もおやすみが主役なので個人誌は出ないよな(だから告知もほぼしてない)、とりあえず大阪で出た数と同じぶんだけ搬入するかな、と思い挑みました。

今回も二階、人が来ないですね……。

来場者は四千人越えで一階からは景気のいい話がたくさん聞こえてきて、引き換え二階……一階は純文学や詩歌なんかの文フリ注目ジャンルが多いし、サークルさんも二階まではなかなか上がってこれないんですねきっと。
実力といえばそれまでなんですけど(笑)、自信のある作品を作って宣伝を頑張ったつもりでも、『お買い物リストに入れて立ち寄ってもらう』って、ほんとうに実力があって注目度が高くないと難しいのかなって思いました。
いや、今回は個人誌じゃなくていろんな方にお力添えをいただいたアンソロですのでね…….そして最大規模の文フリ東京ですし。
まあ、あれだけ規模が大きいと埋もれるんですね……。

わたしの小説はどこまでいってもすごくたくさんの人に読んでもらえる類の作品ではなくて、でも、そうじゃないからと言って『劣ってる』だなんてことはきっとないのです。
読んでくれた人にほんとうにお話を大切にしてもらえていること、その結果何度も励ましてもらえたこと、そのおかげで今まで書けなかった大切なことが書けるようになったこと。そのすべてが、表面上の数字が示す『評価』よりも何よりも大切なことなんだと思います。
そういった大切なプレゼントひとつひとつのことを無視して数で換算して「よくなかった」と判断してしまうのはほんとうに良くないのに、そんな初歩的なことほど忘れてしまいがちなのは反省しきりです……。

人間だからそりゃあ人気がある書き手さんが羨ましくもなるって話です。笑
はい、この話終わり!笑


はてさて、おやすみを求めて一直線、な方もぽつぽついらっしゃいますが、どうもお品書きポスターを見てくださったすえに、試し読み後にどれか、と選ばれる方のほうが(お客さんの絶対数は寂しいですが)多いようです。

決め打ちの方でも、ご縁があって仲良しになれた方でも、通りすがりの方でも、立ち寄って頂けること、本をみてもらえることはすごくすごくうれしいのですが、『何か好きそうなものがあるっぽいぞ!?』と通りすがりに見つけてもらえるのはすごくうれしいし、自信にも繋がりますね。
お店番してもらったきよにゃさん曰く、お店の雰囲気で足を止めて無配を貰ってくれる人も多数いらしたそうです。ありがとうございます。


【高梨短歌はじめたってよ】



20種類あった短歌カード

「一週間くらい前から突然コンスタントに短歌が詠めるようになって」という話を会う人皆さんに聞いていただきました。笑
そしてこれは記念に???作った短歌のカード。

短歌って楽しそうだからわたしも出来るようになりたい、のきっかけや刺激をもらえたのはBL短歌の共有結晶さんの存在が大きかったので、ブースにいらしたみなさんに感謝の気持ちをお伝えできたのがいちばんうれしかったです。

野生の勘でやってるようなものなのですが、短歌がきっかけで新しくフォローしてくださった方がいらしたり、新しくはじめてみた短歌アプリのうたよみんでもぽつぽつと拍手をくださる方がいらしてうれしいです。
なんていうか、自己流で楽しんでることに「いいじゃん」って言ってもらえるのは嬉しいし、自信につながります。



色づいた世界をたどるまなざしに光る色だけ焼き付けておく
(これは前日行った国立西洋美術館)


【同人剣豪高梨のぶっつけ本番戦法】
今回はまじでイベント前に疲れていて面倒だったので(笑)お買い物リストなどは作っておらず、当日ガイドを見ていきたいところをチェックしました。
せっかくだからガイドで気になるサークルさんがないか探してみよう! と初めてじっくり紹介文を読んだのですが、文字の紹介文だけでもピンとくるところってあるものですね。
ウェブカタログでも割と紹介文を読む方なのですが、やっぱり大事だな。
縁があって仲良くしてくださってるフォロワーさんのことはご本人のことも作られる作品も好きなのでせっかくお会いできる機会があるのならぜひお会いしたいと思うのですが、フォローしてるぶんスケジュールを把握してるので(笑)またお会いできる機会があるからなぁ、というのがあって。
せっかく東京文フリに来たので、できるだけここでしか出会えない出会いを探してみよう! と思い、今回は事前に気になったサークルさんと合わせて、会場で初めて知ったサークルさんを中心に回ってみました。
高梨おめー来なかったな、って思われてたらごめんなさい。笑

