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調弦、午前三時

小説と各種お知らせなど。スパム対策のためコメント欄は閉じております。なにかありましたら拍手から。

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2019年もどうぞよろしくお願い致します。

企画に参加させていただいた前回の記事にたくさんご反応いただきありがとうございます。

上がっている記事は一通り読ませて頂いたのですが、皆さん『好きなことを楽しんでやった方が楽しいから、「好き」を表現すること、届けることを全力で楽しむ』という姿勢をそれぞれにもたれていて、個々の表現方法は当然違えど、とても元気づけられるなぁと思いました。
とりまとめしてくださったななさん、年末年始の慌ただしい中ほんとうにご苦労様です。

考え方や感じ方がそれぞれ違うことは承知の上で、大切なこと・大好きなことを表現しようとすること、それによって『なりたい自分になろうとすること』は多かれ少なかれの苦しさや戸惑い、葛藤から逃れられないことだと思っています。
笑われるのは覚悟の上で、わたしにとっては言葉によって自分の中にあるものを形にしていくことと着たい服を着ることは、形やそこにある重さは違えど、葛藤や勇気が必要なことでした。
そんな中で出会えたたくさんの人たちがかけてくれたうれしい言葉に、いつでも助けられてきました。
踏み出す勇気が持てたこと、できなかったことが出来るようになったこと、それによって前よりも確かな自信を持てるようになったのはみんな、見守ってくださった方、温かいお声をかけて下さった方がいてくださったおかげです。
いつもほんとうにありがとうございます。

……お会いしたことのない方にめっちゃキメキメに決まったゴスロリ美女かなにかだと美しい誤解をされていたらどうしよう。笑
(そんな方はたぶんいない)
(キティちゃんなみにでかいリボンが乗ってたりするだけです笑)

それしにても我ながら、こんなに情緒が複雑骨折している日記を皆さんよく読んで下さったなと思います。笑
(自分で言うのもあれなんですけど生きるのって大変ですね……)
(しょっちゅう泣いてるのはただの事実なので)
(ひとまずは人様の前で泣かないように気をつけたい)
『ただの事実』を受け止めてくださる人が少なからずいて下さる、ということにいつも救われています。ほんとうにありがとうございます。

しかしあらためて振り返ってみると2017年の終わり2018年の最初のわたしは元気がなさそうだし実際に元気がなかったので、いまあの時よりもずっと元気なのをひとまずよかったねと思うきょうこのごろです。




【2019年の予定】
・2月 文フリ広島
旅行が楽しみです

・3月 テキレボ(委託)
おやすみアンソロをテキレボの皆さんにも届けたい

・4月の文フリ金沢か6月の静マル
どっちも旅行先として楽しそうなので…あと、アンソロを地方で頒布したい。
6月は他の行きたいイベントの日程がまだ出ていないんですよね。

・9月 文フリ大阪
地元なので

・11月 文フリ東京

委託はありがたいシステムではありますが、テキレボくらいのPRの場が用意されていないと成果があんまり出せないし(みなさんの記録を見ていると頒布0も割と多くて、申し訳ないけど安心したところもあります…)本だけ売っても面白くないな、という感じ。
おやすみアンソロに関してはより広い層にリーチしくぬたいので、一般のお客さんが来られるようなイベントなどの委託のチャンスがあれば挑戦してみてもいいかなぁと。
11月は年1くらいは東京に行きたいので。

【2019年にしたいこと】
・イベントでお会いするフォロワーさんとかわいいカフェでお茶したりお買い物に行ったりしたい
えっ、いきなり創作と関係ない!笑
イベントで会った時におはなししたり、その流れでアフターに行く、以上のふだんからのお友達関係になれるかって難しいですよねえ。
みなさんお好きなもの、大切にしているすてきな世界をお持ちなので、なにかゆっくり時間をつくってそういうものに触れさせてもらえる時間がほしいなって。

・合同誌とかなにか企画にお呼ばれしてみたい
いままでにも何かしらお声をかけて頂いたことや、現在進行形で進んでいるものがあるのですが、今後もなにか「呼んでもらえる」存在であれたらうれしいなぁと思います。
なにかしら合作や対談的なものなど、創作を通してお互いを掘り下げていけるようなものを生み出せたらな、という願望があります。

……要するに寂しいからお話がしたいということでは!? せやな。笑
なら自分から誘えやって感じだと思うんですけど笑 いままでの人生で主に誘う側ばっかりなのでたまには誘われてみたいんですよね。笑

・何はともあれ一冊は新刊
どことなくノスタルジックな異国風の人間ドラマがすきなのでデッフラやおやすみアンソロのPlease,Mr lost man.を書いたのですが、あの手のラインで温めたままのお話しがあるのでそれが出せたらなぁと。
あと、おやすみアンソロのスピンオフ。

ほどけないみたいなテイストの新作がコンスタントに書ければ庭にも出てたのですが、たぶん自分が普段読んでいる作品がすごく面白くて大好きで十分すぎるほど満足していて、自分には一生かかってもこんな小説はかけないな、という敗北感のようなものがあるからBLらしいBLが浮かばないし、書けない(ので、結果的に彼らの人生に向き合い続けている)というのはあるのかもしれません。
じゃあジェミニとほどけないはなんなん? って言われたら……わたしが影響を受けたり、そこで得たりしたものから生まれた突然変異というか……。
あれはあれで、既存のBLからは出てこないであろう自分のやりたいことを書ききった集大成なのですよね。(だから偉い、と言いたいわけでは勿論ないです)
海吏や周くんや忍に出会ったのは或る日突然のぶつかり事故みたいなものだったわけですし、これから先のわたしがなにに出会えるのかを楽しみにしていたいと思います。



プライベートでは体を壊さない……いやまじでこの一年ほどストレスで危険信号が点滅してたので、ちゃんと深刻にならないように食い止める方向で。
心身のコンディションが整わなくて(美術館は自分の好きなタイミングで行けて、自分のペースで見られるので気楽…)映画にほとんど行けなかったのでひとまずはもっと映画が見に行けるようになりたいな、などとも。
あと、本も本当に読めなかったのでもっと読めるようになりたいです。



わたしは小説でプロになりたい、なれるとは思っていないのですが(そこまで人生を捧げる覚悟がない)、書きたいものを書いていたいし、それを必要としてくれる人に届けたい、受け止めてもらいたい、そこで見つけてくださったことについてお話しが出来たらと思っています。
ひとりで抱えていることがどうしても苦しくて、届いて欲しい、と願わずにいられないからです。
同じように、心に響くものを届けてくださった方に受け止めさせてもらったたくさんの宝物についてお伝えすることが出来ればといつも思っています。

