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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

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ちょこっとブックカフェ2に参加させていただきます。



12月5日(土)に福岡県の天神チクモクビル1階レンタルカフェにて開催されるちょこっとブックカフェ2に委託参加させていただきます。
すてきなカフェで全国から集まった文芸同人誌を読み、すてきなドリンクやフードでほっとひといき! すてきな夢のような空間におじゃまさせていただけてたいへんうれしいです。
去年は先着順の申し込みが大人気であっという間に埋まってしまい、今年は抽選なのでいちかばちかで申し込んだら当選しました。うれしい~~。

開催のご案内→こちら

わたしはめちゃめちゃに福岡に行きたい……なぜなら高木正勝展に合わせて行きたいから。
三菱地所アルティアムさんって最果タヒさんや駒形克己さんの企画展も開催されていて素敵な場所ですよね。次回の三國万里子さんの企画展もすてきすぎる。



さて、話を戻しまして。
委託をお願いしているのは秋の新刊の2冊です。







お悩みアンソロのほうにはスタッフさんでいらっしゃる七歩さんにも参加していただいたのでますます参加出来てうれしいなぁ。
イベント参加をお休みしているため、直接手に取ってもらえる機会は今回がはじめてです!

商業流通していない同人作品は当日ふらっと会場で目に留めてもらう偶然の出会いも含めて、直接手に取ってもらってこそなところがあると思います。
本当に心から誇りに思っているわたしの人生のあらたな代表作で自信作が出来上がって、それを届けられないのが本当に悔しくて悲しくて仕方がなかったので、すこしでも前に進めたようでうれしいな、という気持ちでいっぱいです。
どなたに見ていただけるとうれしいな。当日遊びに行かれる方はよろしくお願いいたします。

黒い犬はステキブンゲイ大賞にエントリーのため、ステキブンゲイで全文が読めるようになっています。



カバーが素敵なのと、本でしか読めないパートがあるのでもしお好みなどに沿うようでしたら本を手に取っていただけると嬉しいです。


会場が遠い・このご時世なので外出を控えたい方などはBOOTH通販をよろしければご利用ください。



通販ではあましの冬のパン祭りも開催しています。




とにかく何もする気がしないから出たらいいんじゃないですかね、と言っていたあましの本の新作が出来たので一応テキレボEX2の新刊ということになっていますが、BOOTHで先行頒布しています。
印刷代がかかる分それなりにお金を取って申し訳ないのですが、よい本が出来たのでふたりのことを愛してくださっている方にお届けできればうれしいです。
ふたりは仲良しなので睦み合っていますが扇情的な描写はありません。

個人的な好みとしては明るく楽しいエロコメと深い愛情の結びつきが描かれたラブシーンが好きで、全年齢の扇情的な描写が苦手です。
とはいえ、人それぞれ予告なしに性的なニュアンスが入ってくると戸惑う人もいると思うのでその辺は都度言っておいたほうがいいよなぁとは思うんですよね。

あましのはたいそう愛し合っていて愛情表現にいっぱいちゅうするのでこの本でもちゅうしてます!

その説明の仕方は誤解を招きそうだからやめろって周くんが後ろでぶつぶつ言ってますけどいつものことです。

春の名前」「愛の名前※これがいちゃいちゃしてるやつ を再録しました、ほかは書き下ろしです。


結局のところ、何も作らないとどこまでも退屈で仕方なければ、心の中にあふれだすものの重みに耐えきれなくなってしまうんですよね。
(あらゆる意味で自分には無理なのではなからあきらめている)商業で活動していない=【届けられる範囲】があまりにもちいさいことの絶望感をかみしめた2020年でした。
とはいえ、わたしをわたしとして生き永らえさせてくれるこのちいさくてあたたかな世界をとても愛していて、心から必要としているのもまた事実です。
やりたいことを、出来ることをやるしかないんですよね。

みなさんに出会える、よりたくさんの人に届けられる大きな舞台に出ることが出来なくなってしまった中、こうして「場」をもらえることはとてもありがたく感じています。
みなさんが楽しく一日を過ごせますように。素敵な出会いがありますように。
当日までどうぞよろしくお願いいたします。