カタログで見る→探しながら歩くついでに通りすがりに近くのブースを見てみる→装丁やディスプレイ、あらすじなどが目に留まったサークルさんで足を止める、という感じで回ったのですが、さすがの東京文フリという感じでひときわ目を惹くセンスの良いサークルさんがたくさんいらっしゃいました。
センスが光っていて目が止まる→感性が合う→文章もきっと好き、だと思うので、店構えって大事なんだなぁと改めて思った次第です。

わたしは色んな方とお話しするのがすきで、話しかけてもらうのもうれしいのでお買い物先でも色んなお店の方とお話しさせていただき、とても楽しかったです。
初対面なのに優しくお話ししてくださったみなさんありがとうございます。
魔女のキキです! って言いそうな服着てたのがわたしです。笑
(紺のロングワンピにひらひらのチュールのペチパンツと大きいリボンのヘドレでした)

文芸の方は繊細なひとが多いと思うので、わたしみたいに人見知りしないでガンガン話しかける人はモンスターみたいなあれかもしれませんが(笑)(だいすきなミュージシャンの方とライブ後のサイン会タイムにお話しがしたくてがんばったら人見知りを止めることが出来ました)(ついでに男の人が苦手なのもなおった)(でもすごく疲れる時があるから人は適度に人見知りをした方がいいと思う。笑)
御縁があって仲良しになれた人にも、初めてお会いした人にも、素敵だなと思ったら気負わずに「素敵ですね」の一言を伝えられたらより一層お互いに楽しくなるんじゃないかなって思いました。
内輪のり、と言われるものを打破していくのはそういうことなんじゃないのかな、と改めて思ったのです。


【おつかれさまでした】
と、ここまで長々書いてしまってたらときめきメモリアルを書いてる余裕がなくなったぞ!?笑
まとめてですみません、お話ししてくださったみなさんほんとうにありがとうございました。
カレーと買い物でがっつり行方不明のあいだに店番してくれたきよにゃさんも、きよにゃさんの向こう側であんましおしゃべりできなかった(笑)鳴原さんもありがとうございます。
素敵なみなさんにお会いできるのがうれしくておしゃれしていったので(笑)魔女集会ルックがほめてもらえてうれしかったです。
みんなもすてきだよ!笑

遊びに行ったタイミングでお留守だった方はまたぜひ次の機会にお会いしてください。
お忙しい中おはなししてくださってありがとうございました。


【最後に忍から伝言です】



「みんな来るよって聞いてたけどさいきん疲れちゃってお手紙あんまし描けなかったのと、ひさしぶりにお絵かきしたらへたになっちゃってごめんなさい。また遊んでください」
周くん「あんま無理しなくていいからな」



これにて午前三時の音楽の2018年のイベント参加は終了となります。
次回、年明け一発目の参加は2月の第一回文学フリマ広島になります。(京都はおやすみです)
遠方の方などはよろしければBOOTH通販もご利用ください。


いろんなことがあってまあ大変なのですがらわたしは小説が好きなので小説にも少しくらいわたしのことを好きになってほしいくらいに(笑)書くことがとても大切で大好きなので、またこれからもなにかしら続けていきたいです。
よろしくおねがい致します。

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11月25日 第27回文学フリマ東京に参加します

二階エ19 午前三時の音楽



☆WEBカタログ☆
☆Pixivに掲載のお品書き☆

GW東京で遊びたいし、アンソロの告知もしたいし(しかし秋に出る予定はなかった)という5月に続き、なんと11月の文フリにも出ます。
アンソロ売る時にひとり参加でブースを開けるわけには…というのがあったんですが、今回も東京なのに利害関係の一致でおなじみ仲良しさんでおなじみきよにゃさんが隣接してくれるのであんしんなのです。
きよにゃさんのブースにはえっちでかわいくてけなげなショタと優しいお兄さんの小説本や異端審問の合同誌がありますよ。みなさんお見逃し無く。