わたしも人間なので(笑)人気がある人が羨ましくて嫉妬することはいくらでもあるのですが、無い物ねだりや高望みをしても仕方ないんだよなぁと。
まあぶっちゃけ数字が伸びない=自分の実力はそこまで、と見せつけられているわけじゃないですか。そこにはやっぱり無力感や焦燥感を感じるのですが、小説を書き続けていたからこそ出会えた気の合う優しい人との出会いがたくさんあって、そういうあたたかい出会いのひとつひとつがひとりでは抱えきれないいくつもの迷いや不安を溶かしてくれたり、支えてくれたりした、という事実が何よりも大切なんだと思います。
振り返るほどわたしは確実に元気になっているし、そのすべては小説を書いて、それらを通して出会えた人たちと交わした気持ちのやりとりに支えてもらうことが出来たからです。
それによって新しく見つけたこと、言葉に出来るようになったことのひとつひとつに勇気づけられているから、『いまの自分が以前までの自分よりも好きで、幸せだ』と言えるのだと思います。
わたしは自分が考えたり感じた大切なことを忘れたくなくて、それらひとつひとつを形にしていくことで自分を幸せにするために小説を書いているし、それを受け止めてくれる人がいることを信じている、というのを忘れずにいたいです。
すべての出会いに、心から感謝しています。

2018年のわたしが手にした確かなものを忘れずに、2019年のわたしはこれからもっと幸せになりたいし、より良い自分になっていきたいです。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。


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2018年の好きな本

こちらの記事は【創作TALK 2018−19】に参加させていただいております。




前回は今年を振り返ったので今年読んで好きだった本の話をしたいと思います。

※同人誌はないです。
※順不同

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
「つむじ風食堂の夜」吉田 篤弘(ちくま文庫)

架空の町、月船町の十字路の角にある「つむじ風食堂」に集う人たちの物語。
どこかしら異国情緒が感じられるノスタルジックで穏やかな描写は大人のためのやさしいおとぎ話のよう。夜をこんなにやさしく描けるんだな、と読んでいてとても心地よかった。
僭越ながら、こんな物語が書けたらいいなあと思いました。


目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」 伊藤 亜紗 (光文社新書)


大多数の「見える人」たちを前提とした世界の中で「見えない人」はどんな風に生きているのか。
視覚障害者へのインタビューを通して、自分とは違う身体的特徴を持った他者がどんな風に世界を捉え、どうやって生きているのか、『想像力を働かせ、他者を知る』ことをやわらかくて優しい手触りと温度のある言葉で降りていく語りかけがとても素敵。
「わかり合えなくとも寄り添い合うことは出来る」という優しさと、世界を捉えるまなざしを持ち、他者と生きていくことへの問いかけがやわらかく響く一冊でした。


こといづ
「こといづ」 高木正勝(木落社)


近年は細田守映画の劇伴でもおなじみの音楽家のエッセイ。
自身の生い立ち・ルーツを振り返りからはじまり、丹波篠山の小さな村へと暮らしの場を移してからの六年間の日々の記録。
森や水、光、木々のざわめき、それら世界を彩るものたちが語りかけてくるようなやわらかくて優しく透き通った響き。
ただありのまま生きているということをこんなにも慈しむように描ける言葉があるのだ、といううことに驚きと喜びを感じるとても幸福な読書体験でした。

元記事が消えてしまっているのですが、以前読んだインタビューでのお言葉を思い出したので引用させていただきます。

スティーヴン・キングの小説で『シャイニング』ってあるじゃないですか?自分のなかの〈シャイニング(かがやき)〉を見つめるっていう。そういう〈かがやき〉を別の言葉で置き換えると〈魂〉だと思うんです。

「かがやき」がいくつも閉じ込められた、慈しみに溢れた一冊。


ほかにもざっくりと
魚の泪 (中公文庫)
魚の泪 (中公文庫)

古本市で手に取ったのですが、裏表紙のあらすじと書き出しに一気に惹かれました。
アラスカに移住する事になった著者が厳しい自然環境に置かれる異国の地で妻として、母として、一人の作家としての暮らしぶりの中で感じるさまざまな事象を描くエッセイ。
作家であり、一人の女性である彼女の生き方の芯の通った強さのようなものが印象に残りました。
架空の恋人「X」へと宛てた手紙の形式を乗っ取った形で心情を掘り下げていく文体が印象的。

ユルスナールの靴 (河出文庫)ユルスナールの靴 (河出文庫)

須賀さんと女性の友人たちとのエピソードに百合みを感じてときめいたとかそんな。(笑)
ふたりの作家。深い愛情と敬意を持って作家の足跡をたどる旅は、著者自身の人生をたどる旅と穏やかに重なり合う。
書き出しがあまりに素敵でそこから一気に引き込まれしまった。

さきちゃんたちの夜 (新潮文庫)
さきちゃんたちの夜 (新潮文庫)

吉本ばななはずっと読んでいて、今年は「海のふた」も読んだのですがこっちのほうがよりすきかな。傷ついた人たちがありのままを受け入れ、穏やかに優しく生きようとしていく姿に安堵感を得ました。
短いエピソードがふわり、と降りてくるところがとてもよい。

すみれ荘ファミリア (富士見L文庫)
すみれ荘ファミリア (富士見L文庫)

昔ながらの下宿、すみれ荘にひょんなトラブルから突如入居してきたどうにも怪しげな作家・芥。彼の介入により、一見穏やかに見える住人たちの裏の顔が次第に明らかになり。
人間の悪意や本性が暴かれ、終盤のたたみかけるような展開にはハラハラされました。エグみはあれど読後にいやな気分にならないのは人間への信頼と愛情を感じられるからでしょうか。
「家族」の絆が結び直されていく結末には安堵しました。
ある種のテンプレありきのハッピーエンドというBLジャンルの枷が外れるとこういったお話を書かれるのかー、という点でも興味深かったです。
しかし凪良さんは恐ろしく小説がうまいな。(おまえはプロになにを言っている。笑)
年1くらいでいいから今後も一般レーベルで書いてくださるとうれしい。

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

タイトルでどうなるのかわかってるんだけどやっぱり悲しい、しくしく。
ここではないどこか、を思わせる異国情緒漂う舞台背景が好きです。静謐でもの悲しくてしんしん、と降り積もるように過ぎていく日々の描写のひそやかさが好きです。
薬指の標本もよかったですね。

珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎
珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎

鎌倉の海辺の家で、北村さんの隣人として寄り添うように穏やかに日々を過ごした著者がスケッチのようにやわらかく隣人の姿を描くエッセイ。
人はこんなにも慈しみをこめたやわらかなまなざしで隣人を見つめることが出来るのか、という無償の愛のようなものに満ちていて、すこし切なくて優しくていとおしくなります。
この本に切り取られた時間の中にいたくなる一冊。





わたしは本を買うのが好き、と言ったほうがいいのでないかという勢いで、本が好きなのにあんまり読んでる余裕がなくて悲しい日々でもありました。
ツイッターをやめればもっと本が読める気がするんですが、ツイッターやってると面白そうな本や刺激がある情報が得られるのもまた事実なんですよね。