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ぺーパーウェル05に参加しています。

ななさんとうさうららさんが共同主催されているネットプリント同時配信企画、ぺーパーウェルに参加させていただきました。
(企画に関するご案内はこちらから)
第五回目となる今回の企画テーマは「旅」です。




皆さんが着々と準備を進めていらっしゃるのを横目にほうっと眺めていたのですが、旅と言えばあったじゃないですか、日帰り旅行の話が! と思い立ったので飛び込み参加を決意。
恋人とふたりで冬の海を見に行くお話です。


【ネットプリント配信:~11/28まで】
セブンイレブン:03693649

【BOOTHダウンロード】
午前三時の本棚
※要pixivID
※A3サイズデータです。文字が小さくなりますがA4で出力していただいても読めます。

今後の(委託イベントなどの)予定も記載しておりますのでお目を通していただけるとうれしいです。


作った作品を発表する、売買する手段はこれだけネットの発達したいまならいくらでもあると言っても、これだけ魅力的な作品が溢れている世の中では「見つけてもらう」ことはとても難しいことなのを日々痛感するばかりです。
こうしてみんなで楽しめる場を作ってもらえるのはありがたいなぁとしみじみ思います。
よく言われる「締め切りがないと書けない」、というのも結局のところ、「確実に見てもらえる、作品を通して人と出会える」というご褒美がないままではモチベーションに繋がらないということなのでは、と個人的には思います。


Q.らいさん、不定期に上がってくるあましのにも実は脳内締め切りがあるんですか?
A.あれはわたしの人生の楽しみとしてわたしが書いてわたしが読み返してひたすらニコニコするために気が向いたら書いてるだけなんで締め切りなんぞありません。


毎回愛にあふれててほんとうにかわいいからみんなもっと読んでほしいしなんなら「かわいね」っていっしょに盛り上がってほしいけど贅沢は言えないよね。笑


*

こちらは既刊の「カメラ=万年筆」からの引用になります。
本には本作の嶋崎くんと約束を交わした相手、阿藤さんの十年後のお話が載っています。

このふたりのお話はシリーズとして一冊ぶんのお話を書くつもりでいたのですが、端的に言うと向き合うのがつらくて書けないままでした。
不完全な形になっても、この中でなら無理やりに彼らの止まったままの物語を「終わらせる」ことが出来るのではと思って書きました。




「カメラ=万年筆」

心象風景がただひたすら詰まったような一冊で、一番生々しくて痛々しくて自分でも振り返るのが割とつらいのですが、形に出来てよかったなと思っている大切な一冊です。
思えば2月の広島で出した本だからそれっきりどこのイベントにも出せてないんですね。
広島、再来年には行けるといいんだけどな。


*


まだまだ厳しい時期は続きますが、何かしら楽しんでいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。



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つづく―つながる-ひびきあう




去年の秋に東京旅行に行った際に見てきたミナペルホナンの展覧会が神戸に巡回してきていたので見てきました。
展示空間が変わると見せ方もおのずと変わり、兵庫県立現代美術館というあの空間であらたに東京展の「つづき」の世界が広がっているのが感じられたとても良い展示でした。









空想の世界という「もうひとつの場所」を描き出すことで広がる世界があること、それらを形にし、手渡していくことであらたな世界が広がっていくのだということ、そうして手渡したものは受け取った人の人生に寄り添うことで新たな物語を描き、また新たな世界が「つづく」のだということ。
つくること、送り届けることの驚きと喜びが満ち溢れていて、不自由を強いられているこんな時だからこそあらためて心に響く展示でした。
いまこの時に見られたことにすごく大きな意味があったように思います。







mina展に行くので服装も寄せました。
これはお気に入りの一枚。県美の廊下。





【KITAB!2号に参加させていただきました】
創作同人誌を紹介するWebマガジン、KITAB!の2号に新刊二冊で参加させていただきました。
主催の里見透さん、井中まちさん、祐太さん、そして参加されたすべての皆さん、素敵な作品を送り届けてくださってありがとうございます。
1号の募集の際には気力が出なかったし新刊もないので見送ってしまったのですが、今回は9月に発行の2冊があったので意気揚々と参加させていただきました。