今回は! 前日ライブに行くんです! うれしい~~~!!!
らいさん力尽きて文フリの日に燃え尽きないでくださいね。笑

わたしは用事のために16時には撤収しますのでご用事の方はそれまでにお立ち寄りください。
もしくは「高梨ちょっと顔貸せや」って呼び出してください。

いや、ちょっと美術館とお洋服やさんに寄りたくてですね。
15時過ぎて売れることほとんどないですしおすし…。17時までってちょっと長すぎますよね。





すごいびっくりしたんだけど5月とブース番号まったくおなじなの。笑




さよなら、おやすみ、またあした

今回は眠りに就く前のあなたのひとときに寄り添うアンソロジー、「さよなら、おやすみ、またあした」が関東イベントで初売りです。
このために東京に行くんだ。お洋服とおつめもおやすみアンソロ仕様にしていきます。どうでもいいぞ。



作品紹介モーメント


静かな夜に降る祈りのような、静謐で優しい作品たちが揃いました。
ぜひお目に止めていただけるとうれしいです。


おなじみの既刊たちに加えて、新しいものも作りました。





溶かせない痛みをなぞる指先に灯る光を照らす言葉を

最近疲れてるから無理だな~~と言っていた月刊あましのがやっぱり出ます。笑
がまん出来るわけなかったんや。笑
穏やかにお互いのぬくもりを寄せ合うふたりの静かな恋のお話を書きました。
ふたりをすこしでも好きになってくださった方に読んでいただけるとうれしいです。




そして最近短歌が楽しいわたしが作った短歌カードもあります。全20種類。
ほかに300字ポスカなどもありますので、よろしければおしゃべりでもしにお気軽にお立ち寄りいただけるとうれしいです。


ほかにはカクヨムでひっそり書いている読み物のペーパーもあったりします。
自分の中にある、ほんとうに切実なことだから話すのも苦しいけれど伝えられずにはいられないことをちゃんと言葉にしていこう、と思い立って書き始めました。
読んで頂けるとうれしいです。


これにて2018年最後のイベントになります。いろんな方にお会い出来ればうれしいな。
どうぞよろしくお願い致します。





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everyday,everynight

ほどけない体温、周くんと忍。日々のいとなみに潜むもの。







 口にしたもので血や細胞、体は作られている。それなら心は何が作り出しているんだろう。そんなことを、時折ぼんやりと考えることがある。


 まどろみながら、手を伸ばせばすぐに触れられる場所に携えられたかのような恋人の身体に触れる。
 すっかり肌になじんだ薄手のパジャマの生地の下には、うっすらと熱を帯びた滑らかな肌。やわらかな皮膚のその下には、ずっしりとした骨の感触。
いきているものだけが伝えてくれるその気配が、この手の中でありありと輪郭を描き出す。
「……なにしてんの」
 くぐもって半分のふちのとろけた声に耳朶をくすぐられるのを感じながら、おぼろげに言葉を漏らす。
「周だなぁって思って」
「なに……」
 ぶっきらぼうに投げかけられる言葉に、心ごとさわさわと揺らされるのにただ身をまかせる。怒っているんじゃなくて、すこしだけ照れてくれているだなんてことは、もうずっと前から知っている。
 にいっと精一杯に得意げな笑顔を浮かべるようにしながら、投げ返す言葉はこうだ。
「きょうね、ごはん作ったじゃん。だからね」
 さわさわ、と額に張り付いた髪をなぞりながら、続く言葉を紡ぐ。
「この骨とか血とか細胞とか、みんなちょっとずつぜんぶ周でしょ。そんなかに俺もちょっとだけいんだなって、そう思って」
「……おまえもだろ、いっしょに食ってんだから」
「ねえ?」
 答えながら、くすくすと得意げに笑う。
「お揃いなんだよね、きっと」
 口にしたもので、身体のすへては作られる。まるっきり同じなんかじゃなくたって、この身体はすこしずつ同じもので出来ている。
「周もね、ごはん作ってくれんじゃん。俺の身体もちょっとずつ周のくれたもんで出来てんだよね?」
 うっとりとまぶたを細めるようにしながら答えれば、慈しみだけを溶かしたようなやさしい笑顔が返される。
 大切にしている、だなんてとても言えないこの身体も、誰よりも大切な相手がすこしずつ形作ってくれているのだと思うと、いままでよりもずっといとおしくなるのだから不思議だ。
 げんきんだな、だなんて笑われることくらい、覚悟しているから。
「どの辺がおなじなんだろうね。周、わかる?」
「……わかったらすごいな」
 くぐもった声で答えながら、差し伸ばされた掌は伝うように背骨に触れる。
 大きくて滑らかな手と、すこし骨ばったしなやかな指先。身体と心が知ってくれているいとおしい感触に、ただうっとりとまぶたを細める。