好きなジャンル・得意な分野・好みの偏りはすごくありますが、世界をやさしくたおやかに切り取る、光に満ちたまなざしが溢れた本が好きなんだろうなと思います。
知的好奇心を刺激してくれるものが好き、ということに尽きるのですが、根底に優しさや光が満ちたものが好きなのは本でも音楽でも同じなのかもしれない。

なるほど、そんな人間だからおやすみアンソロが出来たんだな!(自分の中で答え合わせにつながった)

「珈琲とエクレアと詩人」は肥後橋のCalo、「目の見えない人は世界をどう見ているのか」は京都のけいぶんしゃで偶然目にとまって手に取った本でした。
もっぱらチェーンの大型書店ばかり行っていますが、セレクトされた本屋さんで、場の空気ごと持ち帰るように選んだところ、どちらも特別な愛おしさ溢れる一冊となったのでそこも含めてすごくうれしかった。
来年も行ってみたことがない色々な本屋さんに行って、心ときめく出会いを探し求めてみたいです。


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2018年を振り返る

こちらの記事は【創作TALK 2018−19】に参加させていただいております。




はじめましてこんばんは、午前三時の音楽の高梨來です。
男の子に恋する男の子のラブと自立と成長の物語を書いています、というご挨拶とともに、ボーイズラブジャンルで創作文芸のイベントに参加しています。
また、今年は眠りに就く前のあなたに寄り添うアンソロジー「さよなら、おやすみ、またあした」を主催させていただきました。
様々な愛情と優しさがお互いのあいだで守られているようにという願いと祈りを込めたお話を書いて、本を作っています。

参考までに、2017年の終わり2018年のはじまりはこんな風に思っていたようです。





「らいさんと忍だよ」
周くん「これで初めて読んだ人の困惑してる顔が見えるな」

※忍は拙作「ほどけない体温」のキャラクターで、なぜ絵を描いてくれるのかはわたしにもよくわかりません。周くんは忍の保護者(彼氏)です。


自己紹介はこの辺にして、毎年恒例の一年の創作を振り返ってみましょう。

※注:すごく長いです




一年通してですが、ツイッターを見て下さっている方には「おまえやたら服買った話と美術館行った話ばっかしてんな」って思われそうなんですが、その通りでございます。

いやこんな話すんのもあれですけど、わたしはぶっちゃけ容姿にマリアナ海溝並の深いコンプレックスがあって、それもこれもさんざんコケにされたトラウマがあるからなんですけど昔から何しろ服が好きでかわいいものが大好きなんですね。
ここ数年はあんまり好きなお洋服屋さんがなくてじゃっかんテンションが下がってたんですが、あたらしくかわいいなー・すてきだなーと思うものに出会って、おしゃれするのがますます楽しくなったのでめいっぱい自分なりにおしゃれしてかわいくしてたらおでかけするのが以前にまして楽しくなって、人生でいちばん服を褒められてびっくりしました。笑
ただ自分が楽しくなるためにおしゃれがしたい、かわいくなりたいってことに尽きるんですけど、楽しんでることを褒めてもらえるのはめっちゃうれしいし自信につながるのでほんとうにすごくありがたいです。
わたしもすてきだなと思ったら軽率に褒めたいぞ。
とにもかくにも、好きなものがたくさん増えて世界が広がった楽しい一年でした。

めっちゃ余談なんですけど、イベントに行くとゴシック系のかっこいいファッションの方をお見かけすることがたびたびあって、みなさんメイクもドレスも決まってらしてすごいかっこいいので勢いあまって「おねえさんめっちゃ素敵ですね」ってお伝えすることが多数あったのですが、かっこいいメイクと衣装のお姉さんたちみなさんが毎回めっちゃキュートなはにかみ笑顔で照れ照れしてくださるんですね。
かわいすぎて恋に落ちてしまいそうになります。笑




1月:文学フリマ京都
→レポート

なんだか人様に会うのは楽しいんだけど知らず知らずのうちに無理をして元気に明るく振る舞おうとしすぎて疲れちゃったのかもしれないからちゃんと人見知りをしよう(???)などと意気込んで臨みました。
この時くらいからお会いするみなさん服を褒めてくれてうれしかった。笑


【新刊】




フルカラー糸綴じ手製本に挑戦したDead Flowersが好評でうれしかったです。
小説を書きたいけれど疲れていて腰を落ち着けて書く余裕がないからツイッターで即興で書いていた(???)表題作「Dead Flowers」と、見えること・見えないことで捉えられる世界の違いを描きたかった「くらやみの色」の二作を収録しました。
とてもわたしらしい、それでいて、新しい試みに挑戦したことでいろんな方に届けることが出来た1冊になったと自負しています。




Honey Moon

あましのラブラブ婚前旅行。笑
周くんの中にあった恐れや不安や迷いは忍がみんな優しく溶かしてくれたからこそ、ふたりは欠けてはまた膨らんでやわらかに満ちる月のような温かな関係を手に入れてたよ、というお話。




アンソロジーの告知フライヤーの配布を始めたのもこの頃でした。好評でうれしかったです。






「お手伝いしてくれたみんなのことを書きました」
周くん「らいさんこの時来てた服着てるあたり地味に凝ってるな」



2月

すごい記憶が曖昧なんですけど、確かすごい疲れてて、だからこそ小説が書きたくてどうしようもなくて朝会社行く前の5分くらいと昼休みに下のフロアのコーヒーショップに逃げ込んでの20分くらいで一心不乱に小説を書いていました。
あと、おともだちがいろいろ大変そうな状況で元気を出してほしくてバレンタインを買いに行って贈らせてもらったのも二月ですね。

この頃、TLで色々な議論が起こっていて、わたしも倫理観や道徳観など、自分の受け入れがたい価値観が提示されてつらくなる創作表現なんていくらでもあるけど、何かを好きで楽しんでいる事・欲を持つ事に対して断罪されるのはすごく辛いな、というのを考えていたのでした。
愛情なんてひどく身勝手で暴力的なものできれいでもなければ優しくなんかもなくて、それでもそこに優しくてあたたかなものを投影することは出来るんじゃないだろうか、というのをずっと考えています。
自分がどうしようもなく苦しかった時に、そういった形の許しや救いがあることを作品を通して見せてくれたからわたしはボーイズラブが大好きです。
そんなわけで(?)2月のあましのを書きました。

【R18】Let it snow
↑こんな風に書きましたというメイキング

要するにえろ小説なんですけどね。笑
ふたりともほんとうに大好きなんだな、その気持ちに迷いがないからこんな風に抱き合えるんだなって思いながら書いてたら色々感極まってきていったん手を止めてとりあえず泣いたんですけど(日常茶飯事)その辺のあれこれを書いたのが下のメイキングです。
いや、小説のメイキングっていうのがはやってて。笑 何の参考にもならないんですけど。笑
わたしと忍が周くんのことが大好きってことしかわからないのでは。