100冊を超える圧巻の作品紹介はもちろんですが、あらゆる形で創作に関わる人たちの熱意のこもったコラム、豪華な扉絵、皆さんの一押し作品紹介、楽しいアンケート…と、みんなで集まれない、繋がれない今だからこそ、新しい居場所を作り出して思いを手渡し合おう「つくる楽しさ、出会える/繋がれる喜び」を忘れずに持ち続けようという熱意と愛がびっしり詰まっていて、とても素敵な誌面になっています。
なんとこちらから無料ダウンロード可能! 未読の方は是非どうぞ。




「ダレンと5つの心の扉」




「黒い犬」


(作者コメントがないのは応募する時に力が湧いてこなくて何を書けばいいのかよくわからなかくてそのまま出してしまったからです。笑)
レイアウトが作品のイメージにぴったりですごくすてきでしょ。うれしい〜。


 



「らいさんはテレビ見てたから俺がお絵かきして代わりに宣伝してあげたんだよ」
周くん「おまえにツイッターを貸してるらいさんはいったい何者なんだって初めて見た人には心底不審がられただろうな」

ダレンは「黒い犬」のディディが異世界転生した姿なので(なんのこっちゃらって感じなんですけど読んでくださったらわかります。笑)、痩せっぽっちで寂しげな黒い犬(窓の外を見上げる少年、ディディを象徴したもうひとつの姿)はむくむくでニコニコご機嫌さんのみんなに愛される「ダレン」になったのです。
彼が『教会』という心が安らげる居場所にたどり着けたこと、『言葉』で人の心と繋がること、想いを手渡し合う喜びに出会えたこと、そこに込められたとびきりの優しさがあることを2冊の本を通して描けたこと、大好きで信頼している大切な人たちに力を貸してもらうことでそれらを形にできたことを心から誇りに思っています。
直接見てもらうことが叶わないのがとてももどかしいですが、この物語を必要としてくださる方に届いてくれたらすごくうれしいので、そのための努力をこれからも続けていきたいです。
(余談ではありますが、次回にイベントに出られる時にはこの2冊を新刊として出すことを心に決めています)








「黒い犬」は現在は物語の中盤までが読めるようになっています
わたしの文章はウェブ向きでないので(そもそも小説が上手くないとかそういうのは言わない!笑)読みづらいかもしれませんが、読まないとわからないからとりあえず読ませろや、という方はよかったら試し読みしてみてください。
イベントに合わせて再度全文公開しようかな、とも思っていますが、予定は未定です。
ウェブで全編を読んでくれた人はいるのかな…いらっしゃったらありがとうございます。

さくっと読める試し読み的な番外編も公開しています。お話の雰囲気を知りたい方はよろしかったらどうぞ。
「短いお別れ」





読書の秋〜年末年始にかけてじっくりとっぷり楽しみたい方はよろしければ通販をご利用ください。既刊も含めてさまざまな作品が揃っています。てきれぼが届くのは2月ですし。
☆BOOTH通販☆





お得なわくわくアンソロセットがおすすめ



【エアイベント開催お疲れさまでした】
ブクハンセンダイプチ、エアコミティア133に参加させていただきました
難しい時期だったこともあり、リアルイベントが中止となってしまったエアイベントが開催されるとお聞きしたのでひょっこりエアで初参加させていただきました。
どちらもリアルの場で参加させていただいことはなかったのですが、自分のTLでは届かない人たちのもとに情報を届けていただけてとても嬉しかったです。

時々お友達にらいさんはなんでそんなにいろんなブランドの可愛いものを知ってるの? って聞かれるんですけど、Twitterでいろんな方が情報を流してくださるからです。笑
付き合い方がむずかしいメディアではありますが、Twitterで知ったお店やブランドも展示会がたくさんあって、新しい素敵な世界の扉を開いてくれた、自分の視界を広げてくれた素敵な出来事がたくさんありました。
『つながる、広がる』チャンスをくださったことに心から感謝しています。