「……あったかいね」
「ん、」
 ささやき合いながら、ぬるい吐息を吐き出す。この二対の身体の内で、それぞれがすこしずつ忍で、すこしずつ周で。すこしずつ同じもので形作られているそのはずなのに、ふたつの身体はそれぞれに違う形で、すこしも溶け合ったりなんてしない。
 それでも、だからこそこうして隣り合ったまま、何よりものあたたかささを分かち合えることを誰よりも知っている。
 輪郭を失わない身体を、こうして穏やかにぬくもりを預け合えるようにと差し出してもらえたことの限りない喜びだっておなじだけ。
 溶かし合うことは出来なくても、すこしだけ同じ身体にならなれる。
皮膚のうちで揺らぐぬくもりは、こんなふうに心ごと寄せ合うようにして渡し合える。
 そのすべてを、誰よりも大切な相手が許してくれたから。
「……もっとおんなじになろうね?」
 うっとりとまぶたを細めるようにしながら囁けば、答える代わりみたいにくしゃり、とやわらかに髪を撫でてくれる。

 すこしずつおなじで、すこしずつ違う。輪郭を保ったままのふたつの身体に、とろとろと同じぬくもりが広がっていく。まどろみのふちに降りていくのを感じながら、静かに打ち震える心のうちをじいっと見つめる。
 初めは言葉で、その次がきっと身体で――すこしずつ手を伸ばしあいながら、お互いを預け合うことを知っていった。
 いつかこの身体がまるっきりおなじになって、その輪郭すらおぼろげに溶け合って――心だけを見せ合って愛し合えるようになるのだろうか。
 そうなれる時がきたら、とそう夢想するこんな時間に、言葉にならないいとおしさはいつだって、なによりも満ちている。
「ね、周?」
「……ん、」
 すがるような心地で、おぼつかない指先を結び合う。溶け出さないその先を伝って、言葉にできないあたたかさだけが満ちていく。
「……またあした、な」
「うん」
 ほどけないようにと指先を結び合う。すぐに解けてしまうはかない約束なのを知っている。だからなんども繰り返し結び直す。途切れてしまわないように、やさしい願いを込めながら。

 折り重なりあったふたつの身体のあいだでゆらめくちいさな星はまたひとつ瞬いて、音もなくかすかに消える。
 あたらしい朝のはじまりを、ふたりにもたらすために。





Twitterで気分転換に書いたものを再編集しました。

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尼崎文学だらけ~声と言葉の文化祭~に参加しました



今回で3回目のあまぶん、他のイベントではできない「楽しいイベントのありかた」が体現されたすごく貴重で楽しいイベントになっていたなぁと思います。
いろいろと記憶が薄れないうちに振り返らないと!


【新しいイベントの形】
年々拡大する一方の文フリは

・事前のアピール合戦(ひとつひとつのスペースを回る時間とお金の都合はないので宣伝をがんばって「お買い物リスト」に入れてもらえないと手に取られない)
・ジャンル配置による人の流れ(東京文フリの二階は特に人が来ない)
・目に止めてもらうためのディスプレイの工夫
・接客の上手さ

など、求められる要素がとても多いです。
そういった工夫が楽しい反面、「売り場を作って一日お店に立つ」ことによる心的コストがかかるのも確か。

今回のあまぶんは
・60センチのローテーブル(みなさんうまく工夫されてましたが、狭いぶんあまり凝れない=設営ははるかに楽)
・店番をしなくていい(自由に出入りしていいのでスペースに縛られない)
・和室に座って手に取った本をじっくり読める、場合によっては読みながら作者さんにお話が聞ける
(机越しの距離による壁がない、イベントの忙しなさからの解放、イベントで見本誌コーナーに行く時間がないサークル主でも読んでから選べる)