第39回#Twitter300字ss お題「試す」:あかのいと
300字で何度か書いている数学教師の翔くんとあやちゃんカップルのお話。
実はこのふたり、「ピアニスの恋ごころ」にちらっと出てきます。こっちはパラレルワールドみたいなものですが。
翔くんはあやちゃんのお兄ちゃんの友だちで、教師と生徒になる前からふたりは知り合い同士という裏設定があります。


3月



「らいさんが元気がでないからみんなのこと応援したいなって言ってたから、俺とらいさんで仲良しのみんなのこと雑に褒める大賞やったんだよ」
周くん「おまえのそういうところは割と真面目に尊敬に値するな」

記憶が曖昧なんですけど、確かすごい疲れててしんどかったから高梨と忍が褒める大賞をやってたんだと思う…。
みんなが喜んでくれたらわたしと忍も元気になるんですよ。



BL島のお友達のみんながJ庭に出てて、庭が終わったらみんなで遊んでほしいなってお誘いしてアフタヌーンティーに行きました。



この二週間位前に雑貨のイベントに行って、かわいいものパラダイスでこうふんしながらみんなと自分のおみやげにかわいいものをたくさん手に入れてすごく楽しかったです。


4月
鹿紙路さん主催のおばおね百合アンソロジー「乞ひぞ募りて」と、自分のアンソロの原稿を着手し始めました。

コイツノでは聴講生の美人の四十代女性×冷めた性格の女子大生の王道年の差百合を書かせていただきました。
普段慣れてないジャンルで大苦戦しましたが、主人公の美弦ちゃんがふだんわたしの書くヒロインの素直で純でかわいい感じ、を封印したので難しかったですが新鮮でした。
これは二点三点していったん書き終えたあと、締め切り直前にまた書き直してたりします。

自分のアンソロのほうは書くことが決まっていたのでするっと。あとはぼちぼちと5月の文フリ東京の準備などしていたのかな。


4月はあましのではなくてしのあまを書きました。
【R18】exit/delete
ふたつの朝

相手を心ごとほしいと思うこと、大切にする/される 事の難しさとかもどかしさについてずっと考えていたらこんなお話に。

書くことに対する焦りだとか焦燥感だとかもどかしさでどうしようもなく苦しくて、何か現状打破は出来るのだろうかと考えていたのがこの頃だったよう。


第41回 #Twitter300字ss お題「新しい」:ぴかぴか

忍のかわいいガールフレンド、りんちゃんの新入学のお話。



5月:文学フリマ東京
(→レポート)

ドールショウに行けるし(これがすごく大きかった。笑)、アンソロの宣伝がしたいし、という理由ではじめてのGWの東京文フリへのサークル参加。
アンソロでお世話になるみなさんにお会い出来て楽しかったです。
5月の陽気で汗だくになりながら1階を走り回っていたのはぼくです。笑
お気に入りの服で行ったら会う人みんな褒めてくれてとてもうれしかった。



「おともだちみんなだよ」

ラスト1冊になりました、と告知していたほどけない体温の二巻、「春、間近」が朝イチで売り切れ、BOOTHで再版リクエストがあったのでだだ余ると思って多めに刷っていた「はじまりの唄」も完売しました。
これってすごいことなんですよ。ほとんど東京の文フリに出ていない人のR18BL小説の続編なんですよ、なんて言っても。
わたしの小説を読んで、あましのを応援してくださっている方は自分が思っているよりもずうっとたくさんいるんだな、とすごくジーンとしてうれしくなった出来事でした。
や、頒布数を見てればわかるっちゃわかるんですけど、読んで下さった人全員にピンと来てもええるのか? なんてのはありますよね。そりゃあね。


【新刊】


あたらしい季節(祈吏とマーティン)
はるのうた(あましの)

絵空事だと笑われても、こんなにも人は人を慈しみ、愛することが出来るのだというのを描きたくてわたしは彼らのことを書いているし、愛情と信頼によって心と心を結び合う彼らにいつも勇気づけられているよ、というお話です。
いのりんとマーティン、海吏と忍がそれぞれに穏やかで優しい絆を結び合えたことを心からよかったなと思っているし、わたしは彼らのそういう強さと優しさを尊敬しています。

GWの翌週あたりにあったBOOTHのWEB即売会、BOOTH Fesにも参加しました。
初めまして、の文芸イベントでお見かけしないサークルさんの本を買ってみて楽しかったのですが、まぁBLを新規で買う人はそうはいないですよねえ。笑

蝶々の纏足
連休明けの繁忙期のストレスでズタボロだったんですけど、どうしても小説が書きたくて、うさうららさん企画のシズムアンソロウェブに飛び込みで参加したくて一時間くらいで即興で書きました。
まゆりちゃんはドールシャトーのひょろひょろ手足の女の子ドールのイメージ。


Me and My Sea Otter.
フォロワーさんがりんちゃんにまた会いたいです、とおっしゃって下さったおかげで書けたお話。手製本交換パーティでの新刊でした。
前回と違ってりんちゃん視点。
りんちゃんは春馬くんとつぐちゃんの娘ちゃんなだけあっていい子ですね。


6月
仕事がうまく行かなくてすごくしんどくて課長にガチギレして喧嘩したのと帰りの電車で毎日泣いてたのは憶えてる。

この頃に参加させていただいたコイツノの原稿提出があり、締め切り前日に寝不足でふらふらしながら必死に修正原稿を送ったような。
先に読ませていただいた作品がどれもすてきで、本の完成が楽しみでした。



装丁を担当させていただきました。


7月
第44回 #Twitter300字ss お題「約束」:約束のゆくえ
海吏と祈吏に大事で必要だったことは、たったふたりの誰よりも大切な姉弟の絆を優しく結び直すこと。

海の日のテキレボに委託参加させていただきました

うちはテキレボでめちゃめちゃ売れるサークルではまったくないし、正直浮いてるのではと思うのですが、アンソロや300字ポスカ、宣伝が盛んなお祭りのりは楽しいし、参加しておくかなあというのりでした。
新刊もないし、すごく疲れてたし、ぶっちゃけ売れるとは全く思っていなかったので思ったよりも手応えがあったなぁと思いました。
ぶっちゃけふつうにBLはアウェーじゃないですか、それはどこに行ってもそうなんですけど。
でもわたしは文芸イベントが好きで、創作文芸のお客さんに自分の小説を読んでもらいたいので自分なりに努力していることが実ったのかな、と思えてうれしかったし自信にもなりました。
正直委託は売れないのが当たり前、そのうえ「売れなかったけどイベントが楽しかった」もなくて、労力に対して結果が振るわなすぎて落ち込んじゃうなんてこといくらでもありましたし…。

代行でジェミニに注文がきたので正直それだけでうれしくて満足して、終わる前からすでに楽しかったです。
お買い物代行をはじめて利用したところ、何冊か買えなかった本もあったのですが、そこも含めてどきどきで楽しかったです。



300字ポスカは周くんの腕時計のお話。


プリンセス・ドゥ・フルールの花咲く午後
服部匠さんの蒼衣さんのおいしい魔法菓子二次創作。
忍とりんちゃん、そして周くんとのデートのお話。
蒼衣さんはさまざまな理由から自分の感情に名前をつけられず戸惑っている様子なので、あましののことが正直うらやましいだろうなって。笑