引き続き、同人誌はBOOTH通販をご利用ください。



【テキレボアンソロ「手紙」が公開されています】
ウェブ開催による委託オンリーでの新しい形の同人誌即売会、Text Revolutions Extra2に参加エントリーしました。
恒例のテーマアンソロジー「手紙」に参加した作品がウェブ公開されています。
「手紙未満の」








こちらは「指先に光の雨の降る朝に」からの再録です。

初出ではもらえないコメントが沢山の方からいただける&きっとそっと読んで『フフ、かわいいわね』って思ってくださったシャイな人が沢山いらっしゃる(笑)と思うと励みになります。
ありがとうございます。
1サークル2本提出が可能なので書き下ろしも出したかったんですが……予定は未定ですね。

既にみなさん宣伝を始めていて早くてびっくりするんですが、通販が開始するのは12月末で届くのは2月なのでまだずいぶん先だよなぁとのんびりしています。
『せっせと勢いよく宣伝して長くお祭りを楽しむ』というスタイルなんでしょうねー。


少しずつイベントなども開催されていき、工夫を凝らしながら日常を取り戻すことが大切だというフェーズに来ているのかな、と思います。
ウェブ開催でのイベントに出るんだからそこに照準を合わせて何か新しいものを…とも思うのですが、正直言ってイベントに出られなかったことによるダメージが大きすぎていまは何も作る気になれないです。
ネットが発達したこの時代にはリアルの場がなくても発表すること/届けることは可能なはずなのですが、『リアルの場』に赴けないことはすごく大きな障壁だったんだな……というのを痛感していて、なにもしたくなくなってしまいました。(『場』を作ってくださる方には心から感謝しているし、つくることを諦めない皆様のことを心から尊敬しています)




あましのウスイブックの新作が出るかもしれない予告

とは言え、いつまでもいじけていても仕方ないので(なぜならわたしはあましのが読みたいから新作を書いてほしい)とりあえず枠だけ取っておきました。
いい匂いのするクリーム買ってきて塗りあってニコニコするあましのが書きたいですね。(予告編?)




2013年に高松市立美術館で開催されたグループ展「DAYDREAMS/夢の形」での高木正勝さんの作品のキャプションにあった「世界が美しいということを表現したい」という言葉がとても心に残っていて、作品を観ながらぽろぽろ泣いたことがあります。(会場を出てロビーに出た後もピアノの音を聞きながら泣いていました)

人の心が描き出すことのできる美しい瞬間、そこに宿る想いや願いがあること、それらひとつひとつに生かされていて、そこで受け取ったものを繋いでいくために、心に留まったものを形にしたい、というこの気持ちを大切にしたいなと改めて思う今日この頃です。
美しいものを書きたい、美しいと感じてほしいというのは、わたしにとってはそういうことです。




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短いお別れ

「黒い犬」の番外編。アレンとかつての友人をめぐるお話。







拍手

9月の新刊のお話



イベント当日に通販のお知らせように作ったお品書き


文フリ大阪にご参加の皆様、お疲れ様でした。
台風の不安もある中でしたが、半年ぶりの文フリをみなさまが楽しく過ごせたのなら何よりです。
福岡は生憎中止になってしまいましたが、皆さんでしっかり警戒しながら今後のイベントが無事に開催されていくこと、この大変な時期の中で創作の場を維持していけることを祈っております。
とはいえ、わたしは参加出来ないのですが。





新刊はコロナウイルスがこの世に生まれる前から企画していたため、イベントには出られませんでしたが予定通り発行しました。
胸を張って紹介したいほんとうにすてきな本になったのでイベントで直接お渡しできないことがすごく悲しいのですが、精一杯届けられるように頑張っていきたいです。




アンソロジー
「ダレンと5つの心の扉」

印刷所に頼む本では出来ないことをしよう、と手仕事にこだわって作りました。
和綴じ、布張り、箱入り、変形サイズなどこだわる人が多い中、それほど高い技術で作られてるとはいえないのですが、あたたかみのある優しい世界をパッケージそのものから伝えられるようにひとつひとつ心を込めて作りました。
かわいらしくあたたかな世界を本の作りから楽しんでいただけるのでは、と思います。