などが大きな特徴でした。
開会のにゃんしーさんからの挨拶にもあった「本が主役のイベント」の形を模索した末に突き詰めたものだったのかな。
集まったみなさんがのびのび楽しめる場所になっていたのがすごくよかったです。
最近は古本市や期間限定のお店への出展など、従来通りの「即売会」から抜け出したイベントが多数ありますが、そういう場では本の手に取られやすさ・向き不向きの傾向が如実にあるし、気楽な販売スタイル×「みんなが集まってその日限りのお祭りを楽しめる」という従来の即売会が担ってくれる楽しさの両方を実現させてくれたのが今回のあまぶんだったのだと思います。


【会場のこと、当日のこと】
会場は東西線塚口駅から徒歩十五分ののどかな公園の中の記念館の和室…? はて、写真を見ても見取り図を見ても行ってみないとわからないや。

当日九時過ぎに駅に着き、途中でスーパーによりながら徒歩十五分(暑かったのでわりと疲れた)
ここは…公民館?



公文式の教室をやっているというちいさめの宴会場的な畳のお部屋にお子ちゃま一人あてぶんの目印か、1/3の位置でテープが貼られたローテーブル(お習字教室にあったようなあれです)が並びます。ここに本を並べるのね?
別室は読書コーナーの談話室です、とのこと。お菓子と飲み物が並んだ小部屋です。
なんかこのノリ、子ども会の集まりみたいだな。
差し入れに買ってきたドーナツを読書部屋に置かせてもらい、本を並べはじめました。
この小ささだと平置きしかできないからすぐ終わる!笑
でもみんな工夫してる! すごい!



棚を組み立てたり在庫やおつりのお金をうまく隠す苦労がない!笑

ぞくぞく現れるお馴染みな(駅から遠いのもあってか、のんびり到着さん多数)みなさんとご挨拶。
イベントだからおしゃれしてきたところ、服を褒められました。えっへん。
さいきん僕はリアルミラクルニキをやりにイベントに行ってるような気がしてきたぞ。笑(※コーデバトルはしてません)
晴れの場におしゃれして出かけるの楽しいんですよねえ。
むかしからおしゃれが好きなんですけどさいきんみんなが褒めてくれるようになったのはなんでだろう。とんちきさに磨きがかかったから? なんにせようれしい〜。

そうだ大事な用事! 鹿紙さんに委託の事後処理です。

「これは売り上げ代金からお使いの額を引いたお金、これは残部とお使いの本なのでご確認ください。そしてこれは明日鹿さんに会うで言うたら忍からみちちゃんに渡してねって預かってきた差し入れです」
鹿さん「忍愛してるよって伝えておいてください」




伝えました。


*

そして十時過ぎ、まずはにゃんしーさんからのご挨拶を経て開会の後、まずはにゃんしーさんのパフォーマンスで始まります。
にゃんしーさんの声、よく通ってコミカルでかわいい。
ほんとに言葉が自由に空間で踊っていて、パフォーマンスが豪華な生のBGMとして作用してるね。ふしぎだ。この垣根のなさは何だろう。

垣根がない、がなによりもの特徴なのは始まってからも。初対面のみなさんともご挨拶が行き交っていてまるでサロンのよう~。

宮田さん「バイロン本社の宮田です」
「ハンドルネームはたこ焼きいちごさんです!」

※たこ焼きさんとは前回大阪で一瞬ご挨拶したのみでちゃんとお話するのはほぼ初めてです。笑
バイロン本社ってサークル名からのたこ焼きいちごさんってお名前の落差がすごいですよね。笑

開会後、どうやら一般参加っぽい方も自由に本を手にとって読んで選んでらっしゃいます。
人は多くはありませんが、こじんまりまったりが心地よいですね。自分の本が手に取られるとドキドキするぞ!
気になった本を椅子に座って読んでみる、ふらふらする、などして一時間ほど過ごしましたが、七時間あるから外出してもいいよね、と思ったわたしは予定どおり中抜けすることに。
トラブル発生により、まずは駅でお買い物だなとなったのですが、来たはずの道がわからない。笑
どうにか塚口駅でミッションを果たし、同日開催で気になっていたアーティズムマーケットに遊びに行きました。