8月



おやすみアンソロの原稿が出そろい、いよいよ編集作業が大詰めでした。

第45回 #Twitter300字ss お題「帰る」:スィートホーム
忍は周くんのほしかったものを優しく手渡してくれる存在。


キスの温度
夏は暑いのでラブラブが書きたかった。笑






ちょこ文福岡での折本フェアに参加させていただきました。データはBOOTHでダウンロードできます。
アンソロの宣伝になれば、とアンソロのフライヤーの「あなたへの手紙」を折本にしました。


また、8月末からは日替わりでアンソロジー「さよなら、おやすみ、またあした」の広報にとりかかりました。



WEB小説の書き手さんをまねして、画像と抜粋文で作品を紹介させていただきました。三明結都さんの紹介画像以外はすべてこちらで作成。
紹介文はモーメントにまとめてあります。


9月:文学フリマ大阪
(→レポート)
・アンソロを無事発行する
・お世話になったいろんな方にご挨拶しにいく
・おやすみアンソロをいろんな人に見てもらう

を掲げてのイベント参加でした。
目標部数も無事達成出来て、いいイベントでした。
おやすみのイメージの紺のかわいいドレスでブースに立ててとても楽しかった。



「みんなありがとう大好きの忍ポイントなんだよ」

忍と仲良くして下さってる方がすごくたくさんいらして全員にお手紙書いてる余裕がない→カードなら小さいからすぐ描いてさっと渡せるな→忍ポイントだ!(???)
みなさん笑って下さってよかったです。
↑これはフリー配布(???)にしてたぶんで、ほかにお友達皆さんに個別に書いたのがたぶん30枚くらいあるよ。笑
楽しいからたくさん書いちゃったそうです。

【新刊】



「さよなら、おやすみ、またあした」
作品紹介モーメント

眠りにつく前のひとときに寄り添うアンソロジー。
孤独な夜に寄り添うような、りんとした静けさと優しさが詰まった優しい1冊になったと思います。
わたしはとても寂しいのでひとりで自分のためだけに小説を書くということが出来ないし、自分の弱さに向き合うのがずっと苦しくて葛藤していたのですが、寂しさをちゃんと胸に抱いたまま歩いて行ける強さを、寂しさに押しつぶされそうになった時、見上げた空で見つけることの出来る優しい星の光を探し求めていたんだな、と思いました。
この本があなたへの贈り物になることが出来ればうれしいです。

幸福な孤独であればいい夜の窓辺に星がこぼれるような




無配は海吏と忍と周くんとメンズ日傘のお話


第46回 #Twitter300字ss お題「秋」:季節の最後に
周くんの365日に忍がいることでたくさんの贈り物をもらっているんだろうな、と。





Family Song
服部匠さんの蒼衣さんのおいしい魔法菓子二次創作。
海吏とマーティンといのりんがピロートに遊びに行くお話。
世の中にうまく自分の居場所が見つからない、人とわかり合いたいのにうまく気持ちを預けあえない、という生きづらさを感じている人たちがゆっくり自分の傷やほころびと折り合いをつけて、優しい絆を得ていくというお話のテーマに共感出来る部分や、描いている「愛情」のありかたや行き着く先は違えど、わたしが彼らを通して描いていることと繋がり合えるのでは、と思って書かせていただきました。
わたしはなぜか蒼衣さんの気持ちがすごくよくわかるな!(調子に乗らないで。笑)
しかしいのりんすごいいい子だなって作者なのにジーンとしてしまいました。笑

改めて【大切にしたい気持ち】を気づかせてもらえたので書けてうれしかったお話でした。


10月:尼崎文学だらけ
→イベントレポート

とにかく疲れていて頑張る気力はないけど本は手に取ってもらいたいなと思っていて、当日おめかししていく以外はほぼ頑張りませんでした。笑
当日店番する必要がないから半日抜けてアーティズムマーケットに買い物しに行ったとかおまえ自由すぎるな!笑
にゃんしーさんが思う「本の好きな人たちが集まれる、本が主役の即売会」(だけれど、本を好きな人たちの心地よくあたたかな交流も持てるよ!)が実現されたとても居心地のよい場所になっていました。
にゃんしーさん、ゆらさん、お会い出来たみなさん、ほんとうにありがとうございました。






「お寿司おいしかったしみちちゃん(※コイツノでお世話になった鹿紙路さん)が尼崎に来てくれたからお手紙渡してもらったんだよ」




寸心堂書店さんの天神さんの古本市内でおやすみアンソロを委託していただきました。
わたしの本は委託イベントではめっきり売れないのでご迷惑をおかけするだけだったのですが(わたしはBLを読まない人にも読んでもらいたいけれど、まあ中々そうもいかないですよね…)おやすみアンソロは同人誌即売会に来られない人にも知ってもらいたい、受け止めてもらいたいと思う本だったので絶好の機会でした。
おかげさまでよい結果が残せました! うれしい~! すてきなイベントに参加させていただきありがとうございました!

文フリ大阪のあと、好きなことをのびのびやるには本業の仕事を頑張らないといけないんだけど、わたしはとても仕事が出来ない(ので課長とがちでケンカもした)ので困ったねえって感じだったんですけど、この時期くらいから仕事が前よりもぐんと出来るようになって社内評価も一気にあがりました。
なんでもそうだけど、上達するタイミングってあるのかもしれないですね。一年気長に待ってくれたうちの会社の人たちはすごいな。正直いつクビにされるかひやひやしてたぞ。
(※わたしの本業は営業会社のWEBデザイナーです)(社会性がいちぢるしく欠如してるのでこういう仕事しか出来ないだけです)


everyday,every night.
とにかく疲れててポメラを開く余裕もないけれどどうしても小説が書きたいのでツイッターで書きました。
日々の営みと愛。


わたしは小説が好きなので小説にも少しくらいわたしのことを好きになってほしい

らいさんはエッセイを書いてみてはどうですか、とにゃんCさんにおすすめなどしていただいて、自分に向き合うのが辛すぎて無理です(周くんや海吏はどんなに人生が辛くても、彼らはわたしと違って物語の世界で生きているから救いがあるのですが、わたしの人生には物語がないので…平坦な戦場です)言うてたんですが、ある日突然書けるようになりました。
カクヨムに置いてるやつでぶっちぎりで読まれててびっくりしてるんですが、人は自分を守るためにおいそれと自分の考えや内面を晒さないので珍しいってことなんだろうと思います。

頭が痛くなるまで泣きながら書いてるようなことを【楽しいから書いてる】だなんて言ってもいいのか、わたしにはいまだにわからないのですが、書きたいことを書くことがいつだってわたしを勇気づけてくれる、というのは何よりも確かなことです。
いつも聞いてくれてありがとう。あなたの優しさに、わたしはいつだって何よりも大切な生きるための力を分けてもらいました。