各作品のご紹介をこちらのまとめでご覧いただけます。



黒い犬

個人誌は「ほどけない体温」から四年ぶりの長編となりました。
物語の構想自体は三年ほど前からあったのですが、タイミングがやっときていまになりました。
この数年で見聞きしたこと、考えたことや感じたことが如実に現れているので、いまこの時だからこそ書けたものだったのだと思います。
形にできたことを誇りに思っています。









表紙のイラストはツネぎくさんにお願いしました。
ツネぎくさんの発行されている新聞形式のフリーペーパーの広告を依頼させて頂いたのをご縁でお知り合いになれたのですが温かみがあってやわらかく洗練されたタッチがとても素敵で、書いている時からツネぎくさんのイラストでのふたりが見えていたのでご依頼を受けていただけてとても嬉しかったです。

線画で二色刷り、主人公ふたりの姿をとご依頼して、構図などはツネぎくさんが本文を読んでいただいた上で提案してくださいました。
境遇も年齢もそれぞれに違う男の子が窓の外を眺めていて、表紙の少年の背後には痩せた大きな黒い犬が彼を見つめている。
この一枚の中にぎゅっと物語が詰まっていて、切なさと寂しさ、優しさが胸に迫るような素晴らしい装画をいただきました。
多少のセンシティブな内容を含んでいて、その点も含めて人を選ぶというか、読んでくださる人はもしかしたらすごく辛くなるかもしれない(書いているわたしも辛いし腹立つしで時にキレ散らかし、時に泣きながら書いていました…)お話なのですが、寂しさや痛みにそっと寄り添ってくれるような、物語を世界を体現するかのようなイラストでほんとうにうれしいです。
ぜひお話を読んでいただいた上で、込められたものを受け取ってもらえれば嬉しいです。

イベントに参加出来なければ見本誌コーナーで本を読んでいただくことも出来ないため、お話はひとまず全文をWebで公開しています。 
めっちゃ長いしわたしにはウェブ小説が向いていないのできっとすごく読みづらいと思うんですが……読んでいただけると嬉しいです。




書籍版にだけ、語り手である「彼」からのメッセージを載せています。

前回も少しお伝えした通り、こちらの作品の中で主人公が大切な友達に贈るために書いた物語が「ダレンと5つの心の扉」です。
言葉を話し、人々の心に寄り添う「ダレン」の物語が生み出されるまでのきっかけや、そこに込められた想い、大切な人の人生を肯定するため、傷ついた心を救うための物語が生まれ、立ち止まらざるを得なかった人がもう一度歩き出していくまでのお話を書きました。
言葉や想いを運ぶこと、伝えていくことに込めた願いや祈りについておやすみ〜small town〜とずっと考え続けて形にしてきたことを集大成として送り出せたのではと思っています。

詳しくは後書きに書きましたが、わたしがほんとうに読んでもらいたい人、心からありがとうを伝えたい人にはもうきっと読んでもらえなければその人たちとは二度と出会うこともできないし、わたしの言葉は永遠に届かないことを知っています。
そのことを思うほどにとても悲しくなるのですが、このどうしようもない悲しさを知ることが出来たこと、いまの自分になれたこと、こうして書きたいことを書けるようになったこと、「いまのわたし」を大切にしてくれる人がいること、それらすべてのきっかけをくれたのが「もう会えない大切な人たちの存在」にあること、そのすべてがかけがえのない宝物で、意味のあることなのだとそう信じています。

ほんとうに心から作りたい、送り出したいと思ったものをたくさんの方の力を借りて形にすることができました。
とても幸せなことだと思っています。

今後の予定などはまったく立っておらず、直接お手にとっていただけるチャンスは残念ながらないのですが、既刊を含めたすべての作品はBOOTHで通販をお受けしております。
送料などは頂いてしまいますが、よろしければご利用いただけると嬉しいです。
すこしお得なセット品などもご用意しております。

BOOTHでは匿名配送を利用しておりますが、相互フォロワーさんなど面識のある方でしたら直接お取引でもお送りさせていただくことが可能です。
フォロワーさんにはお手紙などをおつけしたいので何かしらで名乗っていただけると嬉しいです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
ままならない状況は続きますが、形にしたい物がある限り、続けていければ、送り届けるための努力を絶やさずにいたい、と心から思っています。


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