ほかのイベントのことは割愛して(笑。めっちゃ楽しかったのでいけてよかった~!)おおむね予定通り、15時過ぎのオープンマイクの時間に帰りました。
灰野さんがいらしてるみたい。わたしも灰野さんにお会いしたいぞー。
おやつにフルーツサンド買ってきたからいっしょに食べましょう、とお茶タイムのお約束をして、さすがに長く消え過ぎたのでタクシーで会場に戻りました。

おお、オープンマイクの時間だ。きょねんも飛び入りさせてもらって楽しかったから今年もやりたい! アンソロの宣伝をするぞ!
比恋乃さんの詩を読ませていただきたいな、とパフォーマンスの間にイメトレをしました。
もちろんぶっつけ本番でいま決めたので練習はしてません。笑
昨年とおなじくおおむね放送事故なお時間のあとはみなさんのオープンマイク。
みなさん芸達者! すてき〜!

さて、やっと帰ったわたしは灰野さんとお茶しながらお買い物の成果をお見せしたり、鹿さんとふたりで「コイツノは鹿さん〜トリのねじさんの流れがやばいので安らかに昇天してください」とコイツノやくざとなって灰野さんに詰め寄ったり、なーすさんにおみやげを渡したり、後回しにしていたお買い物をやっとしたり、ほうぼうの楽しいおしゃべりに混ぜてもらったりとあまぶんをまんきつ。
多くのイベントが事前に仲良くなれた人と会う場所、になりがちな中(なので事前に友達が作れないと孤立してしまいがち)(なおかつ本も売れない…)その場に集まった人たちみんなが自由に楽しく垣根がないまま楽しめるのがすごくよかった〜〜。
ここでしかできないおしゃべりをまんきつしました。

さてさて、17時ですね。閉会ですね。
お片づけをして、ここで帰られる方とはお別れです。
イベントの規模に合わせて搬入は最小限にした今回の気になる結果のお時間です

・おやすみ
この規模でこんなに出たの!? すごくない!?  大阪で回りきれなかった方がこの機会に手にとってくださった+この場で読んで選んでもらえたみたいです。

そしてまあ……既刊は大体持ってきたまま持って帰る…みたいな……笑
ふだんからそんなにたくさんは出ないから最低限しか持ってこなかったんです。だからだいじょうぶだよ!笑
ひとまず通販の欠品はありません。あんしん!
うーん、やっぱりこの手のオープンよりの即売会は一般層向けになるから手に取られやすい・にくいはありますよね。



【寿司食いねえ!】



「あすかさんはイカが好きなんだよ。あとねえ、蟹のお寿司もあったからりおさんに美女が蟹を食べてるよって教えてあげたんだよ」
周くん「みんなお寿司大好きなんだな」



さて、お片づけを済ませたらお寿司を囲むために机を動かします。
一斉にあまぶんタグがお寿司で埋まってるぞ!




お寿司は種類があるのでみなさん回って食べて、というお言葉を受けてテーブルを行き来しながらおしゅしタイム。
おや、こちらチームはひざのうらはやおさん以外全員女子ですね!

「ハーレムですよ」
たこ焼きいちごさん「だからといって居心地がいいかは別問題です」

各イベントや地方文フリの特色のこと、温泉のこと(えっ!?)、アンソロのことなど、いろんな話題が花盛りでした。
アンソロをいろんな方に褒めていただき、わたしはニコニコドヤドヤ。笑
その場で読んでくださった方からお声もかけていただいたのですが、決め打ちにならざるを得ない文フリとは違ううれしさですね〜!