傷やほころびは「ただそこにあるもの」で、そこに第三者が出来ること・すべきことがあるのだとすれば、「痛みに寄り添うこと」なのだろうと思います。
誰かの傷を見つけた時、不用意に触れるのではなく、寄り添えるようになりたい。自分の中にあるそれを見つけてしまった時も、「そこにあるもの」から目をそらすのではなく、あたたかいまなざしで見つめることが出来るようになりたい、その先にあるものを見つけられるようになりたい。
自分がそうやって届けてもらったたくさんの贈り物に救ってもらったように、自分もまた、そんな形の「贈り物」が届けられるようになりたいと、改めてそう思いました。

ほんとうのことだけを君に話したい空の青さが目に染みる午後


11月:文学フリマ東京
→レポート

大きいアンソロジーを出したので東京にも出ないと、と思ったのですがぶっちゃけて部数の面では大阪には遙かに及ばずで正直ちょっと肩すかし。
1階は大盛況だったようなので、2階には皆さん中々上がってきてもらえないのですかね。
おやすみアンソロイメージで紺のドレス(長袖ver)で行ったのと、いろんな方とお会い出来て、たくさんお話してもらえたのがすごく楽しかったです。


【新刊】



周くんと忍。夜と朝、それぞれの時間に満ちていく穏やかな愛のお話。




短歌カード
11月初頭あたりから突然短歌が前よりもずっとハイペースに詠めるようになったので何か短歌のものが作りたかった。違うアウトプットの方法を得られたのは楽しかったです。
また作りたいですね。


 





我ながら無茶なスケジュールだなと思いながら文フリ前に香川に行ったのですが、本当に心から忘れられない体験が出来ました。

【R18】あらしのあとで
めっちゃしんどかったのでらぶらぶが書きたかったらしいです。笑

12月
家が引っ越ししたんですけど、とりあえず寒いのと部屋が片付かないです…。

ネットプリント同時配信企画 ペーパーウェルに参加
→ご紹介ブログ



書き下ろしではないのですが、参加出来て楽しかったです。
文章や言葉とビジュアルの相乗効果で「見せる」ものを作るのは楽しいですね。


 

「忍のサンタさんとみんなでクリスマス会なんだよ」
周くん「今年もみんな仲良くしてくれてよかったな」




【全体的な雑感】
※数字の話はしない主義です※

・新刊のDead Flowersとおやすみアンソロは力を入れて作ったものなのでたくさん手に取っていただけました。えっへん。

・どちらも「装丁が」と褒めていただくことが多くて、ガワばかりを集中して褒められると繊細やくざだから「中身も! いいから!」って正直複雑になるんですけど(笑)読んで下さった方にあたたかいお言葉をたくさんいただけました!
コンセプトに沿った、作品世界を体現するための装丁や仕様にこだわったのでうれしい~!

・既刊では「ジェミニとほうき星」が毎回イベントごとに手に取ってもらえました。
もう三年前の本で、そこまで広報に力を入れたわけでも、新しくどこかで紹介していただけたり感想をたくさんいただいたというわけでもないのでなんでやろ。
誰かを好きになること、優しさで人と繋がり合おうとすること、という自分にとって一番大切な事を気づかせてくれた大好きな本なので、新しく読んで下さる人がいるのがほんとうにうれしいです。

・毎月新しいお話を書くこと、ツイッター300字に毎回参加を続けたかったのですが、今年は仕事がすごく忙しくてたいへんだったんので書けない月がたくさんありました。
わたしがいちばんわたしの小説大好きで読むと元気が出るので残念でした。

・本が大好きなのに頭が忙しくて本が……なかなか読めない……でも本が大好きなので本をたくさん買ってしまう……。笑
死ぬほど長くなったので今年読んだ本の話を別記事で書きたいです。

・今年も美術館とライブと旅行にたくさん行けて楽しかったです。(愛媛と東京と香川に行きました)

・おしゃれ大好きでTLに好きなものがあると元気になるからお洋服の話をたくさんしたらフォロワさんともお洋服や雑貨や可愛いもののお話がたくさん出来て楽しかったです。
今年後半は仕事が大変で疲れちゃったので週末ごとにおしゃれしてお出かけするのが生きるよすがでした。高梨は気づいたのだ、ひとりで出かける時でも可愛い服を着ていた方が遙かに楽しい!(いまさら)

思い切り余談なんですけど、きのう会社の人におんもでばったり会ったんですけど、「高梨さん!?」(ここで会ったびっくり+会社にいる時と違っておめかししてるからびっくり?)みたいな感じですごい面白かったです。笑





新しくすきなもの、ときめくものにたくさん出会うことが出来、お話したいと思った人とたくさんお話をすることが出来て、気づけば書けなかったこと・出来なかったことが出来るようになっていました。
それもすべてわたしひとりの力なんかでは少しもなくって、「聞いているよ、届いているよ、だから大丈夫だよ」と支えてくださったみなさんや、自分の中にあるとっておきの大切なもの、「輝き」としか言えないものを見せてくれたみなさんがいてくださったからこそなのだと思います。
いままでよりもより大きな自信と喜び、それらを支えにしながら、ほんとうに大切なものをたくさんもらうことの出来た実りの豊かな2018年の終わりを迎えています。

いままでにたくさんもらった大切な宝物に答えられるように、前を向いて歩けるようになりたい。たくさんの優しさに報いることが出来るような、自分を、そして過去のわたしによく似た誰か奮い立たせる事の出来るようなあたたかい言葉を届けられるようになりたいです。
それが、わたしが言葉を手にすることの何よりもの理由で、心の支えだからです。

さみしさを溶かしてゆける初雪のようにまばゆい光になれたら





【最後に2018年の展望など】

・2018年はとにかくおやすみアンソロのために駆け抜けた一年でしたが、発行まで無事進んだので前々から先延ばしのままだった全く新しいお話を書きたいです。

・前から作りたいと言っていた短歌とお話のカラー本が作りたいです。




↑ペーパーウェルの二作はその実験的な感じでもあります

・何か他の方と腰を据えてじっくり共作など出来るといいなと思っています。小説はひとりで書くものですが、作品を通して「対話」を出来ればなぁとずっと思っていて。

・書き手として期待してもらえているか自信がないのですが(笑)なにか企画などがあれば呼んでいただきたいです

・旅行が好きなのと、おやすみアンソロをよりいろんな方に届けるチャンスを得たいので地方のイベントに参加してみたいです。ひとまず2月は広島に出ます。


最後にぶっちゃけた話(というほどでもないのですが…)、2019年からはいったんBL島を離れることを検討しています。
というのも、今後書きたい、書く予定になっているのは性愛を含めた男の子同士の恋愛のお話ではなく人間愛や普遍的な愛情のやりとりと人生のお話で、【BL】と呼べるものではないからです。
……ほどけないみたいなお話がコンスタントに書ければJ庭にも出るし雑誌にも腕試しで投稿していたかもなのですが、わたしには庭に出ているお友達の皆さんのようにコンスタントに創作BLでお話を生み出す才能がないのですよね。
BL島のお友達のみんなと離れてしまうのはとても寂しいのですが、新しい本が作れた時にはそこに沿ったジャンルで申し込んでみようと、いまはそう思っています。

あ、でもほどけない体温の総集編3巻が出せたらBL島に帰ってくるよ!笑
あと、月刊あましのはたぶん今後も出すよ、ライフワークだから!笑


……真面目なトーンで進めるつもりだったのにどうしてこんなおちなんだろう。
人間とは多面性と矛盾を抱えた生き物だからですねきっと。笑


何はともあれ、ここまで読んで下さった方がいらっしゃいましたらありがとうございます。
来年もこれから先もずっと、どんなにささやかでも、心を照らせるようなものを書くことが出来るようになりたいと思っています。
もしあなたにわたしの言葉が届いたのなら、そこで感じていただけたことがあるのなら、その時はお話をしていただければとてもうれしいです。
あなたに伝えたい大切なことについて、わたしはこれからも考え続けます。

どうぞ、よいお年をお過ごしください。


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ペーパーウェル01に参加しています。

うさうららさんとななさんの共同主催のネットプリント同時期配信企画、ペーパーウェルの記念すべき第1回に参加させていただいております。


ネプリ同時配信企画ペーパーウェル

誰でも参加できるネプリ同時配信企画です。
同じテーマでつくったネプリを同時期に配信して楽しみましょう!

●企画名について
井戸から水が湧き上がってくるイメージを重ね、ウォーターウェル waterwell (英:井戸)のwater を paper に置き換えました。

●ネプリの内容について
・オリジナルの全年齢向け作品に限ります。
・漫画、イラスト、写真、小説、エッセイ、詩、短詩など、表現方法は問いません。
・フリーペーパー、折本、はがきなど、形状は問いません。

詳しくは☆企画概要☆
から


第1回テーマはクリスマスにちなんでか、贈る・包む・添える。
おおこれは、と思ったのですが事前準備をする心の余裕がなく(笑)、配信の始まった22日の朝から朝ご飯も食べずに(笑)慌てて作り出すというていたらく。
すでにたくさんの方に印刷していただけたようです。うれしい~~。


 

わたしが今回作ったのは、印刷して読んだあとはブックカバーにしていただければ、というこの二種類。



最近急に短歌が詠めるようになり、冬の夜空に浮かぶ星々のような短歌をセレクトしたペーパー、「あたたかい雨」
あの、これ昨日気づいたんですけど同じ歌が二首ありますね!笑
笑ってやってください。

短歌は感覚だけで詠んでいるのですが、なんだか寂しそうな歌ばっかりだなぁと思います。大体いつも寂しいので仕方ないですね。

セブンイレブン:89850771(12月29日いっぱいまで)
そのほかコンビニ:W7TN2MDHWB(12月30日22時まで)




昨年ツイッター300字小説企画で書かせていただいたお話に短歌を添えた「心をあげる」
恋人たちと誓いの指輪のお話です。
300字なのもあって、あまり先入観を持たずに読んでもらいたくて事前には書いていなかったのですが、このふたりは「ほどけない体温」の周くんと忍で、男の子たちふたりのお話です。

……BL苦手な方がいらしたらごめんなさい。どこにでもいる、ごくふつうのとても仲のよい恋人たちのお話です。
こちらに関連して、ふたりと指輪のお話を以前にも書いていました。併せて読んでいただけるとうれしいです。
engage

すごく大事なことを書いたエピソードのつもりなので、受け止めてもらえるとうれしいな。


セブンイレブン:48129493(12月29日いっぱいまで)
そのほかコンビニ:W7TN2MDHWB(12月30日22時まで)


読み手として参加する、というのもありなのですが、書き手として参加させていただいた上でいろんな方の作品を手に取ってみるのがやっぱり断然楽しいですね~。
素敵なお祭りをありがとうございます。
まだ大半の折り本を折り終わっていないので(笑)せっかくなのでちらちら感想なども書けたらうれしいです。
最近読んだ本への感想が全然書けて無くて、感じたもののアウトプット&書いてくださってありがとうが伝えられないのが寂しいな~~もどかしいな~~なんて思うのですが、せっかくの楽しいパーティーのおかげですてきな出会いがあったので、無理のない範囲で「感想のお手紙」でも参加したいのです。えへへ。
出遅れサンタですがよろしくおねがいしますね!






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第27回文学フリマ東京に参加しました

第27回文学フリマ東京に参加させていただきました。
お立ち寄りくださった皆様、お会いできた皆様、ほんとうにありがとうございました。

先月から身辺がバタバタしてる中、早朝に上京して美術館→お土産を買う旅→夜からライブというスーパーハードスケジュールの翌日に文フリ東京。
せっかく高い交通費出して東京に行くのに大阪と同じくイベントだけ出てももったいないじゃないですか、遊びすぎてほんとうに文フリいけるのかあぶないレベルですけど。笑
(だって斉藤哲也さんと徳澤青弦さんと神田珠美さんのUoobに高野寛さん……ビッケさんのいないナタリーワイズ……奇跡の夜です)
今回は歳末助け合いフェアで(?)わたし→きよにゃさん→鳴原さんで連結です。
10時過ぎに到着して荷ほどきをはじめました。

あ、ポスターホテルに忘れてる!!!!

前の日にコンビニで印刷したお品書きがあるのでこれを釣りましょう。笑
あれ、今回は開始10分前に終わったし汗だくにならなかった! すごい!笑
たぶん前回前々回はアンソロ関連のご挨拶回りがあってテンパってたのですねきっと。






周くん「あましの秋のパン祭り…」
「あましのは一年中お祭りだよ」


【なんでパン祭りやねん】
「みちちゃん(鹿紙さん)が新しい歴史物のお話でえっちなの書いたからBLほにゃらら秋のパン祭りって言ってたからまねっこしてあましのもパン祭りなんだよ」
周くん「おまえ鹿紙さんのこと好きだよな」
「みちちゃん面白いんだよ」
周くん「あとそのほにゃららってなに」
「らいさんはずかしいから言えないんだって」



【はじまるよ】
いかんせんすごく疲れていて宣伝があんまりだったかな…? まあ今回もおやすみが主役なので個人誌は出ないよな(だから告知もほぼしてない)、とりあえず大阪で出た数と同じぶんだけ搬入するかな、と思い挑みました。

今回も二階、人が来ないですね……。

来場者は四千人越えで一階からは景気のいい話がたくさん聞こえてきて、引き換え二階……一階は純文学や詩歌なんかの文フリ注目ジャンルが多いし、サークルさんも二階まではなかなか上がってこれないんですねきっと。
実力といえばそれまでなんですけど(笑)、自信のある作品を作って宣伝を頑張ったつもりでも、『お買い物リストに入れて立ち寄ってもらう』って、ほんとうに実力があって注目度が高くないと難しいのかなって思いました。
いや、今回は個人誌じゃなくていろんな方にお力添えをいただいたアンソロですのでね…….そして最大規模の文フリ東京ですし。
まあ、あれだけ規模が大きいと埋もれるんですね……。