おやすみはみなさんのお力添えのおかげで本当に自慢の一冊になったし、『幅広くいろんな人に楽しんでもらえる』というわたしの個人誌では叶わないことが実現できる可能性がある本なので、とにかく頑張ってたくさん露出を増やしたいと思っていました。
(わたしは同性間の恋愛だからこそ描ける性愛のままならない苦しさと愛おしさのスパイスがふんだんにかかったお話が大好きなのですが、そういうお話は『楽しみ方』を既に心得ている人であったり、なにかとっかかりになるきっかけがないと中々手にとってもらえないし、こんなにも夢中で読んだり書いてるわたし自身が長年自分には縁のないジャンルだと思っていました)

あの本が素敵な本に仕上がったのはひとえにみなさんがこちらが提示したコンセプトに200%の力で応えてくださったから、に尽きるのですが、すべての作品を通して描かれているのは「魂が孤独であること」「それぞれの孤独が守られたまま、寄り添い会うことのできた奇跡のようなひと時があったこと」だと思っていて、根底にあるのは普遍的な愛情と優しさだと思っています。
そういった、自分がお話を書いている中でなによりも大切にしていることをほかの皆さんもそれぞれの形で作品に込めてくださって、そういう本をいろんな方のお力を借りて作れたことはなによりもの誇りだと思っています。

まあそんな感じで(?)色々お話ししたことはどこまでがオッケーでどこからがNGかわからないし、きりもなければ掲載許可もいただいてないのでないしょないしょにしておきます。
これ書いといて! っていうのがあれば教えてください。笑


さて、楽しい宴も解散の時間です。
JR塚口から帰るおすしメンバー、なぜか関東から来たはずのひざのうらさんの先導で駅に向かうことに。

「女子校の先生みたい」
「こういう先生居ますもんね」

お寿司でお腹いっぱいだったので、食後の運動にちょうどよかった。笑 おしゃべりしてると楽しいですしね。
電車待ちの長い時間もみんなでおしゃべり出来るので楽しかった 〜。


果たしてどんなイベントに…? と未知数だったあまぶんは蓋を開けてみると別府のzine展や、おそらくそこを踏まえて行われたかまぶんからの延長線にある「本を読む人・書く人」が自由にのびのび楽しめるとてもリラックスできる空間でした。
おばあちゃんの家or子ども会の集まりのようなまったり感って感想が出てくるイベントって他にないですよね。
大きなイベントはそれだけたくさん人も集まるし、「読んでもらう」チャンスを得るためにはすごく大切な機会をもらえる大きな舞台で、そういう「場」に育ててもらったこと、その結果楽しいことがたくさんあって成長させてもらえた・いままで書けなかったことが書けるようになったというのはあると思っています。
ただやっぱり、「見つけてもらう」ために「本を作る」以外の面の多大なる頑張りが必要とされること、それによって疲れてしまうのも事実です。
楽しかった! って満足できる結果を得るには頑張らないといけなくて、頑張るとそのぶんだけ疲れちゃう。笑
(直参をやめると負担は減りますが、わたしが通販と委託出展オンリーの活動にもし切り替えたとしたら格段に本が読んでもらえなくなるのは目に見えています…)

あまぶんは規模や開催形態から「頑張らなくて良さそうだし、正直いますごく疲れてるから省エネでいきます」って言ってて実際に事前の宣伝も搬入数もかなり減らしたし、わたしは半分以上の時間は会場にいないし(笑)、正直みなさんにお会いするからおしゃれしていくこと以外は頑張りませんでした(笑)
そういったわがままとしか言えない参加スタイルだった中で「アンソロを新たな読者さんに手にとってもらう」という今回の一番の課題をクリアできました。
これはほんとうに、すごいことだと思うのです。
大型見本市としての文フリとともに共存していく形で、こういう異なったイベントのあり方を提案してもらえる・参加させてもらえるのはすごくうれしくてありがたいことだなぁと思ったのでした。

主催してくださったにゃんしーさんとゆらさん、お会いできたみなさん、本当にありがとうございました。
またの機会にぜひお会いしましょう。
またみなさんとリアルミラクルニキできるようにおしゃれしていきます!笑

って、そのおちかーい!!!


高梨來の本はBOOTHにて通販を受け付けております。
大体即日発送ですが、時期によっては一週間程度お時間を頂きますのでお待ちください。

また、次回のイベント参加は11/25の文学フリマ東京を予定しております。
本人直参でのイベント参加はこれが年内最後です。どうぞよろしくおねがいいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございました!


拍手

Family Song(『蒼衣さんのおいしい魔法菓子』二次創作)

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