わたしの小説はどこまでいってもすごくたくさんの人に読んでもらえる類の作品ではなくて、でも、そうじゃないからと言って『劣ってる』だなんてことはきっとないのです。
読んでくれた人にほんとうにお話を大切にしてもらえていること、その結果何度も励ましてもらえたこと、そのおかげで今まで書けなかった大切なことが書けるようになったこと。そのすべてが、表面上の数字が示す『評価』よりも何よりも大切なことなんだと思います。
そういった大切なプレゼントひとつひとつのことを無視して数で換算して「よくなかった」と判断してしまうのはほんとうに良くないのに、そんな初歩的なことほど忘れてしまいがちなのは反省しきりです……。

人間だからそりゃあ人気がある書き手さんが羨ましくもなるって話です。笑
はい、この話終わり!笑


はてさて、おやすみを求めて一直線、な方もぽつぽついらっしゃいますが、どうもお品書きポスターを見てくださったすえに、試し読み後にどれか、と選ばれる方のほうが(お客さんの絶対数は寂しいですが)多いようです。

決め打ちの方でも、ご縁があって仲良しになれた方でも、通りすがりの方でも、立ち寄って頂けること、本をみてもらえることはすごくすごくうれしいのですが、『何か好きそうなものがあるっぽいぞ!?』と通りすがりに見つけてもらえるのはすごくうれしいし、自信にも繋がりますね。
お店番してもらったきよにゃさん曰く、お店の雰囲気で足を止めて無配を貰ってくれる人も多数いらしたそうです。ありがとうございます。


【高梨短歌はじめたってよ】



20種類あった短歌カード

「一週間くらい前から突然コンスタントに短歌が詠めるようになって」という話を会う人皆さんに聞いていただきました。笑
そしてこれは記念に???作った短歌のカード。

短歌って楽しそうだからわたしも出来るようになりたい、のきっかけや刺激をもらえたのはBL短歌の共有結晶さんの存在が大きかったので、ブースにいらしたみなさんに感謝の気持ちをお伝えできたのがいちばんうれしかったです。

野生の勘でやってるようなものなのですが、短歌がきっかけで新しくフォローしてくださった方がいらしたり、新しくはじめてみた短歌アプリのうたよみんでもぽつぽつと拍手をくださる方がいらしてうれしいです。
なんていうか、自己流で楽しんでることに「いいじゃん」って言ってもらえるのは嬉しいし、自信につながります。



色づいた世界をたどるまなざしに光る色だけ焼き付けておく
(これは前日行った国立西洋美術館)


【同人剣豪高梨のぶっつけ本番戦法】
今回はまじでイベント前に疲れていて面倒だったので(笑)お買い物リストなどは作っておらず、当日ガイドを見ていきたいところをチェックしました。
せっかくだからガイドで気になるサークルさんがないか探してみよう! と初めてじっくり紹介文を読んだのですが、文字の紹介文だけでもピンとくるところってあるものですね。
ウェブカタログでも割と紹介文を読む方なのですが、やっぱり大事だな。
縁があって仲良くしてくださってるフォロワーさんのことはご本人のことも作られる作品も好きなのでせっかくお会いできる機会があるのならぜひお会いしたいと思うのですが、フォローしてるぶんスケジュールを把握してるので(笑)またお会いできる機会があるからなぁ、というのがあって。
せっかく東京文フリに来たので、できるだけここでしか出会えない出会いを探してみよう! と思い、今回は事前に気になったサークルさんと合わせて、会場で初めて知ったサークルさんを中心に回ってみました。
高梨おめー来なかったな、って思われてたらごめんなさい。笑

カタログで見る→探しながら歩くついでに通りすがりに近くのブースを見てみる→装丁やディスプレイ、あらすじなどが目に留まったサークルさんで足を止める、という感じで回ったのですが、さすがの東京文フリという感じでひときわ目を惹くセンスの良いサークルさんがたくさんいらっしゃいました。
センスが光っていて目が止まる→感性が合う→文章もきっと好き、だと思うので、店構えって大事なんだなぁと改めて思った次第です。

わたしは色んな方とお話しするのがすきで、話しかけてもらうのもうれしいのでお買い物先でも色んなお店の方とお話しさせていただき、とても楽しかったです。
初対面なのに優しくお話ししてくださったみなさんありがとうございます。
魔女のキキです! って言いそうな服着てたのがわたしです。笑
(紺のロングワンピにひらひらのチュールのペチパンツと大きいリボンのヘドレでした)

文芸の方は繊細なひとが多いと思うので、わたしみたいに人見知りしないでガンガン話しかける人はモンスターみたいなあれかもしれませんが(笑)(だいすきなミュージシャンの方とライブ後のサイン会タイムにお話しがしたくてがんばったら人見知りを止めることが出来ました)(ついでに男の人が苦手なのもなおった)(でもすごく疲れる時があるから人は適度に人見知りをした方がいいと思う。笑)
御縁があって仲良しになれた人にも、初めてお会いした人にも、素敵だなと思ったら気負わずに「素敵ですね」の一言を伝えられたらより一層お互いに楽しくなるんじゃないかなって思いました。
内輪のり、と言われるものを打破していくのはそういうことなんじゃないのかな、と改めて思ったのです。


【おつかれさまでした】
と、ここまで長々書いてしまってたらときめきメモリアルを書いてる余裕がなくなったぞ!?笑
まとめてですみません、お話ししてくださったみなさんほんとうにありがとうございました。
カレーと買い物でがっつり行方不明のあいだに店番してくれたきよにゃさんも、きよにゃさんの向こう側であんましおしゃべりできなかった(笑)鳴原さんもありがとうございます。
素敵なみなさんにお会いできるのがうれしくておしゃれしていったので(笑)魔女集会ルックがほめてもらえてうれしかったです。
みんなもすてきだよ!笑

遊びに行ったタイミングでお留守だった方はまたぜひ次の機会にお会いしてください。
お忙しい中おはなししてくださってありがとうございました。


【最後に忍から伝言です】



「みんな来るよって聞いてたけどさいきん疲れちゃってお手紙あんまし描けなかったのと、ひさしぶりにお絵かきしたらへたになっちゃってごめんなさい。また遊んでください」
周くん「あんま無理しなくていいからな」



これにて午前三時の音楽の2018年のイベント参加は終了となります。
次回、年明け一発目の参加は2月の第一回文学フリマ広島になります。(京都はおやすみです)
遠方の方などはよろしければBOOTH通販もご利用ください。


いろんなことがあってまあ大変なのですがらわたしは小説が好きなので小説にも少しくらいわたしのことを好きになってほしいくらいに(笑)書くことがとても大切で大好きなので、またこれからもなにかしら続けていきたいです。
よろしくおねがい致します。

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